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第917回 2015年上半期の重賞戦線を振り返る

2015/6/22(月)

2015年の中央競馬も、いよいよ上半期が終わろうとしている。今週、宝塚記念が控えているが、1月からここまで(6/14開催終了時点)の重賞戦線を振り返ってみたい。具体的には3歳部門、古馬芝部門、同ダート部門に分けてデータを見ていく。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

まずは3歳重賞部門について見ていく。この春は何と言ってもドゥラメンテが、皐月賞→日本ダービーと二冠を達成したことが大きな出来事だった。皐月賞の時点では「3強対決」の様相だったが、結果的には同馬の力が一枚抜けていたことになる。そして実は複数の重賞を勝ったのは同馬だけだった。その他の重賞ではすべて違う馬が勝利したのだった。ドゥラメンテとライバル関係にあったリアルスティールやサトノクラウンも、重賞勝利数は一つだった。牝馬路線においても、複数重賞を勝った馬はいなかった。注目度が高かったルージュバックもきさらぎ賞のみ。NHKマイルCを勝ったクラリティスカイにおいても、重賞勝ちはこれだけ。今春のクラシック戦線の勝ち馬は、コロコロと変わったことがわかる。

■表1 2015年上半期・JRA3歳重賞の種牡馬成績(ダービーまで)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 キングカメハメハ 5- 2- 5-25/37 13.5% 18.9% 32.4% 97 69
2 ディープインパクト 3- 9- 7-38/57 5.3% 21.1% 33.3% 30 92
3 マンハッタンカフェ 3- 2- 0-18/23 13.0% 21.7% 21.7% 49 67
4 ステイゴールド 2- 1- 1- 7/11 18.2% 27.3% 36.4% 114 60
5 スクリーンヒーロー 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 237 65

2015/5/31 東京10R 東京優駿(G1)1着 14番 ドゥラメンテ

表1は上半期のJRA3歳重賞の種牡馬成績(表1参照)。対象レースはすべて芝で、日本ダービーまでの成績となっている。1位はキングカメハメハ。ドゥラメンテの活躍だけではなく、レーヴミストラル(青葉賞)、レッツゴードンキ(桜花賞)、ヤマカツエース(NZT)が重賞勝ちを果たした。連対馬の数では2位のディープインパクトが上だが、勝ち切れないシーズンだった。2着が9回に対して、1着が3回と勝利が遠かった。

■表2 2015年上半期・JRA3歳重賞の調教師成績(ダービーまで)

順位 調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 (栗)池江泰寿 3- 2- 1- 3/ 9 33.3% 55.6% 66.7% 185 140
2 (美)堀宣行 3- 1- 1- 3/ 8 37.5% 50.0% 62.5% 160 110
3 (栗)友道康夫 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 155 50
4 (栗)矢作芳人 1- 3- 0- 9/13 7.7% 30.8% 30.8% 46 104
5 (美)木村哲也 1- 1- 1- 1/ 4 25.0% 50.0% 75.0% 80 172

表2は調教師成績。3勝をマークしたのが栗東の池江泰寿調教師と、美浦の堀宣行調教師。ともにクラシック制覇を果たし、内容的にも充実していた。池江調教師は、ダービーで2着となったサトノラーゼンも管理しており、大一番ではこの両厩舎の勢い・強さを実感させられる結果となった。

■表3 2015年上半期・JRA3歳重賞の馬主成績(ダービーまで)

順位 馬主 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 サンデーレーシング 6- 5- 0-19/30 20.0% 36.7% 36.7% 88 56
2 里見治 2- 1- 1- 3/ 7 28.6% 42.9% 57.1% 155 130
3 キャロットファーム 1- 2- 2-11/16 6.3% 18.8% 31.3% 10 90
4 吉田和美 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 80 107
5 野田みづき 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0% 340 230

表3は馬主成績。サンデーレーシングが【6.5.0.19】という成績を残して、他を圧倒した。ちなみに好走馬はすべて上位人気馬。1〜3番人気に限ると【6.5.0.4】という成績。高い評価を受けた素質馬たちの好走率が非常に高かった。

続いて古馬の芝重賞戦線を見ていく。こちらはまだ宝塚記念が控えており、6/14開催終了時点までの成績となるが、種牡馬別成績では1位がディープインパクト、2位がキングカメハメハ。3歳馬部門での1位と2位が入れ替わった結果となった。特にキングカメハメハ産駒の活躍が印象深く、ラブリーデイが上半期だけで重賞3勝をマーク。また、ヒットザターゲットが11番人気で目黒記念を優勝。ケイアイエレガントは9番人気で京都牝馬Sを制し、ヴィクトリアマイルでは12番人気で2着に激走した。3歳部門も含め、ディープインパクトとキングカメハメハ産駒の活躍が目立った。

調教師成績でも1位池江泰寿調教師が【3.1.0.7】、2位堀宣行調教師が【3.0.0.10】と上位を席巻。こちらも3歳戦同様、この両厩舎が強さを見せた。ただし、馬主成績に関しては傾向が一変する。3歳戦で圧倒したサンデーレーシングは【1.2.0.27】で8位にとどまった。

■表4 2015年上半期・JRA古馬混合重賞(芝)の年齢別成績(6/14終了まで)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
3歳 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
4歳 8-  7-  5- 85/105 7.6% 14.3% 19.0% 42 53
5歳 9-  7-  9- 94/119 7.6% 13.4% 21.0% 75 134
6歳 10- 12-  9-115/146 6.8% 15.1% 21.2% 60 99
7歳 5-  6-  8- 77/ 96 5.2% 11.5% 19.8% 67 90
8歳 0-  0-  1- 25/ 26 0.0% 0.0% 3.8% 0 30

2015/5/3 京都11R 天皇賞(春)(G1)1着 1番 ゴールドシップ

古馬(芝)部門での特徴的な傾向としては、表4の年齢別成績があげられるだろう。6歳馬が10勝をマークし、連対率・複勝率では4〜5歳を抑えてトップとなった。ゴールドシップが天皇賞(春)を制し、ストレイトガールがヴィクトリアマイルを優勝した。7歳馬も負けじと【5.6.8.77】と好走馬を多数輩出。8歳馬はさすがに苦しかったが、全般的にベテラン勢の活躍が目立ったシーズンだった。

■表5 2015年上半期・JRA古馬混合重賞(芝)の騎手成績(6/14終了まで)

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 戸崎圭太 5- 1- 2- 7/15 33.3% 40.0% 53.3% 318 138
2 岩田康誠 5- 0- 1-15/21 23.8% 23.8% 28.6% 132 63
3 福永祐一 2- 4- 0-10/16 12.5% 37.5% 37.5% 98 92
4 田辺裕信 2- 0- 2- 8/12 16.7% 16.7% 33.3% 158 147
5 小牧太 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 450 115

騎手別成績(表5参照)では、戸崎圭太騎手岩田康誠騎手が5勝をマーク。ともに上位人気馬ばかりではなく、サクラゴスペル(オーシャンS・京王杯SC)やアドマイヤデウス(日経新春杯・日経賞)といった伏兵馬を勝利に導いている。好走率もさることながら、単勝回収率が高かった。

■表6 2015年上半期・JRA古馬重賞(ダート)の年齢別成績(6/14終了まで)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0 9
5歳 5- 2- 2-12/21 23.8% 33.3% 42.9% 178 102
6歳 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 17 38
7歳 0- 0- 2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0 24
8歳 0- 1- 1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0 142

最後に古馬のダート部門を見ていく。同部門は地方のダートグレードが大きなウエイトを占めるため、厳密には事情が異なるが、年齢別成績(表5参照)では特徴的な傾向が出た。5歳馬が【5.2.2.12】と他を圧倒。フェブラリーSを制したコパノリッキーを筆頭に、インカンテーション(平安S)、クリノスターオー(アンタレスS)、マイネルクロップ(マーチS)が重賞勝ちを果たした。

対照的に4歳馬は【0.1.0.15】とかなりの不振。一般的には充実を迎える年齢ではあるが、全くといっていいほど結果を残すことができなかった。また、7歳馬と8歳馬も不振。芝では活躍を果たした7歳勢だが、こちらは芳しい成績ではなかった。高齢馬は芝よりもダートで息の長い活躍を果たすイメージもあるが、実際にはそうではなかった。この夏から秋にかけての重賞戦線を考える上でも、覚えておきたい傾向と言えるだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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