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第860回 中京ダート1800mのコース傾向からチャンピオンズCを分析!

2014/12/4(木)

 中京競馬場でチャンピオンズカップが行われる。昨年までは阪神競馬場でジャパンカップダートとして行われていたが、今年から名称もコースも変更された。新しく中京ダート1800mで行われる以上、阪神コース時代とは大きく傾向が変わる可能性がある。今回のデータde出〜たでは、コース改修後に行われた2012年以降の中京ダート1800m戦の傾向からチャンピオンズCを分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 東海S過去2年の成績(2回とも良馬場)

年度 着順 馬名 性齢 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2014 1 ニホンピロアワーズ 牡7 1分50秒4 1 4番手 37秒5 60秒4 37秒9
2 グランドシチー 牡7 2馬身 3 6番手 37秒3
3 マイネルバイカ 牡5 2馬身1/2 8 9番手 37秒8
2013 1 グレープブランデー 牡5 1分51秒0 4 7番手 37秒3 60秒4 38秒2
2 ナムラタイタン 牡7 3馬身 8 2番手 38秒5    
3 ホッコータルマエ 牡4 1/2馬身 1 4番手 38秒2    

 表1は1月に中京ダート1800mで過去2回行われている東海Sの成績。成績を分析する前に中京ダート1800mのコースについて説明していきたい。

 スタート地点はホームストレッチの真ん中より左寄り。上り坂の途中がスタート地点となる。一周目のゴール板前を過ぎて1コーナーへ。1〜2コーナーはほぼ平坦。向正面直線に入り、しばらくは緩い上り坂。残り980m地点から緩やかな下り坂に入る。3〜4コーナー部分はすべて下り坂で、最後の直線へ。ゴール手前380m地点より220m地点にかけては高低差1.8mの急な上り坂。勾配は1.14%で、中山競馬場ダートコースに次いで傾斜がきつい坂が設けられている。ラスト220mはほぼ平坦。ダートコース全体の高低差は3.4m。最後の直線距離は410.7mとなっている。

 東海S過去2年の成績を見ると、勝ちタイムは1分50秒4〜51秒0。他の競馬場のダート1800m重賞との比較だと京都・阪神よりはやや時計が掛かり、中山よりは速い印象だ。

過去2年の前半1000m通過は60秒4と全く同じだが、今年の方が0秒6勝ちタイムが速かった。コース説明で述べたが、直線で急坂があるため、勝ち馬でも上がり37秒台となっている。前半が速くなると、上がりが掛かるというのが中京ダート1800mの特徴といえるだろう。今回行われるチャンピオンズCが良馬場ならば、1分50秒前後の勝ちタイムになると推測される。

■表2 中京ダート1800m戦の脚質別成績(2012年以降/1000万クラス以上)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 3-  3-  2- 10/ 18 16.7% 33.3% 44.4% 48% 97%
先行 10-  8-  8- 36/ 62 16.1% 29.0% 41.9% 80% 131%
差し 3-  5-  5- 84/ 97 3.1% 8.2% 13.4% 28% 51%
追い込み 1-  1-  2- 79/ 83 1.2% 2.4% 4.8% 4% 23%

 表2は中京ダート1800m戦の脚質別成績。1000万クラス以上の全17レースを分析すると、逃げ・先行馬の活躍が際立っている。他の競馬場のダートでも逃げ・先行馬は活躍しているが、どちらも複勝率40%を超えているのはめずらしい。逃げ・先行両者の比較では、勝率・連対率・複勝率ともに逃げた馬の方に分がある。

 それぞれの脚質で3着以内に入った馬を見ていこう。逃げて3着以内に好走した馬はすべて5番人気以内で、勝利した3頭はすべて上位1・2番人気馬だった。対して、先行して3着以内に好走した馬は下位人気まで幅広く分布しており、複勝回収率は100%を超えていた。つまり、「逃げ」は上位人気で力があると見られる馬だけが粘り、「先行」は下位人気でも好走することがあると言えるだろう。

 一方、差し馬は複勝率で逃げ・先行馬にかなり水を開けられているが、今年の東海Sのグランドシチー・マイネルバイカのようにペースが速くなって前が止まると台頭することがある。なお、追い込みになるとわずか1勝で、かなり厳しい。

■表3 中京ダート1800m戦の種牡馬別成績(2012年以降/1000万クラス以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
スペシャルウィーク 3- 0- 1- 5/ 9 33.3% 33.3% 44.4% 290% 97%
キングカメハメハ 2- 3- 1-26/32 6.3% 15.6% 18.8% 30% 30%
マンハッタンカフェ 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 42.9% 120% 87%
Bernardini 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0% 175% 127%
アグネスタキオン 1- 2- 1- 9/13 7.7% 23.1% 30.8% 28% 139%
ネオユニヴァース 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 51% 75%
ホワイトマズル 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 40% 335%
シニスターミニスター 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 57% 95%
アドマイヤドン 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 153% 70%
アグネスデジタル 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 47% 21%
ゼンノロブロイ 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 75% 40%
スズカマンボ 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 536% 133%
アジュディケーティング 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 63%
ゴールドアリュール 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表3は当該コースの種牡馬別成績。スペシャルウィーク産駒が最多の3勝をあげている。一昨年のジュライSでは同産駒のローマンレジェンドが1分49秒4の好時計で、6馬身差の快勝を見せている。

 次いで2勝でキングカメハメハ産駒、マンハッタンカフェ産駒、Bernardini産駒が並んでいる。ただし、キングカメハメハ産駒は出走数が多く、連対率・複勝率ともに低い。マンハッタンカフェ産駒は一昨年の東海Sでグレープブランデーが勝利。少数ながら、連対率・複勝率が高い。なお、Bernardini産駒はすべてサトノプリンシパルの成績で、同馬は今年の東海Sで5着、ジュライCで3着に敗れている。

 他ではホワイトマズル産駒のニホンピロアワーズが今年の東海Sを勝利、シニスターミニスター産駒は昨年7月の濃尾特別でインカンテーションが勝利している。

また、アグネスタキオン・ネオユニヴァース・ゼンノロブロイ・スズカマンボ産駒といったサンデーサイレンス後継種牡馬が1勝ずつあげる中、ゴールドアリュール産駒は10戦して3着以内馬なしと苦戦している。10頭の内訳を見ると、上位5番人気以内に支持されていた馬が4頭。上位人気馬でも人気を下回る成績が目立っている。

■表4 中京ダート1800m戦の馬体重別成績(2012年以降/1000万クラス以上)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
420〜439kg 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 1-  0-  2- 15/ 18 5.6% 5.6% 16.7% 25% 107%
460〜479kg 4-  4-  2- 52/ 62 6.5% 12.9% 16.1% 41% 34%
480〜499kg 3-  5-  4- 58/ 70 4.3% 11.4% 17.1% 18% 49%
500〜519kg 3-  3-  4- 53/ 63 4.8% 9.5% 15.9% 33% 69%
520〜539kg 3-  5-  3- 24/ 35 8.6% 22.9% 31.4% 53% 114%
540kg以上 3-  0-  2-  5/ 10 30.0% 30.0% 50.0% 64% 86%

 表4は当該コースの馬体重別成績。460〜519キロまでは勝率・連対率・複勝率ともに同程度だが、520キロ以上の大型馬となると成績が格段に上がっている。馬体重が重い馬ほど活躍しやすいコースといえるだろう。

 520キロ以上の馬を人気別に見ていくと、520〜539キロの馬では3着以内馬11頭中3頭が8番人気以下の伏兵が激走しており、複勝回収率は100%を超えている。少数ながら、540キロ以上の馬は3勝をあげているが、いずれも1番人気に支持された馬だった。

<結論>

■表5 今年のチャンピオンズC出走予定馬(12/3時点)

馬名 種牡馬 中京ダート1800m実績(12年以降) 前走馬体重
インカンテーション シニスターミニスター 3戦2勝/13濃尾特別 1着 1分50秒5 488キロ
ワイドバッハ アジュディケーティング 12鳴海特別 2着 1分52秒3 478キロ
インペラティヴ Bernardini なし
ホッコータルマエ キングカメハメハ 2戦0勝/13東海S 3着 1分51秒6 506キロ
ワンダーアキュート カリズマティック なし 509キロ
コパノリッキー ゴールドアリュール なし 535キロ
ニホンピロアワーズ ホワイトマズル 1戦1勝/14 東海S 1着 1分50秒4 540キロ
ローマンレジェンド スペシャルウィーク 1戦1勝/12 ジュライS 1着 1分49秒4 510キロ
グレープブランデー マンハッタンカフェ 3戦1勝/13 東海S 1着 1分51秒0 524キロ
ベストウォーリア マジェスティックウォリアー なし 513キロ
ダノンカモン シンボリクリスエス なし 526キロ
サンビスタ スズカマンボ なし 474キロ
クリソライト ゴールドアリュール なし 493キロ
ナムラビクター ゼンノロブロイ 1戦1勝/12 御嶽特別 1着 1分51秒8 522キロ
カゼノコ アグネスデジタル なし 455キロ
クリノスターオー アドマイヤボス 1戦0勝/13 500万下 8着 1分53秒8 532キロ
グランドシチー キングカメハメハ 2戦0勝/14 東海S 2着 1分50秒7 501キロ
エアハリファ ディスクリートキャット なし 480キロ
ロイヤルクレスト ロージズインメイ なし 520キロ
マイネルバイカ ロージズインメイ 3戦1勝/14 東海S 3着 1分51秒1 498キロ
※フルゲート16頭。グランドシチー以下は除外対象。

2012/7/15 中京11R ジュライステークス1着 4番 ローマンレジェンド

2014/1/26 中京11R 東海テレビ杯東海S(G2)1着 14番 ニホンピロアワーズ

 今年の出走予定馬は表5のとおり。

 人気を集めそうなのは前走のJBCクラシックを逃げ切ったコパノリッキー。表2で示した好成績の逃げ・先行馬だけに今回も有力だが、コース成績が不調のゴールドアリュール産駒。サンプル数が10頭と少ないだけにデータを覆す可能性はあるが、それでも全幅の信頼は置けないだろう。馬体重は前走から大きく減らなければ、表4の好走率が高いゾーンに当てはまる。

 データから狙ってみたいのが表3の最初で述べたスペシャルウィーク産駒のローマンレジェンド。一昨年好時計勝ちしたジュライSでは先行して勝利している。前走のエルムSでは58キロを背負って勝利しているだけに力落ちはないと見る。連戦よりも間隔を空けた方が好成績をあげているだけに、4か月ぶりのレースも問題ないだろう。

 また、ニホンピロアワーズも今年の東海Sを快勝しており、馬体重がある馬だけに注目。前走みやこSは7着と敗れたが、一度叩かれたことに加え、コース替わりで一変する可能性がある。また、インカンテーションは3戦2勝とコース相性が良く、3着1回も後方から上がり35秒1という破格の末脚を使ったもの。連勝中と勢いに乗るだけに注意が必要だ。

 他では前走JBCクラシック2着のクリソライトはゴールドアリュール産駒、4着ホッコータルマエはコース相性がイマイチ。3着ワンダーアキュートはコース経験こそないが、先行して安定した成績を残しているだけに注目。前走武蔵野Sを勝ったワイドバッハは追い込み脚質だけに厳しい。また、クリノスターオーは馬体重・先行脚質は推せるが、コース実績はなく、外国馬インペラティヴもBernardini産駒は好調だが、初の日本のダートでは厳しいだろう。

 最後に人気はないだろうがグレープブランデー。昨年の東海Sを勝利しており、馬体重もある。前走の武蔵野Sで復活気配を見せただけに、穴で狙って面白い存在だ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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