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第908回 桜花賞組の再戦か、他路線組の台頭か? オークスを分析する!

2015/5/21(木)

牝馬クラシック第2弾のオークスが行われる。一冠目の桜花賞は超スローペースとなり、逃げたレッツゴードンキが4馬身差をつける快勝。中団・後方で待機した上位人気馬のなかには実力を出せず、不完全燃焼に終わった馬も多かったのではないか。今回はその仕切り直しの一戦となるのか、はたまた他路線組が一気に台頭するのか。桜花賞が阪神外回りコースで行われるようになった07年以降の過去8年のデータからオークスで好走が期待できる馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オークスの人気別成績(07年以降の過去8年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 2-  2-  1-  3/  8 25.0% 50.0% 62.5% 43% 87%
2番人気 1-  2-  1-  4/  8 12.5% 37.5% 50.0% 122% 72%
3番人気 1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0% 70% 58%
4番人気 1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0% 121% 83%
5番人気 2-  1-  1-  4/  8 25.0% 37.5% 50.0% 193% 157%
6番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 465% 100%
8番人気 0-  1-  2-  5/  8 0.0% 12.5% 37.5% 0% 216%
9番人気 1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0% 356% 158%
10番人気以下 0-  1-  0- 70/ 71 0.0% 1.4% 1.4% 0% 13%
※10年は1着同着優勝

表1は人気別成績。1番人気馬は09年ブエナビスタ、10年アパパネの2勝をあげている。連対率50%・複勝率62.5%でトップ。昨年のハープスターは2着だった。以下、5番人気馬が10年同着で優勝したサンテミリオンら2勝、2・3・4・7・9番人気馬が1勝ずつ。勝ち馬は1〜9番人気の間で幅広く分散している。2着馬・3着馬についてもほぼ9番人気までに散らばっており、2ケタ人気馬の好走は08年2着エフティマイア(13番人気)のみだ。

■表2 桜花賞・オークスで好走した馬の人気順(07年以降の過去8年)

年度 桜花賞勝ち馬 上位3着までの人気順 オークス勝ち馬 上位3着までの人気順
2007 ダイワスカーレット 3→1→7 ローブデコルテ 5→1→8
2008 レジネッタ 12→15→5 リトルアマポーラ 4→13→5
2009 ブエナビスタ 1→2→5 ブエナビスタ 1→2→4
2010 アパパネ 1→3→11 アパパネ・サンテミリオン 1⇔5→8
2011 マルセリーナ 2→1→4 エリンコート 7→8→2
2012 ジェンティルドンナ 2→4→3 ジェンティルドンナ 3→2→9
2013 アユサン 7→2→14 メイショウマンボ 9→5→1
2014 ハープスター 1→2→5 ヌーヴォレコルト 2→1→3
2015 レッツゴードンキ 5→7→8
※10年は1着同着優勝

表2は桜花賞・オークスの勝ち馬とそれぞれのレースでの上位3着までの人気順。エリンコートが勝利した11年以外、桜花賞が堅い決着で決まったときはオークスも上位人気馬は崩れていない。

一方、桜花賞が大波乱となった08年やアユサンが勝利した13年はオークスでも波乱の結果を示している。今年の桜花賞は断然の1番人気に推されたルージュバックが9着に敗退。桜花賞・オークスの関連性からすると、今年も波乱となる可能性が高いといえそうだ。

■表3 オークスの前走レース別成績(07年以降の過去8年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
桜花賞 7- 4- 3-48/62 11.3% 17.7% 22.6% 110% 68%
フローラS 1- 3- 3-26/33 3.0% 12.1% 21.2% 11% 79%
忘れな草賞 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 413% 88%
スイートピーS 0- 0- 1-22/23 0.0% 0.0% 4.3% 0% 21%
皐月賞 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 270%
その他のレース 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※10年は1着同着優勝

表3は前走レース別成績。出走数が最も多い桜花賞組が昨年のヌーヴォレコルトらダントツの7勝をあげている。昨年は1・2着馬が該当し、表の上位4レースでは勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。毎年1頭は3着以内に好走している。

トライアルのフローラS組は10年サンテミリオンの1勝。勝率・連対率では桜花賞組にやや離されているものの、複勝率21.2%とかなり接近している。10〜13年にかけて毎年1頭は3着以内に好走し、昨年こそ3着以内馬はいなかったものの4・5着馬はこの組だった。やはり桜花賞組とフローラS組が二大勢力といえる。

その他の組では忘れな草賞組からは11年にエリンコートが優勝。同馬は2走前に1800mの500万下、そして前走の忘れな草賞と連勝していた。出走数が多いスイートピーS組は07年ラブカーナの3着1回のみで苦戦傾向にある。皐月賞組の3着1回は昨年のバウンスシャッセ。3着以内馬はすべて上位5レースから出ていた。

■表4 桜花賞組の前走着順別成績(07年以降の過去8年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 3- 1- 1- 2/ 7 42.9% 57.1% 71.4% 130% 145%
前走2着 0- 3- 1- 2/ 6 0.0% 50.0% 66.7% 0% 233%
前走3着 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 140% 62%
前走4着 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 234% 62%
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1- 0- 0-12/13 7.7% 7.7% 7.7% 74% 29%
前走10着以下 1- 0- 0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 142% 35%

表4は桜花賞組の前走着順別成績。表の黄色で強調したように桜花賞1着馬が12年ジェンティルドンナら3勝で、連対率57.1%・複勝率71.4%と非常に高い。7頭すべてオークスで4着以内に入っている。今年の桜花賞を振り返ると、レース途中からハナに立ったレッツゴードンキが4馬身差の勝利。ただし、直線に入るまでに大きなリードがあったわけではなく、上がり33秒5の速い上がりで2番手以下を突き放している。スピードにまかせて押し切ったのではなく、瞬発力でリードを広げた点は注目できる。

また、桜花賞2着馬は勝ち星こそないものの、連対率50%・複勝率66.7%と優秀だ。以下、3着馬からは昨年のヌーヴォレコルト、4着馬からは07年ローブデコルテがそれぞれ勝利しているが、連対率・複勝率では上位2頭に水を開けられている。

桜花賞組はほぼ上位4着までが争覇圏で、5着以下は【2.0.0.35】と厳しい。6着以下から巻き返したのは08年1着トールポピー(桜花賞8着)、13年1着メイショウマンボ(桜花賞10着)の2頭のみ。前者は阪神JF、後者はフィリーズRでそれぞれ過去に重賞での勝利経験があった。

■表5 桜花賞組の前走上がり3F順位別成績(07年以降の過去8年)

前走上がり順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3F  1位 3- 1- 0- 3/ 7 42.9% 57.1% 57.1% 267% 104%
3F  2位 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9% 0% 100%
3F  3位 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 245% 110%
3F 〜5位 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0% 118% 56%
3F 6位以下 1- 2- 0-31/34 2.9% 8.8% 8.8% 83% 53%

表5は桜花賞組の前走上がり3F順位別成績。桜花賞で上がり最速をマークした馬が07年ローブデコルテら最多の3勝をあげており、連対率57.1%と高い。以下、黄色で示したように上がり3位の馬まで複勝率が高い。それぞれ複勝回収率も100%以上だった。

今年の桜花賞は冒頭でも述べたように超スローペースで、直線に入ってからヨーイドンの競馬になった。上がり最速は33秒2でアンドリエッテ(6着)、上がり2位は33秒4でクルミナル(2着)とキャットコイン(7着)が並んでいる。その次がレッツゴードンキの33秒5、1番人気ルージュバックは33秒6で上がり順位で5位止まりだった。

■表6 フローラS組の前走着順別成績(07年以降の過去8年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5% 47% 71%
前走2着 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9% 0% 181%
前走3着 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 130%
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着以下 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6はフローラS組の前走着順別成績。フローラS1着馬は10年サンテミリオンが勝利し、複勝率37.5%。8頭すべてオークスで5番人気以内に支持されているものの、昨年はサングレアルが7着に敗退。人気にはなるものの、期待値としてはそれほど高くない。

フローラS2着馬は勝ち馬こそいないものの、複勝率では1着馬を上回っている。10年3着アグネスワルツ(8番人気)、12年3着アイスフォーリス(9番人気)、13年2着エバーブロッサム(5番人気)と人気薄での好走が多いのも特徴。昨年のブランネージュは7番人気ながら5着と人気以上の着順に入っており、狙ってみる価値はありそうだ。

前走3着以下となると、【0.1.0.17】で3着以内に入ったのは11年2着ピュアブリーゼのみ。フローラSは上位3着までに優先出走権が与えられるが、複勝率が高いのは上位2頭で、特に2着馬は期待値としても狙い目といえる。

<結論>

■表7 オークスの出走予定馬(5/20現在)

馬名 前走成績
レッツゴードンキ 桜花賞1着
クルミナル 桜花賞2着
コンテッサトゥーレ 桜花賞3着
クイーンズリング 桜花賞4着
シングウィズジョイ フローラS1着
ディアマイダーリン フローラS2着
マキシマムドパリ フローラS3着
トーセンナチュラル スイートピーS2着
ココロノアイ 桜花賞10着
ルージュバック 桜花賞9着
キャットコイン 桜花賞7着
ノットフォーマル 桜花賞5着
ミッキークイーン 忘れな草賞1着
ペルフィカ 桜花賞13着
トーセンラーク 桜花賞17着
アンドリエッテ 桜花賞6着
アースライズ 桜花賞8着
ローデッド 桜花賞15着
ナムラアン あやめ賞1着
リアンドジュエリー フローラS15着
ロッカフラベイビー スイートピーS3着
※フルゲート18頭。ナムラアン以下は除外対象。

今年の出走予定馬は表7のとおり。

2015/2/7 京都10R エルフィンステークス1着 2番 クルミナル

2014/11/23 東京9R 赤松賞1着 3番 ディアマイダーリン

現時点では桜花賞組13頭、フローラS組3頭、忘れな草賞組・スイートピーS組1頭ずつの出走となりそうだ。桜花賞組では9着に敗れたルージュバックが人気を集めそうだが、中団からの追走となった前走にしても上がり最速を使っているわけではない。3連勝した前3戦と惨敗を喫した桜花賞の違いは出走頭数の多さ。多頭数で揉まれる競馬は苦手なタイプかもしれない。3走前の百日草特別で圧勝しているように左回りが抜群に合う可能性はあるものの、データからは危険要素の方が多かった。

桜花賞組からは連対を果たしたレッツゴードンキクルミナルがデータから浮上してくる。レッツゴードンキは前へ行って速い上がりを使えるタイプで、好成績の桜花賞1着馬のデータから強調できる。クルミナルは前走スタートで出遅れて、道中で掛かり気味になりながらも直線で上がり2位の脚を使って2着に入っている。チューリップ賞のような道悪馬場にならなければ、こちらも好勝負できる公算が高い。

その他の桜花賞組では3着コンテッサトゥーレ、4着クイーンズリングが表4で示した桜花賞上位組で狙いが立つ。また、表5の上がり順位別で好成績の上がり1位をマークしたアンドリエッテ、上がり2位タイのキャットコインは巻き返す可能性がありそうだ。

他路線組では忘れな草賞を勝利して注目を集めるミッキークイーン。スタートが遅く、道中いかに脚を溜められるか。2走前の東京・クイーンCでは上がり最速で2着に食い込んでおり、力自体は足りるだろう。

最後にフローラS組。やや格下に見られているが、それでも上位争いする可能性はある。連対を果たしたシングウィズジョイとディアマイダーリン、特に2着ディアマイダーリンは東京芝で3戦2勝2着1回。コース相性が良く、人気薄でも狙ってみて面白い存在だろう。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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