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第845回 秋の福島芝1200mの枠順・脚質傾向は?

2014/10/13(月)

今週の注目は秋華賞だが、今回は裏開催の福島にスポットを当ててみる。特にレースが多い芝1200mの枠順や脚質傾向などを調べ、馬券攻略のヒントを探っていきたい。データは近6年分を集計。11年は開催がなかったため、07〜10年、12〜13年が対象となっている。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋の福島芝1200の枠順別成績(過去6年分)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 14- 18- 22-257/311 4.5% 10.3% 17.4% 25 80
2枠 20- 19- 20-261/320 6.3% 12.2% 18.4% 94 85
3枠 20- 18- 21-268/327 6.1% 11.6% 18.0% 40 54
4枠 33- 17- 17-266/333 9.9% 15.0% 20.1% 149 92
5枠 21- 28- 25-264/338 6.2% 14.5% 21.9% 62 97
6枠 16- 25- 23-278/342 4.7% 12.0% 18.7% 40 78
7枠 24- 22- 23-274/343 7.0% 13.4% 20.1% 122 117
8枠 24- 25- 22-273/344 7.0% 14.2% 20.6% 91 80

まずは枠順傾向について調べてみた。表1は秋の福島芝1200mの枠順別成績(過去6年分、以下同じ)。全クラスのデータを総合したものだ。4枠の勝率がやや抜けているが、連対率や複勝率は全枠でほぼ横一線。特に目立って有利・不利な点というのはない。ただ、福島芝1200mといえば、「外差し」という言葉がよく聞かれる。開催が進んで馬場が荒れてくると、外枠が非常に有利となるケースがある。そこで開催日ごとの結果を調べておく必要がありそうだ。

■表2 秋の福島芝1200m・1日目の枠順別成績(過去6年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 3- 4- 6-34/47 6.4% 14.9% 27.7% 33 157
2枠 1- 4- 6-36/47 2.1% 10.6% 23.4% 10 138
3枠 8- 4- 1-35/48 16.7% 25.0% 27.1% 75 62
4枠 5- 2- 3-40/50 10.0% 14.0% 20.0% 72 56
5枠 0- 3- 1-47/51 0.0% 5.9% 7.8% 0 73
6枠 5- 5- 3-39/52 9.6% 19.2% 25.0% 94 101
7枠 3- 2- 6-41/52 5.8% 9.6% 21.2% 24 195
8枠 1- 2- 1-48/52 1.9% 5.8% 7.7% 3 22

表2は秋の福島芝1200m・1日目の枠順別成績。いわゆる開幕週、初日のレースだ。一般的には馬場がフラットである分、インコースを通りやすい内枠が有利となる。結果は3枠が総じて好成績。複勝率では1〜4枠がほぼ互角。一方で8枠は苦しんでいる印象だ。やはり内枠が有利で、外枠が不利というのが常識的な考え方となるだろう。

■表3 秋の福島芝1200m・10日目の枠順別成績(過去6年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 0- 1- 0-22/23 0.0% 4.3% 4.3% 0 6
2枠 2- 2- 1-18/23 8.7% 17.4% 21.7% 57 60
3枠 2- 0- 1-20/23 8.7% 8.7% 13.0% 100 46
4枠 2- 1- 2-18/23 8.7% 13.0% 21.7% 391 104
5枠 1- 2- 3-17/23 4.3% 13.0% 26.1% 13 120
6枠 2- 2- 2-18/24 8.3% 16.7% 25.0% 143 164
7枠 1- 2- 2-19/24 4.2% 12.5% 20.8% 71 82
8枠 2- 2- 1-19/24 8.3% 16.7% 20.8% 102 78

表3は秋の福島芝1200m・10日目の枠順別成績。こちらは開催最終日のレースだ。一般的な最終日である8日目ではないため、集計データが少なくなっているが、1枠が最も厳しくなっている。8枠はすごくいいというわけではないが、1日目よりはだいぶ楽になっているだろうか。全体的な印象としては、中枠から外枠にかけてはほぼ互角という感じか。

■表4 秋の福島芝1200m・1日目の脚質別成績(過去6年分)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
逃げ 3-  4-  1- 18/ 26 11.5% 26.9% 30.8% 31 116
先行 10- 12- 11- 63/ 96 10.4% 22.9% 34.4% 49 130
差し 11-  9-  9-118/147 7.5% 13.6% 19.7% 65 88
追い込み 2-  1-  6-120/129 1.6% 2.3% 7.0% 4 88

芝1200mで枠順と同じぐらい気になるのが脚質別傾向。初日と10日目の枠順傾向を示したので、同時期の脚質別傾向を調べてみることにする。まずは1日目の脚質別傾向は表4の通り。勝率・連対率・複勝率は逃げ・先行が高い。好走馬の数は先行・差しでほぼ互角だが、やはり全体的には先行できている馬の方が好走確率は高くなっている。追い込みは差しよりもさらに厳しい好走率となっているが、全く出番がないわけではない。後述する10日目のデータと比較すればわかるが、意外と通用している感もある。

■表5 秋の福島芝1200m・10日目の脚質別成績(過去6年分)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
逃げ 3-  1-  1-  7/ 12 25.0% 33.3% 41.7% 129 100
先行 4-  6-  4- 27/ 41 9.8% 24.4% 34.1% 77 116
差し 4-  5-  6- 64/ 79 5.1% 11.4% 19.0% 162 106
追い込み 1-  0-  1- 53/ 55 1.8% 1.8% 3.6% 55 21

表5は10日目の脚質別成績。ここでは逃げ馬が勝率・連対率・複勝率でトップの成績。開催が進み、芝が消耗しているだろうという状況でも、逃げ馬は成績を落とすどころか伸ばしている。内枠から前に出なければいけないケースは別だが、外目の枠から前にでるような馬は、自分が通りたいコースを選びやすいはず。そうした要因があるため、最終日でもむしろ逃げ馬の成績がよいのかもしれない。一方の追い込み馬は好走例かなり少ない。仮に外差し馬場であっても、大外を回らされると、コースロスが大きく、厳しくなっているのかもしれない。「前の馬が止まらない」と、感じるケースは馬場がいい開幕週に限った話ではないようだ。

■表6 秋の福島芝1200m出走の牡馬・セン馬の減量騎手成績(過去6年分)

減量数 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
減:☆(1K) 10-  4-  8- 33/ 55 18.2% 25.5% 40.0% 97 122
減:△(2K) 1-  2-  4- 22/ 29 3.4% 10.3% 24.1% 25 283
減:▲(3K) 4-  4-  8- 80/ 96 4.2% 8.3% 16.7% 16 114

■表7 秋の福島芝1200m出走馬の牝馬の減量騎手成績(過去6年分)

減量数 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
減:☆(1K) 1-  10-   5-  81/  97 1.0% 11.3% 16.5% 2 44
減:△(2K) 6-   3-   5-  50/  64 9.4% 14.1% 21.9% 76 79
減:▲(3K) 11-  10-  11- 166/ 198 5.6% 10.6% 16.2% 85 93

次は減量騎手についてのデータを調べた。G1シーズンの裏開催のため、大きなレースは少なく、若手ジョッキーが集いやすい場所にもなっている。特別戦以外のレースでは、減量騎手が絡むことが多くなり、その取捨も大きなポイントとなるだろう。表6は秋の福島芝1200m出走の牡馬・セン馬の減量騎手成績。馬の性別でデータを分けたのは、大きな違いが見えたからだ。

まず牡馬・セン馬のケースでは1キロ減の成績がかなりよい。勝率・連対率・複勝率すべてで、ほかを引き離している。ところが牝馬の場合だと、1キロ減の勝率が1.0%しかない。連対率や複勝率ではあまり差がなくなっている。単純に好走馬数を見た場合、3キロ減が有力に見える。馬の個体差はあるだろうが、牝馬の方が、より斤量減が利いている可能性がありそうだ。

■表8 秋の福島芝1200m未勝利戦出走馬の前走コース別成績(過去6年分)

順位 前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 福島・芝1200 10- 11- 12-112/145 6.9% 14.5% 22.8% 59 70
2 ◆同コース 10- 11- 12-112/145 6.9% 14.5% 22.8% 59 70
3 東京・芝1400 4-  6-  5- 74/ 89 4.5% 11.2% 16.9% 27 44
4 中山・芝1200 4-  4-  4- 74/ 86 4.7% 9.3% 14.0% 12 39
5 新潟・芝1400 4-  1-  1- 30/ 36 11.1% 13.9% 16.7% 290 89
6 札幌・芝1500 4-  0-  2-  7/ 13 30.8% 30.8% 46.2% 932 423
7 新潟・芝1200 3-  3-  1- 39/ 46 6.5% 13.0% 15.2% 38 29
8 札幌・ダ1000 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 273 150
9 京都・芝1400 3-  0-  2-  7/ 12 25.0% 25.0% 41.7% 220 92
10 京都・芝1200 2-  7-  1- 12/ 22 9.1% 40.9% 45.5% 185 122
11 札幌・芝1200 2-  3-  1- 21/ 27 7.4% 18.5% 22.2% 23 230
12 中山・ダ1200 2-  1-  1- 11/ 15 13.3% 20.0% 26.7% 94 113
13 阪神・芝1400 2-  0-  0-  3/  5 40.0% 40.0% 40.0% 252 90
14 東京・芝1600 1-  5-  1- 24/ 31 3.2% 19.4% 22.6% 10 97
15 新潟・ダ1200 1-  2-  1- 13/ 17 5.9% 17.6% 23.5% 41 388
16 新潟・芝1000 1-  1-  1- 16/ 19 5.3% 10.5% 15.8% 25 37
17 京都・ダ1400 1-  1-  1-  9/ 12 8.3% 16.7% 25.0% 62 55
18 京都・芝1600 1-  0-  2-  9/ 12 8.3% 8.3% 25.0% 100 60
19 小倉・芝1200 1-  0-  1- 12/ 14 7.1% 7.1% 14.3% 55 37
20 東京・ダ1600 1-  0-  0- 10/ 11 9.1% 9.1% 9.1% 65 22

2010/11/21 福島10R 福島2歳ステークス 1着 5番 トキノゲンジ

最後に未勝利戦出走馬の前走コースを調べてみた。この時期は2歳未勝利戦のデータということになる。キャリアが浅い馬同士の戦いのため、福島芝1200mが初めてというケースが多く出てくる。東の中央開催である東京では芝1400m、中山では芝1200m組が好走例が多い。ただ、出走例も多いため好走率はさほど高くない。新潟芝1400や札幌芝1500mといった、他場のローカル距離短縮組の方が狙いやすいし、好走率がよくなっている。他では京都芝1400や阪神芝1400m組が優秀。このあたりは東西のレベル差も影響しているだろうか。その場合でも芝1200m組みではなく、距離短縮の芝1400m組を狙ったほうが効果的と言えるだろう。ちなみに、10年の福島2歳Sを5番人気で制したトキノゲンジは、前走ききょうSに出走。阪神芝1400m組だった。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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