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第916回 函館競馬開幕! 函館スプリントSを分析

2015/6/18(木)

今週から夏の北海道シリーズがスタートする。1回函館開催開幕週のメインレースは芝1200mで行われる函館スプリントS。サマースプリントシリーズの第1戦にも指定され、秋のスプリンターズSを目指す有力馬も出走する。昨年は1回函館2週目に行われていたが、今年は開幕週へと変更された。今回のデータde出〜たでは2010年以降の同レースの過去5年のデータならびに例年の開幕週の傾向から好走が期待できる馬を見出していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館スプリントSの人気別成績(10年以降の過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0% 54% 76%
2番人気 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0% 218% 86%
3番人気 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 86%
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 152%
5番人気 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 126%
6番人気 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 360% 276%
7番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 718% 288%
9番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 0- 0- 1-22/23 0.0% 0.0% 4.3% 0% 79%

表1は過去5年の人気別成績。1番人気馬は11年カレンチャンが勝利しているものの、近2年は着外に敗れている。昨年はストレイトガールが1.6倍と断然の人気に推されたものの、直線で進路がなくなる不利があって11着に敗れている。2番人気馬は12年ドリームバレンチノら最多の2勝。ただし、1番人気馬同様に近2年は5着以下に敗れている。以下、6・8番人気が1勝ずつ。昨年は8番人気のガルボが勝利をおさめている。

2・3着馬に関しては、ほぼ6番人気以内におさまっており、2ケタ人気馬の好走は12年3着のビスカヤ(11番人気)のみ。配当面では10〜12年は比較的堅い決着で決まっていたものの、一昨年は馬連9040円(6番人気−5番人気)、昨年は馬連2万7340円(8番人気−6番人気)と近2年は波乱傾向が強くなっている

■表2 函館スプリントSの牡牝別成績(10年以降の過去5年)

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牡馬・セン馬 3- 3- 1-37/44 6.8% 13.6% 15.9% 138% 63%
牝馬 2- 2- 4-16/24 8.3% 16.6% 33.3% 28% 186%

表2は牡牝別成績。牝馬の活躍が目立つのが函館SSの大きな特徴で、11年カレンチャンら2勝。昨年も2着ローブティサージュ(6番人気)、3着クリスマス(4番人気)が好走し、複勝率33.3%と牡馬の2倍以上の数字となっている。複勝回収率も100%を大きく超えており、出走する牝馬は要注目だ。
なお、牡馬は単勝回収率が100%を超えているものの、一昨年6番人気パドトロワ、昨年8番人気ガルボと近2年の勝ち馬の影響が大きい。

■表3 函館スプリントSの枠番別成績(10年以降の過去5年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 1- 2- 2/ 6 16.7% 33.3% 66.7% 70% 111%
2枠 2- 0- 0- 5/ 7 28.6% 28.6% 28.6% 134% 37%
3枠 1- 2- 1- 4/ 8 12.5% 37.5% 50.0% 448% 278%
4枠 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 0- 1- 1- 8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 162%
7枠 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 180% 67%
8枠 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 182%

表3は枠番別成績。表の黄色で示したように1〜3枠に入った馬で4勝をあげている。なかでも1枠・3枠に入った馬の連対率・複勝率が非常に高い。ともに過去5年中4年で3着以内に入っており、信頼度は高い。1〜3枠が断然有利といえるだろう。

一方、4枠・5枠に入った馬は1頭も3着以内に入っていない。逆に6〜8枠に入った馬からは好走馬が出ているが、スタートから好位につけるか昨年のローブティサージュのように後方から追い込むか。どちらにせよ展開的に恵まれないと外枠の馬は厳しい

昨年は1回函館2週目に行われた函館SSだが、今年は開幕週へと変更。開幕週の傾向とはどういったものだろうか。

■表4 1回函館開幕週芝1200m戦の脚質別成績(10年以降)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 7-  7-  2- 12/ 28 25.0% 50.0% 57.1% 185% 176%
先行 16-  6- 14- 61/ 97 16.5% 22.7% 37.1% 184% 113%
差し 3- 13- 10-110/136 2.2% 11.8% 19.1% 36% 84%
追い込み 2-  2-  2-133/139 1.4% 2.9% 4.3% 125% 34%

表4は1回函館開幕週の脚質別成績。ローカルで直線が262mと短いコースらしく、逃げ・先行馬が好成績をあげている。どちらも単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。
開幕週で馬場が荒れておらず、前が止まらないケースが多い。なかでも逃げ馬は連対率50%と非常に高い。よほどのハイペースにならない限りは逃げ・先行馬に有利に働きそうだ。

差し馬は勝ち星が少なく、2・3着に突っ込んでくる程度。追い込み馬は単勝回収率が100%を超えているが、15番人気馬が勝利した未勝利戦の一発が大きかった。

■表5 昨年の1回函館開幕週芝1200m戦の枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 2- 2- 5/11 18.2% 36.4% 54.5% 39% 259%
2枠 1- 0- 2- 8/11 9.1% 9.1% 27.3% 49% 46%
3枠 1- 2- 0- 8/11 9.1% 27.3% 27.3% 66% 79%
4枠 2- 2- 0- 8/12 16.7% 33.3% 33.3% 326% 202%
5枠 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 19%
6枠 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7枠 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 11%
8枠 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は昨年の1回函館開幕週の枠番別成績。一目見てわかるように、内目の1〜4枠と外目の5〜8枠で成績が二分されている。明らかに内枠有利で、なかでも1枠に入った馬は連対率36.4%・複勝率54.5%と非常に高い

馬番では8番以内の馬が3着以内馬18頭中17頭を占めており、9番から外で来たのは日曜の1000万下・UHB杯で1番人気3着だったエイシンオルドスのみ。外目の枠に入った馬はほぼノーチャンスというほど極端な傾向が出ていた。今年は昨年ほどではないにしても内枠有利・外枠不利の傾向は変わらないだろう。

■表6 函館スプリントSの前走レース別成績(10年以降の過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
高松宮記念 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0% 718% 340%
CBC賞 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 105% 107%
京王杯SC 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 600% 173%
阪神牝馬S 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 135% 60%
安土城S 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 670% 140%
ヴィクトリアM 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 247%
鞍馬S 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 60%
道新スポーツ杯 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 160%
福島民友C 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54%
オークス 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 760%
朱雀S 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 1820%
その他のレース 0- 0- 0-35/35 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※CBC賞は12年からサマースプリントシリーズ第2戦へと変更。

表6は前走レース別成績。高松宮記念組は昨年のガルボが勝利し、2着2回で中心。昨年のガルボは前走11着から一変しての勝利だった。他ではヴィクトリアM組が昨年2着のローブティサージュらが好走、オークス組は昨年クリスマスが3着に好走している。これら前走G1組は【1.3.2.9】で、複勝率40%と優秀だ。他ではCBC賞組・京王杯SC組・
阪神牝馬S組・安土城S組が1勝ずつをあげている。

出走数が最も多い前走オープン特別組は【1.1.1.29】。12年ドリームバレンチノ(前走安土城S1着)の1勝のみで、連対率6.3%・複勝率9.4%と低い。この組の3着以内馬3頭はいずれも前走4着以内で、函館スプリントSで5番人気以内に支持されていた。

<結論>

■表7 今年の函館スプリントSの出走予定馬(6/17時点)

馬名 性齢 前走レース成績
コパノリチャード 牡5 高松宮記念 5着
アンバルブライベン 牝6 高松宮記念 15着
マジンプロスパー 牡8 高松宮記念 18着
ローブティサージュ 牝5 高松宮記念 17着
セイコーライコウ 牡8 韋駄天S 5着
スギノエンデバー 牡7 鞍馬S 1着
タガノアザガル 牡3 NHKマイルC 18着
メイショウイザヨイ 牝6 京洛S 11着
ヒラボクプリンス 牡5 オアシスS 4着
フギン 牝5 韋駄天S 15着
サトノデプロマット 牡5 船橋S(1600万下) 1着
エーシントップ 牡5 韋駄天S 14着
アースソニック 牡6 韋駄天S 3着
ティーハーフ 牡5 彦根S(1600万下) 1着
クールホタルビ 牝3 NHKマイルC 14着
レンイングランド 牡3 NHKマイルC 16着
ブランダムール 牝6 春雷S 10着
メイショウツガル 牡7 韋駄天S 12着
リベルタス 牡7 メトロポリタンS 9着
レオパルディナ 牝3 桜花賞 11着
カオスモス 牡5 谷川岳S 11着
ネオウィズダム 牡5 フリーウェイS(1600万下) 1着
ルチャドルアスール セン6 鞍馬S 2着
カハラビスティー 牝6 春雷S 5着
コウヨウアレス 牡6 東風S 13着
※フルゲート16頭。ブランダムール以下は現時点で除外対象。

2015/2/1 京都11R シルクロードS(G3)1着 3番 アンバルブライベン

2014/8/31 札幌11R キーンランドC(G3)1着 7番 ローブティサージュ

今年の出走予定馬は表7のとおり。登録頭数が多いため、26番目以下は割愛している。

表の上位を占めている高松宮記念組の中で最上位だったのが5着のコパノリチャード。昨年の高松宮記念を制しており、実績でも最上位だ。ただし、良績が中京・阪神・京都に集中しており、その点は気になるところ。外目の枠に入るようなら、凡走する危険はある。

データから推したいのが高松宮記念で大敗したアンバルブライベンローブティサージュの2頭。アンバルブライベンは2走前のシルクロードSを逃げ切っているように、右回りの芝1200m戦がベスト。メンバー的にも前走より楽になり、逃げて力を発揮できそうだ。
ローブティサージュは昨年の2着馬で、キーンランドCを勝利しているように洋芝が非常に合う。近2走は道悪馬場に泣かされたが、良馬場ならば一変する可能性は十分にある。

穴候補としては前走韋駄天S3着のアースソニック、前走NHKマイルC14着大敗のクールホタルビを挙げておきたい。アースソニックは昨年の函館スプリントSで0秒3差6着と際どい競馬をしており、クールホタルビは軽量50キロを生かせれば大駆けがあっておかしくない。ともに内枠を引いて、先行できればチャンスはありそうだ。最後に実績上位のセイコーライコウは前走韋駄天S5着で、表6のオープン特別4着以内のデータから外れている。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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