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第871回 もはやアラ探し!? ディープインパクト産駒の苦手条件を探る

2015/1/12(月)

昨年の12月は、種牡馬ディープインパクトがその凄さを改めて見せつけた月でもあった。阪神JF、朝日杯FSの2歳G1を連覇し、開催最終日に組まれたホープフルS、有馬記念をともに制覇。さらには、中山大障害をも制してしまった。もはや抗う術はないようにすら思えてくるが、本当に苦手な条件はないのだろうか。これまで以上にディープインパクト産駒が注目を集めそうな2015年、このタイミングで今一度、「ディープインパクト産駒が苦手とする条件」について確認しておくことには大きな意義があるはずだ。集計期間は2013年1月5日〜2014年12月28日の2年分。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

2014/12/14 阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)1着 16番 ショウナンアデラ

2014/12/21 阪神11R 朝日フューチュリティS(G1)1着 2番 ダノンプラチナ

■表1 馬場別成績

馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
全体 435- 395- 333-2351/3514 12.4% 23.6% 33.1% 68% 77%
381- 347- 283-1926/2937 13.0% 24.8% 34.4% 70% 80%
ダート 42-  45-  46- 386/ 519 8.1% 16.8% 25.6% 53% 64%
障害 12-   3-   4-  39/  58 20.7% 25.9% 32.8% 137% 64%

表1は、ディープインパクト産駒の全体成績と馬場別の成績を示したものである。これを見て言えるのは、まず、ディープインパクト産駒は基本的に芝向きで、ダートでは全体成績に比べて数字が下がる傾向にある、ということ。これはすでによく知られた傾向だろうが、改めて確認しておきたい。また、障害戦における勝率の高さも特筆ものと言える。昨年12月の中山大障害をレッドキングダムが制した際に「障害もディープインパクトか」といった声も聞かれたが、このデータを見る限り、むしろ順当と言っても過言ないぐらいだったかもしれない。

■表2 芝・競馬場別成績

競馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
芝・全体 381- 347- 283-1926/2937 13.0% 24.8% 34.4% 70% 80%
札幌 12-  13-   7-  37/  69 17.4% 36.2% 46.4% 116% 153%
函館 9-  16-  10-  84/ 119 7.6% 21.0% 29.4% 49% 67%
福島 13-  16-  19- 102/ 150 8.7% 19.3% 32.0% 83% 103%
新潟 30-  36-  23- 193/ 282 10.6% 23.4% 31.6% 76% 71%
東京 80-  57-  50- 359/ 546 14.7% 25.1% 34.2% 59% 74%
中山 27-  22-  24- 176/ 249 10.8% 19.7% 29.3% 75% 79%
中京 32-  32-  29- 193/ 286 11.2% 22.4% 32.5% 52% 79%
京都 82-  68-  52- 324/ 526 15.6% 28.5% 38.4% 72% 73%
阪神 73-  63-  52- 300/ 488 15.0% 27.9% 38.5% 92% 83%
小倉 23-  24-  17- 158/ 222 10.4% 21.2% 28.8% 41% 82%

表1で、ディープインパクト産駒は基本的に芝向きであることを改めて確認した。表2は、芝に限った競馬場別成績である。この表から、芝においてディープインパクト産駒がもっとも苦手としている競馬場は函館と見ていいだろう。そのほか、芝の全体成績と比較して好走率を落としている小倉、中山、福島も苦手な部類と言える。これもすでに知られた傾向かもしれないが、函館、小倉、中山、福島といった競馬場の並びを見る限り、ディープインパクト産駒は最後の直線が短いコースの適性はあまり高くないと考えてよさそうだ。

■表3 馬体重別成績

性別 馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
牡馬 〜399キロ 0-   0-   0-   3/   3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
400〜419キロ 1-   1-   1-  15/  18 5.6% 11.1% 16.7% 56% 63%
420〜439キロ 11-  19-  12-  85/ 127 8.7% 23.6% 33.1% 44% 68%
440〜459キロ 54-  41-  52- 286/ 433 12.5% 21.9% 33.9% 83% 90%
460〜479キロ 105-  82-  51- 465/ 703 14.9% 26.6% 33.9% 69% 68%
480〜499キロ 67-  60-  45- 286/ 458 14.6% 27.7% 37.6% 60% 71%
500〜519キロ 30-  21-  18- 110/ 179 16.8% 28.5% 38.5% 85% 88%
520〜539キロ 11-  10-   6-  40/  67 16.4% 31.3% 40.3% 89% 94%
540キロ〜 3-   3-   3-   8/  17 17.6% 35.3% 52.9% 41% 114%
牝馬 〜399キロ 1-   5-   7-  34/  47 2.1% 12.8% 27.7% 9% 67%
400〜419キロ 15-  15-  20- 137/ 187 8.0% 16.0% 26.7% 71% 71%
420〜439キロ 48-  44-  44- 302/ 438 11.0% 21.0% 31.1% 80% 83%
440〜459キロ 49-  49-  40- 302/ 440 11.1% 22.3% 31.4% 61% 79%
460〜479キロ 36-  42-  31- 236/ 345 10.4% 22.6% 31.6% 65% 81%
480〜499キロ 4-   3-   3-  42/  52 7.7% 13.5% 19.2% 48% 40%
500〜519キロ 0-   0-   0-   0/   0          
520〜539キロ 0-   0-   0-   0/   0          
540キロ〜 0-   0-   0-   0/   0          

表3は、レース出走時の馬体重別成績を牡牝に分けて示したもので、セン馬は牡馬に含めている。ディープインパクト自身が小柄だったこともあって、産駒にも馬体重の小さい馬が少なくないが、牡馬は440キロ未満、牝馬は420キロ未満の馬体重で出走すると勝率が下がる傾向が見られる。また、牡馬は総じて馬体重が大きな馬のほうが好走率も高い傾向にあるが、牝馬は480キロ以上の馬体重になると目に見えて好走率が下がってしまう点も見逃せない。まとめると、牡馬は440キロ未満、牝馬は420キロ未満と480キロ以上の馬体重の場合、やや割引が必要と考えたい。

■表4 馬場状態別成績

馬場 馬場状態 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
320- 297- 240-1619/2476 12.9% 24.9% 34.6% 71% 80%
稍重 37-  30-  29- 188/ 284 13.0% 23.6% 33.8% 71% 82%
18-  14-   7-  76/ 115 15.7% 27.8% 33.9% 69% 77%
不良 6-   6-   7-  43/  62 9.7% 19.4% 30.6% 45% 58%
ダート 32-  27-  31- 252/ 342 9.4% 17.3% 26.3% 57% 68%
稍重 3-  12-   9-  69/  93 3.2% 16.1% 25.8% 39% 70%
6-   1-   3-  34/  44 13.6% 15.9% 22.7% 85% 44%
不良 1-   5-   3-  31/  40 2.5% 15.0% 22.5% 7% 45%

表4は、馬場状態別の成績を芝とダートで分けて示したものである。芝の場合、重までは十分にこなせるが、不良まで馬場が悪化すると軒並み数字を下げてしまうことが見てとれる。芝の不良は割引と見たほうがいいだろう。ダートに関しては勝率こそバラつきが出ているが、連対率と複勝率を見る限りだと、重と不良でわずかに数字が下がる傾向もあるようだ。

■表5 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 4-   2-   1-  40/  47 8.5% 12.8% 14.9% 55% 75%
中1週 37-  31-  35- 237/ 340 10.9% 20.0% 30.3% 56% 73%
中2週 86-  88-  68- 413/ 655 13.1% 26.6% 36.9% 60% 82%
中3週 62-  52-  40- 308/ 462 13.4% 24.7% 33.3% 79% 73%
中4〜8週 101-  92-  78- 584/ 855 11.8% 22.6% 31.7% 77% 76%
中9〜24週 77-  83-  69- 540/ 769 10.0% 20.8% 29.8% 66% 77%
中25週以上 10-  15-  14-  96/ 135 7.4% 18.5% 28.9% 39% 90%

表5は、前走からの出走間隔別成績。これを見ると、中1週以上の出走間隔であれば成績に大差が見られない一方で、連闘で出走したときだけは成績を大きく落としていることが一目瞭然だ。連闘のディープインパクト産駒は過信禁物と覚えておきたい。

■表6 前走騎手別成績

前走騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
乗り替わり 189- 210- 190-1488/2077 9.1% 19.2% 28.4% 62% 76%
同騎手 188- 153- 115- 730/1186 15.9% 28.8% 38.4% 76% 80%

表6は、前走騎手別の成績。前走と同じ騎手が騎乗した場合に比べて、前走から騎手が乗り替わりになった場合は複勝率にして10ポイントほどダウンする。一般的に、乗り替わりのほうが成績は下がるものだから、ごく自然なデータではある。ただし、ディープインパクト産駒というだけでついつい食指が動いてしまうので、こうした初歩的なファクターを見落としがちな面もある。ディープインパクト産駒であっても乗り替わりはマイナス材料になるという初歩的なデータを、しっかりと確認しておこう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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