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第924回 過去の重賞実績がカギ! 函館記念を分析する

2015/7/16(木)

今週は伝統のハンデ戦、函館記念が行われる。昨年は2番人気ラブイズブーシェが勝利するも、2着に8番人気ダークシャドウ、3着に7番人気ステラウインドと人気薄の馬が好走。一筋縄ではいかない難解なレースだ。今回のデータde出〜たでは、2010年以降の過去5年のデータから好走が期待できる馬をピックアップしていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館記念の人気別成績(10年以降の過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 36%
2番人気 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 256% 92%
3番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 96% 46%
4番人気 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 296% 112%
5番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54%
6〜10番人気 0- 3- 4-18/25 0.0% 12.0% 28.0% 0% 137%
11番人気以下 0- 1- 0-29/30 0.0% 3.3% 3.3% 0% 30%

まず表1は人気別成績。1番人気馬は勝ち星がなく、10年にジャミールの2着1回のみと不振。近4年はいずれも4着以下に敗れている。かわって、2番人気馬が昨年のラブイズブーシェら2勝。3番人気馬が1勝、4番人気馬が2勝で、勝ち馬は2〜4番人気に集中している。

それに対して、2・3着馬は5番人気以下の伏兵が多いのが特徴だ。特に昨年のように6〜10番人気馬が2・3着馬に入るケースが多く、複勝率28.0%と高い。複勝率では100%を大きく超えている。ただし、2ケタ人気馬は11年に12番人気で2着に好走したマヤノライジンのみで苦戦傾向にある。

■表2 函館記念の斤量別成績(10年以降の過去5年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
48kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 85%
53kg 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 128%
54kg 2- 0- 1- 9/12 16.7% 16.7% 25.0% 123% 81%
55kg 0- 1- 1- 9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 80%
55.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
56kg 2- 1- 1-17/21 9.5% 14.3% 19.0% 60% 59%
56.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57kg 0- 0- 2- 7/ 9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 88%
57.5kg 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 96% 46%
58kg 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 136%

続いて表2は斤量別成績。勝ち馬はいずれも54〜57.5キロの間におさまっていた。その中でも54キロの馬は11年キングトップガン、12年トランスワープと2勝。昨年もトランスワープが3着に好走しており、複勝率25.0%と優秀だ。

また、出走数が最も多い56キロの馬、57キロ以上の馬も複勝率が高く、注目したい。一方、51キロ以下の馬は苦戦傾向にある。

■表3 函館記念の年齢別成績(10年以降の過去5年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4歳 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0% 80% 135%
5歳 2- 0- 1-16/19 10.5% 10.5% 15.8% 67% 46%
6歳 0- 0- 3-20/23 0.0% 0.0% 13.0% 0% 58%
7歳以上 2- 3- 1-25/31 6.5% 16.1% 19.4% 47% 96%

表3は年齢別成績。出走数が最も多い7歳以上の馬が11年キングトップガン(8歳)、12年トランスワープ(7歳)の2勝。昨年も7歳のダークシャドウが2着と好走している。3着以内に好走した6頭はいずれも4番人気以下だった。高齢馬は人気薄でも侮れない。

2番目に出走数が多い6歳馬は連対馬がおらず、3着止まりでやや苦戦傾向にある。また、5歳馬は昨年のラブイズブーシェら2勝。少数ながら、4歳馬は13年にトウケイヘイローが勝利し、連対率・複勝率50%と好相性だ。

■表4 函館記念の前走レース別成績(10年以降の過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
目黒記念 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 183% 71%
新潟大賞典 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0% 285% 395%
鳴尾記念 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 120% 57%
福島テレビOP 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 360% 130%
巴賞 0- 2- 1-18/21 0.0% 9.5% 14.3% 0% 70%
エプソムC 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 235%
天皇賞・春 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 36%
五稜郭S 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 225%
金鯱賞 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 135%
ジューンS(1600万下) 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 420%
その他のレース 0- 0- 0-27/27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走レース別成績。目黒記念組が11年キングトップガン、昨年のラブイズブーシェの2勝。これら2頭はともに前走の目黒記念で連対を果たしていた。また、新潟大賞典組・鳴尾記念組・福島テレビオープン組が1勝ずつ。なかでも、新潟大賞典組は10年マイネルスターリーが勝利し、一昨年もアスカクリチャンが3着と好相性だ。

出走数が最も多い前哨戦の巴賞組は勝ち星がなく、連対率・複勝率も低い。他では少数ながら、エプソムC組が昨年2着のダークシャドウらが好走し、複勝率50%と高い

■表5 巴賞組の前走着順別成績(10年以降の過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 300%
前走6〜9着 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 110%
前走10着以下 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前哨戦の巴賞組の前走着順別成績。一見してわかるように、前走巴賞で3着以内だった馬の好走例がないのが大きな特徴だ。対して、函館記念で3着以内に好走した3頭はいずれも巴賞で5〜9着に敗れていた。巴賞と本番とで結果が大きく変わるというのが波乱の要因のひとつとなっている。

「巴賞上位組は信用できない」というのはしっかりと頭に入れておきたい。

■表6 巴賞組以外の3着以内馬の過去の重賞実績(10年以降の過去5年)

年度 馬名 着順 過去の重賞実績
2014 ラブイズブーシェ 1 目黒記念 2着
ダークシャドウ 2 毎日王冠 1着ほか2勝
ステラウインド 3 青葉賞 3着
2013 トウケイヘイロー 1 鳴尾記念 1着
アスカクリチャン 3 七夕賞 1着
2012 トランスワープ 1 なし
2011 キングトップガン 1 目黒記念 1着
マヤノライジン 2 函館記念(09) 2着
アクシオン 3 中山金杯 1着ほか2勝
2010 マイネルスターリー 1 共同通信杯 3着
ジャミール 2 阪神大賞典 2着
ドリームサンデー 3 金鯱賞 2着

表6は巴賞組以外で3着以内に好走した馬の過去の重賞実績をまとめたもの。これを見ると、12年優勝のトランスワープ以外の11頭はいずれも過去に重賞で3着以内に入った経験があった。ラブイズブーシェのように前走(目黒記念2着)や直近の重賞で好走した馬だけでなく、昨年3着のステラウインドのようなかなり過去のレース(2年前の青葉賞)で好走したような馬も該当する点に注意だ。
近走の着順は悪くても過去に重賞で好走した経験がある馬は要注意、といえる。

■表7 6番人気以下で好走した馬の芝2000m戦実績(10年以降の過去5年)

年度 馬名 人気 着順 芝2000m戦実績
2014 ダークシャドウ 8 2 天皇賞・秋 2着
ステラウインド 7 3 1600万下 1着
2013 アンコイルド 7 2 白富士S 1着
アスカクリチャン 8 3 七夕賞 1着
2012 イケトップガン 8 2 1600万下 1着
ミッキーパンプキン 7 3 1600万下 1着
2011 マヤノライジン 12 2 09函館記念 2着
アクシオン 7 3 中山金杯 1着

表7は6番人気以下で3着以内に入った8頭の芝2000m戦での実績。いずれも1600万下やオープン特別で1着もしくは重賞での連対経験があった。こちらも表6と同様に近走着順は不振でも、過去に好走した得意な距離での巻き返しがあるということだ。

1600万下以上の芝2000m戦で好走した経験がある馬が期待できる穴馬の条件といえる。

<結論>

■表8 函館記念の出走予定馬(7/15時点)

馬名 性齢 斤量 前走成績 芝2000m実績(1600万下以上)
エアソミュール 牡6 57.5 鳴尾記念 4着 鳴尾記念 1着
ラブイズブーシェ 牡6 57 福島民報杯 12着 函館記念 1着
ヤマカツエース 牡3 53 NHKマイルC 13着 なし
デウスウルト セン7 55 新潟大賞典 13着 中日新聞杯 2着
マイネルミラノ 牡5 56 巴賞 1着 中日新聞杯 3着
アーデント 牡6 56 エプソムC 9着 弥生賞 3着
レッドレイヴン 牡5 56 巴賞 2着 新潟大賞典 3着
ダービーフィズ 牡5 54 目黒記念 6着 1600万下 1着
リベルタス 牡7 54 巴賞 3着 若駒S 1着
ヴァーゲンザイル セン7 54 目黒記念 13着 なし
ホーカーテンペスト 牡6 54 大沼S 9着 なし
ツクバコガネオー セン7 54 大沼S 4着 なし
サイモントルナーレ 牡9 49 目黒記念 18着 なし
エックスマーク 牡6 55 巴賞 5着 1600万下 1着
サトノプライマシー セン6 55 アハルテケS 6着 なし
ハギノハイブリッド 牡4 56 新潟大賞典 10着 なし
サクラボールド 牡8 53 五稜郭S 9着 なし
※フルゲート16頭。現時点でサクラボールドは除外対象。

2014/10/11 京都11R 大原ステークス1着 14番 デウスウルト

2015/4/26 東京10R 府中ステークス1着 4番 ダービーフィズ

今年の出走予定馬は表8のとおり。

今回人気を集めそうなのが昨年の毎日王冠など重賞2勝のエアソミュール。ただし、一昨年の函館記念で1番人気に推されながら10着に敗れている。折り合いが難しく、芝2000m戦は1800m戦に比べるとかなり信頼度は下がる。表3で示した苦戦傾向の6歳馬のデータからも良くて3着までという見解をとりたい。

昨年勝利したラブイズブーシェは近4走でいずれも10着以下と大敗が続いているが、巻き返しが怖い一頭だ。函館コースは3勝と得意にしており、状態さえ戻っていれば一変もありそうだ。こちらも6歳馬ではあるが、コース適性の高さを評価したい。

また、これまでのデータからデウスウルトダービーフィズを推奨したい。デウスウルトは前走の新潟大賞典で13着と大敗したが、スローペースで掛かってしまったのが敗因。折り合いをつけて中団から差し脚を生かせば、巻き返す公算は高い。好相性の新潟大賞典組で、昨秋の大原S(1600万下)で芝2000m戦を勝利している。ダービーフィズは前走の目黒記念6着だが、スタートで後手を引いたのが痛かった。直線では上がり2位の脚を使っており、スムーズならば好走していた可能性が高い。こちらも3歳時のセントライト記念で2着と重賞実績があり、2走前には芝2000m戦を勝利している。

他では京都新聞杯勝ちがある4歳馬ハギノハイブリッドだが、芝2000m戦での実績がない分だけ割引。巴賞組上位のマイネルミラノ・レッドレイヴン・リベルタスは表5のデータから評価を下げたいところだ。最後にエプソムC組で、3歳時に弥生賞3着があるアーデントを穴候補として挙げておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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