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第833回 新装・札幌最終週、札幌2歳Sを分析する

2014/9/1(月)

夏競馬最終週を迎える今週は、各地で3重賞が行われる。月曜掲載分の今回はこのうち、札幌競馬場で行われる札幌2歳Sを取り上げたい。昨年は優勝馬のレッドリヴェールが2歳女王の座についたこのレース。今年、2歳G1やクラシックへ向けて前進するのはどの馬だろうか。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 14年北海道開催・騎手リーディング(〜8/24)

競馬場 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
函館+札幌 三浦皇成 20-26-22-81/149 13.4% 30.9% 45.6% 81% 100%
柴山雄一 20-8-8-104/140 14.3% 20.0% 25.7% 101% 67%
岩田康誠 17-18-14-52/101 16.8% 34.7% 48.5% 89% 93%
四位洋文 16-7-5-60/88 18.2% 26.1% 31.8% 168% 92%
福永祐一 14-9-8-31/62 22.6% 37.1% 50.0% 88% 95%
札幌のみ 福永祐一 14-9-8-31/62 22.6% 37.1% 50.0% 88% 95%
三浦皇成 8-12-11-47/78 10.3% 25.6% 39.7% 59% 85%
四位洋文 8-3-4-29/44 18.2% 25.0% 34.1% 99% 71%
柴山雄一 8-2-3-55/68 11.8% 14.7% 19.1% 60% 45%
藤岡康太 7-4-6-35/52 13.5% 21.2% 32.7% 83% 74%

2014/8/3 札幌11R クイーンステークス(G3)1着 2番 キャトルフィーユ 福永祐一騎手

札幌2歳Sの分析に入る前に、開催最終週ということで、まず今年の北海道開催のデータをざっと振り返っておきたい(8月24日開催分まで)。北海道開催の騎手成績では、三浦皇成騎手と柴山雄一騎手が20勝でトップ。3位の岩田康誠騎手は、後半で新潟参戦が多くなった中で17勝、そして5位の福永祐一騎手は札幌だけで14勝をマークしている。本稿執筆中で集計期間外にはなるが、先週(30、31日)の競馬では、岩田康誠騎手と福永祐一騎手が3勝、柴山雄一騎手2勝、そして三浦皇成騎手がキーンランドCで1勝。これにより、札幌リーディングは福永祐一騎手が大きなリードを保っているが、北海道リーディングは大混戦。今週の結果次第ということになりそうだ。

■表2 14年北海道開催・調教師リーディング(〜8/24)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
(美)藤沢和雄 10-4-1-19/34 29.4% 41.2% 44.1% 192% 98%
(栗)矢作芳人 8-2-7-39/56 14.3% 17.9% 30.4% 175% 91%
(栗)安田隆行 7-4-4-6/21 33.3% 52.4% 71.4% 109% 110%
(栗)角田晃一 7-2-4-12/25 28.0% 36.0% 52.0% 188% 140%
(栗)須貝尚介 5-8-7-24/44 11.4% 29.5% 45.5% 65% 110%

調教師リーディングは札幌だけではサンプルが不足気味のため、北海道開催を通しての上位を掲載した。勝ち鞍1位の藤沢和雄厩舎、3位の安田隆行厩舎は好走確率が非常に高く、特に安田隆行厩舎は複勝率なんと71.4%。一方、2位の矢作芳人厩舎は他場同様、多くの馬に出走機会を与え勝ち鞍や賞金を伸ばしている印象だ。注目は単複の回収率で、騎手リーディングの上位が必ずしも高回収率ではなかったのに対し、この調教師リーディング上位は単複ほとんどで回収率90%を超えていること。最終週も、この上位厩舎の出走馬をみかけたらぜひ注目したい。

■表3 14年北海道開催・種牡馬勝ち鞍ランキング(〜8/24)

レース 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
全レース キングカメハメハ 18-19-20-102/159 11.3% 23.3% 35.8% 80% 79%
ディープインパクト 12-17-10-95/134 9.0% 21.6% 29.1% 68% 74%
ハーツクライ 10-6-11-49/76 13.2% 21.1% 35.5% 41% 110%
ゴールドアリュール 9-11-5-68/93 9.7% 21.5% 26.9% 123% 91%
サウスヴィグラス 9-2-7-38/56 16.1% 19.6% 32.1% 162% 96%
2歳戦 ハービンジャー 5-1-0-8/14 35.7% 42.9% 42.9% 99% 73%
キングカメハメハ 2-3-1-5/11 18.2% 45.5% 54.5% 93% 77%
ゴールドアリュール 2-2-2-13/19 10.5% 21.1% 31.6% 142% 134%
サクラバクシンオー 2-2-1-9/14 14.3% 28.6% 35.7% 40% 54%
ヴァーミリアン 2-1-1-12/16 12.5% 18.8% 25.0% 96% 51%

続いて表3は、北海道開催の種牡馬の勝ち鞍ランキングである。札幌2歳Sにも関連のある2歳戦では、札幌2歳Sにも産駒2頭が登録している新種牡馬・ハービンジャーが5勝を挙げ、連対率も42.9%と優秀だ。

■表4 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 4-3-1-2/10 40.0% 70.0% 80.0% 107% 105%
2 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 51% 61%
3 3-0-1-6/10 30.0% 30.0% 40.0% 137% 67%
4 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 94%
5 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 73% 92%
6 1-1-2-6/10 10.0% 20.0% 40.0% 143% 151%
7 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 28%
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 79%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 0-0-1-35/36 0.0% 0.0% 2.8% 0% 29%

2008/10/4 札幌11R 札幌2歳ステークス(Jpn3)1着 4番 ロジユニヴァース 1番人気

さて、ここからが本題、札幌2歳Sについて過去10年の傾向を見ていきたい。このうち、昨年は函館での代替開催、そして今年と同じ8月末〜9月上旬に行われたのは09、12、13年の3回である(その他は9月末〜10月上旬)。
まず人気別成績では、1番人気が【4.3.1.2】。4着以下の2頭も4、5着と掲示板を確保し、安定した成績を残している。そして2〜6番人気は連対率20〜30%、複勝率30〜40%と似通った成績を残し、7番人気以下からの連対はない。なお、今年と同時期の3回は、09年が3→4→6番人気、12年が3→1→9番人気、昨年が2→4→6番人気と、1番人気が馬券圏内を外した2回ともこの時期だったのは少々気になる材料である。

■表5 性別成績

人気 性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 9-8-8-83/108 8.3% 15.7% 23.1% 42% 64%
1-2-2-23/28 3.6% 10.7% 17.9% 18% 29%
1〜4番人気 牡・セン 7-5-2-20/34 20.6% 35.3% 41.2% 71% 72%
1-2-2-1/6 16.7% 50.0% 83.3% 85% 136%
5番人気以下 牡・セン 2-3-6-63/74 2.7% 6.8% 14.9% 29% 61%
0-0-0-22/22 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

性別の成績では、牡・セン馬が【9.8.8.83】と好走馬の大半を占め、好走確率でも牝馬をリードしている。ただ、牝馬でも4番人気以内に推された馬は【1.2.2.1】複勝率83.3を記録しており、今年も該当馬がいれば要注意。5番人気以下の牝馬は好走がない。

■表7 前走クラス・レース別成績

前走クラス/レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 09、12、13年
新馬 3-4-4-53/64 4.7% 10.9% 17.2% 20% 51% 2-1-3-20/26
未勝利 4-1-1-21/27 14.8% 18.5% 22.2% 104% 47% 0-0-0-2/2
OPEN特別 3-5-4-27/39 7.7% 20.5% 30.8% 24% 76% 1-2-0-8/11
G3 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54% 0-0-0-3/3
地方 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-0/0
クローバー賞 2-0-3-11/16 12.5% 12.5% 31.3% 46% 51% 1-0-0-4/5
コスモス賞 1-5-1-16/23 4.3% 26.1% 30.4% 9% 93% 0-2-0-4/6
函館2歳S 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54% 0-0-0-3/3

前走クラス別の成績で、勝率が高いのは未勝利戦組、複勝率はオープン特別組となっており、新馬組は劣勢。ただ、この時期に行われた過去3回では、未勝利組は2頭しか出走がなく判断が難しい。この3回は新馬組が連対率11.5%、オープン特別組が27.3%で、オープン特別組なら問題なく狙えそうだ。なお、クローバー賞は年によってレース間隔が異なるが、コスモス賞は中2週で行われている(09年は施行なし)。

■表7 前走新馬・未勝利組の前走距離・キャリア別成績

前走クラス 前走距離等 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
新馬 芝1200m 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
芝15〜1600m 1-2-1-10/14 7.1% 21.4% 28.6% 36% 50%
芝17〜1800m 2-2-3-30/37 5.4% 10.8% 18.9% 21% 69%
ダート 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週以内 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2〜3週 1-1-0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 25% 37%
中4週以上 2-4-4-38/48 4.2% 12.5% 20.8% 18% 65%
未勝利 芝1200m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
芝15〜1600m 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 121% 41%
芝17〜1800m 3-1-1-13/18 16.7% 22.2% 27.8% 116% 57%
ダート 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週以内 1-0-0-6/7 14.3% 14.3% 14.3% 22% 15%
中2〜3週 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 143% 51%
中4週以上 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 123% 67%
キャリア2戦 3-1-0-13/17 17.6% 23.5% 23.5% 81% 37%
キャリア3戦 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 204% 94%
キャリア4戦 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表7は、前走新馬・未勝利組について距離や間隔などを調べたものである。新馬組、未勝利組に共通するのは、前走芝1200m、前走ダートの馬に好走がないこと。また、新馬組は中1週以内の馬、未勝利組はキャリア4戦以上になると減点が必要だ。

■表8 新馬・未勝利組の前走競馬場別成績

前走場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
札幌 5-4-3-49/61 8.2% 14.8% 19.7% 52% 52%
函館 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
福島 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 113%
新潟 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 100%
中山 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
阪神 2-1-0-5/8 25.0% 37.5% 37.5% 113% 67%
新馬・同場 1-3-2-40/46 2.2% 8.7% 13.0% 8% 41%
新馬・他場 2-1-2-13/18 11.1% 16.7% 27.8% 50% 76%
未勝利・同場 4-1-1-14/20 20.0% 25.0% 30.0% 141% 64%
未勝利・他場 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

同じく新馬・未勝利組について、前走競馬場別の成績も調べてみた。この組は前走札幌か阪神の馬しか連対歴がなく、函館開催だった昨年ですら前走函館組は5頭すべて着外だった。また、前走が未勝利戦なら、他場からの転戦馬は狙いづらい。

■表9 前走クローバー賞・コスモス賞組の好走馬

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 前々走
05 アドマイヤムーン 1 1 クローバー賞 1 1 新馬1着
06 イクスキューズ 2 3 1 1 新馬1着
08 モエレエキスパート 3 3 7 1 地方1着
09 サンディエゴシチー 3 1 2 1 新馬1着
11 マイネルロブスト 5 3 2 1 新馬1着
05 ディープエアー 6 2 コスモス賞 6 1 未勝利1着
06 ナムラマース 1 1 3 1 未勝利1着
07 ホウザン 13 3 5 5 函館2歳4着
08 イグゼキュティヴ 5 2 3 2 地方5着
11 ゴールドシップ 2 2 1 1 新馬1着
12 ラウンドワールド 1 2 1 1 未勝利1着
13 マイネグレヴィル 4 2 5 3 新馬1着

最後に、前走クローバー賞、コスモス賞組について見てみたい。クローバー賞組なら前走1着、そして中央馬なら新馬から2戦2勝であることが好走条件。コスモス賞組にはさほど厳しい条件はないが、全馬コスモス賞5着以内、できれば連対(7頭中5頭)していることが理想だ。

以上、札幌2歳Sについてデータを探ってみた。本稿執筆段階で出走馬ははっきりしないが、日曜に発表された登録馬を見ると、今年はクローバー賞組が不在。そこでまずコスモス賞組(表9)から、1着馬・マイネルサクセサー、そして好走例はある5着馬シゲルケンカヤマ。未勝利組は前走札幌芝15〜1800m出走馬が不在のため、他場にはなるが阪神(表8)のベルラップ。そして新馬組では札幌芝15〜1800m、そして中2週以上(表7〜8)のアドマイヤガスト、ジャズファンク。そして出走例のない東京開催からの直行馬・ブライトエンブレムも一応の注意は必要だろうか。基本的に連対候補は6番人気以内となるため、この中から上位人気に推された馬を中心に組み立てるといいだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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