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第897回 無敗馬を下した桜花賞馬と、桜花賞で無敗が途切れた馬の次走は?

2015/4/13(月)

先週の桜花賞には、ルージュバック、クイーンズリング、キャットコインと3頭の3戦全勝馬が出走し大いに注目を集めた。その結果は、1勝馬のレッツゴードンキが鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、無敗馬はクイーンズリングの4着が最高という結果に終わった。そこで今回は、無敗馬を下して桜花賞の栄冠を勝ち取った馬、そして桜花賞で連勝が途絶えた馬の、次走やオークスでの成績を調べてみた。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 無敗の桜花賞馬(86年以降)

馬名 桜花賞前 主な勝ち鞍 桜花賞 次走
人気 着差 レース 人気 着順
90 アグネスフローラ 4戦全勝 チューリップ賞 1 1 1/4 オークス 1 2
91 シスタートウショウ 3戦全勝 チューリップ賞 4 2馬身 オークス 1 2
04 ダンスインザムード 3戦全勝 フラワーC 1 2馬身 オークス 1 4

表1は、JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている86年以降に、無敗で桜花賞を制した馬である。今年は無敗の桜花賞馬が誕生しない結果に終わったが、事前に調査してあったため、まずこの表から見てみたい。該当するアグネスフローラ、シスタートウショウ、そしてダンスインザムードの3頭は、いずれも桜花賞で1馬身以上の差をつける快勝を収めていたが、オークスでは2、2、4着と、牝馬二冠制覇には失敗していた。
なお、85年以前に無敗の桜花賞馬は3頭。1941年(当時中山4歳牝馬特別)のブランドソールは当時秋に行われていた阪神優駿牝馬(現オークス)で4着。春はダービーに出走して7着だった。2頭目、1957年のミスオンワードは間にオープンを挟み、オークスまで連勝を伸ばして二冠牝馬となっている。そしてもう1頭、ぐっと近くなって81年のブロケードは、次走のオークスで距離に泣き13着。その後はマイルから2000mを中心に結果を残した。これに表の3頭を加え、無敗の桜花賞馬6頭のうち、オークスを制した馬は1頭だけ。仮に今年、無敗の桜花賞馬が誕生していても、オークスまで勝てるとはかぎらない、という過去の傾向だった。

■表2 3戦以上の無敗馬を下して桜花賞を制した馬(86年以降)

馬名 桜花賞 オークス 備考
人気 着順 人気 着順
86 メジロラモーヌ 1 1 1 1 桜花賞の次走は4歳牝特1着
88 アラホウトク 5 1 1 7 桜花賞の次走は4歳牝特1着
91 シスタートウショウ 4 1 1 2 自身も無敗で桜花賞出走
95 ワンダーパヒューム 7 1 7 3  
99 プリモディーネ 4 1 3 3  
00 チアズグレイス 6 1 5 2  
03 スティルインラブ 2 1 2 1  
04 ダンスインザムード 1 1 1 4 自身も無敗で桜花賞出走
05 ラインクラフト 2 1 不出走 桜花賞の次走はNHKマイルC1着
13 アユサン 7 1 3 4  
14 ハープスター 1 1 1 2  

2015/4/12 阪神11R 桜花賞(G1)1着 6番 レッツゴードンキ

続いて表2は同じく86年以降、3戦以上の無敗馬を破って桜花賞を制した馬である。こちらは昨年のハープスターまで11頭おり、05年のラインクラフトを除く10頭がオークスに出走している。そのオークスでの成績は【2.3.2.3】で複勝率70.0。桜花賞では7番人気だった95年のワンダーパヒュームがオークス3着、6番人気だったチアズグレイスが同2着と、人気薄の桜花賞馬もオークスで馬券圏内に食い込んでいる。ただ、桜花賞に続きオークスも制した馬は、86年のメジロラモーヌ、そして03年のスティルインラブの2頭だけ。なかなか二冠を達成するのは難しい一方で、このタイプの馬がオークスを制すれば牝馬三冠を達成している。今年の桜花賞で4馬身差の圧勝劇を演じたレッツゴードンキが、もしオークスも制することができれば、三冠への夢が大きく広がると言えそうだ。

■表3 桜花賞で初の敗戦を喫した馬の次走(86年以降)

馬名 桜花賞前 主な勝ち鞍 桜花賞 次走
人気 着順 レース 人気 着順
86 レイホーソロン 3戦全勝 チューリップ賞 3 4
88 シヨノロマン 3戦全勝 チューリップ賞 4 2 4歳牝特 2 2
スイートローザンヌ 3戦全勝 アイビーS 2 4 4歳牝特 1 4
89 ホクトビーナス 2戦全勝 うぐいす賞 6 2
91 イソノルーブル 5戦全勝 4歳牝特 1 5 オークス 4 1
92 ゴールデンソネット 2戦全勝 コスモス賞 8 18 UHB杯 8 10
95 ライデンリーダー 11戦全勝 4歳牝特 1 4 オークス 1 13
99 スティンガー 3戦全勝 阪神3歳牝馬S 1 12 4歳牝特 2 1
00 サイコーキララ 4戦全勝 4歳牝特 1 4 オークス 4 6
フューチャサンデー 2戦全勝 クイーンC 5 15 4歳牝特 3 4
01 フローラルグリーン 2戦全勝 エルフィンS 5 14 フローラS 6 8
03 アドマイヤグルーヴ 3戦全勝 若葉S 1 3 オークス 1 7
04 ムーヴオブサンデー 3戦全勝 フィリーズR 3 4 葵S 1 2
05 シーザリオ 3戦全勝 フラワーC 1 2 オークス 1 1
エイシンテンダー 3戦全勝 チューリップ賞 5 6 オークス 4 5
07 ニシノチャーミー 2戦全勝 函館2歳S 13 18 キーンランドC 12 9
09 レッドディザイア 2戦全勝 エルフィンS 2 2 オークス 2 2
13 トーセンソレイユ 2戦全勝 エルフィンS 3 7 オークス 8 15
クラウンロゼ 3戦全勝 フェアリーS 5 16 オークス 16 18
14 レッドリヴェール 3戦全勝 阪神JF 2 2 ダービー 4 12

2015/2/8 京都11R きさらぎ賞(G3)1着 3番 ルージュバック

では逆に、今年は3頭そろって該当することになってしまった、桜花賞で初黒星を喫した馬の次走はどうだろうか。このタイプで、まずひとつめの次走好走パターンは、桜花賞では敗れたものの2着は確保し、次走で牝馬限定戦(オークス、オークスTR)に出走した馬。88年のシヨノロマン、05年のシーザリオ、そして09年のレッドディザイアが次走で連対を確保している(ただし、シヨノロマンは次々走のオークスで2番人気5着)。ただ、前述の通り、今年の無敗馬はすべて馬券圏外に敗退しており、このパターンに当てはまる馬はいない。

そしてもうひとつは、桜花賞で1番人気に推されていた無敗馬。そのすべてが次走で好走しているわけではないが、91年のイソノルーブルがオークスを逃げ切り、99年のスティンガーが現フローラSの4歳牝馬特別で1着(オークスは2番人気4着)。そして先の項目と重複するが、05年のシーザリオはオークスを制している。今年の該当馬は、断然人気で9着敗退を喫したルージュバック。東京の芝2000mで500万を制しているだけに、東京2400mの舞台で巻き返してくる可能性も大いにありそうだ。

なお、桜花賞2番人気以下かつ3着以下の無敗馬で、次走で馬券圏内に好走したのはオープン特別の葵Sで2着になった04年のムーヴオブサンデーのみである。このデータからは、今年のキャットコイン(桜花賞6番人気7着)やクイーンズリング(同3番人気4着)は、重賞路線を進むかぎり次走の好走は難しいということになるが、どうだろうか。

以上、桜花賞に出走した無敗馬にちなむデータを紹介した。まだ桜花賞が終わったばかりで、各馬の状態や次走予定などは不明だが、無敗馬を下し圧勝したレッツゴードンキ、断然人気に応えられず苦杯をなめたルージュバックともに、オークスに出走してくればまた楽しみな戦いが見られそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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