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第889回 NHKマイルCをにらむ一戦、ファルコンS分析

2015/3/16(月)

今週は東西でG1のステップレースが4競走行われる。月曜掲載分の今回はこのうち、NHKマイルCをにらむ一戦、土曜・中京のファルコンSを取り上げたい。新・中京コースとなり、距離も1400mに延長されて今年で4回目。これまでの3回でどんな結果が出ているのか、過去3年の傾向とともに、この時期に行われた過去9年の傾向を合わせて分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去3年 同複勝率
1 2-0-1-6/9 22.2% 22.2% 33.3% 73% 46% 1-0-0-2 33.3%
2 3-1-1-4/9 33.3% 44.4% 55.6% 136% 96% 1-0-0-2 33.3%
3 0-1-2-6/9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 82% 0-1-1-1 66.7%
4 3-1-0-5/9 33.3% 44.4% 44.4% 333% 140% 1-0-0-2 33.3%
5 0-1-2-6/9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 120% 0-0-1-2 33.3%
6 0-1-1-7/9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 76% 0-0-0-3 0.0%
7 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3 0.0%
8 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 48% 0-0-0-3 0.0%
9 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 278% 56% 0-0-0-3 0.0%
10 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 84% 0-0-0-3 0.0%
11〜 0-3-1-58/62 0.0% 4.8% 6.5% 0% 49% 0-2-1-21 12.5%

2013/3/16 中京11R 中日スポーツ賞ファルコンS(G3)1着 2番 インパルスヒーロー 2番人気

まず表1は、この時期にファルコンSが行われた過去9回の人気別成績。表の右には現コースで施行された過去3年の成績も合わせて掲載した。全体的に上位人気の複勝率が高い傾向にはあるが、1番人気は連対率22.2%と今ひとつ。2番人気、4番人気が連対率44.4%の好成績を残している。また、複勝回収率を見ると、上位人気の中でも多少妙味のある4〜5番人気が高く出ている。
現コースの過去3回では、好走馬9頭中6頭が5番人気以内で、残る3頭は11番人気以下。12年が12番人気レオンビスティー2着、一昨年が11番人気カシノピカチュウ2着、そして昨年が11番人気アルマエルナト3着と、毎年1頭ずつ穴馬が絡んでいる。それ以前も含め、5年連続で5番人気以内から2頭+9番人気以下1頭という決着で、上位人気ばかりの組み合わせは避けたい。

■表2 枠番・脚質別成績(過去3年)

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 81% 38%
2枠 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 175%
3枠 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 31%
4枠 0-2-0-4/6 0.0% 33.3% 33.3% 0% 240%
5枠 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 58%
6枠 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7枠 2-0-0-7/9 22.2% 22.2% 22.2% 182% 58%
8枠 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 35%
逃げ 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
先行 0-0-1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 31%
中団 1-3-1-19/24 4.2% 16.7% 20.8% 20% 90%
後方 2-0-1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% 102% 98%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

続いて表2は、新・中京1400mで行われた過去3回の枠番・脚質別成績である。過去3回のため枠番は分散して今ひとつはっきりしないが、連対馬6頭中4頭は1〜4枠と、やや内優勢の傾向。脚質は「逃げ」「先行」の連対がなく、差し馬中心の狙いが良さそうだ。

■表3 中京芝1400mの枠番別成績

期間 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜14年1月 1枠 11-  3-  6-126/146 7.5% 9.6% 13.7% 88% 81%
2枠 3-  9- 10-124/146 2.1% 8.2% 15.1% 11% 44%
3枠 5-  6-  6-135/152 3.3% 7.2% 11.2% 37% 25%
4枠 6- 11-  8-127/152 3.9% 11.2% 16.4% 31% 58%
5枠 8-  8-  8-130/154 5.2% 10.4% 15.6% 64% 52%
6枠 9-  6- 17-128/160 5.6% 9.4% 20.0% 48% 87%
7枠 20- 21- 20-158/219 9.1% 18.7% 27.9% 147% 127%
8枠 21- 19-  8-177/225 9.3% 17.8% 21.3% 125% 72%
14年3月〜 1枠 3- 4- 0-50/57 5.3% 12.3% 12.3% 134% 66%
2枠 6- 4- 3-48/61 9.8% 16.4% 21.3% 57% 95%
3枠 4- 4- 2-53/63 6.3% 12.7% 15.9% 56% 64%
4枠 4- 4- 7-48/63 6.3% 12.7% 23.8% 56% 235%
5枠 4- 5- 3-53/65 6.2% 13.8% 18.5% 16% 56%
6枠 5- 0- 3-57/65 7.7% 7.7% 12.3% 52% 26%
7枠 3- 7- 7-72/89 3.4% 11.2% 19.1% 16% 103%
8枠 4- 5- 8-73/90 4.4% 10.0% 18.9% 303% 145%

中京新コースの芝短距離といえば、改修後から外枠有利の印象もあり、表2の結果にはやや違和感を覚える。そこで中京芝1400mの全レースについて調べると、ここ1年ほどで傾向に変化が出ていることがわかった。表4の上半分にあるように、コース改修から14年1月までの2年間は外枠優勢で、6〜8枠は連対率20%以上、5枠以内は10%台。しかし昨年3月からの過去1年(先週分除く)では、2、4枠が複勝率20%超になるなど、外優勢とは言えなくなっている。表の集計には入っていないが、先週行われた2レースも2→3→5枠、2→3→7枠で決着した。ただ、複勝回収率は7〜8枠が高く、外がダメとも言えないところだが、以前の印象をもとに外ばかり狙ってしまうのは避けたほうが良さそうではある。

■表4 キャリア別成績

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去3年
1戦 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 1255% 255% 0-0-0-1
2戦 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1
3戦 1-0-2-12/15 6.7% 6.7% 20.0% 32% 40% 1-0-0-4
4戦 1-1-0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 18% 27% 0-0-0-4
5戦 2-2-1-25/30 6.7% 13.3% 16.7% 22% 43% 1-1-0-7
6戦 1-1-2-27/31 3.2% 6.5% 12.9% 30% 37% 0-0-2-14
7戦 1-3-1-20/25 4.0% 16.0% 20.0% 50% 102% 1-1-0-9
8戦 2-1-3-5/11 18.2% 27.3% 54.5% 110% 234% 0-0-1-1
9戦 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66% 0-1-0-2
10戦〜 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1

表4は、ファルコンSがこの時期に行われた過去9年のキャリア別成績である。好走確率が高いのは、キャリア8戦の複勝率54.5%、同7戦の連対率16.0あたりと、キャリアを積んだ馬が好成績だ。この時期の3歳重賞は一般的にキャリアが浅い馬の好走が目立ち、たとえば今週行われるスプリングSでは、過去10年でキャリア3〜4戦が【5.9.6.45】連対率21.5%、連対馬20頭中14頭を占めている。しかしこのファルコンSはまったく違う傾向が出ており、さまざまな条件で試行錯誤したり、強敵相手に何度かはね返されたりした馬でも十分にチャンスがある。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去3年 同複勝率
新馬 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 1255% 255% 0-0-0-1 0.0%
未勝利 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3 0.0%
500万下 4-2-5-38/49 8.2% 12.2% 22.4% 43% 79% 1-2-2-13 27.8%
OPEN特別 1-3-0-44/48 2.1% 8.3% 8.3% 6% 26% 0-0-0-15 0.0%
G3 3-3-2-26/34 8.8% 17.6% 23.5% 71% 87% 2-1-0-8 27.3%
G2 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1 0.0%
G1 0-0-2-7/9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 84% 0-0-1-3 25.0%

同じく過去9年の前走クラス別成績を調べたのが表5である。新馬組が連対率50.0%だが、該当2頭のため参考外。その他では、500万条件組やG3組に好走馬が多く、複勝率も高めに出ている。その間に入るオープン特別は複勝率8.3%止まりで、現コースの過去3年では【0.0.0.15】と馬券に絡んだ馬は皆無だ。

■表6 前走距離・レース別成績(過去3年)

前走距離/レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
芝1200m 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 87%
芝1400m 1-2-1-15/19 5.3% 15.8% 21.1% 25% 75%
芝1600m 2-1-1-13/17 11.8% 17.6% 23.5% 96% 95%
ダート 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
アーリントンC 2-0-0-7/9 22.2% 22.2% 22.2% 182% 58%
シンザン記念 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 390%
朝日杯FS 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 80%
朱竹賞(500万芝12) 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 1050%
(500万平場・芝14) 1-2-1-4/8 12.5% 37.5% 50.0% 61% 178%
(500万平場・その他) 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

新中京・芝1400mで行われた過去3回について、前走距離別、レース別の成績を見ると、好走馬9頭中8頭は芝1400〜1600に出走しており、芝1200mからは連対なし。芝1800m以上から転戦してきた馬はいなかった。また、クラス別に見ると、重賞なら芝1600m、500万条件なら芝1400という傾向がはっきりと出ている。

■表7 新・中京芝1400mでの3着以内馬

馬名 通過順 人気 着順 前走 距離 人気 着順 芝1400m
12 ブライトライン 14-15 4 1 アーリントンC 芝16 5 7 未経験
レオンビスティー 10-8 12 2 シンザン記念 芝16 10 8 未経験
サドンストーム 5-5 3 3 朝日杯FS 芝16 5 6 0-2-0-0
13 インパルスヒーロー 10-9 2 1 500万下 芝14 1 1 2-0-0-0
カシノピカチュウ 7-6 11 2 500万下 芝14 4 4 0-1-1-1
エールブリーズ 5-3 5 3 500万下 芝14 1 6 1-2-0-1
14 タガノグランパ 13-15 1 1 アーリントンC 芝16 3 2 2-0-0-0
サトノルパン 13-10 3 2 500万下 芝14 1 1 1-0-0-0
アルマエルナト 18-17 11 3 朱竹賞 芝12 3 1 未経験

2014/3/22 中京11R 中日スポーツ賞ファルコンS(G3)1着 13番 タガノグランパ

表7は、過去3回の好走馬をまとめたものである。好走9頭はすべて牡馬。牝馬は過去9年なら【0.3.3.38】だが、この3年では【0.0.0.6】。芝1400mへの距離延長で前週のフィリーズレビューと同距離になったため、わざわざ牡馬相手のこちらを選ぶ理由がなくなった、ということだろうか。
表2にもあったように、脚質的には差し優勢。そして表の右に記したように、1400mを経験していれば連対実績を持つことが絶対条件で、優勝していることが望ましい。距離経験馬6頭のうち、もっとも芝1400m連対率の悪いカシノピカチュウは【0.1.1.1】だが、本競走と同じ中京芝1400mの500万2着があった。なお、未経験馬3頭のうち、ブライトラインは芝1800〜2000mで勝利を挙げており、レオンビスティーはダートの1400m優勝実績馬。「1400m以上」の経験・実績ともない状態で好走したのは、昨年3着のアルマエルナトのみである。主要距離とは言えない1400mだが、ここに駒を進めてくる以上は既に距離実績を持っているのがベストだ。

以上、ファルコンSの傾向をざっとまとめてみた。本稿執筆時点(日曜)では登録馬が発表されたばかりで、まだ出走馬ははっきりしないが、芝1400mでの安定感に欠ける馬や、前走500万でも芝1400m以外の馬も数多く登録しており、割引が必要だ。逆に、表1で触れたように毎年のように穴馬が絡んでおり、このあたりをクリアする馬なら人気薄でも狙っていきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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