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第834回 サマー2000シリーズを制する馬は? 新潟記念分析

2014/9/4(木)

今週はサマー2000シリーズの最終戦・新潟記念が行われる。現在ポイント1位のメイショウナルトのほか、ニューダイナスティ、マーティンボロにもシリーズ制覇のチャンスが残る一戦。夏競馬締めくくりのレースで勝利を手にするのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

レースの分析に入る前に、現在のサマー2000シリーズの上位馬の得点を確認しておきたい。今回の出走予定馬ではメイショウナルトが14点を獲得して1位タイ(同点のラブイズブーシェは登録なし)。2着以内(5ポイント以上)に入れば、他馬の着順に関係なく1位が確定。自身3着以下(最低1ポイント)でも、他の2頭が2着以下ならチャンピオンになる。一方、現在8ポイントのニューダイナスティは自身1着(10ポイント)かつメイショウナルトが3着以下、5ポイントのマーティンボロは自身1着かつメイショウナルトが6着以下で逆転王者となる。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 12%
2 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 54% 44%
3 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 139% 62%
4 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 81%
5 3-1-0-6/10 30.0% 40.0% 40.0% 275% 123%
6 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 92% 95%
7 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 147% 159%
8 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 90%
9 0-2-1-8/11 0.0% 18.2% 27.3% 0% 145%
10 1-2-0-6/9 11.1% 33.3% 33.3% 725% 295%
11〜 1-0-2-53/56 1.8% 1.8% 5.4% 87% 48%
※12年は9番人気が同票数で2頭

■表2 1番人気馬の成績

馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 人気 着順
04 レニングラード 牡5 55 1 2 1000万特別 1 1
05 ダイワレイダース 牡6 57 1 8 七夕賞 1 1
06 スウィフトカレント 牡5 57 1 4 小倉記念 4 1
07 アドマイヤモナーク 牡6 55 1 6 七夕賞 2 2
08 ダイシングロウ 牡4 56 1 18 小倉記念 1 2
09 アルコセニョーラ 牝5 54 1 5 七夕賞 4 2
10 スマートギア 牡5 57 1 6 小倉記念 1 3
11 タッチミーノット 牡5 56 1 4 七夕賞 2 2
12 トーセンラー 牡4 57 1 7 小倉記念 1 2
13 ニューダイナスティ 牡4 55 1 5 1600万特別 3 1

では、本題の新潟記念の分析に入ろう。過去10年、1番人気は【0.1.0.9。それ以前の10年間、94〜03年は【5.3.0.2】だったが、ここ9年は好走がない。その前走成績(表2)を見ると、一見信頼できそうな前走重賞3着以内馬が8頭もいながら、すべて4着以下。前走好走馬もアテにならないのが1番人気だ。
2〜10番人気はいずれも複数の好走馬を出している一方、11番人気以下になると1勝3着2回と好走馬はグンと少なくなる。なお、過去10年では10年前の04年を除き3番人気以内が複数好走した年はなく、サマー2000シリーズ導入後の8年間では、4番人気以内が2頭以上馬券に絡んだ年もない。特にここ2年の1〜3着馬はすべて7番人気以下で、穴馬同士の決着もあり得る。

■表3 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 3歳 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4歳 2-0-0-13/15 13.3% 13.3% 13.3% 124% 43%
5歳 2-5-6-26/39 5.1% 17.9% 33.3% 34% 129%
6歳 1-2-3-32/38 2.6% 7.9% 15.8% 20% 57%
7歳 2-2-0-18/22 9.1% 18.2% 18.2% 111% 95%
8歳以上 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
牝馬 4歳 2-1-0-7/10 20.0% 30.0% 30.0% 554% 159%
5歳 0-0-0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6歳 1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 1632% 522%
7歳以上 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※背景灰色は本年の登録馬なし

今年は登録馬で唯一の牝馬・サウンドリアーナが本稿執筆時で回避の想定となっており、どうやら牡・セン馬の争いになりそうである。その牡・セン馬の年齢別成績を見ると、勝率が高いのは4歳馬だが、2〜3着がなく複勝率は13.3%と低め。一方、5歳馬は勝率こそ低いものの2〜3着が多いため複勝率は33.3%。複勝回収率も100%を超えている。その他では7歳馬はまずまず、6歳馬は連対候補としてはやや苦しい成績だ。

■表4 ハンデ別成績

ハンデ 牡・セン馬 牝馬
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜50kg 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3
51kg 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-1-0-4
52kg 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 64% 3-0-0-5
53kg 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-6
54kg 0-1-0-16/17 0.0% 5.9% 5.9% 0% 20% 0-0-1-6
55kg 1-3-5-14/23 4.3% 17.4% 39.1% 40% 153% 0-0-0-2
56kg 3-3-0-19/25 12.0% 24.0% 24.0% 110% 104% 0-0-0-1
56.5kg 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 990% 350% 該当馬なし
57kg 1-1-2-10/14 7.1% 14.3% 28.6% 65% 101%
57.5kg 1-0-1-4/6 16.7% 16.7% 33.3% 136% 91%
58kg 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 60%

ハンデ別では、54キロ以下の馬は苦戦傾向。出走馬が多いこともあるが、55キロや56キロから好走馬が多く出ており、連対率なら56キロ、複勝率では55キロが優勢だ。また、57キロ台も複勝率は悪くない。

■表5 馬番、枠番別成績

馬・枠 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番 1-1-1-6/9 11.1% 22.2% 33.3% 163% 100%
2番 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3番 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 49%
4番 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 653% 138%
5番 3-0-2-5/10 30.0% 30.0% 50.0% 273% 213%
6番 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 63% 122%
7番 0-3-0-7/10 0.0% 30.0% 30.0% 0% 135%
8番 2-1-2-5/10 20.0% 30.0% 50.0% 170% 188%
9番 0-2-2-6/10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 220%
10番 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 26%
11番 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 491% 110%
12番 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 90%
17番 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 108% 40%
1枠 1-1-1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 98% 60%
2枠 0-0-0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3枠 3-2-4-8/17 17.6% 29.4% 52.9% 496% 275%
4枠 1-4-1-12/18 5.6% 27.8% 33.3% 52% 149%
5枠 2-0-3-14/19 10.5% 10.5% 26.3% 76% 111%
6枠 2-1-0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 283% 83%
7枠 0-2-0-23/25 0.0% 8.0% 8.0% 0% 34%
8枠 1-0-1-24/26 3.8% 3.8% 7.7% 20% 28%

2009/8/30 新潟11R 新潟記念(G3)1着 5番 ホッコーパドゥシャ 3枠5番

年によって11頭から18頭まで出走頭数にばらつきがあるレースだが、馬番別の成績を見ると5〜9番が複勝率30%以上を記録。枠番別では3枠が【3.2.4.8】複勝率52.9%、4枠が【1.4.1.12】同33.3の好成績だ。馬番3〜4番で好走した3頭も、頭数が少なめの年で3枠を引いていた。

■表6 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
逃げ 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 174% 0-2-1-2
先行 4-2-3-24/33 12.1% 18.2% 27.3% 92% 83% 2-2-2-10
中団 5-3-5-55/68 7.4% 11.8% 19.1% 213% 111% 3-1-2-30
後方 1-3-1-40/45 2.2% 8.9% 11.1% 20% 35% 0-0-0-21
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別の成績では、逃げて勝った馬こそいないものの、逃げから追い込みまで複数の連対馬が出ている。ただ、過去5年にかぎると「後方」に分類された馬は【0.0.0.21と好走なし。逆に「逃げ」で好走した3頭はすべて過去5年から出ており、近年は中団より前で運んだ馬の好走が目立っている。

■表7 前走クラス・レース別成績(06年以降)

前走クラス/レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600万下 0-2-0-14/16 0.0% 12.5% 12.5% 0% 61%
OPEN特別 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 8-6-8-74/96 8.3% 14.6% 22.9% 178% 117%
G2 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
小倉記念 3-3-3-24/33 9.1% 18.2% 27.3% 83% 107%
七夕賞 2-3-1-14/20 10.0% 25.0% 30.0% 272% 150%
函館記念 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 147% 215%
クイーンS 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 3265% 690%
エプソムC 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 920% 320%
日本海S 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 85%
新潟日報賞 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 213%
関屋記念 0-0-2-18/20 0.0% 0.0% 10.0% 0% 45%
※レースは好走馬輩出レースを抜粋

表7は前走クラス・レース別の成績。北九州記念(04年1着、05年3着)の距離が1200mに短縮され、サマー2000シリーズが導入された06年以降の8年間を対象としている。前走はそのサマー2000シリーズ組(小倉記念、七夕賞、函館記念)が中心。それ以外の好走馬輩出レースで、登録馬がいるのはエプソムCのみ(06年エプソムC1着・トップガンジョー)である。また、もっとも間隔が開いてもそのエプソムC(6月)以来、そして条件戦組なら前走夏の新潟で勝っていることで共通している(過去10年でも同様)。

■表8 サマー2000シリーズ組の前走着順と休み明けレース数(06年〜)

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走着順 1着 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 367% 130%
2着 1-0-1-7/9 11.1% 11.1% 22.2% 110% 98%
3着 1-1-1-2/5 20.0% 40.0% 60.0% 108% 240%
4着 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 117% 72%
5着 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 160%
6〜9着 1-1-3-12/17 5.9% 11.8% 29.4% 48% 108%
10着〜 1-2-1-11/15 6.7% 20.0% 26.7% 327% 202%
休み明け 2戦目 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 154%
3戦目 2-1-3-9/15 13.3% 20.0% 40.0% 152% 182%
4戦目 1-2-1-7/11 9.1% 27.3% 36.4% 85% 177%
5戦目 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 98%
6戦目〜 3-1-0-17/21 14.3% 19.0% 19.0% 306% 90%

中心を担うサマー2000シリーズ組について、前走着順と、休養明けのレース消化数別の成績を調べたのが表8である。前走は好走していたほうが勝率は高いものの、複勝率を見ると前走3着以外は大きな差は見られない。また、前走3着も七夕賞組が05、07、08年に2、1、2着の後、小倉記念組が10、12年に6、10着に終わっているため過信はできない。また、休み明けは3〜4戦目あたりが狙いごろだ。

【結論】
新潟記念は1番人気が9年連続馬券圏外。10番人気以内であれば多くの馬にチャンスがある。ハンデは55〜56キロ、枠は3〜4枠に好走馬が多い。サマー2000シリーズ創設後の前走レースは、シリーズ出走馬が多数を占めるが、前走着順にあまりこだわる必要はない。

2013/7/13 中京11R 関ケ原ステークス1着 7番 ニューダイナスティ

冒頭に触れたように、今年の出走予定ではメイショウナルト、ニューダイナスティ、マーティンボロにサマー2000シリーズ制覇のチャンスがある。このうち、データからまず注目したいのはニューダイナスティ。今夏のシリーズ2戦はメイショウナルトに先着されているものの、昨年、同じ左回り2000mの関ケ原Sでは同斤量で競り勝っており、逆転のチャンスはありそうだ。データ面では、5歳(表3)、ハンデ55キロ(表4)、小倉記念組で前走4着、休み明け3戦目(表7〜8)といったあたりに不安なし。上位人気から少し外れたあたりに配当妙味がある傾向(表1)からも、狙っていきたい存在になる。

マーティンボロも5歳、56キロ(表3〜4)あたりはクリア。ただ、休み明け2戦目は複勝率こそ高くても連対率が低い点や、仮に1番人気に推されると表2に挙げた多くの凡走馬と似たパターンになることは気に掛かる。2番人気でも複勝率20%は物足りず、ここは次位の評価としたい。そしてメイショウナルトは6歳(表3)の年齢や、今回が休み明け5戦目になってしまうのが減点材料で(表8)、この3頭では3番手の評価になる。

その他の候補も、やはりサマー2000シリーズ組が中心。中では、ハンデ56キロや7歳の年齢に問題がなく、高連対率の休み明け4戦目・アドマイヤタイシ。そして休み明け2戦目ではあるが、勝率の高い4歳馬・ラストインパクトあたりが上位の候補になる。他の路線なら、前走が新潟ではないが(表7本文)、同じ左回り中京の1600万1着・クランモンタナだろうか。ここから、表1〜2の本文で触れたように上位人気同士の決着が少ないこと、そして表5の馬番・枠番別の成績も参考にした上で買い目を組み立てたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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