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第870回 二けた人気の激走馬を探せ!? フェアリーSを占う

2015/1/8(木)

今週の中央競馬は3日間開催。重賞は日曜日にシンザン記念、祝日の月曜日にはフェアリーSが行われる。今回はフェアリーSの展望を行っていきたい。同レースは09年から現在の中山芝1600mで行われるようになった。よって、09年以降の過去6年のレースを参考にしていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 フェアリーSの勝ち馬と配当

勝ち馬 単勝 馬連 馬単 3連複 3連単 入線人気
140113 オメガハートロック 440 9130 13520 22500 132210 1→10→4
130112 クラウンロゼ 8330 39140 109860 42370 515610 10→5→2
120109 トーセンベニザクラ 710 33120 52480 61660 509720 3→14→5
110110 ダンスファンタジア 230 1890 2750 2750 13600 1→7→2
100111 コスモネモシン 6720 9020 29320 7320 87200 11→2→1
90111 ジェルミナル 450 1960 3690 25990 132980 1→4→10

まずは09年以降のフェアリーSの勝ち馬と主な配当を表1にまとめた。過去6年で馬連3万円台の万馬券が2回。9000円台が2回となっており、平均配当はかなり高い。3連単はすべて万馬券。10万を超える年が4回もある。3着以内に入線した人気順を見ればわかるように、11年以外は二けた人気の伏兵が必ず絡んでいる。勝ち馬も2頭おり、波乱の可能性が高い一戦であるといえるだろう。

■表2 フェアリーS人気別成績(09年以降)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 3- 0- 1- 2/ 6 50.0% 50.0% 66.7% 186 108
2番人気 0- 1- 2- 3/ 6 0.0% 16.7% 50.0% 0 78
3番人気 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 118 43
4番人気 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0 100
5番人気 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0 138
6番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7番人気 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 56
8番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
9番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 1- 1- 1- 3/ 6 16.7% 33.3% 50.0% 1388 553
11番人気 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 1120 108
12番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 313
15番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

具体的な人気別成績は表2で示した。冒頭に述べたように伏兵の台頭が目立つ一方で、1番人気の成績は案外優秀。勝率50%、複勝率は66.7%。2〜5番人気の連対率は横一線だが、1番人気だけは信頼度が高い。1番人気はよく馬券に絡むものの、高配当になっているというのがフェアリーSの傾向だ。

■表3 フェアリーSで二けた人気で好走した馬

馬名 人気 前走成績 初勝利 キャリア
14年 ニシノアカツキ 10 ベゴニア賞11着 新潟芝1600m 4戦
13年 クラウンロゼ 10 新馬1着 東京芝1600m 1戦
12年 マイネエポナ 14 未勝利1着 小倉芝1800m 4戦
10年 コスモネモシン 11 未勝利(牝)1着 中山芝1800m 4戦
09年 グッデーコパ 10 ホープフルS11着 中山芝1600m 3戦

2010/1/11 中山11R フェアリーステークス(G3)1着 9番 コスモネモシン

ここからは伏兵馬の狙い方についてスポットを当てる。まずは、これまでどんな馬が人気薄で激走していたかを調べる必要がある。表3ではフェアリーSで、二けた人気で好走した馬を示した。昨年好走したニシノアカツキをはじめ5頭が該当。後の重賞でも活躍したコスモネモシンは、この時11番人気という伏兵だった。

この5頭の前走成績は新馬・未勝利1着か、前走特別戦で二けた着順かのいずれか。なるほど、たいていは人気になりにくいタイプの戦績であろう。次に注目したいのが初勝利の競馬場と距離。いずれも1600m以上のレースを勝利していた。そして、ここまでのキャリアにも注目。いずれもキャリアは4戦以内。それほど使い込まれているタイプではなかった。これらの点が穴馬の共通項として挙げることができる。

■表4 フェアリーS1番人気馬の成績

馬名 着順 前走成績 初勝利 キャリア
14年 オメガハートロック 1 新馬(牝)1着 東京芝1600m 1戦
13年 イリュミナンス 4 新馬(牝)1着 阪神芝1600m 1戦
12年 オメガハートランド 4 500万1着 新潟芝1800m 3戦
11年 ダンスファンタジア 1 阪神JF9着 東京芝1400m 3戦
10年 テイラーバートン 3 500万1着 京都芝1800m 3戦
09年 ジェルミナル 1 阪神JF6着 京都芝1800m 4戦

続いて1番人気馬について調べておく。表4は過去6回の優勝馬。勝率はさきほど述べた通り。そして凡走した馬でも4着は確保しており、すべて掲示板には入っている。信頼度と安定性はかなりあると言えるだろう。そして前走成績だが、こちらは新馬1着か、500万1着、そして阪神JFに出走の3パターン。新馬1着タイプはここ2年で人気になっている。ただし。13年のイリュミナンスは4着に敗退。昨年は出走馬すべてが1勝馬というケースの年だった。その事情を考えると、新馬組の信頼度はさほど高くないかもしれない。500万1着組も4、3着となっており、冷静に考えると信頼度はひと息。阪神JF組だけが2勝をマークしている。ただし、ダンスファンタジアとジェルミナルはともに阪神JFで2番人気に支持されていた。そうした背景もあることに注目すべきだろう。

初勝利の場所はできれば芝1600m以上であってほしい。ダンスファンタジアだけが1400mだが、それ以外はマイル以上で勝利していた。キャリアに関しても表3と同じ傾向。キャリア4戦以内に限られている。

■表5 フェアリーSの馬番別成績(09年以降)

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3% 75 58
2番 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
3番 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0 100
4番 1- 0- 2- 3/ 6 16.7% 16.7% 50.0% 38 241
5番 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 313
6番 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7番 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 73 33
8番 2- 0- 0- 4/ 6 33.3% 33.3% 33.3% 1506 320
9番 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 1120 108
10番 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
11番 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 88
12番 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13番 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3% 0 81
14番 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0 26
15番 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0 106
16番 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0 21

最後にもう一つ大きな特徴となるデータを示す。それが枠順傾向(表5)。過去6年分のデータではあるが、勝ち馬は9番ゲートより内。二けた馬番の勝利はない。昨年の有馬記念の際も話題となったが、中山芝コースでの内と外の差は大きい場合が多々ある。元々芝1600mは特にその傾向が強いコースであり、フェアリーSでも注意しなければいけないと言えるだろう。

【結論】
それでは今年のフェアリーSを占っていこう。出走予定馬は表6の通りだ。

■表6 今年のフェアリーS出走予定馬

馬名 前走成績 初勝利 キャリア
アイライン 黒松賞9着 門別ダ1200m 8戦
アドマイヤピンク ひいらぎ賞2着 新潟芝1800m 5戦
エヴァンジル 未勝利(牝)1着 中山芝1800m 2戦
オーミアリス 阪神JF9着 小倉芝1200m 3戦
カービングパス 赤松賞3着 札幌芝1500m 2戦
ギンザヴィクトリア 赤松賞6着 新潟芝2000m 6戦
クイーンズターフ 新馬(牝)1着 新潟ダ1400m 1戦
コートシャルマン 阪神JF10着 中京芝1400m 3戦
テンダリーヴォイス 赤松賞2着 東京芝1600m 4戦
トーセンラーク 阪神JF17着 東京芝1600m 7戦
トラストレイカ 新馬(牝)1着 中山ダ1200m 1戦
トロピカルガーデン クリスマ3着 新潟ダ1200m 8戦
ナイアガラモンロー からまつ賞5着 福島芝1200m 6戦
ノットフォーマル 赤松賞8着 札幌芝1200m 7戦
ハナズプルメリア つわぶき3着 新潟芝1400m 4戦
マラケシュ 赤松賞11着 東京芝1600m 2戦
メイショウメイゲツ 赤松賞4着 新潟芝1400m 3戦
ヤマタケマツリ 500万15着 新潟ダ1200m 4戦
ローデッド 未勝利1着 中京芝2000m 3戦
※フルゲート16頭。

2014/10/12 京都9R りんどう賞 1着 4番 コートシャルマン

フルゲート16頭のため、抽選で漏れてしまう馬もいるが、一応登録馬すべてを記載した。まずは穴馬の共通項である芝1600m以上で初勝利、そしてキャリア4戦以内という点に注目する。それほど厳しい条件ではないように見えるが、今年のメンバーはかなり絞れることがわかった。候補として挙がったのはエヴァンジル、マラケシュ、ローデッドの3頭。レース当日のオッズは不明だが、おそらくいずれも上位人気にはならないのではないだろうか。あとは実際の枠順を見て、優劣をつけながら穴馬として注目したい。

そして1番人気となる馬も現時点では予想が難しい。仮に阪神JF出走組が人気になるとするならば、9着だったオーミアリスよりも10着のコートシャルマンを推してみたい。その理由は阪神JFでの人気。コートシャルマンは3番人気、オーミアリスは8番人気。上位人気だったコートシャルマンの巻き返しに期待したい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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