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第872回 今年初のG2戦・日経新春杯を分析する

2015/1/15(木)

今週の重賞は、中山で京成杯、京都で日経新春杯がそれぞれ組まれている。昨年の当週は京成杯を取り上げたので、今年は日経新春杯を分析する。天皇賞(春)へと続く長距離路線の第一歩となるG2戦を制すのはどの馬か。過去10年のレース傾向から有力馬を探ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 1-  3-  2-  4/ 10 10.0% 40.0% 60.0% 16% 86%
2番人気 5-  1-  0-  4/ 10 50.0% 60.0% 60.0% 208% 99%
3番人気 1-  3-  1-  5/ 10 10.0% 40.0% 50.0% 70% 92%
4番人気 0-  1-  3-  6/ 10 0.0% 10.0% 40.0% 0% 97%
5番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 82% 23%
6番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 24%
7番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 46%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 41%
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 91%
10番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 228% 61%
11番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 382% 68%
12番人気 0-  0-  2-  7/  9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 386%
13番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 0-  0-  0-  0/  0          
18番人気 0-  0-  0-  0/  0          

表1は人気別成績。1番人気は過去10年で1勝のみとやや寂しい結果に終わっている。複勝率60.0%なので軽視はできないが、過信も禁物だろう。一方、2番人気は過去10年で5勝を挙げており、勝ち切りが目立つ。1着で狙うなら、こちらか。以下、12番人気まで満遍なく好走馬が出ており、特に3連複や3連単では手広く構える必要があるだろう。とはいえ、過去10年で3着以内に入った延べ30頭のうち1〜4番人気が21頭を占めており、単純計算では1〜4番人気から2頭は馬券に絡むことになる。3連複や3連単などでは1〜4番人気から軸馬を2頭選び、そこに穴馬を絡めていくような買い目を組むと効率がよさそうだ。

■表2 牡牝別成績

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
牡馬・セン馬 8- 10-  7- 97/122 6.6% 14.8% 20.5% 46% 50%
牝馬 2- 0- 3- 8/13 15.4% 15.4% 38.5% 294% 345%

表2は牡牝別の成績で、セン馬は牡馬に含めている。これを見ると、牝馬がかなり健闘していることが一目瞭然だ。08年3着、09年1着と2回馬券に絡んだテイエムプリキュアや、10年1着のメイショウベルーガ、昨年もフーラブライドが3着に食い込んでいる。長距離重賞というと牝馬には大変というイメージもあるが、日経新春杯に関してはまったく当てはまらないので注意したい。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
4歳 4-  3-  5- 19/ 31 12.9% 22.6% 38.7% 111% 100%
5歳 4-  6-  4- 21/ 35 11.4% 28.6% 40.0% 53% 178%
6歳 1-  0-  1- 25/ 27 3.7% 3.7% 7.4% 127% 33%
7歳以上 1-  1-  0- 40/ 42 2.4% 4.8% 4.8% 16% 10%

表3は年齢別の成績。この表を見る限り、好走の多くを4歳馬か5歳馬が占め、6歳以上になると好走率がガクンと落ちてしまう傾向がハッキリと見てとれる。4歳馬か5歳馬を重視するスタンスで臨みたい。

■表4 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
500万下 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 910%
1000万下 1-  0-  1-  4/  6 16.7% 16.7% 33.3% 380% 140%
1600万下 2-  4-  1- 17/ 24 8.3% 25.0% 29.2% 56% 56%
オープン特別 1-  1-  3- 28/ 33 3.0% 6.1% 15.2% 21% 130%
G3 3-  4-  1- 28/ 36 8.3% 19.4% 22.2% 120% 60%
G2 0-  1-  1- 16/ 18 0.0% 5.6% 11.1% 0% 27%
G1 3-  0-  2- 10/ 15 20.0% 20.0% 33.3% 53% 42%
※前走は平地のレースのみ

表4は前走クラス別の成績。複勝率ベースで見ると、前走クラスと好走率にはほとんど相関関係が見られず、前走で条件戦を走っていた馬でもしばしば3着以内に入っていることがわかる。まさにハンデ戦らしい傾向が出ているので、前走の格にはとらわれず、馬本位で予想したほうがよさそうだ。

■表5 前走距離別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1400m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 0-  2-  2- 21/ 25 0.0% 8.0% 16.0% 0% 30%
2000m 4-  3-  3- 26/ 36 11.1% 19.4% 27.8% 183% 127%
2100m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2200m 1-  0-  0-  4/  5 20.0% 20.0% 20.0% 108% 38%
2300m 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 910%
2400m 1-  3-  1- 11/ 16 6.3% 25.0% 31.3% 51% 55%
2500m 2-  1-  1-  9/ 13 15.4% 23.1% 30.8% 36% 41%
2600m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3000m 2-  1-  2- 11/ 16 12.5% 18.8% 31.3% 63% 176%
3600m 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※前走は平地のレースのみ

表5は前走の距離別成績で、今回は芝ダートを分けずに集計をとった。これを見ると、好走例が多いのは「前走2000m」「前走2400m」「前走2500m」「前走3000m」であることがわかる。この4つの前走距離について、好走率はほぼ互角と言えるが、回収率に関しては結構な差がついている点に注目したい。日経新春杯と同距離の「前走2400m」や100mしか違わない「前走2500m」は回収率が低めで、今回と距離に差がある「前走2000m」や「前走3000m」のほうが回収率は高いのだ。前述した通り、好走率はほぼ互角なので、妙味を追求するのであれば「前走2000m」や「前走3000m」の組を狙ってみる手はあるだろう。

■表6 前走着順別成績

性別 前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
牡馬・セン馬 前走1着 3-  3-  2- 10/ 18 16.7% 33.3% 44.4% 185% 145%
前走2着 2-  4-  3-  7/ 16 12.5% 37.5% 56.3% 71% 116%
前走3着 2-  1-  0-  8/ 11 18.2% 27.3% 27.3% 78% 45%
前走4着 0-  1-  1-  6/  8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 66%
前走5着 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1-  1-  0- 27/ 29 3.4% 6.9% 6.9% 11% 20%
前走10着〜 0-  0-  0- 29/ 29 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
牝馬 前走1着 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 230%
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 97% 40%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 925%
前走10着〜 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 860% 562%

表6は、前走着順別の成績を、牡馬(セン馬を含む)と牝馬で分けて示したものである。まず、牡馬に関しては、前走1〜4着と、前走5着以下で好走率に大きな差がついていることがわかるはずだ。好走した牡馬の多くは前走1〜4着が占めており、前走5着以下から好走したのは、05年2着のマーブルチーフと11年1着のルーラーシップの2頭しかいない。マーブルチーフはその前年の日経新春杯でも2着に入っていたほか、03年京都新聞杯1着の実績もあるなど、京都芝外回りの中〜長距離重賞で非常に強い馬だった。ルーラーシップは前走6着といっても有馬記念で0秒4差。つまり、コース適性が抜群に高い馬か、G1でも僅差に入るような実力馬でなければ、牡馬の場合は前走5着以下から巻き返せないレースとも言えるだろう。

一方の牝馬は、牡馬とはまったく異なる傾向が出ている。前走で10着以下に大敗していても、牝馬の場合は平気で巻き返してくるのである。前走着順に関しては、牡馬と牝馬で完全に切り離して考えるのが重要だ。

■表7 前走斤量比別成績

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回増 3-  2-  2- 11/ 18 16.7% 27.8% 38.9% 55% 60%
増減なし 2-  4-  3- 38/ 47 4.3% 12.8% 19.1% 23% 84%
今回減 5-  4-  5- 56/ 70 7.1% 12.9% 20.0% 105% 80%

表7は、前走と比べて斤量が増えた馬、増減なしの馬、斤量が減った馬の成績を比較したものである。日経新春杯はハンデ戦だけに、直感的に「今回減」が有利に思えるかもしれないが、実際は逆。むしろ「今回増」のほうが好走率は明らかに高いのだ。ただし、「今回増」の回収率はイマイチで、やや過剰人気の傾向も見られる。穴を狙うなら、単勝回収率105%の「今回減」から探すといいだろう。

【結論】

2014/10/26 京都11R ディープインパクトC 1着 1番 トウシンモンステラ

2014/11/22 阪神11R アンドロメダS 1着 11番 ダコール

ここまで述べてきたことをまとめておこう。日経新春杯では牝馬が侮れず、4歳馬と5歳馬の好走率が高い。牡馬は前走で1〜4着に入っておくことが重要だが、牝馬は前走で大敗していても構わない。前走クラスはあまり関連性がなく、ハンデ戦ではあるが斤量は増えたほうが好走率は高い。また、前走の距離は2000mや3000mといった、今回とはすこし差がある距離のほうが回収率的に有利という傾向もあった。

まず、牡馬の有力馬を探していこう。4歳馬か5歳馬で、なおかつ前走で1〜4着だった馬となると、トウシンモンステラ、ビービートレイター、ラングレーの3頭しかいない。ただし、ビービートレイターとラングレーは本稿執筆時点で除外対象。出走が叶えば狙ってみたいが、ここではトウシンモンステラを1番手としてみたい。年齢に目をつぶれば、前走1着のダコール、ゼンノルジェロ、ホーカーテンペストもいる。この3頭では、回収率の高い前走2000m組のダコールゼンノルジェロが面白いかもしれない。

前走5着以下の牡馬からもピックアップするならば、前年の覇者サトノノブレス。前走は11着と大敗したが、超スローとなった有馬記念で4角15番手という不利な位置どりで0秒6差なら、11年1着のルーラーシップに近い臨戦過程と考えることも可能だろう。また、05年2着のマーブルチーフに近い京都芝外回り巧者として、ハギノハイブリッドまで挙げておきたい。

日経新春杯で相性のいい牝馬は、フーラブライドコウエイオトメの2頭がエントリー。両馬とも前走は6着以下に敗れているが、牝馬は前走着順を問わない。どちらも、マークしておきたい存在だ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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