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第874回 有馬記念組か、それとも!? アメリカJCCを分析する

2015/1/22(木)

今週は土曜に京都牝馬S、日曜には東海SとアメリカJCCの3重賞が行われる。東海Sはこの時期になって歴史が浅く、また昨年は京都牝馬Sを取り上げため、今回は中山のアメリカJCCを分析したい。春の天皇賞や宝塚記念をにらむ古馬G2競走を制するのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 3-0-0-7/10 30.0% 30.0% 30.0% 50% 33%
2 3-3-1-3/10 30.0% 60.0% 70.0% 150% 117%
3 1-1-2-6/10 10.0% 20.0% 40.0% 60% 72%
4 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 70% 66%
5 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 187% 156%
6 0-1-3-6/10 0.0% 10.0% 40.0% 0% 170%
7 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 34%
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 113%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 0-1-0-24/25 0.0% 4.0% 4.0% 0% 36%

2014/1/26 中山11R アメリカジョッキーC(G2)1着 10番 ヴェルデグリーン 2番人気

過去10年の人気別では、2番人気が昨年優勝のヴェルデグリーンなど【3.3.1.3の好成績。5番人気も【2.2.1.5】と上々だ。1番人気は【3.0.0.7】とひと息だが、単勝1倍台に推された3頭はすべて1着、2倍台以上は4着以下と単勝オッズで結果が大きく分かれている。また、勝ち馬はすべて5番人気以内で、10年のうち4回はその5番人気以内馬が3着までを独占。6番人気以下が馬券に2頭絡んだ年は08年と昨年の2回である。基本的には上位人気を軸に据えて組み立てたい。

■表2 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 1-4-1-10/16 6.3% 31.3% 37.5% 20% 78%
5歳 4-0-4-17/25 16.0% 16.0% 32.0% 44% 60%
6歳 2-1-2-32/37 5.4% 8.1% 13.5% 34% 58%
7歳 3-1-1-21/26 11.5% 15.4% 19.2% 95% 61%
8歳 0-4-2-6/12 0.0% 33.3% 50.0% 0% 165%
9歳以上 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

年齢別では、勝ち馬10頭中9頭が5〜7歳馬。ただ、連対率や複勝率は4歳(1勝)や8歳(0勝)が高く、特に馬単や3連単を購入する際は、年齢にも注意が必要だ。

■表3 枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年 同複勝率
1枠 0-1-1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 105% 0-1-1-4/6 33.3%
2枠 0-0-2-10/12 0.0% 0.0% 16.7% 0% 31% 0-0-2-4/6 33.3%
3枠 4-1-0-7/12 33.3% 41.7% 41.7% 170% 86% 2-0-0-4/6 33.3%
4枠 0-2-1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 28% 0-1-1-5/7 28.6%
5枠 2-2-2-10/16 12.5% 25.0% 37.5% 55% 93% 1-1-0-6/8 25.0%
6枠 2-2-0-14/18 11.1% 22.2% 22.2% 60% 82% 2-1-0-7/10 30.0%
7枠 1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 48% 51% 0-0-1-9/10 10.0%
8枠 1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 8% 70% 0-1-0-9/10 10.0%

枠番別の成績を見ると、内と外が悪く、中枠、特に3枠が好成績。また、1〜2枠は好走馬4頭すべて近5年から出ているが、7〜8枠は好走馬8頭中6頭が前半の5年。近年は内よりも外の不振が目立つ傾向にある。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 3番人気以下
逃げ 1-2-0-8/11 9.1% 27.3% 27.3% 88% 119% 1-2-0-7/10
先行 5-6-2-23/36 13.9% 30.6% 36.1% 75% 102% 3-4-2-20/29
中団 4-1-7-27/39 10.3% 12.8% 30.8% 38% 78% 0-0-7-24/31
後方 0-1-0-36/37 0.0% 2.7% 2.7% 0% 8% 0-1-0-34/35
マクリ 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 70% 0-0-0-0/0
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別では、中山の短い直線で追い込み型は苦戦傾向にあり、馬券に絡んだのは07年2着のインテレット1頭である。また、3番人気以下で「中団」になった馬は【0.0.7.24と、好走は多くても3着止まりという傾向がある。連対候補は逃げ・先行、または2番人気以内の差し馬、ということになる。

■表5 前走クラス、レース別成績(レースは好走馬輩出レース、背景緑は過去6年に好走あり)

前走クラス等 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 1-0-2-19/22 4.5% 4.5% 13.6% 14% 46%
OPEN特別 0-1-3-19/23 0.0% 4.3% 17.4% 0% 50%
G3 4-4-2-32/42 9.5% 19.0% 23.8% 58% 77%
G2 1-0-1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 46% 25%
G1 4-5-2-14/25 16.0% 36.0% 44.0% 72% 110%
有馬記念 4-2-1-9/16 25.0% 37.5% 43.8% 112% 106%
中山金杯 3-2-1-23/29 10.3% 17.2% 20.7% 51% 75%
金鯱賞 1-0-1-1/3 33.3% 33.3% 66.7% 200% 110%
クリスマスC 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 64% 120%
京都金杯 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 970% 300%
菊花賞 0-2-0-0/2 0.0% 100.0% 100.0% 0% 240%
ディセンバーS 0-1-2-3/6 0.0% 16.7% 50.0% 0% 138%
中日新聞杯 0-1-1-3/5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 122%
天皇賞(秋) 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 290%
京阪杯(芝18) 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 150%
寿S 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 210%
ニューイヤーS 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 106%
JCダート 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 290%

前走クラス別では、条件戦組やオープン特別組の好走確率は低く、重賞組が中心だ。中でもG1組が【4.5.2.14】連対率36.0%、複勝率44.0の好成績。その多くを有馬記念出走馬が占める。前走レースは広く分散しているが、過去6年にかぎれば好走馬を出しているのは背景緑で示した6レースのみ。有馬記念か、芝18〜2000mのオープン・重賞にかぎられる。以前12月に行われていた中日新聞杯は、現在は金鯱賞と置き換わっており、実質的には5レースになる。その中日新聞杯と金鯱賞の合計では【1.1.2.4】複勝率50.0%になる。

過去10年をもう少し細かく見ると、中9週以上の休養明けでの馬は【0.3.0.18】で、2着3頭は天皇賞(秋)、または菊花賞。また、距離短縮馬は【4.4.1.29】だが、有馬記念と菊花賞を除いた距離短縮馬は【0.0.0.20。休養明けや距離短縮で買えるのはG1組のみである。

■表6 前走有馬記念組の好走馬

馬名 AJCC 有馬記念 主な中山実績
人気 着順 人気 着順
09 エアシェイディ 2 2 10 3 アメリカJCC1着
10 ネヴァブション 5 1 13 12 アメリカJCC1着
シャドウゲイト 9 2 16 9 中山金杯1着
11 トーセンジョーダン 1 1 7 5 ホープフルS1着
ネヴァブション 3 3 12 8 アメリカJCC1着
12 ルーラーシップ 1 1 11 4 有馬記念4着
14 ヴェルデグリーン 2 1 8 10 オールカマー1着

表6は、好走確率の高い有馬記念組の好走馬7頭。過去10年のうち、08年までは【0.0.0.3】と出走馬が少なかったが、いずれも1〜3番人気で4〜5着。09年以降は【4.2.1.6】連対率46.2になる。7頭の共通点を見ると、中山での重賞優勝実績を持つ馬が5頭、残る2頭は有馬記念で掲示板を確保していた。

■表7 中山金杯組の好走馬

馬名 性齢 AJCC 中山金杯 中山芝
人気 着順 ハンデ 人気 着順
05 クラフトワーク 牡5 1 1 57 1 1 2-0-1-0
08 エアシェイディ 牡7 2 1 57 2 2 1-3-0-3
トウショウナイト 牡7 9 2 58 10 11 2-2-0-6
09 ネヴァブション 牡6 4 1 57.5 3 5 3-1-2-6
10 トウショウシロッコ 牡7 3 3 56 5 2 2-4-3-8
14 サクラアルディート 牡6 11 2 55 4 9 0-0-0-2

続いて好走馬の多い中山金杯組は、該当馬6頭中5頭が6〜7歳馬で、残る1頭は中山金杯の優勝馬。まずベテラン馬には注目したい。また、中山金杯のハンデ56キロ以上(5頭)、中山金杯で5番人気以内(同)といったあたりもチェックポイントで、年齢も含め3項目中2項目はクリアする馬が狙いだ。また、中山経験の多い馬なら2連対以上は必要になる。

■表8 前走中日新聞杯・金鯱賞組の好走馬

馬名 人気 着順 前走 通過順 人気 着順 前年7月以降 G2実績
11 ミヤビランベリ 6 2 中日新聞杯 2-2-2-2 8 18 (1年休養)→18着 目黒記念1着
12 ゲシュタルト 4 3 11-11-8-4 4 2 2→5→4→2着 京都新聞杯1着
13 ダノンバラード 3 1 金鯱賞 1-1-1-1 2 8 1→4→2→1→8着 日経新春杯2着
アドマイヤラクティ 2 3 8-9-10-10 4 3 1→3→3着 金鯱賞3着

中日新聞杯・金鯱賞組の4頭は18、2、8、3着と前走着順はバラバラだが、馬券圏外から巻き返した2頭は前走で先行していた馬だった。また、長期休養明けのミヤビランベリ以外は、前年後半にほぼ掲示板を外さない安定した走りを見せていた。そして4頭中3頭はG2連対実績があり、金鯱賞3着が最高のアドマイヤラクティは中山コース2戦2勝の好相性だった。

■表9 前走ディセンバーS組の好走馬

馬名 AJCC ディセンバー 主な中山実績
人気 着順 人気 着順
09 トウショウシロッコ 7 3 1 1 セントライト記念2着、京成杯2着
12 ナカヤマナイト 2 2 2 1 2-1-0-0、ホープフルS2着
14 フェイムゲーム 6 3 8 6 京成杯1着

最後にディセンバーS組。オープン特別組は表5にあった通り【0.1.3.19】とひと息だが、ディセンバーSにかぎれば【0.1.2.3】複勝率50.0%を記録している。好走馬は3頭と少ないが、注目は中山実績で、そのディセンバーS勝ちや重賞勝ちを収めているなど、中山連戦を「好材料」と考えられる馬が候補になる。

【結論】
過去10年の勝ち馬10頭すべて5番人気以内のアメリカJCC。2番人気が好成績だが、1番人気も単勝100円台なら3戦3勝。前走条件戦やオープン特別組はひと息で、ここ6年にかぎれば有馬記念か芝18〜2000mのオープン・重賞組にかぎられる。

2012/12/23 中山10R 有馬記念(G1)1着 13番 ゴールドシップ

今年の注目は、まず好走確率の高い有馬記念組からゴールドシップ。同レース3着・12年の皐月賞・有馬記念を制しており、表6はあっさりクリア。1番人気はほぼ確実だが、単勝1倍台にまで支持されれば3戦3勝(表1本文)のため、当日の単勝オッズには注目したい。出遅れ癖が気になるものの、1〜2番人気馬なら差し脚質でも人気馬なら勝利は挙げられる(表4)。

続いては、近年注目の金鯱賞(中日新聞杯)組からエアソミュール。昨年夏から札幌記念5着、毎日王冠1着、金鯱賞3着と安定し(表8)、なおかつG2勝ちの実績もクリアする(同)。フェイムゲームとの2番人気争いになりそうだが、もし2番人気を確保できればより有力になる(表1)。

穴候補としは、その金鯱賞は休養明けで14着敗退を喫したが、前走中山金杯で4着と盛り返したパッションダンス。7歳、そして中山金杯のハンデ56キロで、表7の好走条件に合致する馬だ。もう1頭、秋の天皇賞(表5)以来となる8歳馬(表2)フラガラッハも挙げておきたい。昨年の本競走は0.1秒差5着、鳴尾記念では前述エアソミュールにハナ+ハナ差の3着など、まだまだ侮れない存在だ。

以上が、表5の背景緑で記した近6年の好走馬輩出レースからの推奨馬になる(加えて、出走できればディセンバーS組・コスモオオゾラ)。ほかに2番人気や5番人気の行方も気になるが(表1)、表5本文で記したように、前走がG2以下だった距離短縮馬や休養明けの馬は不振。また、最初に挙げたゴールドシップの断然人気が予想されるため、もう数頭加えるならオーシャンブルー(有馬記念16着)やディサイファ(ジャパンC15着)といった、人気を落としたG1組に注目する手もありそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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