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第920回 CBC賞を4つのチェックポイントで分析

2015/7/2(木)

今週から夏の福島と中京が開幕する。どちらも日曜に重賞レースが組まれており、今回は中京で行なわれるスプリント重賞のCBC賞を取り上げたい。CBC賞が夏の中京開幕週に組まれるようになったのは、中京が新コースに生まれ変わった12年のこと。以降3年分のデータから、レース傾向を読み解いていきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 120% 106%
2番人気 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 150% 120%
3番人気 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 136%
4番人気 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 316% 96%
5番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9番人気 0- 1- 0-11/12 0.0% 8.3% 8.3% 0% 26%
10番人気以下 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0% 37%

表1は人気別成績で、現在の施行条件になってからのCBC賞では、3着以内に入った延べ9頭のうち7頭は1〜4番人気に推されていた馬だった。一方、ダークホースに目を転じると、6〜9番人気のゾーンから3着以内に入ったのは1頭のみ。10番人気以下も同じく1頭のみと、穴馬の激走例は少ない。馬券的中のためには、上位人気馬を重視するのが得策になりそうだ。

■表2 ハンデ別成績

性別 ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
牡・セン 〜49キロ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
49.5〜51キロ 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51.5〜53キロ 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
53.5〜55キロ 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 75%
55.5〜57キロ 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 24%
57.5〜59キロ 2- 1- 1- 1/ 5 40.0% 60.0% 80.0% 162% 136%
〜49キロ 0- 0- 0- 0/ 0          
49.5〜51キロ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51.5〜53キロ 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 105% 32%
53.5〜55キロ 0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
55.5〜57キロ 0- 0- 0- 0/ 0          
57.5〜59キロ 0- 0- 0- 0/ 0          

CBC賞はハンデ戦。どのぐらいのハンデを背負った馬の好走が多いのかは、知っておきたいところだ。表2はハンデ別成績で、牡馬(セン馬も含む)と牝馬に分けている。これを見ると、重いハンデを背負った馬の好走率が明らかに高いことがわかる。この傾向は牡馬に顕著で、57.5〜59キロの重ハンデを背負った牡馬の成績が非常に優秀だ。牝馬に関しても、重いハンデのほうが好走率は高い。表1の項と合わせて、重いハンデを課され、人気にも推されがちな実績上位馬が好走しやすいレースと言えるだろう。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3枠 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 28%
4枠 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 40%
5枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3% 158% 78%
7枠 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 31%
8枠 2- 1- 1- 3/ 7 28.6% 42.9% 57.1% 115% 197%

表3は枠番別成績。芝の状態がいい開幕週は距離ロスの小さい内枠が有利というセオリーもあるが、12年以降のCBC賞に関してはまったく当てはまらない。表3の通り、3着以内9回のうち、3勝を含む7回は6〜8枠から生まれている。逆に1枠や2枠の好走例は皆無。つまり、CBC賞は迷ったら外枠を重視すると的中につながりやすいレースと言える。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 63%
先行 2- 1- 0- 8/11 18.2% 27.3% 27.3% 73% 50%
中団 1- 0- 2-19/22 4.5% 4.5% 13.6% 43% 55%
後方 0- 1- 1- 9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 44%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表4は脚質別成績。複勝率ベースの数値を見る限り、確実性が高いのは「逃げ」や「先行」であることは間違いない。とはいえ、好走の数でいえば「中団」や「後方」も差はなく、後ろから行く馬を無視することもできない。どちらかといえば前有利といった程度に考えておいたほうが無難だろう。

■表5 前走4角通過順別成績

前走4角通過順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番手 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 95%
2番手 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 90% 82%
3〜4番手 1- 0- 2- 6/ 9 11.1% 11.1% 33.3% 40% 118%
5〜6番手 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 105% 51%
7番手以下 0- 1- 0-21/22 0.0% 4.5% 4.5% 0% 14%

前項で後ろから行く馬も無視できないと書いたが、そのことに関連して注意すべきデータがある。それが表5の前走4角通過順別成績で、複勝率ベースで見ると前走4角通過順と好走率は綺麗に比例しており、なるべく4角で前にいた馬のほうがハッキリと好走率が高いことが見てとれる。そして、前走4角通過順が7番手以降になると好走率が極端に下がってしまう。まとめると、CBC賞自体は後ろから行った馬の好走例も少なくないレースだが、前走で後ろから行っていた馬の好走率は非常に低い。この傾向を覚えておきたい。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
G1 1- 2- 1- 9/13 7.7% 23.1% 30.8% 34% 66%
G2 2- 1- 0- 0/ 3 66.7% 100.0% 100.0% 436% 223%
G3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 0- 0- 1-20/21 0.0% 0.0% 4.8% 0% 35%
1600万下 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 21%

表6は前走クラス別成績。これを見ると、前走でG1やG2といった格の高いレースを使っていた馬が明らかに有利で、前走がG3、オープン特別、1600万下だった馬の好走率は大きく下がっていることがわかる。具体的には、前走G1では高松宮記念とヴィクトリアマイル、前走G2では阪神牝馬SとマイラーズCだった馬の好走率が高い。前走がこれらのレースに該当する馬がいたら、注目してみる価値は高いはずだ。

■表7 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0- 0- 0- 0/ 0          
中1週 0- 0- 1-15/16 0.0% 0.0% 6.3% 0% 10%
中2週 0- 0- 0- 0/ 0          
中3週 0- 0- 0- 0/ 0          
中4〜8週 0- 1- 1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 62%
中9週以上 3- 2- 1- 8/14 21.4% 35.7% 42.9% 125% 86%

表7は前走からの出走間隔別成績。一般に、前走からの出走間隔が開くほど好走率は下がるものだが、CBC賞の傾向はまったく異なるので要注意だ。表7の通り、中9週以上の休み明けで出走した馬が優秀な成績を収めている。つまり、春シーズンを早めに切り上げてCBC賞に備えていた馬のほうが有利。このデータからはそんなことが言えるだろう。

■表8 芝1400m以上の1着経験別成績

芝1400m以上 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着あり 3- 3- 2-23/31 9.7% 19.4% 25.8% 56% 73%
1着なし 0- 0- 1-15/16 0.0% 0.0% 6.3% 0% 10%

最後にチェックしたいのが、芝1400m以上での1着経験の有無だ。表8の通り、延べ9頭の好走馬のうち8頭までは芝1400m以上の1着経験を持っており、この実績を持たずに好走したのは13年3着のサドンストーム1頭しかいない。改修後の中京芝は、タフなコースと評されることが多い。そのことを考慮すると、芝1200mで行なわれるCBC賞でも、芝1400m以上でも1着できるぐらいの馬のほうが有利という傾向があっても不思議はなさそうだ。

【結論】

■表9 2015年CBC賞登録馬

馬名 ハンデ 前走4角 前走クラス 出走間隔 芝1400m以上
ヴァンヌーヴォー 55.5        
ウリウリ 57    
サドンストーム 53    
ジャストドゥイング 53    
セイカプリコーン 54      
タガノブルグ 55    
ダンスディレクター 55    
トーホウアマポーラ 54  
ドレッドノート 55        
ナリタスーパーワン 54      
ニンジャ 55    
フレイムヘイロー 55      
ベステゲシェンク 54    
ベルカント 55  
ベルゲンクライ 53      
ベルルミエール 53  
ホウライアキコ 53    
マコトナワラタナ 50      
レオパルディナ 52  
レオンビスティー 54      
レッドオーヴァル 56  
ワキノブレイブ 54    

2014/3/16 阪神11R フィリーズレビュー(G2)1着 1番 ベルカント

2014/11/2 京都10R 長岡京ステークス 1着 6番 ベルルミエール

今年の登録馬22頭について、CBC賞で有利な「前走4角通過順は6番手以内」「前走クラスはG1かG2」「前走からの出走間隔は中9週以上」「芝1400m以上で1着経験あり」の4つのチェックポイントをクリアしているかどうかを示したのが、表9である。また、ハンデも付記している。

これを見ると、4項目すべてをクリアした馬は見当たらない。よって、3項目をクリアしたトーホウアマポーラベルカントベルルミエールレオパルディナレッドオーヴァルの5頭を、今回のデータ分析における有力馬としたい。奇しくも5頭すべてが牝馬となった。

この4項目のうち、重視したいのが「前走4角通過順は6番手以内」と「芝1400m以上で1着経験あり」のふたつ。前者を満たさない場合は複勝率4.5%(表5参照)、後者を満たさない場合は複勝率6.3%(表8参照)と、好走確率がガクンと下がってしまうからだ。前述の5頭でいえば、「前走4角通過順6番手以内」を満たせなかったのがトーホウアマポーラとレッドオーヴァルで、「芝1400m以上で1着経験あり」を満たせなかったのがレオパルディナとなる。

ということで、より重視したいのはベルカントとベルルミエールの2頭。この2頭の比較では、重いハンデのほうが好走しやすいというデータから、ベルカントのほうが上ということにはなる。ただし、表3の項目で見た通り、このレースは枠順の偏りも大きい。仮にベルカントが1枠、ベルルミエールが8枠ということになれば、後者を上位としたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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