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第922回 秋にも繋がる一戦・プロキオンSを分析する

2015/7/9(木)

今週は福島競馬場で七夕賞、中京競馬場ではプロキオンSが行われる。昨年は七夕賞を取り上げているため、今回は中京では4回目の施行になるプロキオンSを分析してみたい。昨年の優勝馬・ベストウォーリアが次走で南部杯を制するなど、秋の大レースにも繋がるこの一戦を制するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

冒頭にも触れたように、プロキオンSが中京新コースのダート1400mで行われるのは今年で4回目。それ以前は阪神や京都(06、11年)で行われていたが、今回は枠番など一部を除き、現在と同時期になった過去9年(06年以降)を中心に分析してみたい。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 中京
1 2-3-4-0/9 22.2% 55.6% 100.0% 40% 127% 1-0-2-0/3
2 1-3-1-4/9 11.1% 44.4% 55.6% 65% 90% 1-1-0-1/3
3 1-1-0-7/9 11.1% 22.2% 22.2% 55% 35% 0-0-0-3/3
4 1-1-1-6/9 11.1% 22.2% 33.3% 85% 64% 0-1-0-2/3
5 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 26% 0-1-0-2/3
6 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3/3
7 2-0-0-7/9 22.2% 22.2% 22.2% 452% 94% 0-0-0-3/3
8 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3/3
9 1-0-2-6/9 11.1% 11.1% 33.3% 497% 201% 0-0-0-3/3
10 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 82% 0-0-1-2/3
11〜 1-0-0-50/51 2.0% 2.0% 2.0% 233% 30% 1-0-0-17/18

2014/7/13 中京11R プロキオンステークス(G3)1着 6番 ベストウォーリア 1番人気

過去9年、1〜2番人気の好成績が目立っており、特に1番人気は【2.3.4.0】ですべて馬券圏内という安定した成績を残している。ただ、その一方で勝ち馬は分散傾向にあり、過去9年では7番人気以下が計4勝。一般的には、上位人気ほど好走時の1着が多く、下位人気は好走しても2〜3着止まりが多いものだが、このレースは1〜5番人気【5.9.6.25】、6番人気以下【4.0.3.89】と、少々特殊な傾向が出ている点には注意したい。中京開催でも、初年度の12年には12番人気で単勝万馬券だったトシキャンディが逃げ切っている。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 中京
牡・セン 3歳 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-0/0
4歳 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 19% 23% 1-0-0-5/6
5歳 2-4-2-32/40 5.0% 15.0% 20.0% 116% 65% 0-1-1-6/8
6歳 3-2-2-24/31 9.7% 16.1% 22.6% 108% 41% 1-1-0-8/10
7歳以上 0-2-3-40/45 0.0% 4.4% 11.1% 0% 32% 0-1-2-15/18
6-8-8-107/129 4.7% 10.9% 17.1% 63% 43% 2-3-3-34/42
牝馬 3歳 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1/1
4歳 1-1-0-1/3 33.3% 66.7% 66.7% 256% 100% 0-0-0-1/1
5歳 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 27% 0-0-0-2/2
6歳 2-0-0-0/2 100.0% 100.0% 100.0% 6865% 1015% 1-0-0-0/1
7歳以上 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1/1
3-1-1-7/12 25.0% 33.3% 41.7% 1208% 203% 1-0-0-5/6

性齢別では、まず牝馬が全体で【3.1.1.7】連対率33.3を記録。牡・セン馬は5〜6歳の好走が多い傾向にある。ただ、4歳は1連対止まりでも、出走馬が少ないため減点材料とまでは言い難い。また、7歳以上の好走馬5頭中3頭はここ3年の中京開催という点は考慮しておきたい。

■表3 枠番別成績(中京)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 163%
2枠 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 26%
3枠 3-0-0-3/6 50.0% 50.0% 50.0% 2116% 305%
4枠 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 21%
6枠 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7枠 0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 65%
8枠 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は、中京開催3年間の枠番別成績である。月曜掲載分「第921回 中京コースの馬番別成績の推移を見る」において、中京ダート1400mでは年を追うごとに好走確率の高い馬番が内寄りに増えていったことを紹介したが、このプロキオンSは3枠が3連勝(6番、5番、6番)。連対馬6頭中5頭が1〜3枠と、過去3年を通して見ても内枠優勢の傾向にある。取捨に迷った際には内の馬を優先して考えたい。

■表4 好走馬のコーナー通過順と上がりタイム(中京)

馬場 馬番 馬名 性齢 人気 着順 通過順 上がり
12 6 トシキャンディ 牝6 12 1 1-1 37.0
14 アドマイヤロイヤル 牡5 4 2 8-10 36.0
9 ファリダット 牡7 1 3 14-15 35.5
13 5 アドマイヤロイヤル 牡6 2 1 7-7 35.2
1 セイクリムズン 牡7 5 2 5-6 35.7
14 ダノンカモン 牡7 1 3 7-7 35.3
14 稍重 6 ベストウォーリア 牡4 1 1 10-9 35.4
3 キョウワダッフィー 牡6 2 2 9-8 35.5
1 ガンジス 牡5 10 3 5-5 36.1

同じく過去3回の上位馬のコーナー通過順を見ると、12年の1、3着馬以外は道中5〜10番手あたりを追走した馬だった。また、逃げ切ったトシキャンディ以外は、上がり3ハロンタイムが35秒台から36秒台前半までと、ダート戦にしては速い。好位〜中団あたりから速い脚を使えそうな馬がいれば注目したい。

■表5前走着順・前走人気別成績

前走着順・人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 2-3-3-29/37 5.4% 13.5% 21.6% 20% 31%
(同1600万除く) 2-2-3-5/12 16.7% 33.3% 58.3% 63% 85%
前走2着 2-2-1-13/18 11.1% 22.2% 27.8% 136% 54%
前走3着 0-2-2-7/11 0.0% 18.2% 36.4% 0% 81%
前走4着 1-1-0-5/7 14.3% 28.6% 28.6% 110% 50%
前走5着 1-1-0-10/12 8.3% 16.7% 16.7% 41% 30%
前走6〜9着 2-0-0-19/21 9.5% 9.5% 9.5% 780% 104%
前走10着〜 1-0-3-29/33 3.0% 3.0% 12.1% 54% 63%
前走1人気 1-4-3-12/20 5.0% 25.0% 40.0% 9% 57%
前走2人気 3-4-2-8/17 17.6% 41.2% 52.9% 343% 147%
前走3人気 1-0-2-20/23 4.3% 4.3% 13.0% 7% 23%
前走4人気 1-0-0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 41% 12%
前走5人気 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 18%
前走6〜9人 2-0-1-24/27 7.4% 7.4% 11.1% 525% 88%
前走10人〜 1-0-1-30/32 3.1% 3.1% 6.3% 56% 35%

表5は過去9回に戻り、前走について、着順と人気別の成績を調べたものだ。前走はオープン(重賞含む)の1〜4着馬が高複勝率を記録。また、前走1〜2番人気馬の好走確率も高い。3着以内の27頭中21頭が前走5着以内、同22頭が前走5番人気以内と、前走上位人気馬、前走上位馬が多く好走している傾向だ。その結果として、表1にもあったように、今回5番人気以内の馬が3着以内27頭中20頭を占めることにも繋がっている。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 中京
1600万下 0-1-0-16/17 0.0% 5.9% 5.9% 0% 7% 0-0-0-7/7
OPEN特別 7-3-6-49/65 10.8% 15.4% 24.6% 334% 91% 3-2-3-14/22
G3 1-0-0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 8% 5% 0-0-0-4/4
G2 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 55% 0-0-0-1/1
G1 0-1-0-6/7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 24% 0-0-0-4/4
地方 1-4-2-21/28 3.6% 17.9% 25.0% 27% 53% 0-1-0-9/10

前走のクラス別成績では、オープン特別出走馬と、地方競馬の交流戦出走馬が好走馬の大半を占めている。特に中京開催の3年間では、好走馬9頭中8頭が前走オープン特別出走馬で、残る1頭は地方競馬(浦和・さきたま杯)。この傾向から、特にオープン特別組への注目は欠かせない。

■表7 前走オープン特別組の好走馬(中京)

馬名 人気 着順 前走 距離 通過順 人気 着順
12 トシキャンディ 12 1 京葉S ダ12 1-1 6 6
アドマイヤロイヤル 4 2 アハルテケS ダ16 10-10 2 3
ファリダット 1 3 天保山S ダ12 8-8 1 1
13 アドマイヤロイヤル 2 1 欅S ダ14 5-4 2 1
ダノンカモン 1 3 アハルテケS ダ16 4-4 3 1
14 ベストウォーリア 1 1 アハルテケS ダ16 6-5 1 2
キョウワダッフィー 2 2 栗東S ダ14 8-7 1 1
ガンジス 10 3 すばるS ダ14 1-1 2 10

そのオープン特別組(中京過去3回)の好走馬は、表7に挙げた8頭になる。このうち6頭は、前走3番人気以内かつ3着以内、そして今回の4番人気以内馬。残る2頭は前走4着以下の馬で、このレースでは2桁人気の穴馬だった。

なお、過去9年で見ると、このレース6番人気以下の好走馬7頭中6頭がオープン特別組である。また、9〜4年前のオープン特別組で、前走4着以下からの好走馬は4頭おり、前走の4角通過順が5、15、1、15番手。表の2頭は逃げであり、オープン特別組で前走馬券圏外の馬なら、前走で逃げか追い込み(後方まま)か、極端な競馬だった馬が狙いだ。

■表8 前走オープン特別以外からの好走馬

馬名 人気 着順 前走 人気 着順
06 シーキングザベスト 1 2 北海道スプリントC 1 2
07 ワイルドワンダー 1 1 アンタレスS 3 1
リミットレスビッド 2 2 さきたま杯 2 5
ドンクール 9 3 川崎記念 6 3
08 ワイルドワンダー 1 2 かしわ記念 2 3
サンライズバッカス 4 3 東海S 3 11
09 トーホウドルチェ 1 2 安芸S(1600万) 2 1
バンブーエール 2 3 さきたま杯 2 2
10 ケイアイガーベラ 4 1 マリーンC 2 4
11 ダノンカモン 3 2 フェブラリーS 5 4
13 セイクリムズン 5 2 さきたま杯 1 2

続いて表8は、前走オープン特別以外の好走馬。こちらは該当馬が少ないため、阪神・京都施行時も含め過去9年分を掲載している。この組も、基本的には前走上位人気の好走馬が多く、このレース5番人気以内、前走5番人気以内、そして前走5着以内をクリアした馬が、それぞれ11頭中10頭(重賞組10頭中9頭)を占める。

■表9 58キロ以上を背負って出走した馬

馬名 斤量 人気 着順 過去1年主な重賞勝ち その他主な重賞勝ち
07 リミットレスビッド 58 2 2 東京盃 根岸S
08 サンライズバッカス 58 4 3   フェブラリーS
リミットレスビッド 58 6 6 東京盃 東京盃
09 バンブーエール 59 2 3 JBCスプリント  
サンライズバッカス 58 4 6   フェブラリーS
ロジック 58 13 9   NHKマイルC(芝)
11 スーニ 58 10 8   JBCスプリント
12 スーニ 59 7 10 JBCスプリント JBCスプリント
14 ノーザンリバー 58 3 4 さきたま杯 アーリントンC(芝)

今回は、G1(Jpn1)優勝馬のドリームバレンチノとベストウォーリアが59キロ、グレープブランデーが58キロを背負っての出走になるため、最後に58キロ以上で出走した馬の成績も調べてみた。全体では【0.1.2.6】連対率11.1%、複勝率33.3%。3着以内に好走した3頭は2、4、2番人気。ほかに上位人気だった馬は4番人気6着、3番人気4着と、人気とかけ離れた着順だった馬がいないという特徴がある。人気薄の大逆転は期待できない一方で、人気馬が(馬券圏内かどうかは別にして)大崩れすることもない傾向だ。

【結論】
1、2番人気が安定し、特に1番人気馬は複勝率100%を誇るプロキオンS。前走上位人気で上位入線を果たし、今回も人気に推された馬が好結果を残す傾向だ。そんな中でも穴を買うなら前走オープン特別組。また、中京開催の3年では3着以内9頭中8頭をオープン特別組が占めている。

2015/5/30 東京11R 欅ステークス1着 11番 レッドアルヴィス

表1で触れたように当日の1番人気馬は外せない一戦になるが、本稿執筆時ではやや判断が難しいところ。その他の要素では、まず好走馬の大半を占めるオープン特別組(表6)。表7の前走3番人気以内かつ3着以内、そして今回も上位人気必至の馬を探ると、今年はレッドアルヴィスが有力候補になる。前走の欅Sを1番人気で快勝しており、今回特に1〜2番人気(表1)に推されるなら信頼度は高い。

同じくオープン特別組の穴候補なら、牝馬(表2)・サマリーズがその筆頭。前走は通過順こそ【2-2】ながら、序盤は先頭に立つなど、ほぼ逃げるような展開だったため、表7の前走4着以下からの好走パターンに近い。

その他では、地方の交流重賞組(表6)から、牝馬(表2)のコーリンベリー。人気なりの成績が望める59キロ(表9)・ベストウォーリアの2頭。さらに、上位人気ならチャンスのある58キロ・グレープブランデー。休み明けは気になるがエアハリファあたりが次位の候補になる。ほかにもう少しオープン特別組の穴候補を加えるなら、キクノストームや、出走できればサウンドトゥルー(本稿執筆時は除外対象)あたり。表3でも触れたように、このあたりは枠順も見た上で取捨を考えたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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