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第884回 前走レースがポイント! 中山記念を分析する

2015/2/26(木)

フェブラリーSが終わり、今週から中山・阪神競馬が開幕する。中山開催の開幕週メインは芝1800mで行われる中山記念。昨年はジャスタウェイが快勝し、ドバイデューティフリー優勝へ弾みをつけた。春のG1戦線に向けて、見逃せない一戦といえる。今回は中山記念にスポットを当て、過去10年のデータから好走馬のパターンを探し出したい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中山記念過去10年の勝ち馬と上位3着までの人気順

年度 馬場状態 勝ち馬 3着までの人気順 馬連 3連単
2014 稍重 ジェスタウェイ 2→4→3 2730 38020
2013 ナカヤマナイト 2→3→8 1360 28270
2012 フェデラリスト 3→7→4 6170 93090
2011 ヴィクトワールピサ 1→4→3 600 4210
2010 不良 トーセンクラウン 13→12→5 18080 534940
2009 稍重 カンパニー 1→4→2 1600 13200
2008 カンパニー 2→7→1 4310 26150
2007 ローエングリン 6→3→5 3020 55110
2006 バランスオブゲーム 6→1→4 1580 34840
2005 バランスオブゲーム 4→2→7 1820 74410

表1は中山記念過去10年の勝ち馬と上位3着までの人気順、馬連・3連単の配当をまとめたもの。1番人気馬は【2.1.1.6】で09年カンパニー、11年ヴィクトワールピサの2勝。ただし、近3年はいずれも4着以下に敗れている。2番人気馬が昨年のジャスタウェイら最多の3勝をあげている。

波乱になったのは不良馬場で行われ、13番人気トーセンクラウンが勝利した10年のみ。他の年はすべて8番人気以下の馬で3着までを占めている。また、バランスオブゲームやカンパニーのようにリピーターが来やすいのが中山記念の特徴だ。勝ち馬だけでなく、逃げて活躍したシルポートは12年7番人気2着、13年8番人気3着と好走している。

■表2 中山記念の脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
逃げ 2-  2-  1-  6/ 11 18.2% 36.4% 45.5% 294% 168%
先行 5-  3-  5- 19/ 32 15.6% 25.0% 40.6% 81% 102%
差し 3-  1-  1- 45/ 50 6.0% 8.0% 10.0% 88% 29%
追い込み 0-  4-  2- 37/ 43 0.0% 9.3% 14.0% 0% 38%

表2は脚質別成績。黄色で強調したように、逃げ・先行馬の活躍が目立っている。逃げ馬は06年バランスオブゲーム、07年ローエングリンの2勝。3着以内に入った5頭はいずれも4〜8番人気の伏兵だった。先行馬は昨年のジャスタウェイら半数の5勝。昨年はロゴタイプも3着に入っている。これら先行馬で3着以内に入った13頭中11頭が上位4番人気以内だった。

差し馬は12年フェデラリストら3勝。このうち、1番人気で勝ったのはヴィクトワールピサのみ。他の2勝は12年フェデラリストが重馬場、10年トーセンクラウンが不良馬場での勝利だった。複勝率が最も低く、差し馬には厳しいレースといえる。

 対して、追い込み馬は勝ち馬こそいないものの、2着が09年ドリームジャーニーら4回と多い。中団からの差しよりも後方から追い込んだ馬の方が連対率・複勝率ともに上回っている点に注意が必要だ。

■表3 中山記念の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1600万下 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 1-  0-  1- 20/ 22 4.5% 4.5% 9.1% 165% 45%
G3 4-  6-  4- 52/ 66 6.1% 15.2% 21.2% 66% 71%
G2 0-  1-  4- 16/ 21 0.0% 4.8% 23.8% 0% 64%
G1 5-  3-  1- 12/ 21 23.8% 38.1% 42.9% 106% 82%

表3は前走クラス別成績。前走G1組が昨年のジャスタウェイら5勝で、勝率・連対率・複勝率ともにトップだ。3着以内に入った9頭はすべて上位4番人気以内に推されていた。

出走数が最も多い前走G3組は12年フェデラリストら4勝。昨年は前走朝日チャレンジC1着のアルキメデスが2着と好走している。13年を除いて、毎年1頭は3着以内に入っている。また、前走G2組は昨年のロゴタイプら3年連続で3着に入っている。複勝率ではG3組を上回っている

一方、オープン特別組は10年トーセンクラウンの1勝のみ。重賞組に比べると、連対率・複勝率が低く、苦戦傾向にある。

■表4 中山記念の前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
有馬記念 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 42.9% 84% 72%
マイルCS 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 224% 116%
東京新聞杯 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 34% 59%
天皇賞・秋 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 176% 150%
中山金杯 1- 0- 1-13/15 6.7% 6.7% 13.3% 42% 24%
根岸S 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 385% 215%
白富士S 1- 0- 0-14/15 6.7% 6.7% 6.7% 242% 48%
鳴尾記念 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 566% 116%
京都金杯 0- 2- 1- 3/ 6 0.0% 33.3% 50.0% 0% 200%
アメリカJCC 0- 1- 1-13/15 0.0% 6.7% 13.3% 0% 24%
小倉大賞典 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 7.1% 0% 40%
京阪杯 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 95%
朝日チャレンジC 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 280%
阪神カップ 0- 0- 2- 1/ 3 0.0% 0.0% 66.7% 0% 236%
ニューイヤーS 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 135%
札幌記念 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 290%
エリザベス女王杯 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 200%
その他のレース 0- 0- 0-25/25 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走レース別成績。表3で示した前走G1組の3着以内馬は有馬記念組、マイルCS組、天皇賞・秋組、エリザベス女王杯組の4つのレースから出ていた。エリザベス女王杯組の3着1回は06年エアメサイアで4番人気での好走だった。なお、前走ジャパンC組の出走馬はこれまでいなかった。

前走G3組では東京新聞杯組、中山金杯組、根岸S組、鳴尾記念組からそれぞれ1勝ずつ。なかでも根岸S組は06年バランスオブゲームが勝利、10年ショウワモダンが3着で複勝率50と高い。バランスオブゲームは根岸Sが初めてのダート戦で惨敗、そこから巻き返して勝利を飾っている。

ちなみに前走G2組ではアメリカJCC組から2・3着1回ずつ出ているものの、連対率・複勝率ともに低い。他では阪神C組が3着2回と健闘、札幌記念組の3着1回は昨年のロゴタイプだ。

■表5 中山記念の前走距離別成績(過去10年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1200m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 1-  0-  3-  3/  7 14.3% 14.3% 57.1% 220% 224%
1600m 3-  4-  3- 22/ 32 9.4% 21.9% 31.3% 51% 91%
1800m 1-  3-  0- 19/ 23 4.3% 17.4% 17.4% 73% 60%
2000m 3-  1-  2- 34/ 40 7.5% 10.0% 15.0% 120% 45%
2100m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2200m 0-  1-  2- 14/ 17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 32%
2400m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2500m 2-  1-  0-  4/  7 28.6% 42.9% 42.9% 84% 72%
3000m 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3200m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
同距離 1-  3-  0- 19/ 23 4.3% 17.4% 17.4% 73% 60%
今回延長 4-  4-  6- 27/ 41 9.8% 19.5% 34.1% 77% 110%
今回短縮 5-  3-  4- 59/ 71 7.0% 11.3% 16.9% 76% 40%

表5は前走距離別成績。表の下部には前走からの距離延長もしくは短縮による成績も示している。これを見ると、前走1400m組・1600m組の成績が非常に良い。前走1400m組の好走馬は表4で示した根岸Sと阪神カップ組。また、前走1600m組は3着以内に好走した馬が10頭と最も多かった。

ちなみに連対率・複勝率が高い前走2500m組はすべて有馬記念組。出走数最多の前走2000m組は昨年1・3着に好走しているものの、全体的な連対率・複勝率は低い。

また、距離延長となる馬の複勝率が抜けて高く、距離短縮となる馬の2倍以上だ。今回距離延長となる馬を積極的に狙っていきたい。

■表6 中山記念の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 3-  1-  3- 17/ 24 12.5% 16.7% 29.2% 54% 56%
前走2着 0-  3-  0- 12/ 15 0.0% 20.0% 20.0% 0% 33%
前走3着 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 3-  0-  1-  7/ 11 27.3% 27.3% 36.4% 234% 82%
前走5着 0-  0-  3-  5/  8 0.0% 0.0% 37.5% 0% 127%
前走6〜9着 3-  3-  0- 30/ 36 8.3% 16.7% 16.7% 134% 66%
前走10着以下 1-  3-  3- 28/ 35 2.9% 11.4% 20.0% 44% 74%

表6は前走着順別成績。これを見ると、前走3着だった馬以外は複勝率にそれほど大きな差がないことがわかる。前走6着以下だった馬で今回3着以内に巻き返した馬が13頭もおり、着順が悪かった馬にも十分注意が必要だ。

ちなみに前走1着馬で3着以内に好走した7頭は中山記念でいずれも上位5番人気以内に推されていた。

<結論>
■表7 今年の中山記念の出走予定馬(2/25現在)

馬名 性齢 前走成績
イスラボニータ 牡4 ジャパンC 9着
ステファノス 牡4 富士S 1着
セイルラージ 牡8 アンドロメダS 5着
ゼンノルジェロ 牡7 日経新春杯 10着
タイキパーシヴァル 牡7 パラダイスS 12着
タガノグランパ 牡4 東京新聞杯 10着
トラストワン 牡7 オールカマー 17着
ナカヤマナイト 牡7 中山金杯 9着
ヌーヴォレコルト 牝4 エリザベス女王杯 2着
ヒラボクディープ 牡5 京都記念 9着
マイネルフロスト 牡4 アメリカJCC 4着
ルルーシュ 牡7 札幌記念 13着
ロゴタイプ 牡5 根岸S 8着
※フルゲート16頭。除外対象馬なし。

2013/4/14 中山11R 皐月賞(G1)1着 7番 ロゴタイプ

2014/10/25 東京11R 富士ステークス(G3)1着 16番 ステファノス

今年の出走予定馬は表7のとおり。

人気を集めそうなのが昨秋のジャパンC以来となるイスラボニータ。前走JCは9着ながら、2走前は天皇賞・秋で3着と好走している。今年初戦を迎える同馬だが、データ的には強調材料に乏しい。近3年1番人気馬が4着以下に敗れており、前走G1組とはいえ過去に出走馬がいないジャパンC組。距離短縮馬も複勝率は低い。あっさり勝っても不思議ではないが、データ的には思い切って無印としたい。

替わって本命に推したいのが前走初ダートの根岸Sで8着に敗れたロゴタイプ。表4で示した好調の根岸S組で、初ダート惨敗→巻き返して好走の流れは06年バランスオブゲームと同じだ。この馬自身、中山コースでは朝日杯FS・皐月賞とG1を2勝しており、複勝率100%。昨年は稍重馬場で先行して3着だったが、良馬場でスピードが生かせる馬場ならば、さらなる前進が見込める。

ロゴタイプの相手にはステファノスヌーヴォレコルトを挙げておきたい。ステファノスは初の古馬相手となった富士Sで勝利。表5で示したように前走1600m組は好成績だ。脚質的には差し・追い込み型だが、少頭数で追い込む競馬になれば上位進出は十分に見込める。ヌーヴォレコルトは前走エリザベス女王杯で惜しくも2着。この組からは表4で述べたように06年にエアメサイアが3着に好走している。先行できる点も強調材料で、仕上がりが良ければ牡馬相手でもいきなり好勝負になりそうだ。

他では4歳馬のマイネルフロスト、タガノグランパはいずれも前走レースの複勝率が低く、脚質的にも不向き。人気のイスラボニータを外して、ロゴタイプから相手2頭をオススメしておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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