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第923回 夏競馬で注目! 3キロ減の新人騎手をチェック!

2015/7/13(月)

今年3月に4名の新人ジョッキーがデビューを果たした。まだ4か月ほどしか経っていないが、加藤祥太騎手がすでに15勝、鮫島克駿(かつま)騎手も9勝(ともに7/5終了時点)と存在感を示し始めている。今回のデータde出〜たでは、これら平地競走で3キロ減の恩恵がある新人騎手にスポットを当て、これまでの成績から夏競馬に生かせそうなデータをピックアップしたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 今年3月のデビュー騎手とその成績一覧(7/5終了時点)

騎手 所属 所属厩舎 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
加藤祥太 栗東 庄野靖志 15-8-14-191/228 6.6% 10.1% 16.2% 97% 79%
鮫島克駿 栗東 浅見秀一 9-12-8-121/150 6.0% 14.0% 19.3% 147% 103%
野中悠太郎 美浦 根本康広 0-1-2-79/82 0.0% 1.2% 3.7% 0% 19%
三津谷隼人 栗東 目野哲也 0-0-0-38/38 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※M.デムーロ騎手、C.ルメール騎手は除く

表1は新人騎手の成績一覧。美浦所属の野中悠太郎騎手、栗東所属の加藤祥太騎手・鮫島克駿(かつま)騎手・三津谷隼人騎手の4名だ。

栗東所属の加藤騎手・鮫島騎手はともに3月中旬に初勝利を挙げ、順調な滑り出しといえるだろう。特に加藤騎手はすでに15勝と昨年47勝をあげた松若騎手のように早い時期から勝ち星を積み重ねている。鮫島克駿騎手は父が佐賀競馬のトップジョッキーの鮫島克也騎手、兄がJRA騎手の鮫島良太騎手というジョッキー一家の次男としてデビュー。連対率・複勝率では加藤騎手を上回っており、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

野中騎手・三津谷騎手はまだ初勝利をあげていないものの、昨年デビューの石川裕樹人騎手も夏以降にブレークして存在感を増していった。今年中にどこかでブレークのチャンスはあるだろう。なお、三津谷騎手は6/21の阪神競馬で落馬負傷しており、現在治療中。早く現場に復帰して、初勝利をあげてほしいところだ。

夏競馬では加藤騎手が函館、鮫島騎手は中京、野中騎手は福島を主戦場として騎乗している。ぜひともこれら新人ジョッキーに注目していただきたい。

■表2 加藤祥太騎手の芝・ダート別成績(7/5終了時点)

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2-3-3-84/92 2.2% 5.4% 8.7% 54% 51%
ダート 13-5-11-107/136 9.6% 13.2% 21.3% 126% 98%
1000m 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 56% 26%
1150m 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 303% 53%
1200m 1- 1- 3-21/26 3.8% 7.7% 19.2% 61% 35%
1400m 2- 0- 2-21/25 8.0% 8.0% 16.0% 24% 50%
1700m 2- 2- 4-19/27 7.4% 14.8% 29.6% 92% 194%
1800m 4- 2- 2-26/34 11.8% 17.6% 23.5% 246% 142%
1900m 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 92% 34%
2000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 450% 200%

表2は15勝と最多の勝ち星をあげている加藤祥太騎手の芝・ダート別成績。一見してわかるように、ダートで13勝と大部分の勝利を稼いでおり、連対率・複勝率でも芝を大きく上回っている

表の下部にはダートの距離別成績を掲載しており、1400m以下の短距離よりも1700m・1800mの中距離戦で成績が良いことがわかる。また、初騎乗にもかかわらず、ダート2400m戦(福島)で勝利をあげていることから道中のペース判断や追い出しのタイミングに優れたジョッキーであることがうかがえる。現在騎乗中の函館でも6/27のダート1700m・3歳未勝利戦で7番人気のビックマウンテンに騎乗して、9馬身差の圧勝を演じている。

ちなみに芝であげた2勝も2000m戦と2400m戦。現時点では中距離戦で勝利数を稼いでいるものの、短距離戦でコツさえつかめばもっと多くの勝ち星を量産できるだろう。函館のダート1000m戦・芝1200m戦での活躍に期待したい。

■表3 加藤祥太騎手の調教師別成績(7/5終了時点)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
(栗)柴田光陽 3- 2- 2-16/23 13.0% 21.7% 30.4% 334% 170%
(栗)庄野靖志 2- 0- 2-18/22 9.1% 9.1% 18.2% 183% 96%
(栗)須貝尚介 1- 2- 1-11/15 6.7% 20.0% 26.7% 87% 89%
(栗)村山明 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 92% 236%
(栗)梅田智之 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 81% 22%
(栗)加用正 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 166% 115%
(栗)浜田多実 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 465% 157%
(栗)田所秀孝 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 37% 16%
(栗)日吉正和 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 256% 70%
(栗)松元茂樹 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 66% 32%
(栗)加藤敬二 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 910% 160%
(美)杉浦宏昭 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 450% 210%
※1勝以上。

2015/6/14 阪神2R サラ3歳未勝利 1着 14番 テイエムトラネコ

表3は加藤騎手の調教師別成績。所属の庄野厩舎よりも柴田光陽厩舎の馬で最多の3勝をあげている。騎乗数も一番多く、連対率・複勝率も高い。6/14の阪神ダート1800mの3歳未勝利戦では1番人気テイエムトラネコに騎乗して、見事勝利に導いている。3着以内7回のうち、4番人気以下の伏兵での好走が5回と多いのも特徴だ。加藤祥太騎手−柴田光陽厩舎のコンビはこの夏ぜひとも馬券作戦に生かしたい

また、所属の庄野厩舎で2勝、その他に10厩舎の馬で1勝ずつあげている。今後も多くの厩舎から騎乗依頼を受けるだろうし、この夏も勝ち星を積み重ねそうだ。

■表4 鮫島克駿騎手の芝・ダート別成績(7/5終了時点)

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2-3-1-48/54 3.7% 9.3% 11.1% 22% 113%
ダート 7-9-7-73/96 7.3% 16.7% 24.0% 217% 97%
1000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1150m 0- 2- 1- 2/ 5 0.0% 40.0% 60.0% 0% 172%
1200m 4- 4- 3-22/33 12.1% 24.2% 33.3% 491% 152%
1400m 2- 2- 0-15/19 10.5% 21.1% 21.1% 229% 109%
1700m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 1- 1- 3-24/29 3.4% 6.9% 17.2% 9% 48%
1900m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2000m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

続いて表4は鮫島克駿騎手の芝・ダート別成績。加藤騎手同様に芝よりもダートで好成績をあげている。ただし、ダート距離別の成績にて黄色で強調したようにダート1400m以下の短距離戦での成績が非常に良いことがわかる。ここが加藤騎手と大きく異なる。短距離戦では特に逃げ・先行での好走が多い。

4/5の阪神ダート1200mの1000万下では12番人気サンライズネガノに騎乗し、3馬身差の逃げ切り勝ちを演じている。同馬では続く1600万下の陽春Sにも騎乗し、減量の恩恵がないながらも2着と好走している。デビュー直後の騎手が特別戦で好走するのは至難の業で高く評価されていい。「鮫島騎手はダート短距離で特に買い」というのは頭に入れておきたい。

■表5 鮫島克駿騎手の調教師別成績(7/5終了時点)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
(栗)加用正 5- 0- 3- 3/11 45.5% 45.5% 72.7% 1293% 341%
(栗)浅見秀一 2- 5- 2-24/33 6.1% 21.2% 27.3% 43% 208%
(栗)安田隆行 2- 1- 1-14/18 11.1% 16.7% 22.2% 356% 135%
(栗)武田博 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 92%
(栗)松下武士 0- 2- 0- 0/ 2 0.0% 100.0% 100.0% 0% 165%
(栗)牧浦充徳 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 153%
(栗)川村禎彦 0- 1- 0-11/12 0.0% 8.3% 8.3% 0% 39%
(栗)西橋豊治 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 46%

2015/7/4 中京3R サラ3歳未勝利 1着 11番 ロウアンドロウ

最後に鮫島克駿騎手の調教師別成績。所属の浅見厩舎よりも加用正厩舎の馬で最多の5勝をあげている。加用厩舎の馬では7/4の中京ダート1800mの3歳未勝利戦で1番人気ロウアンドロウに騎乗して、見事に逃げ切り勝ちを決めている。6/13〜7/4の4週間では毎週1勝ずつをあげており、勢いに乗っている。連対率・複勝率ともに非常に高く、鮫島克駿騎手−加用正厩舎のコンビは注目しておきたい。

また、騎乗数が最も多い所属の浅見厩舎の馬でも連対率・複勝率が高く安田隆行厩舎の馬では前述のサンライズネガノらで2勝をあげている。現時点では限られた厩舎に騎乗が集中しているが、もっと多くの厩舎から騎乗依頼を受けるようになれば勝ち星がかなり増えてくるだろう。

今回は3月デビューの4騎手、特に加藤祥太騎手・鮫島克駿騎手のこれまでの成績から夏競馬の馬券作戦に生かせそうなデータをピックアップした。新人騎手ということで失敗も多くあるだろうが、3キロ減の恩恵をフルに生かして夏競馬で暴れまわってほしいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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