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第853回 秋の福島オーラス! 福島記念の傾向は?

2014/11/10(月)

秋の福島開催は今週でオーラス。それを飾るのが古馬のハンデ重賞・福島記念だ。今回は同レースの過去10年のデータを分析し、レースの傾向を探っていきたい。なお、11年は新潟競馬場で行われたが、同年の結果も含めて考えてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 福島記念の上位入線馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 中山芝2000m実績 中山芝1800m実績
13年 1 3 ダイワファルコン 天皇賞秋15着 中山金杯2着  
2 2 マイネルラクリマ 小倉記念3着   ラジオNIK2着
3 7 ラブイズブーシェ 札幌記念10着    
12年 1 1 ダイワファルコン 天皇賞秋10着 中山金杯2着  
2 8 アドマイヤタイシ ムーンライトH1着    
3 2 ダコール オールカマー9着    
11年 1 1 アドマイヤコスモス 大原S1着    
2 7 メイショウカンパク 八坂S1着    
3 6 マイネイサベル 秋華賞15着    
10年 1 12 ダンスインザモア 富士13着   スプリングS2着
2 1 ディアアレトゥーサ 秋華賞6着 紫苑S1着  
3 3 トウショウシロッコ 天皇賞秋7着 中山金杯2着  
09年 1 8 サニーサンデー ラジオNIK2着    
2 5 トウショウシロッコ カシオペアS7着   ディセンバーS1着
3 12 トーセンクラウン 富士18着    
08年 1 7 マンハッタンスカイ アルゼン13着    
2 3 マイネルキッツ アイルラT7着    
3 14 グラスボンバー 富士S11着    
07年 1 5 アルコセニョーラ 秋華賞11着 紫苑S1着  
2 16 ナリタプレリュード アルデバ12着    
3 9 ヤマニンメルベイユ 府中牝馬S16着   中山牝馬S3着
06年 1 4 サンバレンティン 富士S7着    
2 3 フォルテベリーニ 渡月橋S5着    
3 1 ワンモアチャッター オパールS2着    
05年 1 3 グラスボンバー オールカマー2着    
2 7 トウカイトリック 比叡S1着    
3 1 ワンモアチャッター 朝日CC1着    
04年 1 6 セフティーエンペラ 大原S3着    
2 9 ミスキャスト ポートアイ7着    
3 16 ラヴァリージェニオ オパールS11着    

2013/11/17 福島11R 福島記念(G3)1着 9番 ダイワファルコン

まずは過去10年の福島記念の上位入線馬を見ていくことにする(表1参照)。目下のところダイワファルコンが連覇中のこのレース。秋のG1シリーズ真っ最中のハンデG3だけあって、G1でも通用するような強い馬というのはなかなかいない。G2ならば勝ち負けになるような馬から、条件クラスから上がってきたような馬が多数で、バラエティに富んだメンバーが並んでいる。

■表2 福島記念出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1000万下 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1600万下 2-  4-  0-  6/ 12 16.7% 50.0% 50.0% 115 154
OPEN特別 0-  4-  2- 42/ 48 0.0% 8.3% 12.5% 0 99
G3 3-  1-  4- 38/ 46 6.5% 8.7% 17.4% 187 92
G2 2-  0-  2- 33/ 37 5.4% 5.4% 10.8% 50 35
G1 3-  1-  2-  4/ 10 30.0% 40.0% 60.0% 205 148

先に福島記念出走馬の前走クラス別成績をまとめたものが表2にあるので見ていこう。前走G1から1000万クラスまで幅広く出走馬がおり、なおかつ特徴的な傾向が出ている。勝率が最も高いのが前走G1組。冒頭に述べたダイワファルコンは、過去2年ともに前走天皇賞(秋)を経ての参戦。簡単に言えば、メンバーが落ちたところで地力を見せたということになる。

その他で多いのが前走秋華賞組。11年マイネイサベルや10年ディアアレトゥーサ、07年アルコセニョーラが該当。同じ芝2000mのレースということで、距離的なつながりも深い。3歳牝馬限定レースではあるが、G1だけあって惨敗した馬でも巻き返してくることが多い。

続いて有力なのは前走1600mクラス組。勝率は16.7%だが、連対率と複勝率は50%をマークしている。11年は新潟でのレースになるが、優勝馬アドマイヤコスモスと2着メイショウカンパクが該当。1600万クラスを勝っていなかったセフティーエンペラやフォルテベリーニのような馬が、格上挑戦で好走している点も見逃せない。相手は厳しくなるが、軽ハンデの恩恵が大きいものと思われる。

他のクラスを見ると、1000万クラス組は好走例なし。オープン特別組は勝ち馬がいない。ただ、連対率はG3組とほぼ互角。G2組はG3組よりも落ちる成績となっており、狙いどころとしては難しい印象。前走G1組は相手弱化、前走1600万組は軽ハンデというハッキリとしたメリットがある分、こうした成績につながっているのかもしれない。

■表3 福島記念出走馬の前走場所別成績(過去10年)

前走場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
札幌 0-  0-  0- 16/ 16 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
函館 0-  0-  1-  2/  3 0.0% 0.0% 33.3% 0 163
福島 1-  0-  0-  3/  4 25.0% 25.0% 25.0% 365 120
新潟 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
東京 5-  1-  4- 43/ 53 9.4% 11.3% 18.9% 183 90
中山 1-  0-  1- 13/ 15 6.7% 6.7% 13.3% 38 25
中京 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
京都 3-  6-  3- 35/ 47 6.4% 19.1% 25.5% 45 132
阪神 0-  2-  1-  4/  7 0.0% 28.6% 42.9% 0 161
小倉 0-  1-  0-  1/  2 0.0% 50.0% 50.0% 0 85
地方 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
中央開催 9-  9-  9- 95/122 7.4% 14.8% 22.1% 102 102
ローカル 1-  1-  1- 32/ 35 2.9% 5.7% 8.6% 41 32

続いて表3では福島記念出走馬の前走場所別成績を調べた。好走馬の数では前走東京組と京都組が圧倒的に多くなっている。これは開催日程の関係による影響が大きいだろう。同時期に開催しており、中央開催からローカル開催への転戦組が主力となる。前走ローカル組による好走はかなり少ない。

2010/11/20 福島11R 福島記念(G3)1着 5番 ダンスインザモア

前走東京・京都組は先の天皇賞(秋)や秋華賞からの馬が中心となるが、もう一つ注目したいレースがある。それはマイル戦の富士S組だ。表1に戻って好走馬の前走を見ると、10年ダンスインザモア、09年トウショウシロッコ、08年グラスボンバー、06年サンバレンティンが該当する。いずれも富士Sでは着外に敗れていた馬が巻き返している。ある意味、富士S好走に必要なスピードや瞬発力には足りなく、敗因は明確だったかもしれないが、福島記念当日では大きく人気を落として出走している。前走着順だけで軽視するのは危険なパターンであると言えるだろう。

「コース替わりで巻き返し」というのは、狙い馬を決める際の有力な手段だ。さらに、どういった馬が一変しやすいのかという知識を持っておくこともまた重要だ。今回の福島記念においてはズバリ、中山芝1800〜2000mの実績に注目。同実績を持つ馬が変わり身しやすいと思われる。

戻って表1ではそのめぼしい同実績がある馬については、レース名と着順を記載してある。昨年2着のマイネルラクリマは、中山芝1800mで行われたラジオNIKKI賞の実績。基本的には過去にオープンクラスの中山芝1800〜2000mで好走経験がある馬がいい。実際に福島芝中距離で実績がある馬でもよいが、コース形態が似ている中山芝1800〜2000mのキャリアが関連している雰囲気だ。理屈的には十分納得がいくところであろう。

まとめると、福島記念の軸馬は前走G1組(特に天皇賞秋と秋華賞)と前走1600万クラス組、もしくは富士S組。そして、過去にオープンクラスの中山芝1800〜2000mで好走実績があり、小回りの中距離に適性がある馬が狙い目となりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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