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第878回 東京新聞杯、波乱のメカニズムとは?

2015/2/5(木)

今週は日曜日に東京新聞杯が行われる。昨年は降雪により1週順延となり、各馬の調整が難しくなった。その影響は少なからずあった模様で、人気を裏切った馬が少なくなかった。ただ、このレースは通常の年も簡単には収まらない。一言で言えば波乱傾向が強く、予想も難解であるこということだ。後述することになるが、特に上位人気馬の信頼度が低く、そのため伏兵馬が台頭しやすくなっている。ただ、このレースで人気になる馬というのは、同じような特徴がある。その点を注視しながら、今年のレースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 東京新聞杯の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 2-  1-  1-  6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 44 60
2番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 96 81
3番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 23
4番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0 81
5番人気 2-  1-  2-  5/ 10 20.0% 30.0% 50.0% 232 154
6番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 102 64
7番人気 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0 116
8番人気 2-  0-  0-  8/ 10 20.0% 20.0% 20.0% 374 92
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 59
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
11番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 518 91
12番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 220
13番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 196
14番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0 191
16番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1〜2人気 4-  3-  2- 11/ 20 20.0% 35.0% 45.0% 70 70
1〜3人気 4-  4-  2- 20/ 30 13.3% 26.7% 33.3% 46 54
1〜5人気 6-  6-  6- 32/ 50 12.0% 24.0% 36.0% 74 79
6〜 人気 4-  4-  4- 92/104 3.8% 7.7% 11.5% 95 95

まずは過去10年の東京新聞杯の人気別成績を見ていこう。1番人気は【2.1.1.6】という成績。連対率30%、複勝率40%という数値は芳しくない。2番人気の連対率は多少上がるが、3番人気は【0.1.0.9】と不振。上位1〜3番人気全般が厳しい成績となっている。その一方で、6番人気以下は【4.4.4.92】という成績。好走馬のちょうど4割を占めている。上位人気馬同士の決着はほぼ見込めない。伏兵馬は毎年馬券になるという考えで予想する必要があるだろう。

■表2 東京新聞杯1番人気馬の成績(過去10年)

馬名 性別 年齢 斤量 人気 着順 前走成績
14年 コディーノ 4 56 1 4 天皇賞(秋)5着
13年 ドナウブルー 5 54 1 10 マイルCS3着
12年 ダノンシャーク 4 56 1 5 京都金杯2着
11年 ダノンヨーヨー 5 57 1 7 マイルCS2着
10年 トライアンフマーチ 4 55 1 2 キャピタルS1着
09年 タマモサポート 6 57 1 6 京都金杯1着
08年 カンパニー 7 58 1 4 マイルCS5着
07年 スズカフェニックス 5 56 1 1 京都金杯5着
06年 インセンティブガイ 5 55 1 3 初富士S1着
05年 ハットトリック 4 56 1 1 京都金杯1着

ここから具体的に1番人気に支持された馬について調べていく。表2は過去10年の1番人気馬。実際の着順と前走成績を記載したものだ。05〜07年にかけては毎年馬券になっているが、その後はかなり厳しい結果となっている。近年1番人気に支持されているのは、前走G1で善戦している馬か、京都金杯で好走している馬となっている。昨年はコディーノが天皇賞(秋)5着からの参戦。普通に考えると、相手弱化となるG3のここでは負けられないということになる。13年のドナウブルーも前走はマイルCS3着。実績的には1番人気に支持されて仕方ないというタイプだ。それでも結果が出てない。決して力がなかったわけでなく、明らかに実力を出し切れずに敗れたという形だろう。カンパニーといった名前もあることからも明らかだ。対照的に好走しているのが前走1600万クラスやOP特別を勝った馬。下のクラスから上がってきた馬の勢いが目立つ。

■表3 東京新聞杯2番人気馬の成績(過去10年)

馬名 性別 年齢 斤量 人気 着順 前走成績
14年 ショウナンマイティ 6 57 2 10 毎日王冠6着
13年 クラレント 4 56 2 1 阪神C5着
12年 フレールジャック 4 56 2 7 鳴尾記念4着
11年 ゴールスキー 4 56 2 3 阪神C5着
10年 レッドスパーダ 4 55 2 1 ニューイヤーS1着
09年 ローレルゲレイロ 5 57 2 13 香港S8着
08年 エイシンデピュティ 6 58 2 7 京都金杯1着
07年 エアシェイディ 6 57 2 2 キャピタルS1着
06年 オレハマッテルゼ 6 56 2 2 京都金杯9着
05年 アサクサデンエン 6 55 2 4 ニューイヤーS2着

同じように2番人気馬の成績を見ていこう。1番人気と同じように前走格上のレースを使っていた馬が人気を裏切っている。昨年のショウナンマイティや、09年のローレルゲレイロだ。13年クラレントも前走G2だが、1着と好走。11年ゴールスキーも同様のローテーション。G2でも阪神C組に関しては、善戦馬が有力と言えそうだ。あとはニューイヤーS1着、キャピタルS1着の馬。引き続き前走OP特別勝ち馬は好調だ。京都金杯組は本当に難しく、勝ち馬でも過信できないし、凡走馬でも見限れない。

■表4 前走G1組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0%
前走10着〜 0- 0- 2- 9/11 0.0% 0.0% 18.2%

ここからは当日の人気を問わず前走クラス別成績データを集計した。表4は前走G1組。先ほどの補足となるが、昨秋のG1で5着以内に好走していた馬が本当にアテにならない。過去10年では一度も好走していないのだ。好走しているのはG1で6〜9着に敗れていた馬。ただし、前走10着以下は割り引きが必要だろう。

■表5 前走G2組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
前走4着 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
前走5着 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%

表5は前走G2組の成績。阪神C組が結果を残していることもあり、こちらは素直に上位入線馬を狙えば良さそうだ。前走2着馬が結果を出していない点は気になるが、前走6着以下の馬は一度も馬券になっていない。

■表6 前走G3組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0%
前走2着 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
前走3着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走4着 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
前走5着 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0%
前走6〜9着 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3%
前走10着〜 0- 2- 1-11/14 0.0% 14.3% 21.4%

表6は前走G3組の成績。こちらは主に京都金杯組の取捨になるだろう。成績を見ると、前走1着馬と前走5着馬が勝利を収めている。前走6〜9着はひと息。ただし、前走10着以下からの一変はありうる。総合的に考えると、G3組は5位以内に入線している馬が有力ながら、その中での着順は関係なく、横一線と見るべきだろう。

■表7 前走OP特別組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 3- 0- 4/ 8 12.5% 50.0% 50.0%
前走2着 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3%
前走3着 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7%
前走4着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%
前走6〜9着 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0%
前走10着〜 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0%

最後に前走OP特別組を表7に示した。こちらは素直に勝ち馬をまずは評価すべきだろう。連対率は50%と優秀だ。そして前走2〜3着馬も侮れないということ。前走5〜9着からでも連対馬が出ている。そして、前走10着以下の馬は軽視していい。なお、前走1600万クラス組は、当然勝っていることが条件。しかも芝1600mを勝ち上がっていることが望ましい。そして当日5番人気以内に支持されるようであれば、11年のスマイルジャックのように1発があるかもしれない。

【結論】
それでは今年の東京新聞杯を占っていこう。出走予定馬は表8の通り。

■表8 今年の東京新聞杯出走予定馬

2014/10/4 新潟11R 秋風ステークス1着 13番 マイネルメリエンダ

2014/6/15 東京10R 多摩川ステークス1着 11番 シャイニープリンス

順位 馬名 前走成績
1 マイネルホウオウ 日本ダービー15着
2 エキストラエンド 京都金杯2着
3 ダノンヨーヨー 京都金杯14着
4 タガノグランパ マイルCS10着
5 シャイニープリンス キャピタルS4着
6 フルーキー 京都金杯4着
7 ヴァンセンヌ 元町S1着
8 マイネルメリエンダ 京都金杯3着
9 リルダヴァル ニューイヤーS4着
10 アンコイルド 中山金杯12着
11 フレイムヘイロー ニューイヤーS6着
12 ゴールデンナンバー 京都牝馬S2着
13 ハノハノ 福島民友C14着
14 サトノギャラント ニューイヤーS8着
15 アルフレード ニューイヤーS9着
16 メイショウヤタロウ 京都金杯6着
※フルゲート16頭。(17)ショウナンワダチほか7頭が登録。

危険な人気馬となる可能性がある「前走G1善戦馬」というタイプが今年は不在。G1組に絞ればマイネルホウホウ、タガノグランパがいるがともに二けた着順。狙い目にはなりにくい。おそらく今年は京都金杯組が人気の中心となりそうだ。その中でも最先着のエキストラエンドに注目が集まりそうだ。前走G3組で掲示板確保という意味では、有力馬の一頭ではある。ただ、マイネルメリエンダフルーキー、そしてゴールデンナンバーとも横一線というのが、今回の結論。「京都金杯好走の人気馬が凡走」というのが、過去10年のパターンだけに積極的には押しにくい。実際の人気を見ないと何とも言えないものの、より人気がない馬を選ぶ方向で考えてみたいところだ。

前走オープン特別組で3位以内に入線した馬が不在である点は残念で、食指が湧く馬の選択肢は狭まっている。それでもキャピタルS4着のシャイニープリンス、ニューイヤーS4着のリルダヴァルはマークしておきたい。あとは、昇級組でヴァンセンヌ。当日5番人気以内に入った場合のみ、注目してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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