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第855回 「土日以外」の開催について考えてみる

2014/11/17(月)

来週の中央競馬は、11月22〜24日の3日間開催が予定されている。このうち24日は、土日開催が基本となる通常とは異なり、月曜に行なわれる。こうした土日以外に行なわれるイレギュラーな開催では、レース結果に何か違いは見られるのだろうか。なかでも、波乱度については気になる方も多いはずだ。そこで今回は「土日以外に行なわれる開催」についての各種データを調べてみたい。集計期間は2010年1月5日〜2014年11月9日。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 曜日別成績

曜日 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
土日 16245- 16239- 16250-184680/233414 7.0% 13.9% 20.9% 71% 76%
土日以外 583- 585- 582-6804/8554 6.8% 13.7% 20.5% 84% 81%
月曜 440- 441- 439-5102/6422 6.9% 13.7% 20.6% 88% 83%

表1は曜日別の成績。「土日」と「土日以外」に分け、土日以外でもっとも開催の多い月曜を抜粋したデータも掲載した。この表を見ると、レギュラーな開催である土日より、イレギュラーな開催となる土日以外のほうが単複ともに高い回収率を記録していることがわかる。土日以外のレースは集計期間内に全8554レースと母数も十分にあり、ただの偶然というわけでもなさそうだ。土日以外にも開催が行なわれる場合、調教のスケジュールも変則日程となる。そのため調整が難しくなり、波乱の決着も増え、土日以外の回収率に表れている可能性は考えられるだろう。なお、土日以外のなかでも月曜開催に限るとさらに高い回収率が残っている。来週月曜の24日も、特に穴党ファンの方には楽しみの多い開催となるかもしれない。

■表2 人気別成績

土日 土日以外
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率 人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 5184-  3095-  2054-  5896/ 16229 31.9% 51.0% 63.7% 77% 83% 1番人気 184- 110-  67- 222/ 583 31.6% 50.4% 61.9% 78% 82%
2番人気 3052-  2943-  2214-  8020/ 16229 18.8% 36.9% 50.6% 79% 83% 2番人気 96-  95-  76- 316/ 583 16.5% 32.8% 45.8% 70% 77%
3番人気 2127-  2341-  2182-  9579/ 16229 13.1% 27.5% 41.0% 80% 83% 3番人気 69-  93-  74- 347/ 583 11.8% 27.8% 40.5% 78% 84%
4番人気 1541-  1808-  1987- 10895/ 16231 9.5% 20.6% 32.9% 80% 80% 4番人気 59-  56-  64- 404/ 583 10.1% 19.7% 30.7% 87% 81%
5番人気 1160-  1444-  1675- 11948/ 16227 7.1% 16.0% 26.4% 80% 79% 5番人気 53-  45-  58- 427/ 583 9.1% 16.8% 26.8% 108% 86%
6番人気 933-  1139-  1451- 12700/ 16223 5.8% 12.8% 21.7% 84% 81% 6番人気 29-  52-  50- 452/ 583 5.0% 13.9% 22.5% 72% 84%
7番人気 683-   889-  1181- 13443/ 16196 4.2% 9.7% 17.0% 82% 80% 7番人気 18-  32-  42- 490/ 582 3.1% 8.6% 15.8% 56% 75%
8番人気 504-   718-   956- 13914/ 16092 3.1% 7.6% 13.5% 83% 82% 8番人気 25-  24-  37- 495/ 581 4.3% 8.4% 14.8% 121% 93%
9番人気 359-   560-   749- 14185/ 15853 2.3% 5.8% 10.5% 75% 79% 9番人気 11-  21-  36- 512/ 580 1.9% 5.5% 11.7% 61% 87%
10番人気 238-   435-   588- 14144/ 15405 1.5% 4.4% 8.2% 67% 79% 10番人気 12-  16-  26- 514/ 568 2.1% 4.9% 9.5% 85% 92%
11番人気 181-   311-   395- 13823/ 14710 1.2% 3.3% 6.0% 69% 72% 11番人気 7-  17-  16- 503/ 543 1.3% 4.4% 7.4% 57% 75%
12番人気 109-   193-   325- 13206/ 13833 0.8% 2.2% 4.5% 54% 67% 12番人気 4-   5-   9- 501/ 519 0.8% 1.7% 3.5% 37% 43%
13番人気 86-   159-   198- 12178/ 12621 0.7% 1.9% 3.5% 62% 69% 13番人気 8-   4-  11- 452/ 475 1.7% 2.5% 4.8% 236% 95%
14番人気 47-   107-   134- 10902/ 11190 0.4% 1.4% 2.6% 52% 63% 14番人気 5-  13-   7- 418/ 443 1.1% 4.1% 5.6% 92% 106%
15番人気 29-    56-    84-  9320/  9489 0.3% 0.9% 1.8% 54% 57% 15番人気 3-   2-   3- 379/ 387 0.8% 1.3% 2.1% 105% 50%
16番人気 10-    27-    62-  7256/  7355 0.1% 0.5% 1.3% 33% 53% 16番人気 0-   0-   6- 312/ 318 0.0% 0.0% 1.9% 0% 95%
17番人気 1-    10-    11-  1795/  1817 0.1% 0.6% 1.2% 6% 39% 17番人気 0-   0-   0-  33/  33 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番人気 1-     4-     4-  1476/  1485 0.1% 0.3% 0.6% 26% 34% 18番人気 0-   0-   0-  27/  27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は人気別成績を「土日以外」と「土日」で分けたもので、回収率100%以上をピンク、回収率90%以上100%未満を黄色で示している。まずは上位人気から比較していくと、「土日以外」の1〜3番人気は、「土日」より総じて好走率がダウンしているようだ。致命的に買えないほどのダウン幅ではないにしても、たとえば2番人気の複勝率は5%近くも下がっており、回収率も「土日以外」のほうが総じて低い傾向にあることは確か。1〜3番人気の馬を狙う場合は、普段より注意深く取捨を考えたほうがいいだろう。

4番人気以下に目を転じると、「土日以外」では5番人気、8番人気、13〜15番人気の回収率が単複どちらかで100%以上を記録。10番人気と16番人気も90%以上の回収率を残しており、「土日以外」の開催で穴馬たちが少なからず激走を果たしている様子が伺える。一方の「土日」には、1〜3番人気を含めて90%以上の回収率はまったく見当たらない。表1の項で、「土日以外」の開催では通常より波乱度が高いことを述べたが、人気別成績を見てもどうやらそれは間違いないようだ。

■表3 「土日以外」の開催における馬体重増減別成績

馬体重増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回減 196- 168- 186-2095/2645 7.4% 13.8% 20.8% 84% 83%
同体重 78-  87-  74- 839/1078 7.2% 15.3% 22.2% 99% 84%
今回増 245- 265- 259-3122/3891 6.3% 13.1% 19.8% 74% 78%

表3は「土日以外」の開催における馬体重増減別成績。この表で注目したいのは、勝率〜複勝回収率の5部門中4部門で「前走と同体重」がトップの数字を残していることだ。つまり、調教スケジュールも変則日程となる「土日以外」の開催でも、前走と同体重で出走できた馬に関しては上手に調整できている場合が多いことを示す、ひとつのデータと考えてもいいのではないだろうか。

■表4 「土日以外」の開催における年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
2歳限定戦 89-  89-  89- 958/1225 7.3% 14.5% 21.8% 111% 87%
3歳限定戦 181- 182- 181-2225/2769 6.5% 13.1% 19.6% 81% 84%
3歳以上戦 3歳 72-  46-  59- 558/ 735 9.8% 16.1% 24.1% 119% 81%
4歳 39-  55-  46- 456/ 596 6.5% 15.8% 23.5% 67% 80%
5歳 27-  29-  29- 324/ 409 6.6% 13.7% 20.8% 56% 87%
6歳 3-  12-   5- 159/ 179 1.7% 8.4% 11.2% 72% 51%
7歳以上 4-   4-   5- 101/ 114 3.5% 7.0% 11.4% 28% 41%
4歳以上戦 4歳 67-  79-  68- 769/ 983 6.8% 14.9% 21.8% 61% 74%
5歳 69-  53-  59- 603/ 784 8.8% 15.6% 23.1% 93% 93%
6歳 23-  28-  29- 389/ 469 4.9% 10.9% 17.1% 92% 79%
7歳以上 9-   8-  12- 262/ 291 3.1% 5.8% 10.0% 53% 48%

2013/11/16 東京11R 東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)1着 1番 イスラボニータ

表4は「土日以外」の開催における年齢別成績である。表の上のほうから順に見て、最初に注目したいのが、2歳限定戦の単勝回収率が111%と高く、「土日以外」の開催では波乱の傾向が出ている点である。精神的に幼い2歳馬だけに、変則日程の影響を受けやすいのだろう。思い切って高配当を狙ってみるのも手だ。なお、来週月曜の24日には2歳重賞の東京スポーツ杯2歳Sが行なわれる。昨年のこのレースは、のちに皐月賞馬となるイスラボニータが勝ち、ダービーを勝つワンアンドオンリーも出走していた(6着)。例年の土曜開催から月曜開催への変更がどのような影響を及ぼすのか、レース結果のみならず出走各馬のその後まで注目してみたい。なお、同じ限定戦でも3歳戦になると特に波乱の傾向は見られないので、この違いは頭に入れておくべきだろう。

古馬戦については、3歳以上戦と4歳以上戦で分けて考える。まず、3歳以上戦では総じて年齢が若いほど優秀で、勝率〜複勝回収率の5部門中4部門で3歳馬がトップの数字を残している。その一方で、年が明けて古馬戦が4歳以上戦になると、もっとも若い4歳馬ではなく5歳馬が5部門すべてでトップの数字を残しており、この違いには気をつけたいところだ。

■表5 「土日以外」の開催における厩舎別成績(着別度数順)

厩舎 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
矢作芳人 12- 8- 7-55/82 14.6% 24.4% 32.9% 103% 83%
藤沢和雄 12- 3- 6-33/54 22.2% 27.8% 38.9% 113% 87%
安田隆行 11- 6- 9-40/66 16.7% 25.8% 39.4% 91% 70%
清水英克 8- 6- 1-36/51 15.7% 27.5% 29.4% 616% 149%
角居勝彦 8- 5- 7-33/53 15.1% 24.5% 37.7% 58% 80%
畠山吉宏 8- 5- 3-46/62 12.9% 21.0% 25.8% 134% 100%
宮本博 8- 3- 7-35/53 15.1% 20.8% 34.0% 371% 185%
大竹正博 8- 2- 4-47/61 13.1% 16.4% 23.0% 104% 58%
池江泰寿 7- 6- 5-36/54 13.0% 24.1% 33.3% 46% 122%
藤岡健一 7- 6- 3-32/48 14.6% 27.1% 33.3% 73% 69%
西園正都 7- 6- 1-40/54 13.0% 24.1% 25.9% 88% 69%
加藤征弘 7- 1- 5-37/50 14.0% 16.0% 26.0% 124% 72%
鹿戸雄一 6- 9- 5-41/61 9.8% 24.6% 32.8% 23% 72%
国枝栄 6- 7- 7-55/75 8.0% 17.3% 26.7% 50% 85%
田村康仁 6- 7- 0-47/60 10.0% 21.7% 21.7% 46% 60%

2010/1/11 中山11R フェアリーステークス(G3)1着 9番 コスモネモシン

表5は「土日以外」の開催における厩舎別成績を着別度数順で示したもの。この表で上位に入り、好走率も高ければ変則日程への対応が得意な厩舎と考えてもいいだろう。全体的には、いわゆるリーディング上位の常連厩舎が目立つのは当然といえば当然かもしれないが、特注の存在と言えるのが単勝回収率616%という群を抜く数字を残した清水英克厩舎。10年フェアリーS(月曜開催)を11番人気のコスモネモシンで制したほか、7番人気、15番人気でもそれぞれ勝利を挙げ、10番人気と14番人気でも2着を計3回記録するなど「土日以外」の開催で何度も波乱の立役者となっている。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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