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第883回 ついに騎乗スタート! M.デムーロ、ルメール両騎手の得意条件を探る!

2015/2/23(月)

JRAの騎手免許試験に合格し、通年での騎乗が認められたミルコ・デムーロ騎手とクリストフ・ルメール騎手。これまでは短期免許で来日しており、ともにG1を数多く勝利するなどファンにはおなじみのジョッキーだ。両騎手ともに今週の3月1日(日)から日本での騎乗をスタートする。今回のデータde出〜たでは、これまでの騎乗データから両者の得意条件を探り、今後の馬券作戦に役立てていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 M.デムーロ騎手とルメール騎手のJRAでの戦績(芝・ダート別)

騎手名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
M.デムーロ 354-296-232-1496/2378 14.9% 27.3% 37.1% 94% 84%
200-137-110-726/1173 17.1% 28.7% 38.1% 106% 88%
ダート 154-159-122-770/1205 12.8% 26.0% 36.1% 81% 81%
ルメール 245-231-196-1292/1964 12.5% 24.2% 34.2% 80% 81%
135-122-101-693/1051 12.8% 24.5% 34.1% 94% 78%
ダート 110-109-95-599/913 12.0% 24.0% 34.4% 63% 84%

表1はM.デムーロ騎手とルメール騎手のJRAでのこれまでの成績。まずは両者の日本での活躍を簡単にまとめておこう。

M.デムーロ騎手(36歳)イタリア出身。99年に初来日。03年にネオユニヴァースで皐月賞・日本ダービーの2冠を制覇。その他にもスクリーンヒーローでジャパンカップ制覇(08)、
エイシンフラッシュでの天皇賞・秋制覇(12)などG1・10勝をあげている。

ルメール騎手(35歳)フランス出身。02年に初来日。05年有馬記念でハーツクライに騎乗し、ディープインパクトを下して優勝。他にもウオッカでジャパンカップ(09)を制するなどこれまでにG1・5勝をあげている。

両騎手ともにG1を数多く勝利しており、大舞台での活躍のイメージが強いが、芝・ダート別の成績にすると、両者の特徴が浮き彫りになってくる。デムーロ騎手の場合は芝レースでの勝利が多く、勝率が非常に高い。逆にダート戦では1着よりも2着の方が多い。実際にJRAでこれまでに勝利したG1・10勝はすべて芝のレースだった。

対して、ルメール騎手は芝・ダートの成績が勝率・連対率・複勝率ともにほぼ変わらない。G1での勝利も芝で3勝、ダートで2勝とどちらでも勝利をあげている。

■表2 M.デムーロ騎手の競馬場別成績

競馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東京 31-  19-  20- 169/ 239 13.0% 20.9% 29.3% 110% 77%
19-   8-   8- 101/ 136 14.0% 19.9% 25.7% 126% 72%
ダート 12-  11-  12-  68/ 103 11.7% 22.3% 34.0% 89% 84%
中山 43-  53-  33- 231/ 360 11.9% 26.7% 35.8% 106% 83%
25-  18-  17- 116/ 176 14.2% 24.4% 34.1% 99% 77%
ダート 18-  35-  16- 115/ 184 9.8% 28.8% 37.5% 112% 88%
中京 34-  15-  11-  85/ 145 23.4% 33.8% 41.4% 140% 88%
25-   5-   5-  41/  76 32.9% 39.5% 46.1% 206% 98%
ダート 9-  10-   6-  44/  69 13.0% 27.5% 36.2% 67% 76%
京都 102-  85-  69- 436/ 692 14.7% 27.0% 37.0% 86% 84%
53-  42-  32- 212/ 339 15.6% 28.0% 37.5% 87% 82%
ダート 49-  43-  37- 224/ 353 13.9% 26.1% 36.5% 84% 86%
阪神 115- 113-  88- 533/ 849 13.5% 26.9% 37.2% 76% 85%
55-  60-  42- 232/ 389 14.1% 29.6% 40.4% 85% 97%
ダート 60-  53-  46- 301/ 460 13.0% 24.6% 34.6% 69% 75%
小倉 29-  11-  11-  42/  93 31.2% 43.0% 54.8% 146% 98%
23-   4-   6-  24/  57 40.4% 47.4% 57.9% 204% 112%
ダート 6-   7-   5-  18/  36 16.7% 36.1% 50.0% 53% 75%

2014/3/30 中京11R 高松宮記念(G1)1着 5番 コパノリチャード

表2はM.デムーロ騎手の競馬場別成績。主要4場に比べると騎乗数は少ないものの、中京・小倉コースでの活躍が目を引く。両競馬場ともに芝での活躍が素晴らしく、勝率30%以上と非常に高い。実際に昨年の高松宮記念では3番人気のコパノリチャードに騎乗。不良馬場のなか、2着に3馬身差をつけて勝利している。ローカルの中京・小倉では人気上位の実力馬が斡旋されることが多いのは確かだが、2・3着数に比べて勝利数が群を抜いて多いのは驚きだ。

通年騎乗となれば夏の中京・小倉ではリーディング上位騎手とぶつかることになるので、さすがにここまでの勝率はあげられない可能性が高いだろう。しかし、中京・小倉の芝レースではアタマから積極的に狙ってみたいジョッキーなのは間違いない

主要4場の芝のレースは京都・阪神での連対率・複勝率が高く、次いで中山、東京の順となっている。また、東京・中山ではダートの方が連対率・複勝率で芝のレースを上回っていた点は頭に入れておきたい。特に中山ダートの連対率・複勝率は非常に高かった。

■表3 M.デムーロ騎手の枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 49- 40- 24-143/256 19.1% 34.8% 44.1% 149% 104%
2枠 43- 39- 33-173/288 14.9% 28.5% 39.9% 95% 98%
3枠 43- 37- 28-165/273 15.8% 29.3% 39.6% 83% 82%
4枠 48- 32- 24-175/279 17.2% 28.7% 37.3% 109% 95%
5枠 37- 51- 30-184/302 12.3% 29.1% 39.1% 53% 84%
6枠 38- 31- 27-213/309 12.3% 22.3% 31.1% 103% 73%
7枠 51- 33- 37-211/332 15.4% 25.3% 36.4% 99% 82%
8枠 45- 33- 29-232/339 13.3% 23.0% 31.6% 69% 63%

表3は枠番別成績。1枠の馬に騎乗した際の勝率・連対率・複勝率がいずれもトップだ。複勝率40%を超えているのは芝・ダート共通で「1枠に強いM.デムーロ騎手」といえる。なかでも芝では1枠の勝率が25.4%と非常に高い。10年にヴィクトワールピサで有馬記念を制した時も1枠1番だった。ただし、外枠がダメというわけでなく、7枠・8枠の勝利数は多い。割り振られた枠の内外によって、騎乗スタイルを変えている部分はあるだろう。

馬券作戦においては、1枠に入った時は要チェック。特に芝のレースではたとえ人気薄でも、積極的にアタマから狙っていきたい

ちなみに、今年のJRAリーディング(2/15開催終了時点)に立つ弟のC.デムーロ騎手とはタイプが違う。C.デムーロ騎手はJRAのレースで1枠の複勝率が最も低かった。一昨年の桜花賞ではワンツーフィニッシュ成し遂げているデムーロ兄弟。今後も日本競馬で大暴れするのは間違いないだろう。

■表4 ルメール騎手の競馬場別成績

競馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東京 39-  31-  30- 189/ 289 13.5% 24.2% 34.6% 98% 90%
21- 16- 12-114/163 12.9% 22.7% 30.1% 109% 76%
ダート 18- 15- 18- 75/126 14.3% 26.2% 40.5% 85% 107%
中山 21-  21-  14-  99/ 155 13.5% 27.1% 36.1% 94% 93%
15- 10-  7- 57/ 89 16.9% 28.1% 36.0% 135% 83%
ダート 6- 11-  7- 42/ 66 9.1% 25.8% 36.4% 40% 106%
中京 18-  17-  12-  79/ 126 14.3% 27.8% 37.3% 90% 76%
11-  6-  7- 37/ 61 18.0% 27.9% 39.3% 136% 82%
ダート 7- 11-  5- 42/ 65 10.8% 27.7% 35.4% 47% 71%
京都 96- 102-  99- 628/ 925 10.4% 21.4% 32.1% 67% 75%
42- 58- 52-299/451 9.3% 22.2% 33.7% 67% 75%
ダート 54- 44- 47-329/474 11.4% 20.7% 30.6% 67% 74%
阪神 33-  28-  19- 145/ 225 14.7% 27.1% 35.6% 69% 90%
18- 11- 11- 82/122 14.8% 23.8% 32.8% 80% 85%
ダート 15- 17-  8- 63/103 14.6% 31.1% 38.8% 56% 96%
小倉 38-  32-  22- 152/ 244 15.6% 28.7% 37.7% 99% 81%
28- 21- 12-104/165 17.0% 29.7% 37.0% 128% 80%
ダート 10- 11- 10- 48/ 79 12.7% 26.6% 39.2% 40% 84%

表4はルメール騎手の競馬場別成績。デムーロ騎手と違って、競馬場における成績の差がそれほどない。ローカルの中京・小倉にしても主要4場よりもやや高い程度。平均的に騎乗レベルが高いのがルメール騎手の特徴といえそうだ。

表1でも述べたようにダートの成績も良く、特に東京・阪神・小倉の複勝率が高い。今後、競馬場別で傾向に偏りが出てくるのか、注意して見守りたい。

■表5 ルメール騎手騎乗馬の種牡馬別成績(6勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 19-  4-  7- 26/ 56 33.9% 41.1% 53.6% 139% 95%
サンデーサイレンス 14- 19- 11- 71/115 12.2% 28.7% 38.3% 75% 87%
クロフネ 11-  4-  8- 23/ 46 23.9% 32.6% 50.0% 113% 101%
シンボリクリスエス 10- 11-  8- 30/ 59 16.9% 35.6% 49.2% 180% 121%
フジキセキ 10-  4-  5- 27/ 46 21.7% 30.4% 41.3% 117% 84%
アグネスタキオン 9-  9-  9- 50/ 77 11.7% 23.4% 35.1% 60% 82%
マンハッタンカフェ 9-  4-  3- 29/ 45 20.0% 28.9% 35.6% 217% 104%
キングカメハメハ 8- 12- 11- 48/ 79 10.1% 25.3% 39.2% 53% 80%
ダンスインザダーク 8-  7- 11- 46/ 72 11.1% 20.8% 36.1% 68% 85%
スペシャルウィーク 7-  7-  2- 32/ 48 14.6% 29.2% 33.3% 55% 61%
サクラバクシンオー 6-  3-  3- 23/ 35 17.1% 25.7% 34.3% 82% 69%

表5は種牡馬別成績。19勝と最も勝利数が多いのがディープインパクト産駒。勝33.9%と非常に高く、勝ち切る傾向が強い。昨年の日経新春杯を制したサトノノブレス(2番人気)など重賞5勝も含まれている。

サンデーサイレンス直仔とその後継種牡馬が上位を占める中にあって、相性の良さが目立つのがクロフネ産駒とシンボリクリスエス産駒。ともに連対率は30%を超え、複勝率でも50%近い数字を残している。

クロフネ産駒ではダートで10勝、なかでも京都ダート1800m戦【4.2.1.3】で複勝率70%と非常に好成績だった。一方、シンボリクリスエス産駒では芝【7.4.1.12】、ダート【3.7.7.18】と芝での成績が良い。また、2歳戦・3歳戦で9勝をあげているのも大きな特徴だ。13年のホープフルSでは8番人気エアアンセムに騎乗して、見事に勝利に導いている。

クロフネ産駒のダート戦、シンボリクリスエス産駒の芝2・3歳戦に強いルメール騎手」というのは頭に入れておきたい。

■表6 ルメール騎手の調教師別成績(5勝以上)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
(美)加藤征弘 17-  3-  6- 51/ 77 22.1% 26.0% 33.8% 124% 85%
(栗)角居勝彦 16-  3-  6- 26/ 51 31.4% 37.3% 49.0% 187% 94%
(栗)瀬戸口勉 13- 13- 17- 57/100 13.0% 26.0% 43.0% 97% 98%
(栗)池江泰寿 13- 10-  3- 24/ 50 26.0% 46.0% 52.0% 145% 104%
(栗)森秀行 9-  7-  6- 40/ 62 14.5% 25.8% 35.5% 82% 110%
(栗)石坂正 8-  5-  5- 33/ 51 15.7% 25.5% 35.3% 107% 84%
(栗)矢作芳人 8-  5-  2- 13/ 28 28.6% 46.4% 53.6% 128% 166%
(栗)鮫島一歩 8-  4-  2- 26/ 40 20.0% 30.0% 35.0% 173% 94%
(栗)藤原英昭 7- 10-  5- 22/ 44 15.9% 38.6% 50.0% 73% 87%
(栗)松田国英 6-  5-  4- 20/ 35 17.1% 31.4% 42.9% 74% 104%
(栗)橋口弘次郎 5- 12-  7- 58/ 82 6.1% 20.7% 29.3% 62% 69%
(栗)安田隆行 5-  4-  5- 23/ 37 13.5% 24.3% 37.8% 42% 62%
(栗)松元茂樹 5-  3-  3- 10/ 21 23.8% 38.1% 52.4% 60% 87%
(栗)荒川義之 5-  0-  2- 11/ 18 27.8% 27.8% 38.9% 165% 95%
(栗)河内洋 5-  0-  1- 22/ 28 17.9% 17.9% 21.4% 51% 32%

2008/12/7 阪神11R ジャパンカップダート(G1)1着 10番 カネヒキリ

表6は調教師別成績。最も勝利数が多いのが美浦の加藤征弘厩舎。東京・中山で16勝と関東に遠征した際に勝ち星をあげることが多い。上位のなかで唯一の関東の調教師であり、ルメール−加藤征のラインは今後とも注目だ。

その他で勝率・連対率・複勝率が高いのが、角居厩舎・池江寿厩舎・矢作厩舎・藤原英厩舎・松元茂厩舎の5つの厩舎だ。

なかでも角居厩舎の所属馬では勝率31.4%と唯一30%を超えており、勝負気配が非常に強いことがわかる。08年ジャパンカップダートを勝ったカネヒキリ、09年ジャパンカップを勝利したウオッカ(ともに武豊騎手からの乗り替わり)はルメール−角居のコンビだった。

また、矢作厩舎の所属馬では12年以降に8回騎乗して5勝。いずれも1番人気ではなく、2〜4番人気での勝利だった。矢作厩舎の馬でルメール騎手に依頼するときは勝負がかりと見ていいだろう。

これまでM.デムーロ騎手とルメール騎手のデータを見ていただいたが、ともにリーディング上位に食い込むような大活躍をするのは間違いない。それぞれの特徴を把握した上で、いち早く馬券作戦に生かしていきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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