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第838回 ダービー組が大挙して出走! セントライト記念を占う

2014/9/18(木)

今週末は東西でトライアルレースが行われる。今回は菊花賞の前哨戦となるセントライト記念を展望してみることにする。菊花賞によりつながるのは来週の神戸新聞杯という傾向となっているが、今年はダービーに出走した実績馬が大挙して出走を予定している。これは近年にはないめずらしいことだ。前回のコラム(第837回データde出〜た)で示した新潟芝2200mの傾向と併せて、今年のセントライト記念を占ってみたい。データの対象は過去10年。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のセントライト記念成績

着順 人気 馬名 前走成績
13年 1 3 ユールシンギング 500万1着
2 5 ダービーフィズ 信濃川特別4着
3 6 アドマイヤスピカ 青葉賞7着
12年 1 1 フェノーメノ ダービー2着
2 14 スカイディグニティ 阿賀野川特別6着
3 4 ダノンジェラート 500万1着
11年 1 6 フェイトフルウォー ダービー13着
2 3 トーセンラー ダービー11着
3 1 サダムパテック ダービー7着
10年 1 4 クォークスター ラジオNIKKEI賞2着
2 3 ヤマニンエルブ 阿賀野川特別1着
3 2 アロマカフェ ラジオNIKKEI賞1着
09年 1 2 ナカヤマフェスタ ダービー4着
2 4 セイクリッドバレー 信濃川特別1着
3 7 フォゲッタブル 阿賀野川特別2着
08年 1 9 ダイワワイルドボア 阿賀野川特別3着
2 1 マイネルチャールズ 札幌記念6着
3 5 ノットアローン ラジオNIKKEI賞2着
07年 1 1 ロックドゥカンブ ラジオNIKKEI賞1着
2 2 ゴールデンダリア ダービー6着
3 14 スクリーンヒーロー 新潟記念16着
06年 1 12 トーセンシャナオー 500万2着
2 4 トウショウシロッコ 天の川S2着
3 7 ミストラルクルーズ 500万1着
05年 1 8 キングストレイル 京王杯2歳S1着
2 1 フサイチアウステル 九州スポーツ杯1着
3 6 ピサノパテック 500万1着
04年 1 1 コスモバルク 北海優駿1着
2 2 ホオキパウェーブ ダービー9着
3 9 トゥルーリーズン TVh賞6着

まずは中山芝2200mで行われた過去10年のセントライト記念を振り返ってみよう(表1参照)。菊花賞との関連性はもう一つというレースだが、春のクラシックで経験を積んだ馬たちの活躍は多くなっている。12年優勝のフェノーメノを筆頭に、11年は上位1〜3着を前走ダービー組が独占。ダービー出走経験馬ということで言えば、08年2着マイネルチャールズ、04年1着のコスモバルクまで含まれる。

無論、前走ダービー組が一切関わらなかった年もある。昨年や10年、06年と05年が該当する。こうしてみると、ダービー不出走組でも十分勝負になるレースだし、そうした馬たちの取捨がポイントになることがわかる。ただ、今年のセントライト記念の想定メンバーを考えた場合、ダービー不出走組ではなく、ダービー組に注目すべきではないかと感じる。それは、ダービー組が多数出走を予定しているからだ。それを踏まえて表2を見ていただこう。

■表2 セントライト記念における前走日本ダービー組の成績(過去10年)

馬名 人気 ダービー 重賞勝ち   着順
13年 ヒラボクディープ 1 13 青葉賞   13
12年 フェノーメノ 1 2 青葉賞 1
エタンダール 5 8     4
11年 フェイトフルウォー 6 13 京成杯   1
トーセンラー 3 11 きさらぎ賞   2
サダムパテック 1 7 弥生賞   3
ベルシャザール 2 3     4
ユニバーサルバンク 4 10     11
10年 ゲシュタルト 1 4 京都新聞杯 14
09年 ナカヤマフェスタ 2 4 東スポ杯2歳S 1
マッハヴェロシティ 5 8     6
08年 タケミカヅチ 7 11     9
クリスタルウイング 2 6     14
07年 ゴールデンダリア 2 6     2
06年 フサイチジャンク 1 11     6
パッシングマーク 10 13     11
05年 アドマイヤフジ 3 4     4
マイネルレコルト 2 5 朝日杯FS 9
04年 ホオキパウェーブ 2 9     2

表2はセントライト記念における前走日本ダービー組の成績。まず注目したいのが、各年に前走ダービー組の出走がどれぐらいあったかという点だ。昨年はヒラボクディープ1頭。非常に少なかったわけだが、その他の年もあまり多くはない。過去10年で最も多かったのが11年。オルフェーヴルが勝利した年で、ダービー連対馬の出走こそなかったが、5頭が出走。結果、フェイトフルウォーを中心に上位を独占した形となった。

夏場を経て、休養明けでの実戦となるため、各馬の調整具合は気になるところ。本番前のひと叩きということもあり、決して万全ではない馬もいる。それにより、人気を裏切って大きく崩れてしまうケースも多々ある。特にダービー組の出走が少ない年では、崩れた馬が出た場合、必然的にダービー不出走組が好走を果たすことになる。しかし、11年のようにダービー組の層が厚ければ、そうした事態が、少なくなるのではないだろうか。

次に考えたいのが、ダービーでの着順についてだ。結論から言うと、ダービーの好走実績は十分強調材料になりうる。セントライト記念で優勝を果たした3頭中2頭はダービーで5着以内の実績があった。そして、過去に重賞勝ちの実績があるかどうか。ここが大きなポイントとなる。

ダービーに出走できたような馬は当然、ある程度の実績は持っている。ただ、重賞を勝っているか、そうでないかの違いがここでは大きい。重賞とオープン特別も、当然差がある。ダービー5着以内、かつ過去に重賞勝ち(できれば芝1800m以上)という実績があったのは、フェノーメノとナカヤマフェスタ。この2頭はキッチリとここで勝利した。ゲシュタルトは大敗してしまったが、この手の馬がいれば中心視できそうだ。

重賞勝ちの実績が大切な理由は、11年の結果からもわかる。フェイトフルウォー、トーセンラー、サダムパテックの3頭はいずれもダービーで掲示板に乗っていなかった。だが、それぞれ芝1800m以上の重賞で勝ち鞍があったのだ。表2の全馬を見ても、重賞勝ちの馬は実はそれほど多くない。実際にはオープン特別勝ちや重賞2〜3着の馬も多くいるのだ。

【結論】
以上のことを踏まえて、今年のセントライト記念を展望してみることにする。ひとまず表3には出走権利がある収得賞金上位の馬を記載した。

■表3 今年のセントライト記念出走予定している主な馬

馬名 賞金 前走成績 重賞勝ち 備考
イスラボニータ 14050 ダービー2着 皐月賞 フジキセキ 蛯名正義
エアアンセム 1150 五稜郭特別4着   シンボリクリスエス  
クラリティシチー 1650 ラジオNIKKEI賞2着   キングカメハメハ  
サトノフェラーリ 1500 弥彦特別1着   ディープインパクト  
サングラス 1500 HTB賞1着   スタチューオブリバティ  
ショウナンラグーン 3000 ダービー6着 青葉賞 シンボリクリスエス  
ステファノス 1850 白百合S1着   ディープインパクト  
タガノグランパ 3500 ダービー4着 ファルコンS キングカメハメハ  
トゥザワールド 6400 ダービー5着 弥生賞 キングカメハメハ  
ハギノハイブリッド 3500 ダービー13着 京都新聞杯 タニノギムレット  
マイネルフロスト 3000 ダービー3着 毎日杯 ブラックタイド  
ワールドインパクト 1950 ダービー10着   ディープインパクト 横山典弘
※フルゲート18頭。その他、収得賞金900万の馬が多数。

2014/4/20 中山11R 皐月賞(G1)1着 2番 イスラボニータ

2014/5/3 東京11R テレビ東京杯青葉賞(G2)1着 11番 ショウナンラグーン

冒頭で述べたように今年はダービー組が多く出走を予定している。同レース2着のイスラボニータを中心に7頭。これは過去10年では圧倒的に多い。しかも、ダービーで掲示板に入った馬が4頭出走。勝ち馬のワンアンドオンリー以外が、ここに登場することになる。そして、その内重賞勝ちがあるのは全馬。非常に層が厚い。ただし、タガノグランパのファルコンSは芝1400m。この点は少し気になるところだ。

さらに絞り込んで考えるため、前回の当コラムで示した傾向・データを用いてみることにする。それによると新潟芝2200mは、終いに一番いい脚を使った馬の成績が優秀であるこということだった。ちなみに日本ダービーでは、ショウナンラグーンが上がり1位、トゥザワールドが同3位だった。

続いて騎手関連では蛯名正義騎手の成績が優秀だった。同騎手は、今回イスラボニータに騎乗予定だ。そして横山典弘騎手も注目の存在。同騎手は、今回ワールドインパクトに騎乗予定だ。

血統面では父が現役時代に芝2400m級のG1で実績を残していたかどうか。大半の馬が問題なくクリアできているが、キングカメハメハ産駒は同コース成績で上位20位に入っていない。フジキセキも同様。実際に上位にランクしているのはシンボリクリスエスとディープインパクト。この差が結果にどう影響を及ぼすかが見ものだ。

総合的に判断すると、血統面以外で強調材料を持っているイスラボニータに注目だ。ダービーの時点で父フジキセキは懸念材料に挙げられていた。それをクリアしたことを考えると、菊花賞はともかくここでは血統面の心配は無用だろうか。

ダービーでは掲示板に乗れなかったが、ショウナンラグーンにも注目。瞬発力を繰り出す力があり、青葉賞勝ちの実績、父シンボリクリスエスが好材料。この2頭を本線として推奨してみたい。以下、差がなくトゥザワールド、マイネルフロスト、ワールドインパクトあたりが有力となりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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