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第902回 リベンジか新星誕生か!? 天皇賞(春)を占う!

2015/4/30(木)

今週日曜日には京都競馬場で春の天皇賞が行われる。史上初の3連覇がかかっていたフェノーメノの回避は残念となったが、楽しみなメンバーが揃った。昨年敗れたキズナがリベンジを果たすのか、ウインバリアシオンが悲願のG1制覇となるのか、それともアドマイヤデウスが3連勝で一気に頂点にたつのか。興味がつきないところだ。

天皇賞(春)の展望については、昨年も筆者が担当。「第798回データde出〜た 信頼できる人気馬と危険な人気馬は?」というタイトルで分析をさせていただいた。結果は12番人気で3着に激走したホッコーブレーヴを含め、上位勢を注目馬として取り上げることができた。予想の方向性としては正しかったと思っている。そこで、今年も前年の分析を生かし、同じような考え方でレースを展望することにした。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。過去10年のデータを基に考えていく。

■表1 天皇賞(春)の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 11 25
2番人気 3-  2-  1-  4/ 10 30.0% 50.0% 60.0% 166 147
3番人気 1-  4-  0-  5/ 10 10.0% 50.0% 50.0% 58 176
4番人気 1-  2-  2-  5/ 10 10.0% 30.0% 50.0% 115 144
5番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0 82
6番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 154
7番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 169 55
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 47
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
11番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 142
12番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 465 234
13番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 351 89
14番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 1596 529
15番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0 317
17番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まず表1は過去10年の天皇賞(春)の人気別成績。1番人気の成績が物語るように、上位人気馬が苦しんでいるレースだ。1番人気で優勝したのは06年のディープインパクトのみとなっている。また、12〜14番人気馬がそれぞれ1勝。2〜3着にも二ケタ着順の馬が良く飛び込んでいる。そうした傾向があることから、信頼できる人気馬と、伏兵馬の取捨にポイントを置いて考えていく必要がある。

前年のコラムで示した人気馬取捨のポイントは、まとめると次のようになる。主に当日3番人気以内に支持される馬は、前哨戦である阪神大賞典と日経賞、そして産経大阪杯のいずれかで3着以内に入っていること。同レースで4着以下に敗れている場合は、前年の天皇賞(春)で勝っていること。そして、過去に東京芝2000〜2500mのG1・G2での好走実績が必要。

■表2 今年の天皇賞(春)出走予定馬(1)

馬名 年齢 前走成績 東京実績
アドマイヤデウス 4 日経賞1着  
ウインバリアシオン 7 日経賞2着 日本ダービー2着
キズナ 5 大阪杯2着 日本ダービー1着
ゴールドシップ 6 阪神大賞典1着  
デニムアンドルビー 5 阪神大賞典2着 JC2着
ホッコーブレーヴ 7 日経賞3着  
ラストインパクト 5 阪神大賞典3着  

この点を踏まえ、早速今年の出走予定メンバーに照らし合わせて考えてみたい。表2では前走阪神大賞典と日経賞、そして産経大阪杯で3着以内に入った馬を示した。合計7頭が該当する。さらにその中で東京芝2000〜2500mのG1・G2での好走実績がある馬は3頭。日本ダービーで連対したウインバリアシオンキズナ、そしてJCで2着の実績があるデニムアンドルビーだ。連勝中で勢いに乗るアドマイヤデウスは、キャリアの関係で東京コースの経験が少ないため簡単に軽視はしたくないが、データ的にはウインバリアシオンやキズナの方が上位と考えたい。

■表3 天皇賞(春)で上がり1位馬(一部)の次回成績

馬名  
ジャガーメイル 09年5着 10年1着
ウインバリアシオン 12年3着 14年2着
キズナ 14年4着 15年??

2013/5/26 東京10R 東京優駿(G1)1着 1番 キズナ

キズナは昨年1番人気を裏切る形となっており、印象としては良くないかもしれない。しかし、レースでは上がり3ハロン最速タイの末脚で4着だった。前年の天皇賞(春)で上がり1位をマークしていた馬を調べたところ、表3のようなケースがあることがわかった。ジャガーメイルは09年5着だったが、上がりは1位で、翌年優勝。ウインバリアシオンは12年にやはり上がり1位で3着。二年越しの昨年、2着と着順を上げたのだ。

3度目の挑戦となるゴールドシップだが、東京コースの実績が依然としてないため、昨年と変わらない状況。今年も厳しい戦いになると予想する。人気面も考えると、デニムアンドルビーの方が面白い存在と言えそうだ。

続いて当日4番人気以下で好走が見込めるタイプを考えていく。前年のコラムで示したポイントは次のようになる。基本的にはレースを問わず前走は3着以内。前走10着以下に敗れている場合は、1000万クラス以上の京都芝で勝利実績。ただし、G2以上ならば連対でもOK。加えて、芝3000m以上のレースで好走実績がほしい。前走大敗馬が巻き返すと大穴になりやすいのが特徴だ。

■表4 今年の天皇賞(春)出走予定馬(2)

馬名 年齢 前走成績 京都実績 芝3000m級実績
フェイムゲーム 5 ダイヤモンドS1着    
カレンミロティック 7 阪神大賞典4着    
クリールカイザー 6 日経賞10着   ステイヤーズS2着
サウンズオブアース 4 日経賞4着 京都新聞杯2着 菊花賞2着
スズカデヴィアス 4 阪神大賞典8着 京都記念2着  
タマモベストプレイ 5 日経賞7着 京都大賞典2着  
トーセンアルニカ 5 日経賞9着    
ネオブラックダイヤ 7 中日新聞杯11着    
フーラブライド 6 阪神大賞典5着 日経新春杯2着  
ラブリーデイ 5 阪神大賞典6着 京都記念1着  

2014/10/26 京都11R 菊花賞(G1)2着 4番 サウンズオブアース

以上の点を踏まえて、表2で示した以外の馬を見ていくことにする(表4)。まず前走で3着以内だったのはフェイムゲームのみ。同馬は前年も同じ臨戦過程を踏んでいた。昨年の本番は6着に終わったが、4着のキズナあたりとは0.3秒差。展開一つで肉薄できる差なので、注目馬として取り上げておきたい。

大穴の可能性がある前走10着以下の馬に関しては、今年はめぼしい馬が見当たらない。京都実績と芝3000m以上の実績という意味では、サウンズオブアースがあてはまる。ただ、前走日経賞で4着とそこそこ好走しているため、超伏兵という扱いの馬ではないと思われる。配当妙味は薄いかもしれないが、表3の馬の中ではチャンスがある1頭として注目してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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