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第859回 第2のトウカイトリックを探せ! ステイヤーズSを分析

2014/12/1(月)

 ジャパンカップが終わり、暮れの中山・阪神・中京開催が開幕。なかでも中山競馬はこの秋は新潟競馬への代替となったため、皐月賞以来久々の開催となる。今回のデータde出〜たでは、土曜中山で行われるステイヤーズSに注目。平地競走では最長距離の芝3600mで行われ、近年ではトウカイトリックをはじめとする高齢馬の活躍が目立つ一戦だ。過去10年のデータから好走馬の傾向を探り、実際の馬券へと生かしたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ステイヤーズSの人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 5-  1-  0-  4/ 10 50.0% 60.0% 60.0% 105% 78%
2番人気 0-  3-  3-  4/ 10 0.0% 30.0% 60.0% 0% 108%
3番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 17%
4番人気 1-  4-  1-  4/ 10 10.0% 50.0% 60.0% 82% 147%
5番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 149% 78%
6番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 119% 79%
7番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 507% 128%
8番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 280% 53%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 0-  1-  3- 47/ 51 0.0% 2.0% 7.8% 0% 106%

2013/11/30 中山11R ステイヤーズS(G2)1着 4番 デスペラード

 まずは過去10年の人気別成績。1番人気馬は昨年のデスペラードら最多の5勝をあげている。しかし、近5年は09年フォゲッタブル、昨年のデスペラードの2勝のみで、その他は着外に敗れている。2番人気馬は勝ち星こそないが、複勝率は60%と高い。

 3番人気馬が3着1回のみと明らかに不振。一方、4番人気馬は11年マイネルキッツが優勝し、昨年2着のユニバーサルバンクら複勝率60%と健闘している。以下、5〜8番人気馬で1勝ずつ。勝ち馬はすべて上位8番人気までにおさまっている。なお、2着馬は上位6番人気までに9頭と多いが、3着馬は上位〜2ケタ人気馬までまんべんなく分布している。

 馬連での万馬券は07年、一昨年の2回。3連単では10万円以上の配当が5回と波乱傾向が強い一戦だ。では、好走馬にはどういった特徴があるのだろうか。

■表2 ステイヤーズSの年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 2-  2-  0- 10/ 14 14.3% 28.6% 28.6% 120% 72%
4歳 1-  4-  2- 21/ 28 3.6% 17.9% 25.0% 6% 47%
5歳 3-  2-  3- 25/ 33 9.1% 15.2% 24.2% 198% 164%
6歳 2-  1-  1- 28/ 32 6.3% 9.4% 12.5% 11% 26%
7歳以上 2-  1-  4- 27/ 34 5.9% 8.8% 20.6% 106% 109%

 表2は年齢別成績。各年代の出走数では7歳以上の馬が最も多い。トウカイトリックのように毎年出走する馬がいるためだが、「高齢馬侮りがたし」というのが複勝率の高さにあらわれている。実際に11年マイネルキッツ(当時8歳)、一昨年トウカイトリック(当時10歳)と2勝。近6年で毎年1頭は7歳以上の高齢馬が3着以内に好走している。

 出走数が最も少ない3歳馬が勝率・連対率・複勝率ともにトップ。年齢が高くなるごとに、連対率は下がる傾向が見られたが、複勝率では7歳以上で再び上昇している。

■表3 トウカイトリックのステイヤーズSでの全競走成績

年度 年齢 騎手 人気 着順
2013 牡11 北村宏司 7 3
2012 牡10 北村宏司 8 1
2011 牡9 石橋脩 12 3
2009 牡7 蛯名正義 3 4
2008 牡6 幸英明 3 8
2007 牡5 ルメール 1 4
2006 牡4 ルメール 2 2

2012/12/1 中山11R ステイヤーズS(G2)1着 15番 トウカイトリック

 表3はトウカイトリックの年度別成績一覧。4〜7歳時にかけては4年連続出走し、すべて上位人気に支持されるも、3着以内に入ったのは06年2着の1回のみ。

 対して、9〜11歳時は3年連続で3着以内に好走している。こちらはすべて7番人気以下と人気薄での激走だった。トウカイトリックが年を重ねて強くなったわけではなく、実際に3着以内に入った最後の3年はこのレースしか好走していなかった。

 つまり、芝3600mのマラソンレースゆえに豊富なスタミナが最も重要で、スピードや瞬発力の衰えがカバーできたと考えられる。ここに高齢馬でも活躍できる特徴があらわれている。馬券を買う側からすると、「近走の成績が悪い高齢馬は消し」というのは危ない判断だ。

■表4 ステイヤーズSの所属別成績(過去10年)

所属馬分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
関東馬 2-  3-  2- 67/ 74 2.7% 6.8% 9.5% 31% 22%
関西馬 8-  7-  8- 44/ 67 11.9% 22.4% 34.3% 150% 158%

 表4は出走馬の所属別成績。出走数は東西ともにほぼ同数だが、成績では関西馬が圧倒している。関東馬は10年コスモヘレノスら2勝で、3着以内に入った7頭はすべて上位5番人気以内だった。対して、関西馬が近2年は上位3着までを独占。複勝率34.3%と非常に優秀だ。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。

 ここまで大差がつく理由は正直わからないが、データからはやはり関西馬を積極的に買うべきといえる。

■表5 ステイヤーズSの前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
アルゼンチン共和国杯 8- 4- 5-38/55 14.5% 21.8% 30.9% 207% 95%
菊花賞 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 28% 42%
京都大賞典 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 273% 103%
アンドロメダS 0- 2- 1- 4/ 7 0.0% 28.6% 42.9% 0% 234%
福島記念 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 16%
比叡S(1600万下) 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 58%
オクトーバーS(1600万下) 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 270%
高雄特別(1000万下) 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 1570%
天皇賞・秋 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 34%
札幌記念 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 235%
八坂S(1600万下) 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 230%
その他のレース 0- 0- 0-41/41 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表5は前走レース別成績。出走数が抜けて多いアルゼンチン共和国杯組が08年エアジパングらダントツの8勝をあげている。過去10年の3着以内馬30頭中17頭をこの組が占めており、中心だ。昨年も1着デスペラード・3着トウカイトリックが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

 また菊花賞組からは09年フォゲッタブルが優勝、08年フローテーションが2着に好走しているが、ともにステイヤーズSで1番人気に支持されていた。京都大賞典組の優勝は11年マイネルキッツ。他では勝ち星こそないが、アンドロメダS組に注目。昨年2着のユニバーサルバンク(4番人気)が該当。3着以内に入った他の2頭はいずれも2ケタ人気の伏兵だった。

■表6 アルゼンチン共和国杯組の前走脚質別成績(過去10年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
先行 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
差し 3- 2- 3-24/32 9.4% 15.6% 25.0% 57% 52%
追い込み 5- 2- 2- 8/17 29.4% 41.2% 52.9% 562% 209%

 表6はアルゼンチン共和国杯組の前走脚質別成績。一見してわかるように好走馬が差し・追い込み馬に集中している。特に追い込み馬が07年マキハタサイボーグら5勝で、連対率41.2%・複勝率52.9%と非常に高い

 今年のアルゼンチン共和国杯組の結果からすると、後方から4着に追い込んだアドマイヤケルソは出走してくれば面白い存在といえるだろう。

最後にステイヤーズSの特徴をまとめると、以下のとおりとなる。

  1. ① 高齢馬を侮ってはいけない
  2. ② スピードや瞬発力よりもスタミナタイプの馬が狙い
  3. ③ 関西馬が断然優勢
  4. ④ アルゼンチン共和国杯組が中心。この組は前走差し・追い込みの馬が狙い

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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