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第910回 ドゥラメンテの二冠達成への勝算は?

2015/5/28(木)

今週はいよいよ日本ダービーが行われる。注目されるポイントはいくつもあると思われるが、なんと言っても皐月賞馬ドゥラメンテが二冠を達成するかどうか。この点であろう。それによって予想の組み立て方も決まってくる。今回は過去20年を振り返り、皐月賞馬の同レースのパフォーマンスから日本ダービーの勝算を考えてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 95年以降の皐月賞馬のダービー成績

日付 馬名 人気 走破タイム 着差 4角 上り3F RPCI ダービー
2015/04/19 ドゥラメンテ 3 1:58.2 -0.2 7 33.9 51.8 ???
2014/04/20 イスラボニータ 2 1:59.6 -0.2 4 34.6 50.5 2
2013/04/14 ロゴタイプ 1 1:58.0 -0.1 5 35.3 43.3 5
2012/04/15 ゴールドシップ 4 2:01.3 -0.4 6 34.6 34.2 5
2011/04/24 オルフェーヴル 4 2:00.6 -0.5 11 34.2 52.6 1
2010/04/18 ヴィクトワールピサ 1 2:00.8 -0.2 8 35.2 48.9 3
2009/04/19 アンライバルド 3 1:58.7 -0.2 9 34.6 46.7 12
2008/04/20 キャプテントゥーレ 7 2:01.7 -0.4 1 35.2 55.5 不出走
2007/04/15 ヴィクトリー 7 1:59.9 0 1 35.9 47.1 9
2006/04/16 メイショウサムソン 6 1:59.9 -0.1 3 35.1 48.4 1
2005/04/17 ディープインパクト 1 1:59.2 -0.4 9 34.0 55.3 1
2004/04/18 ダイワメジャー 10 1:58.6 -0.2 2 33.9 54.8 6
2003/04/20 ネオユニヴァース 1 2:01.2 0 8 34.3 58.0 1
2002/04/14 ノーリーズン 15 1:58.5 -0.3 6 35.0 45.0 8
2001/04/15 アグネスタキオン 1 2:00.3 -0.2 3 35.5 48.6 不出走
2000/04/16 エアシャカール 2 2:01.8 0 8 35.0 48.2 2
1999/04/18 テイエムオペラオー 5 2:00.7 0 8 35.2 48.0 3
1998/04/19 セイウンスカイ 2 2:01.3 -0.1 1 36.7 44.6 4
1997/04/13 サニーブライアン 11 2:02.0 -0.1 1 36.5 47.3 1
1996/04/14 イシノサンデー 4 2:00.7 -0.1 8 35.5 47.4 6
1995/04/16 ジェニュイン 3 2:02.5 -0.1 2 36.7 47.0 2

2015/4/19 中山11R 皐月賞(G1)1着 2番 ドゥラメンテ

表1は95年以降の皐月賞馬と、皐月賞での人気・走破タイム・着差・4角位置、上がり3F・RPCI、そしてダービーでの着順を記したもの。先の皐月賞を制したドゥラメンテは、3番人気で同レースを制した。まずは上位1〜3番人気だった馬を調べると、14年イスラボニータら10頭が該当した。そのうち日本ダービーでも3着以内に入った馬は6頭。厳密にはアグネスタキオンはダービーが不出走だったため、6割以上の確率でダービーでも好走していることになる。

続いて走破タイムに注目した。今年の皐月賞は1分58秒2という時計が出た。例年に比べて馬場が速かった影響もあるが、このタイムは過去の皐月賞と比較するとかなり速い部類に入る。実際、1分59秒0を切ってきたケースは、過去20年で4回しかない。レコード決着となった13年を筆頭に、94年と04年、02年が該当する。その4年の勝ち馬だが、ダービーも好走できた馬はなんとゼロ。ロゴタイプは辛うじて掲示板に乗ったが、アンライバルドやダイワメジャー、ノーリーズンは着外に沈んでいる。

不振である理由は断言できないが、皐月賞が速い時計だった場合、ダービーに結びつきにくいということは噂されていた。「時計が出る=ペースが速かった」ということが多く、道中で溜めを利かせて終いの脚が要求されやすいダービーにはつながりにくいのかもしれない。

実際、RPCIでペースを判定すると02年や09年はかなり淀みない流れとなった。ただ、今年はそうでもなく平均ペース。極端にペースが速くなり、時計が出たわけではなかった。

着差や4角の位置取りに関しては、データを示したものの特に参考になるものが見当たらなかった。東京替わりで直線が長くなるため、差して勝った馬の方がいいようにも感じるが、サニーブライアンやイスラボニータは前目の競馬で結果を出している。そして、着差を広げて勝てばいいというものでもない。

どちらかと言うと差せる馬の方が好走馬は多いが、その場合は上がり3ハロンに注目した方がよさそうだ。今年のドゥラメンテは中山で上がり最速をマークして勝利した。12年は東京開催だったため例外となるが、それ以外にも12年や05年、03年、00年、99年が同様のケース。ディープインパクトやネオユニヴァース、エアシャカール、テイエムオペラオーと、ダービーでも結果を出した馬が多いことに気づく。6頭中5頭が3着以内に好走しており、好走確率は8割を超えることになる。

以上のことを総合的に判断すると、ドゥラメンテは日本ダービーでも好走できる可能性がかなり高いと見たい。

■表2 皐月賞で上がり1位の馬が優勝したケース(過去20年)

着順 馬名 前走成績
12年 1 ディープブリランテ 皐月賞3着
2 フェノーメノ 青葉賞1着
3 トーセンホマレボシ 京都新聞杯1着
11年 1 オルフェーヴル 皐月賞1着
2 ウインバリアシオン 青葉賞1着
3 ベルシャザール 皐月賞11着
05年 1 ディープインパクト 皐月賞1着
2 インティライミ 京都新聞杯1着
3 シックスセンス 皐月賞2着
03年 1 ネオユニヴァース 皐月賞1着
2 ゼンノロブロイ 青葉賞1着
3 ザッツザプレンティ 皐月賞8着
00年 1 アグネスフライト 京都新聞杯1着
2 エアシャカール 皐月賞1着
3 アタラクシア 皐月賞9着
99年 1 アドマイヤベガ 皐月賞6着
2 ナリタトップロード 皐月賞3着
3 テイエムオペラオー 皐月賞1着

では、ドゥラメンテを中心視するとして、相手にはどの馬が有力か。前述した皐月賞で上がり1位の馬が優勝したケースに絞り、過去20年の結果を見てみることにしよう(表2参照)。皐月賞組だけで上位を独占しているケースは案外少なく、青葉賞や京都新聞杯優勝馬が絡んでいることに気づく。皐月賞組で有力なのは、実際に好走した馬や上位人気だった馬。ディープブリランテやアドマイヤベガがその手のタイプに該当する。

■表3 皐月賞の勝ちタイムが1分59秒0を切ったケースのダービー(過去20年)

着順 馬名 前走成績
13年 1 キズナ 京都新聞杯1着
2 エピファネイア 皐月賞2着
3 アポロソニック 青葉賞2着
09年 1 ロジユニヴァース 皐月賞14着
2 リーチザクラウン 皐月賞13着
3 アントニオバローズ プリンシパルS2着
04年 1 キングカメハメハ NHKマイルC1着
2 ハーツクライ 京都新聞杯1着
3 ハイアーゲーム 青葉賞1着
02年 1 タニノギムレット NHKマイルC3着
2 シンボリクリスエス 青葉賞1着
3 マチカネアカツキ プリンシパルS2着

ちなみに皐月賞の勝ちタイムが1分59秒0を切ったケースのダービーも調べてみた(表3参照)。この場合は、ドゥラメンテが消えてしまう可能性も否定できないわけだが、ここでも別路線組の台頭が目につく。近いところでは13年のキズナ。京都新聞杯1着からの連勝だった。02年タニノギムレットもNHKマイルC3着からの優勝。ただ、この両馬は皐月賞トライアルを使っており、完全な新興勢力だったわけではない。実力は評価されていた。09年は完全に皐月賞上位人気馬の巻き返し。こうして見てみると、表2のケースとほぼ似たような感じであることがわかる。

【結論】

■表4 今年の日本ダービー出走予定馬

順位 馬名 前走成績
1 キタサンブラック 皐月賞3着
1 タンタアレグリア 青葉賞2着
1 ドゥラメンテ 皐月賞1着
1 リアルスティール 皐月賞2着
1 レーヴミストラル 青葉賞1着
6 サトノクラウン 皐月賞6着
7 サトノラーゼン 京都新聞杯1着
8 ポルトドートウィユ 京都新聞杯2着
9 ベルラップ 皐月賞14着
10 グランチャーレ NHKマイルC12着
10 ミュゼエイリアン 皐月賞7着
12 コメート 皐月賞10着
12 タガノエスプレッソ 皐月賞13着
14 スピリッツミノル 京都新聞杯6着
14 ミュゼスルタン NHKマイルC3着
16 ダノンメジャー NHKマイルC11着
17 コスモナインボール NHKマイルC10着
18 アダムスブリッジ 若葉S3着
※フルゲート18頭。(19)ケツァルテナンゴ他8頭が登録。

2015/5/2 東京11R テレビ東京杯青葉賞(G2)1着 8番 レーヴミストラル

では具体的に今年の出走予定メンバーを見渡してみよう(表4参照)。今年の皐月賞はドゥラメンテを筆頭に、比較的上位人気馬同士で決まった。1番人気のサトノクラウンだけが6着と不本意な結果だったが、巻き返す可能性は十分にあると考えるべきだろう。リアルスティールも当然、今回も有力となる。皐月賞に続き、3強対決の構図はまだ崩れていない。

別路線組では青葉賞を制したレーヴミストラルに注目。皐月賞組に割って入る可能性は低くないと見たい。京都新聞杯を勝ったサトノラーゼンも軽視はできないか。ただ、両馬ともに皐月賞トライアルに出走してはいない。キズナやタニノギムレットのように突き抜けるまでには至らないのではないか。そのように予想してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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