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第898回 今週の無敗馬はいかに? 皐月賞を分析する

2015/4/16(木)

今週日曜は、中山競馬場で牡馬クラシックの第一弾・皐月賞が行われる。先週の桜花賞は無敗馬3頭がすべて馬券圏外に敗れる波乱になったが、皐月賞はキタサンブラックかサトノクラウンが無敗を継続するのか、それとも桜花賞同様の結果が待っているのか。過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 無敗で皐月賞に出走した馬(86年以降)

馬名 人気 着順 前走 前人気 成績
86 ダイシンフブキ 1 7 弥生賞 3 5戦全勝
マルカセイコウ 10 19 400万特別(ダ) 2 3戦全勝(ダ)
91 トウカイテイオー 1 1 若葉S(中山) 1 4戦全勝
92 ミホノブルボン 1 1 スプリングS 2 4戦全勝
93 シクレノンシェリフ 4 4→3 毎日杯(芝20) 1 2戦全勝
ペガサス 12 16 新潟3歳S 1 2戦全勝
96 ミナモトマリノス 3 4 若葉S(中山) 2 3戦全勝
エイシンイットオー 11 15 小倉3歳S 3 2戦全勝
99 ニシノセイリュウ 4 12 若駒S 3 2戦全勝
01 アグネスタキオン 1 1 弥生賞 1 3戦全勝
02 モノポライザー 3 16 若駒S 1 3戦全勝
05 ディープインパクト 1 1 弥生賞 1 3戦全勝
ビッグプラネット 6 13 アーリントンC 1 2戦全勝
06 フサイチジャンク 2 3 若葉S 1 4戦全勝
07 フサイチホウオー 2 3 共同通信杯 1 4戦全勝
09 ロジユニヴァース 1 14 弥生賞 1 4戦全勝
12 シルバーウエイブ 14 15 500万特別 7 2戦全勝
14 トーセンスターダム 3 11 きさらぎ賞 2 3戦全勝

2005/4/17 中山11R 皐月賞(G1)1着 14番 ディープインパクト

まずは、皐月賞に出走した無敗馬の成績から見てみたい(JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている86年以降)。該当馬18頭のうち、無敗で皐月賞を制したのはトウカイテイオー、ミホノブルボン、アグネスタキオン、ディープインパクトの4頭だ(過去16頭、グレード制導入後ではほかにシンボリルドルフ、ミホシンザン)。
この86年以降の無敗の皐月賞馬4頭に共通するのは、皐月賞と同じ中山コースで、皐月賞トライアルか皐月賞指定オープン(以前の若葉S)を1〜2番人気で勝ち、皐月賞でも1番人気に推されたこと。18頭のうち、この条件を満たすのは上記4頭のほかに09年のロジユニヴァースのみで、各項目をクリアすれば5頭中4頭が無敗で皐月賞を制している。
その他、3着にはシクレノンシェリフ、フサイチジャンク、フサイチホウオーが入っており、この3頭は中山とコース形態が近い阪神芝・内回り2000mでオープン・重賞を制していた(フサイチホウオーは前々走のラジオNIKKEI杯2歳S)。また、繰り上がりのシクレノンシェリフを除く3着2頭は皐月賞2番人気の4戦全勝馬である。

■表2 2連勝以上で出走した好走馬(過去10年)

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 前々走
05 ディープインパクト 1 1 弥生賞 1 1 若駒S
06 フサイチジャンク 2 3 若葉S 1 1 若駒S
07 フサイチホウオー 2 3 共同通信杯 1 1 ラジオNIKKEI杯
08 マイネルチャールズ 1 3 弥生賞 2 1 京成杯
09 アンライバルド 3 1 スプリングS 1 1 若駒S
10 ヴィクトワールピサ 1 1 弥生賞 1 1 ラジオNIKKEI杯
エイシンフラッシュ 11 3 京成杯 1 1 エリカ賞(芝20・500万)
12 ワールドエース 2 2 若葉S 1 1 きさらぎ賞
13 ロゴタイプ 1 1 スプリングS 1 1 朝日杯FS
14 イスラボニータ 2 1 共同通信杯 1 1 東スポ杯2歳S
トゥザワールド 1 2 弥生賞 1 1 若駒S

続いて表2は少し枠を広げ、敗戦経験のある馬を含めて2連勝以上で皐月賞に駒を進めて好走した馬である(過去10年)。該当馬11頭中10頭に共通するのが、皐月賞3番人気以内、前走1番人気、前々走で重賞またはオープン特別1着。近年、これをクリアでなかった連勝馬では、13年にカミノタサハラが、前々走500万1着、前走弥生賞6番人気1着、皐月賞4番人気で4着敗退。昨年は3連勝中のトーセンスターダム(前走3番人気)が11着に敗退している。なお、連勝馬以外でも、前々走が500万条件以下だった好走馬は09年2着のトライアンフマーチ(未勝利1着)しかいないことには注意したい(表9)。

■表3 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 3-2-1-4/10 30.0% 50.0% 60.0% 73% 81%
2 1-2-2-5/10 10.0% 30.0% 50.0% 51% 95%
3 1-0-3-6/10 10.0% 10.0% 40.0% 61% 84%
4 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 179% 138%
5 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 145% 109%
7 2-0-0-8/10 20.0% 20.0% 20.0% 344% 102%
8 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 249%
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 76%
11〜 0-2-1-77/80 0.0% 2.5% 3.8% 0% 48%

ここからは、無敗馬、連勝馬以外も含めた過去10年のデータを見ていきたい。表3は人気別の成績で、1番人気から4番人気まで、複勝率60.0%から10ポイントずつ下がって行く形。上位人気はほぼ水準級の成績と言っていいだろう。穴でおもしろそうなのは6〜8番人気あたり。また、2桁人気馬の2着3回は05〜07年の前半3年に集中しており、08年以降は8番人気以内が好走馬24頭中23頭を占める。

■表4 枠番別成績(東京代替の11年除く)

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気 6番人気以下
1枠 1-2-1-14/18 5.6% 16.7% 22.2% 28% 84% 1-0-3-11 2-3-0-34
2枠 0-1-0-17/18 0.0% 5.6% 5.6% 0% 81%
3枠 2-0-2-14/18 11.1% 11.1% 22.2% 175% 73%
4枠 1-0-0-17/18 5.6% 5.6% 5.6% 20% 7% 5-3-4-18 1-3-2-72
5枠 0-3-1-14/18 0.0% 16.7% 22.2% 0% 191%
6枠 0-0-2-16/18 0.0% 0.0% 11.1% 0% 47%
7枠 3-1-1-22/27 11.1% 14.8% 18.5% 39% 54%
8枠 2-2-2-21/27 7.4% 14.8% 22.2% 86% 73%

中山開催時の枠番別成績では7〜8枠に好走馬が多いが、例年フルゲート18頭で7〜8枠は各年3頭と該当馬も多いため、好走確率が特に高いわけではない。ただ、5番人気以内の馬にかぎると1〜3枠は連対率6.7%、4〜8枠は同26.7%と、内枠の上位人気馬は苦戦傾向にある。逆に、6番人気以下は1〜3枠の連対率12.8%、4〜8枠が同5.1%と、人気薄なら内枠の好走確率が高い

■表5 脚質別成績(東京代替の11年除く)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気 6番人気以下
逃げ 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 344% 149% 0-0-0-1 2-0-1-6
先行 2-3-1-26/32 6.3% 15.6% 18.8% 61% 100% 1-2-1-8 1-1-0-18
中団 5-3-6-61/75 6.7% 10.7% 18.7% 27% 52% 5-0-5-15 0-3-1-46
後方 0-3-1-41/45 0.0% 6.7% 8.9% 0% 78% 0-1-1-5 0-2-0-36
※脚質はTarget frontier JVによる分類

同じく中山開催時の9回について脚質別の成績を見ると、好走馬が多いのは「中団」に分類された馬になる。ただ、人気馬は中団以降、人気薄なら逃げ・先行に好走馬が多く、特に勝ち馬は5番人気以内の6頭中5頭が中団、6番人気以下の3頭はすべて逃げ・先行である。

■表6 馬体重・増減別成績(東京代替の11年除く)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下
〜439kg 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
440〜459kg 2-3-1-18/24 8.3% 20.8% 25.0% 76% 90% 1-2-0-16
460〜479kg 3-3-2-47/55 5.5% 10.9% 14.5% 51% 105% 1-3-0-39
480〜499kg 2-2-3-42/49 4.1% 8.2% 14.3% 22% 46% 0-1-2-30
500〜519kg 2-1-3-13/19 10.5% 15.8% 31.6% 88% 103% 1-0-0-10
520kg〜 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-6
今回減 5-7-7-73/92 5.4% 13.0% 20.7% 45% 105% 2-5-2-56
同体重 4-2-1-26/33 12.1% 18.2% 21.2% 97% 70% 1-1-0-23
今回増 0-0-1-36/37 0.0% 0.0% 2.7% 0% 5% 0-0-0-27

表6は、中山開催時の馬体重とその増減別成績。注目は表の一番下にある「今回増」で、プラス体重で出走した馬は【0.0.1.36である。3着1回は10年前の3番人気・アドマイヤジャパンで、それもわずかプラス2キロ。前走から4キロ以上増えていた馬は【0.0.0.19】と中山の過去9回では好走例がない(11年の東京代替時はプラス4キロのダノンバラードが3着)。ほかに、440キロを割った馬や、520キロ以上の馬は好走なし。そして表の右に記したように、6番人気以下の穴馬なら480キロ未満の中型馬の連対が多い傾向にある。

■表7 前走レース別成績(出走4回以上)

前走着順 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
全馬 スプリングS 4-2-1-46/53 7.5% 11.3% 13.2% 66% 79%
弥生賞 3-4-4-32/43 7.0% 16.3% 25.6% 48% 66%
共同通信杯 2-0-2-5/9 22.2% 22.2% 44.4% 135% 126%
若葉S 1-4-2-17/24 4.2% 20.8% 29.2% 72% 177%
京成杯 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 180%
毎日杯 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
きさらぎ賞 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
アーリントンC 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
すみれS 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走1着 スプリングS 4-0-0-6/10 40.0% 40.0% 40.0% 351% 115%
弥生賞 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 36% 67%
共同通信杯 2-0-1-2/5 40.0% 40.0% 60.0% 244% 118%
若葉S 1-1-1-6/9 11.1% 22.2% 33.3% 192% 112%
京成杯 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 240%
9-3-4-48/64 14.1% 18.8% 25.0% 106% 64%
前走2着以下 弥生賞 1-2-3-27/33 3.0% 9.1% 18.2% 51% 66%
若葉S 0-3-1-11/15 0.0% 20.0% 26.7% 0% 216%
スプリングS 0-2-1-40/43 0.0% 4.7% 7.0% 0% 71%
共同通信杯 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 137%
1-7-6-102/116 0.9% 6.9% 12.1% 14% 78%

前走レース別で好走馬を輩出しているのは、皐月賞トライアル3競走(スプリングS、弥生賞、若葉S)のほか、共同通信杯、そして京成杯(本年は該当馬不在)のみ。G2のスプリングS・弥生賞組の好走馬が多く注目されがちだが、好走確率は共同通信杯や若葉S組が高い点には注意したい。
また、表の下に記したように、前走1着馬が【9.3.4.48、2着以下の馬は【1.7.6.102】で、前走2着以下から優勝したのは08年のキャプテントゥーレ(弥生賞4着)1頭のみである。また、連対率や複勝率でもおおむね前走1着馬が高い中で、若葉S組にかぎっては前走1着と2着以下の差が小さい

■表8 前走人気別成績

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
1 7-5-6-26/44 15.9% 27.3% 40.9% 105% 113% 4-5-4-9
2 1-2-3-23/29 3.4% 10.3% 20.7% 24% 108% 1-0-1-12
3 0-0-1-21/22 0.0% 0.0% 4.5% 0% 10% 0-0-0-54
4 1-2-0-19/22 4.5% 13.6% 13.6% 65% 182%
5 1-0-0-16/17 5.9% 5.9% 5.9% 100% 25%
6〜9 0-1-0-34/35 0.0% 2.9% 2.9% 0% 10%
10〜 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

同様に前走人気別の成績を見ると、前走1番人気馬は複勝率40.9%を記録し、単複の回収率も100%を超えている。対して前走6番人気以下は計【0.1.0.45】と、前走の段階で人気薄だった馬の好走は08年2着のタケミカヅチのみである。また10年以降の前走3番人気以下は【0.0.0.54】と、過去5年は前走1〜2番人気馬しか馬券に絡んでいない

■表9 好走馬の距離・コース実績

馬名 人気 着順 全成績 芝2000m 中山芝 前走 着順 前々走 着順
05 ディープインパクト 1 1 3-0-0-0 3-0-0-0 1-0-0-0 弥生賞 1 若駒S 1
シックスセンス 12 2 1-2-1-4 0-1-1-2 0-1-0-0 若葉S 4 きさらぎ賞 4
アドマイヤジャパン 3 3 2-1-1-0 2-1-1-0 1-1-0-0 弥生賞 2 京成杯 1
06 メイショウサムソン 6 1 4-3-1-1 未経験 1-0-0-0 スプリングS 1 きさらぎ賞 2
ドリームパスポート 10 2 2-3-2-0 0-2-0-0 0-0-1-0 スプリングS 3 きさらぎ賞 1
フサイチジャンク 2 3 4-0-0-0 4-0-0-0 1-0-0-0 若葉S 1 若駒S 1
07 ヴィクトリー 7 1 2-1-0-0 2-1-0-0 未経験 若葉S 1 ラジオNIKKEI 2
サンツェッペリン 15 2 2-2-0-4 1-1-0-1 1-1-0-1 スプリングS 8 京成杯 1
フサイチホウオー 2 3 4-0-0-0 1-0-0-0 未経験 共同通信杯 1 ラジオNIKKEI 1
08 キャプテントゥーレ 7 1 2-0-2-2 0-0-0-1 0-0-1-1 弥生賞 4 朝日杯FS 3
タケミカヅチ 6 2 1-2-1-3 0-0-1-0 0-0-1-0 弥生賞 3 共同通信杯 2
マイネルチャールズ 1 3 4-1-0-1 3-1-0-0 3-1-0-0 弥生賞 1 京成杯 1
09 アンライバルド 3 1 3-0-1-0 1-0-1-0 1-0-0-0 スプリングS 1 若駒S 1
トライアンフマーチ 8 2 1-2-0-1 0-1-0-0 未経験 若葉S 2 未勝利 1
セイウンワンダー 4 3 3-1-0-1 0-0-0-1 1-0-0-1 弥生賞 8 朝日杯FS 1
10 ヴィクトワールピサ 1 1 4-1-0-0 4-0-0-0 1-0-0-0 弥生賞 1 ラジオNIKKEI 1
ヒルノダムール 6 2 2-2-0-1 1-2-0-1 未経験 若葉S 2 若駒S 1
エイシンフラッシュ 11 3 3-0-1-1 3-0-0-0 1-0-0-0 京成杯 1 エリカ賞 1
11 オルフェーヴル 4 1 2-2-1-1 未経験 0-1-0-0 スプリングS 1 きさらぎ賞 3
サダムパテック 1 2 3-1-0-1 1-0-0-0 1-0-0-1 弥生賞 1 朝日杯FS 4
ダノンバラード 8 3 2-0-1-1 1-0-1-0 未経験 共同通信杯 9 ラジオNIKKEI 1
12 ゴールドシップ 4 1 3-2-0-0 0-1-0-0 未経験 共同通信杯 1 ラジオNIKKEI 2
ワールドエース 2 2 3-1-0-0 1-1-0-0 未経験 若葉S 1 きさらぎ賞 1
ディープブリランテ 3 3 2-2-0-0 未経験 0-1-0-0 スプリングS 2 共同通信杯 2
13 ロゴタイプ 1 1 4-0-1-2 未経験 2-0-0-0 スプリングS 1 朝日杯FS 1
エピファネイア 2 2 3-0-0-1 2-0-0-1 0-0-0-1 弥生賞 4 ラジオNIKKEI 1
コディーノ 3 3 3-1-1-0 0-0-1-0 0-1-1-0 弥生賞 3 朝日杯FS 2
14 イスラボニータ 2 1 4-1-0-0 未経験 未経験 共同通信杯 1 東スポ杯 1
トゥザワールド 1 2 4-1-0-0 2-0-0-0 1-0-0-0 弥生賞 1 若駒S 1
ウインフルブルーム 8 3 2-3-1-0 0-1-0-0 0-0-1-0 若葉S 2 シンザン記念 2

最後に、3着以内の好走馬の全成績と、芝2000m、中山芝実績を見ておきたい(背景灰の11年は東京で代替)。全成績の背景水色は4着以下2回以上の馬。芝2000mと中山芝で背景黄は双方で連対のある馬、緑は一方で連対のある馬、そして水色は双方で連対のない馬である。
全体を見渡すと、08年以前と09年以降では少々傾向が異なる印象で、ここでは09年以降の過去6年(中山では5回)に注目したい。この中で、着外が2回以上あった馬は13年の優勝馬・ロゴタイプ1頭のみで、この馬は4勝馬。本年は全馬3勝以下のため、4着以下の経験は1回以内の馬が狙いになる。
また、芝2000mと中山芝の双方で連対実績を持つ好走馬は4頭のみ。近年はどちらか一方でしか連対実績のない馬の好走が多くなっている。ただ、芝2000mと中山芝ともに連対実績を持たなかったのは、昨年の優勝馬・イスラボニータ1頭。前述のロゴタイプと同じく4勝馬で、やはり3勝以下の馬ばかりの今年は、2000mか中山芝のいずれかで連対実績を持つ馬を重視したい。なお、表2本文でも触れたように、前々走が重賞かオープン特別以外だった好走馬は、09年2着のトライアンフマーチ、10年3着のエイシンフラッシュ2頭のみである。

【結論】
前走1着馬が過去10年で9勝の皐月賞。人気も前走1番人気馬が好成績で、特に過去5年は前走3番人気以下から好走馬は出ていない。前走レースは皐月賞トライアル(スプリングS、弥生賞、若葉S)か共同通信杯。前々走が重賞・オープン以外の馬も苦戦傾向だ。近年の好走馬は4勝馬以外なら、4着以下の経験は1回まで、そして芝2000mか中山芝のいずれかでは連対実績のある馬で占められる。また、前走からプラス体重で出走した馬の連対はなく、当日の馬体重にも注意したい。

2015/3/8 阪神11R 報知杯弥生賞(G2)1着 4番 サトノクラウン

表7で触れたように、過去10年の優勝馬のうち9頭は前走1着馬。今年は4頭が登録しているが、最有力候補となるのは弥生賞を制したサトノクラウンだ。その弥生賞・中山芝2000mを制して3戦3勝となり、表9のデータはクリア。中団から運ぶ脚質(表5)や、前走馬体重482キロ(表6)あたりも問題にならない。気になるのは人気面で、まず前走の弥生賞が2番人気(表2、表8)だったこと。そして仮に今回1番人気を他馬に譲るようだと、無敗の皐月賞馬からは遠ざかる(表1)。ただ、同じく無敗馬のキタサンブラックや、残る前走1着馬のスピリッツミノルやミュゼエイリアンも、前走レースや人気、前々走など、より多くのマイナス材料を抱えているため、前走1着馬の中ではサトノクラウンを筆頭に挙げたい。

前走2着以下の中では、前走1番人気馬(表8)からリアルスティール。スプリングS2着で中山での連対はクリア(表9)し、前々走も共同通信杯なら問題なし(表9)。サトノクラウン同様、脚質や馬体重も問題なさそうだ。一方、同じ前走1番人気でも、ドゥラメンテは表9での減点(中山・芝2000m実績と前々走500万)が大きい。

穴候補なら、過小評価されがちな若葉S組(表7)から3着のワンダーアツレッタ。2000mの連対実績(表9)を持ち、前々走もオープン特別(同)。馬体重は今回の増減にもよるが、前走480キロで穴馬の好走が多いゾーンに近い(表6)。着外の回数(表9)や前走人気(表8)では減点が必要ながら、人気薄必至だけにマイナス材料には目をつむって買ってもおもしろい。その他では、前走の弥生賞で中山芝2000m連対を確保したブライトエンブレム、そして減点はあるものの前走1着のキタサンブラックあたりだろうか。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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