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第837回新潟芝2200mの傾向を知っておこう

2014/9/15(月)

今週日曜日に行われるセントライト記念の舞台は新潟芝2200m。例年ならば中山芝2200mで行われるはずのレースだが、今年は新潟開催のため、いつもと事情が異なる。そこで今回は新潟芝2200mにスポットをあててみることにする。セントライト記念個別の傾向ではなく、一般的な新潟芝2200mの特徴や傾向をデータから探ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

2002/9/15 新潟11R セントライト記念(G2)1着 12番 バランスオブゲーム

現行のコースとなった新潟芝2200mでのセントライト記念は、実は一度行われている。それは02年のレースだった。結果、優勝がバランスオブゲーム、2着がアドマイヤマックス、3着がマイネルアムンゼンだった。バランスオブゲームは、後に中山の重賞でも好走を重ねた馬。仮にセントライト記念が中山で行われていても、勝利していた可能性は高いと言えるだろう。そういう意味では、同馬にとって中山→新潟のコース替わりの影響はほとんどなかったかもしれない。

しかし、一方で3着だったマイネルアムンゼンは、後にエプソムCを連覇、新潟大賞典を制した馬。左回りの中距離で実績を挙げており、セントライト記念の新潟替わりには、恩恵があった可能性が高い。つまり、今回新潟芝2200mで行われるからこそ、注目すべき馬が出てきてもいいというわけだ。

■表1 新潟芝2200mの人気別成績(04年以降)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 33-  23-  19-  45/ 120 27.5% 46.7% 62.5% 72 84
2番人気 27-  17-  16-  60/ 120 22.5% 36.7% 50.0% 95 79
3番人気 18-  17-  22-  63/ 120 15.0% 29.2% 47.5% 93 94
4番人気 11-  16-  15-  78/ 120 9.2% 22.5% 35.0% 77 84
5番人気 11-  16-  13-  80/ 120 9.2% 22.5% 33.3% 103 97
6番人気 7-   9-   8-  96/ 120 5.8% 13.3% 20.0% 72 77
7番人気 3-   6-   5- 104/ 118 2.5% 7.6% 11.9% 36 49
8番人気 2-   3-   9- 103/ 117 1.7% 4.3% 12.0% 36 69
9番人気 3-   4-   3- 104/ 114 2.6% 6.1% 8.8% 58 64
10番人気 3-   3-   3-  97/ 106 2.8% 5.7% 8.5% 121 66
11番人気 1-   3-   4-  93/ 101 1.0% 4.0% 7.9% 48 116
12番人気 0-   0-   1-  88/  89 0.0% 0.0% 1.1% 0 12
13番人気 0-   2-   1-  71/  74 0.0% 2.7% 4.1% 0 55
14番人気 1-   0-   0-  56/  57 1.8% 1.8% 1.8% 288 29
15番人気 0-   1-   0-  44/  45 0.0% 2.2% 2.2% 0 66
16番人気 0-   0-   0-  36/  36 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0-   0-   1-  21/  22 0.0% 0.0% 4.5% 0 227
18番人気 0-   0-   0-  18/  18 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

そこでまずは、新潟芝2200mの人気別成績を調べた(表1参照)。集計期間は04年以降(14年9月7日開催終了時点まで)の約10年間(以降も同じ)のデータだ。また、全クラスのレースを対象としている。1番人気の勝率は27.5%、連対率は46.7%、複勝率は62.5%という成績。特別に優秀でもなければ、悪くもないといった印象だろうか。勝率は1〜2番人気が高め。連対率は5番人気までが20%以上をキープしている。そのため回収率は、上位人気の中では5番人気がやや優秀だ。

一方の人気薄だが、それほど目立つ成績ではない。フルゲートは18頭取れるものの、勝ち鞍は少ない。二ケタ人気の勝利はわずかに2回だ。2〜3着も少なく感じる。12番人気以下となると、極端に好走率が下がる。全体的にはあまり大荒れは望めないコースのように感じる。

■表2 新潟芝2200mの脚質・上がり別成績(04年以降)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
逃げ 17-  13-  10-  89/ 129 13.2% 23.3% 31.0% 111 113
先行 56-  58-  39- 282/ 435 12.9% 26.2% 35.2% 103 99
差し 37-  36-  53- 446/ 572 6.5% 12.8% 22.0% 47 74
追い込み 8-  10-  15- 430/ 463 1.7% 3.9% 7.1% 48 30
マクリ 2-   3-   3-   8/  16 12.5% 31.3% 50.0% 123 160
3F 1位 47-  22-  21-  45/ 135 34.8% 51.1% 66.7% 189 176
3F 2位 25-  27-  21-  66/ 139 18.0% 37.4% 52.5% 247 137
3F 3位 19-  16-  21-  70/ 126 15.1% 27.8% 44.4% 106 128
3F〜5位 17-  26-  31- 176/ 250 6.8% 17.2% 29.6% 60 115
3F6位〜 12-  29-  26- 889/ 956 1.3% 4.3% 7.0% 23 30

次に脚質・上がり別の成績を見て行こう(表2)。新潟芝2200mは内回りコースを使用する。外回りより直線が当然短く、ローカル色がより強い感じだが、逃げ馬はさほど強くない。先行馬の方が連対率・複勝率で上回る。その一方で、上がり3ハロンで1位の馬の成績が優秀。勝率は34.8%をマーク。連対率は50%を超えており、複勝率は66.7%の成績。小回りの形態ではあるが、終いに一番いい脚を使った馬の成績が優秀だ。地力に勝る馬にとっては歓迎できるコースと言える。

■表3 新潟芝2200mのRPCI別成績(04年以降)

RPCI 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
RPCI〜36 0-  0-  0-  0/  0          
〜44 10- 10- 10-117/147 6.8% 13.6% 20.4% 149 82
〜52 52- 52- 52-592/748 7.0% 13.9% 20.9% 73 71
〜60 43- 43- 43-409/538 8.0% 16.0% 24.0% 44 66
〜68 14- 14- 14-135/177 7.9% 15.8% 23.7% 56 85
〜76 0-  0-  0-  0/  0          

続いて新潟芝2200mの展開について考える。レース全体のペース判断には、ソフトにあるRPCIを用いた。今回の場合だと、RCPIが44以下だと速い流れ、45〜52だと平均ペース。53〜60だとスローペース。61〜68だと超スローペースと考えてもらえればいいだろう。表3の集計結果によると、平均ペースが最も多く、次にスローペースが多い。このあたりは他場の中距離と同じだろう。平均からスローペースになりやすいレースだ。まれに超スローペース、ハイペースになるというわけだが、そうした極端なペースになった場合、回収率が高くなっている。ハイペースの単勝回収率が149%、超スローペースの回収率が85%。極端なペースになると、波乱の見込みが出てくるようだ。

■表4 新潟芝2200mの騎手別成績(04年以降)

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 蛯名正義 10- 6- 8-21/45 22.2% 35.6% 53.3% 117 101
2 中舘英二 10- 4- 7-47/68 14.7% 20.6% 30.9% 73 63
3 柴田善臣 7- 3- 4-38/52 13.5% 19.2% 26.9% 79 56
4 内田博幸 5- 4- 6-17/32 15.6% 28.1% 46.9% 82 97
5 田中勝春 4- 5- 3-30/42 9.5% 21.4% 28.6% 38 104
6 木幡初広 4- 3- 4-45/56 7.1% 12.5% 19.6% 45 56
7 柴山雄一 4- 3- 3-17/27 14.8% 25.9% 37.0% 52 113
8 江田照男 4- 3- 2-35/44 9.1% 15.9% 20.5% 210 79
9 福永祐一 4- 1- 0-14/19 21.1% 26.3% 26.3% 77 47
10 後藤浩輝 3- 5- 3-20/31 9.7% 25.8% 35.5% 25 84
11 勝浦正樹 3- 2- 4-22/31 9.7% 16.1% 29.0% 27 53
12 石橋脩 3- 1- 4-50/58 5.2% 6.9% 13.8% 96 48
13 岩田康誠 3- 1- 1- 5/10 30.0% 40.0% 50.0% 127 84
14 北村宏司 2- 9- 6-24/41 4.9% 26.8% 41.5% 16 105
15 吉田隼人 2- 9- 3-36/50 4.0% 22.0% 28.0% 29 89
16 大野拓弥 2- 3- 5-33/43 4.7% 11.6% 23.3% 48 83
17 松岡正海 2- 3- 3-29/37 5.4% 13.5% 21.6% 69 42
18 村田一誠 2- 3- 1-28/34 5.9% 14.7% 17.6% 492 93
19 宮崎北斗 2- 1- 3-17/23 8.7% 13.0% 26.1% 48 40
20 横山典弘 2- 1- 2- 4/ 9 22.2% 33.3% 55.6% 90 123

続いて新潟芝2200mの騎手別成績。表4では上位20名を記載した。一応、東日本地区のレースだけに関東の騎手が多くを占めている。中でも蛯名正義騎手の成績が抜群によい。勝ち鞍は中舘騎手とタイだが、蛯名騎手の連対率は53.3%を記録。回収率も高く、同騎手の信頼度は高いものがある。

乗り鞍数がかなり少ないものの、20位の横山典弘騎手も好成績。複勝率は55.6%もある。関東の騎手が多くを占める中、関西では福永騎手岩田騎手がランクイン。ともに勝率や複勝率が高い。東西のトップジョッキーにはやはり一目置く必要があるだろう。

■表5 新潟芝2200mの種牡馬別成績(04年以降)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 ジャングルポケット 5- 4- 4-34/47 10.6% 19.1% 27.7% 55 61
2 ステイゴールド 4- 9- 2-41/56 7.1% 23.2% 26.8% 44 69
3 アグネスタキオン 4- 4- 5-20/33 12.1% 24.2% 39.4% 151 102
4 シンボリクリスエス 4- 3- 4-40/51 7.8% 13.7% 21.6% 77 46
5 ディープインパクト 4- 3- 4-14/25 16.0% 28.0% 44.0% 92 125
6 マヤノトップガン 4- 1- 2-16/23 17.4% 21.7% 30.4% 69 60
7 アドマイヤベガ 4- 0- 0- 9/13 30.8% 30.8% 30.8% 180 55
8 サンデーサイレンス 3- 6- 4-17/30 10.0% 30.0% 43.3% 30 102
9 マンハッタンカフェ 3- 4- 2-26/35 8.6% 20.0% 25.7% 262 84
10 ラムタラ 3- 3- 5-10/21 14.3% 28.6% 52.4% 56 211
11 ホワイトマズル 3- 1- 1-23/28 10.7% 14.3% 17.9% 103 47
12 アドマイヤコジーン 3- 1- 0- 1/ 5 60.0% 80.0% 80.0% 192 124
13 トウカイテイオー 3- 0- 1-19/23 13.0% 13.0% 17.4% 73 31
14 タニノギムレット 3- 0- 0-15/18 16.7% 16.7% 16.7% 95 38
15 ダンスインザダーク 2- 7- 4-72/85 2.4% 10.6% 15.3% 9 53
16 ゼンノロブロイ 2- 3- 3-12/20 10.0% 25.0% 40.0% 52 104
17 スペシャルウィーク 2- 3- 2-32/39 5.1% 12.8% 17.9% 30 63
18 オペラハウス 2- 3- 0-20/25 8.0% 20.0% 20.0% 90 42
19 マーベラスサンデー 2- 2- 1-11/16 12.5% 25.0% 31.3% 78 56
20 ニューイングランド 2- 2- 1- 7/12 16.7% 33.3% 41.7% 160 117

2001/11/25 東京10R ジャパンカップ(G1)1着 6番 ジャングルポケット

続いて血統傾向を調べてみることにする。表5は新潟芝2200mの種牡馬別成績だ。全体的にサンデーサイレンスの系統が多くなっているが、1位はジャングルポケット産駒だった。サンデー系の牙城を崩しており、これは大きな特徴と言えるだろう。ジャングルポケットの父はトニービン。7位のアドマイヤベガも母系にもトニービンの血が入っており、注目すべきファクターかもしれない。ランクインはしていないが、やはりトニービンの血を持つハーツクライなども、今後は警戒してみたいところだ。

もう一つ注目したいのが10位のラムタラ。同産駒は残念ながら日本でそれほど活躍できなかった。にもかかわらず上位にランクインしているのは、このコースに適性がある可能性が高い。上位ベスト10の顔ぶれをみると、現役時代に芝2400m級のG1で実績を残している馬が多い。無論、ラムタラもその特徴に当てはまる。マヤノトップガンやマンハッタンカフェなどもランクインしていることから、スタミナ色が問われるコースと言えるかもしれない。

■表6 新潟芝2200m出走馬の前走距離別成績(04年以降)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
同距離 19-  23-  20- 162/ 224 8.5% 18.8% 27.7% 132 73
今回延長 69-  62-  75- 800/1006 6.9% 13.0% 20.5% 63 75
今回短縮 31-  34-  25- 265/ 355 8.7% 18.3% 25.4% 45 68
1000m 0-   0-   0-   4/   4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1150m 0-   0-   0-   3/   3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1200m 0-   0-   0-  19/  19 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1300m 0-   0-   0-   2/   2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1400m 0-   0-   0-  26/  26 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1500m 0-   0-   0-   0/   0          
1600m 3-   1-   6-  43/  53 5.7% 7.5% 18.9% 42 148
1700m 3-   3-   0-  64/  70 4.3% 8.6% 8.6% 34 60
1800m 16-  19-  19- 229/ 283 5.7% 12.4% 19.1% 78 80
1900m 1-   0-   0-   2/   3 33.3% 33.3% 33.3% 133 46
2000m 45-  39-  50- 403/ 537 8.4% 15.6% 25.0% 65 75
2100m 1-   0-   0-   5/   6 16.7% 16.7% 16.7% 226 56
2200m 19-  23-  20- 162/ 224 8.5% 18.8% 27.7% 132 73
2300m 1-   4-   1-   7/  13 7.7% 38.5% 46.2% 33 130
2400m 18-  16-  11- 151/ 196 9.2% 17.3% 23.0% 38 67
2500m 2-   2-   1-  21/  26 7.7% 15.4% 19.2% 33 60
2600m 10-  11-  12-  85/ 118 8.5% 17.8% 28.0% 63 63

その傾向は別のデータからも読み取れる。最後に新潟芝2200m出走馬の前走距離別成績を見てもらいたい(表6参照)。結論から言うと、今回距離延長の馬と今回距離短縮の馬を比較した場合、後者のほうが勝率・連対率・複勝率は上だ。前走芝2400mのみならず、芝2600mを使われていた馬もかなり好走を果たしているのが大きな特徴だ。芝1800〜2000mを主戦場にしている馬が多く出てくるレースだが、長距離を主戦場にしている馬でも十分に活躍できるコースとなっている。その分、1600m以下からの馬はかなり苦しい。距離を伸ばして挑戦してくる馬に対しては、疑ってかかるべきだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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