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第846回 秋華賞、本命馬の信頼度は?

2014/10/16(木)

今週は秋華賞が行われる。ハープスターが凱旋門賞に挑戦したことにより、同馬が不在の一戦。そのハープスターにオークスで勝利し、先日のローズSも勝利したヌーヴォレコルトが当日1番人気になるのは間違いないだろう。はたして同馬は人気に応えて勝利することができるかどうか。この点を中心にデータからレースを占ってみたい。データの対象は過去10年。過去10回の秋華賞を分析した。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋華賞の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 2-  1-  3-  4/ 10 20.0% 30.0% 60.0% 36 70
2番人気 6-  2-  1-  1/ 10 60.0% 80.0% 90.0% 202 135
3番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 52 40
4番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 34
5番人気 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0 103
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0 71
7番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0 98
8番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 61
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 128
11番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 299 93
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 226
16番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 621
17番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
18番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まず表1は過去10年の秋華賞出走馬の人気別成績。1番人気が2勝とやや物足りないが、2番人気が6勝をマーク。3番人気が1勝を挙げており、上位3番人気までにほぼ勝ち馬は出ている。単勝に限れば、人気サイドの堅いレースと言えるだろう。

2着馬に目を向けると、広範囲にバラついている。特定の人気が強いというような特徴はない。ただ、8番人気までにすべて収まっている点には注目できる。あまり大きな穴馬は食い込んでは傾向がある。穴馬を狙うならば3着狙いがいいだろう。15番、16番人気といったかなりの伏兵が馬券圏内に入っている。

■表2 秋華賞の単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1.0〜 1.4 1-  0-  0-  0/  1 100.0% 100.0% 100.0% 130 110
1.5〜 1.9 0-  1-  1-  1/  3 0.0% 33.3% 66.7% 0 70
2.0〜 2.9 3-  0-  2-  1/  6 50.0% 50.0% 83.3% 126 100
3.0〜 3.9 3-  1-  0-  3/  7 42.9% 57.1% 57.1% 141 87
4.0〜 4.9 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
5.0〜 6.9 2-  1-  0-  1/  4 50.0% 75.0% 75.0% 255 122
7.0〜 9.9 0-  0-  1-  3/  4 0.0% 0.0% 25.0% 0 57
10.0〜14.9 0-  4-  1- 11/ 16 0.0% 25.0% 31.3% 0 95
15.0〜19.9 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0 67
20.0〜29.9 1-  1-  1- 24/ 27 3.7% 7.4% 11.1% 110 60
30.0〜49.9 0-  1-  1- 15/ 17 0.0% 5.9% 11.8% 0 60
50.0〜99.9 0-  0-  1- 34/ 35 0.0% 0.0% 2.9% 0 36
100.0〜 0-  0-  2- 48/ 50 0.0% 0.0% 4.0% 0 169

表2は秋華賞の単勝オッズ別成績。勝ち馬が人気サイドに集まっている傾向なので、具体的にオッズに関するデータも調べてみることにした。単勝1.0〜1.4倍だった馬は1頭だけ。これは12年のジェンティルドンナ。結果的に三冠制覇を果たすことになった。対して、1.5〜1.9倍の馬は【0.1.1.1】。通常、2倍を切るようなオッズの馬は、相当実力を評価されていると考えるべきだが、ここでは絶対視できない。具体的な馬を挙げると、09年ブエナビスタ3着、05年ラインクラフト2着、04年ダンスインザムード4着という結果。ブエナビスタは降着による着順だが、実際の入線は2位とやはり勝てなかった。いずれも春のG1では強い勝ち方をした馬たちだが、秋華賞を勝つことができなかった。

単勝2.0〜2.9倍の馬に目を向けると、【3.0.2.1】。このあたりは一般的な1番人気のオッズだろうか。それでも連対率50%、複勝率は83.3%と非常に優秀だ。具体的な馬を挙げると、11年ホエールキャプチャ3着、10年アパパネ1着、07年ダイワスカーレット1着、07年ウオッカ3着、06年アドマイヤキッス4着、05年エアメサイア1着となる。ここで注目したいのが、エアメサイアとアドマイヤキッスの成績。エアメサイアの春は桜花賞が4着、オークスが2着だった。一方のアドマイヤキッスは桜花賞が2着、オークスが4着。つまり、エアメサイアはオークスで着順を上げ、アドマイヤキッスはオークスで着順を下げていた。

先ほどのラインクラフトとダンスインザムードの成績・距離適性も合わせて考えた場合、次のようなことがわかる。桜花賞よりもオークスで好着順を取った馬の方が、ここでは好成績につながるのではないかということだ。秋華賞では、マイラーとして資質よりも芝2000m以上をこなせる力の方が重要なのかもしれない。

■表3 秋華賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 ローズSG2 8- 7- 3-58/76 10.5% 19.7% 23.7% 68 90
2 クイーンG3 1- 1- 2- 7/11 9.1% 18.2% 36.4% 28 178
3 優駿牝馬G1 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 30 15
4 夕月特別1000 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 45
5 オークG1 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 123
6 シリウスHG3 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 3105
7 宝塚記念G1 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 150
8 札幌記念G2 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 110
9 五頭連峰1000 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 340
10 ムーンH1600 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 410
11 紫苑S 0- 0- 0-34/34 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
12 藻岩山H1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13 白井特別1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14 西海賞1000 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15 桜花賞G1 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16 ラジオNIHG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

続いて秋華賞出走馬の前走レース別成績。昔から秋華賞のステップレースといえばローズSだ。実際、過去10年でも連対馬の大半が同組から出ている。ローズS組以外の馬を中心に据えるのは、大きな勇気がいると言えるだろう。

■表4 前走ローズS組の着順別成績(過去10年)

前確定着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 3- 2- 1- 4/10 30.0% 50.0% 60.0% 66 94
前走2着 1- 3- 0- 6/10 10.0% 40.0% 40.0% 32 95
前走3着 1- 2- 1- 6/10 10.0% 30.0% 40.0% 50 148
前走4着 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 93 40
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 0- 0- 0-17/17 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走10着〜 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 186 199

ではそのローズSではどんな成績が求められるか。それを表4から判断していきたい。表4は前走ローズS組の着順別成績。ローズS1着だった馬が【3.2.1.4】。同2着が【1.3.0.6】。以下、同4着あたりまでの好走馬が多い。同5着以下になると、一気に好走率が下がる。トライアルと言えど、ローズSでは好成績が求められることがわかる。ローズSで大きく着順を落としてしまうと、巻き返しが非常に困難となる。よって、前走ローズS4着以内の馬が、連対馬の有力候補となる。

3着馬候補の選出については、なかなか一筋縄にはいかない。前述したように過去10年で大きな穴が出ている。戻って表3をご覧いただくと、前走レースがかなり多彩であることがわかる。シリウスSや宝塚記念、札幌記念といった古馬混合の重賞組がいる。3歳牝馬にとっては、かなり厳しいレースに出走していた。一方で、東のトライアルの紫苑Sは【0.0.0.34】と大不振となっている。これでは狙えない。前走着順が悪くても、異質な別路線組の大駆けに注意すべき言えるだろう。

【結論】
それでは今年の秋華賞を占っていこう。出走予定馬は表5の通りだ。

■表5 今年の秋華賞出走予定馬

順位 馬名 前走成績
1 ショウナンパンドラ 紫苑S2着
1 タガノエトワール ローズS2着
1 ヌーヴォレコルト ローズS1着
1 リラヴァティ ローズS3着
1 レーヴデトワール 紫苑S1着
6 レッドリヴェール ローズS6着
7 サングレアル ローズS9着
8 バウンスシャッセ 紫苑S12着
9 マーブルカテドラル クイーンS9着
10 オメガハートロック フェアリーS1着
11 ブランネージュ ローズS4着
12 マイネグレヴィル 紫苑S3着
13 パシフィックギャル オークス16着
14 アドマイヤビジン ローズS14着
15 ディルガ ローズS13着
16 ペシャフェリス オークス17着
17 アドマイヤアロマ ローズS8着
17 キュリオスティー 500万1着
17 セウアズール 500万1着
17 ハピネスダンサー 紫苑S4着
17 プリモンディアル ローズS10着
※フルゲート18頭。順位17の馬は抽選の見込み。

2014/5/25 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 9番 ヌーヴォレコルト

冒頭で述べたように、今年はヌーヴォレコルトが1番人気に支持されそうだ。春のクラシックは桜花賞3着、オークス1着という結果。桜花賞よりもオークスで着順を上げている点が好感を持てる。秋華賞当日の単勝オッズがどのくらいになるかは、わからないが信頼できる人気馬と考えていいのではないだろうか。前走ローズSでの成績も1着で申し分ない。二冠制覇の可能性は十分と見たい。

2014/9/21 阪神11R 関西TVローズS(G2)レース写真

相手候補として有力なのが、ローズSの上位組。ローズSの再現というわけではないが、4位までに入線したタガノエトワール、リラヴァティ、ブランネージュは評価したい。ヌーヴォレコルトからの馬連・馬単となると、あまり点数を広げることはできないため、相手はこの3頭に絞る。3着の穴は、かなり「なんでもアリ」というのが近年の傾向。それこそローズSで惨敗していた馬でも巻き返してくる。特異なケースとしては、別路線組。今年で言えば、前走クイーンS9着のマーブルカテドラルあたりか。激走する保証は全くないが、この手のパターンの穴はあり得る。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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