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第882回 今年最初のG1馬は? フェブラリーSを分析する

2015/2/19(木)

今週は、今年の中央競馬では最初のG1競走・フェブラリーSが行われる。残念ながらG1連勝中のホッコータルマエこそ不在だが、昨年大波乱を演出したコパノリッキーを筆頭に、新勢力から大ベテランまで多様なメンバーが顔を揃えた。果たしてどの馬がタイトルを手にするのか、過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4〜5歳 6歳以上
1 5-0-2-3/10 50.0% 50.0% 70.0% 123% 94% 4-0-0-1 1-0-2-2
2 0-3-2-5/10 0.0% 30.0% 50.0% 0% 97% 0-2-1-2 0-1-1-3
3 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 126% 105% 2-1-0-4 0-1-1-1
4 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 88% 0-0-1-4 0-1-0-4
5 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 53% 0-2-0-3 0-0-0-5
6 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 206% 80% 1-0-1-7 0-0-0-1
7 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 243% 137% 0-0-0-4 1-1-1-3
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-2 0-0-0-8
9 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 119% 0-0-0-5 0-1-1-3
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3 0-0-0-7
11〜 1-0-1-56/58 1.7% 1.7% 3.4% 469% 70% 1-0-0-11 0-0-1-45

2011/2/20 東京11R フェブラリーS(G1)1着 12番 トランセンド 牡5歳 1番人気

過去10年、1番人気は【5.0.2.3】複勝率70.0%と安定。特に4〜5歳の1番人気は【4.0.0.1で、着外敗退は13年に初ダートだったカレンブラックヒル(牡4歳・15着)のみと、ダート路線を歩んだ馬なら信頼できる。また、2、3番人気もそれぞれ複勝率50.0%。1〜3番人気が揃って連対を外したのは12年のみ(ワンダーアキュート2番人気3着が最上位)、10年のうち7回は1〜3番人気から2頭が馬券に絡んでいる。16番人気のコパノリッキーが優勝した昨年も、2〜3着は2、1番人気だった。

■表2 年齢別成績(牡・セン馬)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 4-3-1-29/37 10.8% 18.9% 21.6% 803% 134%
5歳 4-2-2-16/24 16.7% 25.0% 33.3% 74% 64%
6歳 2-1-5-34/42 4.8% 7.1% 19.0% 63% 83%
7歳 0-2-2-27/31 0.0% 6.5% 12.9% 0% 25%
8歳 0-2-0-13/15 0.0% 13.3% 13.3% 0% 64%
9歳以上 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

牡・セン馬の年齢別では(牝馬は【0.0.0.5】)、5歳馬が勝率から複勝率まですべてトップ。これに次ぐのは4歳馬で、6歳以上は好走確率が下がる。ただ、6歳以上でも好走馬数は決して少なくないため、他の好走条件をきっちりクリアしてくる馬なら軽視は禁物だ。また、4歳馬の回収率は昨年のコパノリッキー(単勝27210円、複勝3310円)の影響が非常に大きく、05〜13年の9年間では単勝回収率76%、複勝回収率50%である。

■表3 枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 1-0-1-17/19 5.3% 5.3% 10.5% 35% 20%
2枠 1-2-1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 8% 88%
3枠 0-1-2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0% 49%
4枠 0-2-0-18/20 0.0% 10.0% 10.0% 0% 24%
5枠 0-2-2-15/19 0.0% 10.5% 21.1% 0% 56%
6枠 2-0-2-16/20 10.0% 10.0% 20.0% 47% 43%
7枠 2-2-0-16/20 10.0% 20.0% 20.0% 1374% 193%
8枠 4-1-2-13/20 20.0% 25.0% 35.0% 246% 118%

枠番別の成績では、優勝馬10頭中8頭が6〜8枠で、特に8枠は複勝率35.0%に加え、単複の回収率も100%を超えている。「第873回 コーナー数と馬番の関係を考える」でも触れたが、「ダート戦・コーナー2回」なら内枠が有利になることはない。なお、1、2枠で優勝したエスポワールシチー(10年、2枠4番)、グレープブランデー(13年、1枠2番)はともに前走1着馬だった。また、その10年は2→2→3枠(4→3→6番)、13年は1→3→5枠(2→6→10番)と、内枠が勝った年は2〜3着も5枠以内。もし1着候補を内枠から選ぶなら、相手候補も枠を気にするのは良くないようだ。

■表4 前走レース別成績(好走馬輩出レース)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4歳 5歳 6歳以上
JCダート 3- 0- 1- 4/ 8 37.5% 37.5% 50.0% 98% 67% 1-0-0-1 2-0-0-0 0-0-1-3
川崎記念 2- 5- 2- 9/18 11.1% 38.9% 50.0% 127% 112% 1-2-0-1 0-2-0-1 1-1-2-7
根岸S 2- 1- 2-52/57 3.5% 5.3% 8.8% 46% 40% 1-0-0-9 0-0-0-10 1-1-2-33
平安S 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 29% 28% 0-0-0-7 1-0-1-2 0-0-0-9
東海S 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 134% 50% 1-0-0-0 0-0-0-4
(平安S+東海S) 2- 0- 1-22/25 8.0% 8.0% 12.0% 50% 32% 0-0-0-7 2-0-1-2 0-0-0-13
フェアウェルS 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 27210% 3310% 1-0-0-0
東京大賞典 0- 3- 4- 8/15 0.0% 20.0% 46.7% 0% 173% 0-0-1-1 0-0-1-2 0-3-2-5
アレキサンドライトS 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200% 0-1-0-0

続いて表4は前走レース別の成績。この表ではTarget frontier JVの表示通りに08年1着のヴァーミリアン(東京大賞典1着→川崎記念取消)は川崎記念にカウントしているが、実際の前走・東京大賞典でカウントすれば同レースが【1.3.4.8】、川崎記念が【1.5.2.9】になる。いずれにしても、連対率や複勝率が高いのはJCダート(昨年からチャンピオンズC)、川崎記念、そして東京大賞典のダートG1組(Jpn1含む、以下同)。特に、表2で好走確率の高かった4〜5歳馬は、JCダート組が【3.0.0.1】、川崎記念組が【1.4.0.2と安定している。
なお、重賞以外からの好走馬2頭はともに4歳馬。そして東海Sと12年まで同時期だった平安S組は好走3頭すべて5歳馬である。また、前走が根岸S以外なら1800m以上からの距離短縮馬が狙いだ。

■表5 前走着順別成績

前走着順 JCダート 川崎記念 東京大賞典 根岸S その他
1着 3-0-1-1 0-2-1-3 0-1-1-0 1-1-2-5 1-1-1-13
2着 0-2-1-2 0-0-1-3 0-0-0-8 1-0-0-10
3着 1-1-0-1 0-0-1-1 1-0-0-4 0-0-0-2
4着 0-0-0-3 0-0-0-6 0-0-0-3
5着 0-2-1-1 0-0-0-5 0-0-0-5
6〜9着 0-0-0-1 0-0-0-2 0-0-0-17 1-0-0-11
10着〜 0-0-0-2 0-0-0-1 0-0-0-7 0-0-0-11

レースごとに前走着順別の成績を見ると、JCダートからの直行なら勝ち馬、川崎記念なら3着以内。東京大賞典は5着以内だが、5着の3頭はすべて1600mのG1勝ち馬だった。そして根岸Sやその他のレースは、10頭中7頭が1着馬である。

■表6 前年のJCダート出走の好走馬

馬名 本競走 JCダート
人気 着順 人気 着順
06 カネヒキリ 1 1 1 1
シーキングザダイヤ 2 2 11 2
ユートピア 11 3 8 8
07 サンライズバッカス 3 1 3 5
ブルーコンコルド 2 2 2 9
08 ヴァーミリアン 1 1 1 1
ブルーコンコルド 7 2 10 7
ワイルドワンダー 3 3 8 5
09 サクセスブロッケン 6 1 2 8
カジノドライヴ 3 2 3 6
カネヒキリ 1 3 4 1
10 エスポワールシチー 1 1 1 1
サクセスブロッケン 2 3 4 4
11 トランセンド 1 1 1 1
バーディバーディ 4 3 10 4
12 テスタマッタ 7 1 7 12
ワンダーアキュート 2 3 5 2
13 グレープブランデー 3 1 11 5
エスポワールシチー 9 2 2 10
ワンダーアキュート 7 3 3 2
14 ホッコータルマエ 2 2 1 3
ベルシャザール 1 3 3 1

今年はチャンピオンズC(旧JCダート)からの直行馬は1頭だけだが、間にレースを挟んだ馬も含め同レース出走馬は9頭が登録している。そこで、過去10年の1〜3着馬について調べると、06年以降は9年連続して前年のJCダート出走馬が2頭以上好走していた(05年はタイムパラドックスの4着が最高)。ただ、JCダートで馬券圏内だった馬は22頭中10頭にとどまり、掲示板外だった馬も7頭が好走している。昨年から同じ左回りの中京・チャンピオンズCにはなったが、JCダートの東京時代(本競走で08年まで)も決して直結はしておらず、着順を気にする必要はなさそうだ。

■表7 ダート1600mのOP・重賞3着以内のなかった好走馬

馬名 性齢 人気 着順 前走 ダ16OP・重賞 G1
05 メイショウボーラー 牡4 1 1 根岸S1着 未経験 朝日杯FS2着
シーキングザダイヤ 牡4 5 2 川崎記念2着 未経験 川崎記念2着
ヒシアトラス 牡5 6 3 平安S1着 未経験 未経験
07 ビッググラス 牡6 9 3 根岸S1着 未経験 未経験
08 ヴァーミリアン 牡6 1 1 川崎記念消 フェブラリーS5着 JCダート1着
09 カジノドライヴ 牡4 3 2 1600万1着 未経験 JCダート6着
10 テスタマッタ 牡4 5 2 川崎記念3着 武蔵野S11着 JDダービー1着
11 トランセンド 牡5 1 1 JCダート1着 武蔵野S6着 JCダート1着

好走馬にはダート1600mでのオープン・重賞で3着以内の実績を持つ馬が多く、過去10年で例外は好走馬30頭中8頭(08年以降では21頭中4頭)のみ。このうち3頭はG1馬。残る5頭はキャリアのまだ浅い4歳馬か前走1着馬である。中央なら本競走のほか武蔵野SやユニコーンSなど、地方競馬ならかしわ記念や南部杯といったあたりの好走実績はチェックしておきたい。

■表8 好走馬のG1・Jpn1実績(年齢別)

年齢 馬名 人気 着順 G1・Jpn1主な実績
1年以内 1年前以前
4歳 05 メイショウボーラー 1 1 NHKマイルC3着 朝日杯FS2着
シーキングザダイヤ 5 2 川崎記念2着 未経験
06 カネヒキリ 1 1 JCダート1着 未経験
09 サクセスブロッケン 6 1 ジャパンDダービー1着 未経験
カジノドライヴ 3 2 JCダート6着 未経験
10 テスタマッタ 5 2 ジャパンDダービー1着 未経験
11 バーディバーディ 4 3 東京大賞典3着 未経験
14 コパノリッキー 16 1 未経験 未経験
5歳 05 ヒシアトラス 6 3 未経験 未経験
06 シーキングザダイヤ 2 2 JCダート2着 川崎記念2着
07 サンライズバッカス 3 1 JCダート5着 ダービーGP2着
10 エスポワールシチー 1 1 JCダート1着 未経験
サクセスブロッケン 2 3 東京大賞典1着 ジャパンDダービー1着
11 トランセンド 1 1 JCダート1着 未経験
13 グレープブランデー 3 1 JCダート5着 ジャパンDダービー1着
14 ホッコータルマエ 2 2 JBCクラシック1着 JCダート3着
6歳 06 ユートピア 11 3 南部杯1着 南部杯1着
07 ビッググラス 9 3 未経験 未経験
08 ヴァーミリアン 1 1 JCダート1着 川崎記念1着
ワイルドワンダー 3 3 南部杯2着 未経験
12 テスタマッタ 7 1 東京大賞典3着 ジャパンDダービー1着
シルクフォーチュン 4 2 南部杯3着 未経験
ワンダーアキュート 2 3 JCダート2着 ジャパンDダービー5着
14 ベルシャザール 1 3 JCダート1着 日本ダービー3着
7歳以上 07 ブルーコンコルド 2 2 JBCマイル1着 JBCスプリント1着
08 ブルーコンコルド 7 2 南部杯1着 JBCマイル1着
09 カネヒキリ 1 3 JCダート1着 フェブラリーS1着
11 フリオーソ 3 2 川崎記念1着 帝王賞1着
13 エスポワールシチー 9 2 南部杯1着 JCダート1着
ワンダーアキュート 7 3 JBCクラシック1着 JCダート2着

3着以内の好走馬30頭のうち、G1で3着以内の好走実績を持たなかった馬は4歳のカジノドライヴとコパノリッキー、そして前走1着のヒシアトラスとビッググラス4頭のみ。このうち、国内キャリア3戦のカジノドライヴ以外はG1未経験馬が占めており、G1出走経験を持ちながら馬券圏内がない馬は苦戦している。
また、表2で好走確率が低かった6歳以上の馬は、14頭中13頭が過去1年以内のG1で3着以内。特に7歳以上は全馬が1年以内に1着、そして13年3着のワンダーアキュート以外は1年以上前にも優勝実績を持っていた。

【結論】
上位人気が安定し、特に4〜5歳の1番人気馬は強いフェブラリーS。全体でも4〜5歳馬の好走確率が高く、6歳以上は過去1年以内のG1好走実績が必要になる。前走はG1組の好走確率が高く、また前走馬券圏外からの巻き返しは少ない。

2014/2/23 東京11R フェブラリーS(G1)1着 13番 コパノリッキー

過去の傾向から最有力候補に挙げられるのは、昨年16番人気で大波乱を演出したコパノリッキー。今年は一転して1番人気が予想されるが、表1に挙げたように、4〜5歳の1番人気は【4.0.0.1】。5歳馬全体も好走確率は高い(表2)。前走の東海S(表5)はこの時期になって3年目だが、一昨年には同じ5歳のグレープブランデーが連勝を飾っており問題なさそうだ。前年のチャンピオンズC(旧JCダート)12着でも巻き返しは可能で(表6)、昨年の本競走を含むG1・3勝の実績も文句なし(表5)。あえて不安材料を挙げれば、レース史上初の連覇に挑むことくらいだろうか。

これに続くのは、川崎記念2着の4歳馬(表2)・カゼノコ。川崎記念組の4〜5歳馬は【1.4.0.2】(表4)で、着順も2着なら不安なし(表5)。コパノリッキー同様、チャンピオンズC7着も問題にはならない(表6)。1600mは未経験だが、G1勝ち馬や4歳馬なら好走可能(表7)で、10年には同じく4歳、川崎記念3着以内、前年ジャパンダートダービー優勝のテスタマッタが2着に好走している。

上記2頭以外は、各馬とも一長一短のメンバー構成。そんな中、データをクリアできなかった好走馬として本文中で何度か挙がったのは「4歳」や「前走1着」だった。そこで、4歳かつ前走1着の牡馬で、昨年6月に同コースのユニコーンSを制したレッドアルヴィスにも注目したい。前走が根岸S以外の1600m以下(表4本文)という点が減点だが、G1未経験でも4歳や前走1着馬なら好走可能だ(表8)。

その他では、ともに前走着順(表5)がネックだが、好走確率が非常に高い4〜5歳の川崎記念・チャンピオンズC(旧JCダート)組になるハッピースプリントベストウォーリア(表4)。大井のハッピースプリントは、ジャパンダートダービーで前記カゼノコとはハナ差の2着。一昨年末の全日本2歳優駿(当時ホッカイドウ競馬所属)ではマイルG1制覇も飾っている。ベストウォーリアも、やはりマイル戦の南部杯優勝馬で、ともに距離・G1実績に不安はない(表7〜8)。もう1頭挙げればサンビスタ。牝馬戦ではあるが、前走のTCK女王盃が1着(表5)で、3走前にJBCレディスクラシックでG1も制している(表8)。以上、ここでは計6頭を挙げたが、まず連覇を狙うコパノリッキー、そしてカゼノコが他馬をリードしている印象が強いメンバー構成だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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