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第893回 阪神芝1600mの朝日杯FS出走馬の次走から見えるものは?

2015/3/30(月)

周知の通り朝日杯FSは昨年から阪神芝1600mとなった。距離は変わっていないものの、小回りの中山から外回りの阪神に替わることによって、レースの質が変わることが予想された。具体的な興味点を挙げるとすれば、レースそのものの質。加えて、よりクラシック戦線に直結するのかどうかということになるだろう。クラシックの本番はまだこれからだが、先日のスプリングSを終え、全出走馬の次走成績が揃ったため、今このタイミングで一度分析を試みてみることにした。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 昨年の朝日杯FS全着順

着順 枠番 馬番 馬名 タイム
1 1 2 ダノンプラチナ 1.35.9
2 3 6 アルマワイオリ 1.36.0
3 7 14 クラリティスカイ 1.36.1
4 1 1 ネオルミエール 1.36.3
5 6 12 アクティブミノル 1.36.3
6 7 15 タガノエスプレッソ 1.36.4
7 8 16 ブライトエンブレム 1.36.4
8 5 9 アッシュゴールド 1.36.5
9 2 3 コスモナインボール 1.36.7
10 3 5 タガノアザガル 1.36.9
11 4 8 ナヴィオン 1.36.9
12 6 11 ワキノヒビキ 1.37.3
13 5 10 ジャストドゥイング 1.37.6
14 4 7 セカンドテーブル 1.37.8
15 2 4 ケツァルテナンゴ 1.37.9
16 8 17 ペイシャオブロー 1.38.5
17 8 18 メイショウマサカゼ 1.39.4
18 7 13 ペプチドウォヘッド 1.41.9

2014/12/21 阪神11R 朝日杯FS(G1)1着 2番 ダノンプラチナ

阪神芝1600mで生まれ変わった朝日杯FS。昨年のレース結果は表1のようになった。1番人気に支持されたダノンプラチナが優勝を果たし、2着にアルマワイオリ。以下クラリティスカイが上位に名を連ねた。戦前の予想では従来のラジオNIKKEI杯2歳Sがなくなった影響で、クラシックを狙う素質馬がこぞって出走してくると思われたが、そこまで大きな変化はなかったかもしれない。現時点では断言はできないものの、このレースをパスした実績馬もいた。

■表2 昨年の朝日杯FS出走馬の次走成績

日付 レース名 馬名 人気 着順 芝・ダ 距離
150322 スプリンG2 ダノンプラチナ 2 3 1800
150321 ファルコG3 アクティブミノル 4 2 1400
150321 ファルコG3 セカンドテーブル 9 9 1400
150321 ファルコG3 ワキノヒビキ 10 16 1400
150308 弥生賞G2 ブライトエンブレム 4 2 2000
150308 弥生賞G2 タガノエスプレッソ 10 3 2000
150308 弥生賞G2 クラリティスカイ 5 6 2000
150228 アーリンG3 アルマワイオリ 5 2 1600
150228 アーリンG3 ケツァルテナンゴ 11 7 1600
150228 アーリンG3 ネオルミエール 3 9 1600
150222 ヒヤシン ペプチドウォヘッド 4 7 1600
150208 きさらぎG3 アッシュゴールド 3 3 1800
150131 クロッカ ジャストドゥイング 4 5 1400
150131 クロッカ タガノアザガル 6 9 1400
150131 クロッカ ペイシャオブロー 8 11 1400
150118 京成杯G3 コスモナインボール 9 13 2000
150111 シンザンG3 ナヴィオン 3 3 1600
150111 シンザンG3 メイショウマサカゼ 10 10 1600

そんな昨年の朝日杯FSとなったわけだが、出走全馬の次走成績を表2にまとめた。大将格であるダノンプラチナが先日のスプリングSに出走したことで、全馬の結果が出揃った。同馬の結果は3着。残念ながら勝利とはならなかった。その他の馬を見てみると、アルマワイオリがアーリントンCが5番人気で2着。朝日杯FSでは14番人気の大穴だったが、これがフロックではなかったことがわかった。また、ブライトエンブレムは弥生賞が4番人気で2着。朝日杯FSでは2番人気で7着と人気を裏切ったが、巻き返した形。レース全体のレベルとしてはそう悲観するものではないように見える。ただ、次走で勝ち鞍を挙げた馬が1頭もいなかった。ダートのレースに出走した馬もいるものの、気になる結果だった。

■表3 過去5回の朝日杯FS出走馬の次走成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率
14年 0-3-4-11 0.0% 16.7% 38.9%
13年 4-2-1-8 26.7% 40.0% 46.7%
12年 2-1-2-11 12.5% 18.8% 31.3%
11年 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8%
10年 2-0-1-13 12.5% 12.5% 18.8%

14年の朝日杯FS出走馬の次走成績をまとめると【0.3.4.11】となる(表3参照)。勝率は0%、連対率は16.7%、複勝率は38.9%となった。この数字だけを見ると、優秀かそうでないかの判断がつきにくいため、過去5年の朝日杯FSと比較してみた。13年は【4.2.1.8】という成績。勝率26.7%、連対率40.0%。複勝率46.7%という結果だった。14年と比較するとかなり優秀な結果だ。

しかし、12年と比較すると複勝率では14年の方が上。11年や10年と比較すると、14年の方が総合的には優秀な成績だ。勝ち鞍はなかったものの、一概にレベルが低かったとは言えない。

そして成績が最も優秀だった13年を振り返ると、勝ち馬はアジアエクスプレス。2着以下はショウナンアチーヴ、ウインフルブルーム。ウインフルブルームは皐月賞で好走するも、出走馬が総じてその後大活躍したとは言えない。実際にクラシックを制した馬はいなかったし、特別素質馬が揃っていた感じはしない。一方、平凡な結果だった12年だが、ロゴタイプが皐月賞を制覇している。よって、朝日杯FS出走馬の次走成績だけで将来を判断するのは早計と言えるだろう。

■表4 過去10年の朝日杯FS優勝馬の次走成績ほか

馬名 レース名 人気 着順 芝・ダ 距離 その後の主な成績
14年 ダノンプラチナ スプリンG2 2 3 1800 ???
13年 アジアエクスプレス スプリンG2 1 2 1800 レパードS1着
12年 ロゴタイプ スプリンG2 1 1 1800 皐月賞1着
11年 アルフレード スプリンG2 2 12 1800 NHKマイルC2着
10年 グランプリボス スプリンG2 5 4 1800 NHKマイルC1着
09年 ローズキングダム スプリンG2 1 3 1800 日本ダービー2着
08年 セイウンワンダー 弥生賞G2 2 8 2000 皐月賞3着
07年 ゴスホークケン ニュージG2 1 12 1600  
06年 ドリームジャーニー 弥生賞G2 2 3 2000 有馬記念1着
05年 フサイチリシャール 共同通信G3 1 2 1800 阪神C1着

2013/4/14 中山11R 皐月賞(G1)1着 7番 ロゴタイプ

最後に過去10年にまで遡り、朝日杯FS優勝馬について調べてみた(表4参照)。今年のダノンプラチナ同様、次走にスプリングSが選択されるケースが最も多かった。結果を見ると、勝利を飾ったのはロゴタイプだけ。その他の馬はすべて敗れている。別レースを選択したセイウンワンダーやドリームジャーニー、フサイチリシャールも善戦するも勝ち切るには至っていない。しかし、その後はアルフレードやグランプリボスがNHKマイルCで好走。ローズキングダムはダービーで2着と好走している。

また、クラシック以外ではドリームジャーニーが後に有馬記念などを制覇。古馬になって大きく成長した。アジアエクスプレスはレパードSを勝利。先日、復帰戦の名古屋大賞典では敗れたが、ダート路線で出世を目指せそうな雰囲気がある。つまりゴスホークケン以外は、後に何らかの形で大きな結果を残していることになる。そうなると、ダノンプラチナもスプリングSで敗れたとはいえ、引き続き期待を持って見守るべきだろう。個人的な印象ではマイラーとして高い資質を感じるので、NHKマイルCを最大目標として、飛躍を期待したいところだ。

昨年から生まれ変わった朝日杯FSだが、出走馬のその後のキャリアで劇的な変化はここまでは感じない。ただ、レース名が示すように優勝馬は将来性が高いと言えるだろう。この点に注目しながら、今後のレースを楽しみにしたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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