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第862回 素質馬を見抜け!? 阪神JFを占う

2014/12/11(木)

今週日曜日に阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズが行われる。2歳女王の決定戦であると同時に、来年のクラシックを占う一戦でもある。近年ではウオッカやブエナビスタ、アパパネらが勝利している注目の一戦だ。いつものように過去のデータを分析し、レースの傾向を考えていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。データの集計期間は、阪神芝1600mが外回りコースとなった06年以降の過去8年とした。

■表1 阪神JF出走馬の前走クラス別成績(06年以降)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
新馬 1-  1-  2-  9/ 13 7.7% 15.4% 30.8%
未勝利 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
500万下 3-  2-  2- 37/ 44 6.8% 11.4% 15.9%
OPEN特別 0-  0-  1- 21/ 22 0.0% 0.0% 4.5%
G3 2-  4-  2- 37/ 45 4.4% 13.3% 17.8%
G2 1-  1-  1-  6/  9 11.1% 22.2% 33.3%

まず表1は阪神JF出走馬の前走クラス別成績を見てみよう。前走G2やG3に出走していて勝利した馬はのべ3頭。いわゆる重賞組がここに該当する。2着馬の数はのべ5頭と多いものの、前走500万クラス組も勝利馬が3頭いる。そして前走新馬・未勝利組からも、のべ2頭の優勝馬が出ている。こうしてみると、下級条件と重賞組との差はほとんどないことがわかる。ある意味、2歳重賞らしい傾向であると言える。言い換えればキャリアが浅くても、素質・地力があればG1タイトルを十分に獲得できるということだ。

■表2 前走新馬組の人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
2番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
3番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
4番人気 1- 0- 1- 0/ 2 50.00% 50.00% 100.00%
5番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%
6番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
7番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%
8番人気 0- 1- 0- 0/ 1 0.00% 100.00% 100.00%
9番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
10番人気 0- 0- 1- 0/ 1 0.00% 0.00% 100.00%
11番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%
12番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%
13番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%
14番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.00% 0.00% 0.00%
15番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
16番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
17番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
18番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.00% 0.00% 0.00%

ここからは前走クラス別に過去の好走を考えてみることにする。表2は前走新馬組の人気別成績。前走新馬を勝ち上がったばかりなので、当然キャリアは1戦。通常だと出走にこぎつけることも難しい。そんな中、運よく出走が叶い、好走を果たしたのは4頭。11年優勝のジョワドヴィーヴルらがいる。同馬が最も本番で上位人気になっていた馬。同じく4番人気だった08年のミクロコスモスが3着と好走している。キャリア1戦でも、素質が認められて人気になるような馬は、注目すべきだと言えそうだ。

一方、当日あまり人気がなかった馬も好走を果たしている。なので、前評判が低いからと言って軽視はできない。なお、これらの好走馬の前走距離はすべて芝1600m他の距離からの好走例はまだない。この共通点は注目すべきだろう。

ちなみに前走未勝利組で好走したのは08年のブエナビスタ1頭。同馬は当日1番人気に支持されており、やはり素質馬と見込まれていた。前走距離も芝1600mで、そこで好タイムを叩き出して勝利していた。

■表3 前走500万クラス組の人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0- 0- 0- 0/ 0      
2番人気 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0%
3番人気 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0%
4番人気 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
5番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
9番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
16番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%

■表4 前走500万クラス組の前走距離別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
1300m 0- 0- 0- 0/ 0      
1400m 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4%
1600m 1- 1- 0-19/21 4.8% 9.5% 9.5%
1800m 2- 0- 0- 4/ 6 33.3% 33.3% 33.3%

続いて前走500万クラス組の人気別成績を見ていく(表3参照)。結論から言うと、こちらも当日の前評判が重要なポイントとなりそうだ。好走馬7頭のうち5頭が当日4番人気以内に支持されていた。なお、前走距離は1400〜1800mとなっており、マイル戦をステップにしていなくても問題がない(表4参照)。

■表5 前走重賞組のキャリア別成績

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2戦 3- 1- 0- 3/ 7 42.9% 57.1% 57.1%
3戦 0- 0- 0-25/25 0.0% 0.0% 0.0%
4戦 0- 3- 2-15/20 0.0% 15.0% 25.0%
5戦 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
6戦 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
7戦 0- 0- 0- 0/ 0      
8戦 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

2013/12/8 阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)1着 8番 レッドリヴェール

最後に前走重賞組の成績を見ていく。表1で示したように近年の好走馬はのべ11頭となっている。それらのキャリア別成績を調べたら表5のようになった。キャリア2戦馬が【3.1.0.3】で連対率57.1%の好成績。つまり、新馬→重賞と連勝を飾った馬だ。いわゆるエリート馬の戦績であり、並大抵の馬ではこなせる芸当ではない。昨年のレッドリヴェールやハープスターように、力がある馬が勝ち負けとなっているのだ。

キャリア3戦馬でも十分経験は浅いのだが、成績は【0.0.0.25】。不思議と結果が出ていない。キャリア4〜5戦馬が結果を出しているため、3戦が多すぎるということはなさそうだが、不可解な傾向だ。なお、キャリア6戦以上の馬は好走例がない。キャリア多寡の馬は割り引きが必要だろう。ひとまずはキャリア2戦の無敗馬に注目すべきと言えそうだ。

【結論】
それでは今年の阪神JFを占っていこう。出走予定馬は表6の通り。

■表6 今年の阪神JF出走予定馬

馬名 収得賞金 前走成績 コース キャリア
オーミアリス 1900 小倉2歳S1着 小倉芝1200m 2
クールホタルビ 1800 ファンタジーS1着 京都芝1400m 5
ココロノアイ 1800 アルテミスS1着 東京芝1600m 3
レオパルディナ 1800 ファンタジーS4着 京都芝1400m 4
トーセンラーク 1200 兵庫ジュニアG3着 園田ダ1400m 5
エフェクト 1100 ファンタジーS4着 京都芝1400m 3
ダノングラシアス 950 ファンタジーS2着 京都芝1400m 3
レッツゴードンキ 950 アルテミスS2着 東京芝1600m 3
コートシャルマン 900 りんどう賞1着 京都芝1400m 2
ショウナンアデラ 900 からまつ賞1着 東京芝1400m 3
スマートプラネット 900 アルテミスS5着 東京芝1600m 5
ムーンエクスプレス 900 秋明菊賞1着 京都芝1400m 5
ユキノカトレア 900 500万1着 京都芝1400m 3
アカリアイドル 400 未勝利1着 京都ダ1200m 4
アルマオンディーナ 400 新馬1着 京都芝1400m 1
アローシルバー 400 未勝利1着 京都芝1600m 3
アンブリカル 400 からまつ賞9着 京都芝1400m 4
カボスチャン 400 新馬1着 東京芝1800m 1
コルボノワール 400 新馬1着 京都芝1600m 1
ダイワプロパー 400 ファンタジーS11着 京都芝1400m 2
ペルフィカ 400 白菊賞2着 京都芝1600m 3
ロカ 400 新馬1着 京都芝1800m 1
ロッカフラベイビー 400 新馬1着 東京芝1600m 1
※フルゲート18頭。収得賞金400万円の馬は抽選により決定。

収得賞金400万円の馬による抽選が控えているため、1勝馬に関しては仮に出走が叶ったらという話になる。もし出走できれば前走新馬組で、当日上位人気に支持されるようならば注目だ。前評判だけを考えるならロカの注目度が高そうだが、同馬の前走は京都芝1800m。前走マイル戦ではない点が気になる。前走芝1600mという点ならばコルボノワール、ロッカフラベイビーに激走の資格があることになる。

2014/9/7 小倉11R 小倉2歳ステークス(G3)1着 8番 オーミアリス

前走500万クラス組は当日の人気がカギ。この点はレース当時になってみないとわからない。前評判を集めてもおかしくないのが、コートシャルマンショウナンアデラ。前者は2戦2勝で無敗。後者は後にデイリー杯2歳Sで3着のナヴィオンに新馬戦で敗れた以外は、勝利している。

気になる前走重賞組を見ていこう。キャリア2戦の無敗馬はオーミアリスのみ。前走小倉2歳Sを15番人気で勝利した馬だ。展開が嵌った感は強いが、01年のタムロチェリー(小倉2歳Sを15番人気で優勝)のような例もあるので、軽視するのは怖いところだ。

キャリア2戦以外でも好走馬は出ているが、レッツゴードンキやココロノアイ、ダノングラシアスといったところが軒並みキャリア3戦である点は気になる。残念ながらデータからは強く推せない。今年の阪神JFは、なにやら波乱の可能性が漂う一戦となりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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