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第829回 今年、デビュー2年目となる種牡馬の特徴は?

2014/8/18(月)

この時期は今夏デビューの新種牡馬の産駒に注目が集まるが、今回は今年でデビュー2年目を迎える種牡馬にスポットをあててみたい。約1年間の産駒データが揃ったところで見えてくる特徴や傾向について確認してみることにする。中でも産駒の登録数が多かったディープスカイ、コンデュイット、ヨハネスブルグ、マツリダゴッホ、カンパニー、スクリーンヒーローの6種牡馬を対象。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 2年目種牡馬の芝成績

種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープスカイ 8-2-8-150 4.8% 6.0% 10.7%
コンデュイット 12-19-34-248 3.8% 9.9% 20.8%
ヨハネスブルグ 25-17-16-204 9.6% 16.2% 22.3%
マツリダゴッホ 15-20-27-188 6.0% 14.0% 24.8%
カンパニー 7-10-15-152 3.8% 9.2% 17.4%
スクリーンヒーロー 11-8-10-117 7.5% 13.0% 19.9%
※14年8月10日開催終了時点の成績

■表2 2年目種牡馬のダート成績

種牡馬 成績 勝率 連対率 複勝率
ディープスカイ 8-8-19-117 5.3% 10.5% 23.0%
コンデュイット 2-0-3-67 2.8% 2.8% 6.9%
ヨハネスブルグ 13-17-12-129 7.6% 17.5% 24.6%
マツリダゴッホ 4-5-2-63 5.4% 12.2% 14.9%
カンパニー 0-3-7-108 0.0% 2.5% 8.5%
スクリーンヒーロー 10-11-4-67 10.9% 22.8% 27.2%
※14年8月10日開催終了時点の成績

今回調査の対象とした6種牡馬の芝成績を表1、ダート成績を表2のようにまとめた。データは今年8月10日開催終了時点までのものだ。まず、ディープスカイ産駒は芝・ダートともに8勝。勝率はほぼ互角だが、連対率と複勝率はダートの方がいい。コンデュイット産駒は芝が12勝に対し、ダートが2勝。連対率や複勝率は大きく芝の方が高く、完全に芝向きの様相を呈している。

2013/9/1 小倉11R 小倉2歳ステークス(G3)1着 3番 ホウライアキコ

続いてヨハネスブルグ産駒は芝で25勝。2歳時からホウライアキコなどの活躍により、多くの勝ち星を量産した。6種牡馬の中では、圧倒的な好成績と言えるだろう。勝率と連対率もトップ。一方のダートはというと、13勝。勝ち鞍ではやはりトップであり、芝・ダートを問わず勝ち上がり馬を多く出している。

マツリダゴッホ産駒は芝が15勝に対し、ダートは4勝。芝の連対率はヨハネスブルクを押さえて、24.8%とトップの成績。芝に高い適性を示している。カンパニーも芝が7勝に対し、ダートは未勝利。勝ち鞍全体がやや少ないものの、こちらも明らかに芝向きの特徴を示している。

そしてスクリーンヒーロー産駒は芝が11勝で、ダートが10勝。勝ち鞍の数はほぼ互角だった。だが、勝率・連対率・複勝率はいずれもダートが好成績。全6種牡馬の中でもトップであり、ダートの方に適性がありそうだ。

以上、表1と表2からは大まかな芝・ダート適性を読み取ることができる。ほぼ種牡馬の現役時代の成績・イメージをもって考えれば大きく間違うことはない。ただ、スクリーンヒーローのようにダートに振れるタイプも出てくることはめずらしくない。早めに産駒の特徴を把握しておいたほうがいいだろう。次からはもう少し細かく各種牡馬の特徴を探っていきたい。

■表3 ディープスカイ産駒のダート1400m成績

馬場・距離 成績 勝率 連対率 複勝率
ダート1400m 3-4-6-15/28 10.7% 25.0% 46.4%

まずディープスカイ産駒だが、残念ながらここまで重賞で注目されるような存在は出していない。2勝以上を挙げた馬が1頭という寂しい状況で、大物感に欠く印象だ。また、未勝利戦の勝ち鞍が【14-5-22-181】となっており、ここで大半の勝ち鞍を稼いでいる。仕上がりが遅いわけではないものの、デビュー戦は苦戦している。一度叩かれてから勝ち上がる馬が多い。中でも狙い目はダート1400mがいいだろう。同条件の成績は【3-4-6-15】(表3参照)で、単・複の回収率も高い。

■表4 コンデュイット産駒の芝1700〜2000m成績

馬場・距離 成績 勝率 連対率 複勝率
芝1700〜2000m 7-14-17-150 3.7% 11.2% 20.2%

コンデュイットは現役時代、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSやBCターフを制覇している。産駒もその適性を受け継いでおり、芝の中でも中距離以上が合っている印象だ。ここまで芝1600m以下は2勝で、その他は1700m以上での勝利。表4は芝1700〜2000mの成績で、7勝をマークしている。芝2100m以上の成績も良く、芝の中長距離で力を発揮するタイプだ。まだ目立った活躍はないが、キネオペガサスが今年のプリンシパルSで2着と好走。同馬が菊花賞に進むようなことがあれば、楽しみと言えるだろう。

■表5 ヨハネスブルグ産駒の芝・ダート1200m成績

馬場・距離 成績 勝率 連対率 複勝率
芝・ダート1200m 20-10-14-112 12.8% 19.2% 28.2%

前述したようにヨハネスブルグ産駒は昨年から大活躍を果たした。ホウライアキコが新馬→小倉2歳S→デイリー杯2歳Sと3連勝をマーク。仕上がりの早さとスピードを武器に、勝ち上がりの高さが目立った。特に1200mで強さを発揮しており、芝・ダートを問わず好成績。実に20勝をこの距離で稼いでいる(表5参照)。早熟の嫌いはややあるものの、タガノブルグが今年のNHKマイルCで17番人気ながら2着。フクノドリームが先日のアイビスSDで2着と、3歳になっても重賞で好走を果たしている。今後も芝短距離では目が離せない存在だ。

2014/7/6 福島11R ラジオNIKKEI賞(G3)1着 9番 ウインマーレライ

マツリダゴッホ産駒の出世頭は、7月のラジオNIKKEI賞を制したウインマーレライだろう。マツリダゴッホ自身が中山を大得意としていたように、産駒も直線が長いコースよりも小回りの方が好成績だ。東京や新潟では勝ち切れていない。距離は芝1200〜2000mまで幅広いところで対応。決して中長距離一辺倒ではない点が特徴だ。

カンパニーは自身が晩成だったこともあり、産駒の活躍もここまではあまり目立っていない。1勝馬のみで、2勝以上の勝ち鞍を上げている馬がいない。前述したようにダートは不向きで芝向き。距離は1200mでは苦戦傾向。最低でも1400m以上の距離がほしいところ。芝2400mで好走している馬も出ており、血統的にも長い距離をこなしてもおかしくない印象だ。

スクリーンヒーロー産駒は2歳時が6勝に対し、3歳時が15勝。仕上がりはあまり早くなく、じわじわと力をつけてくるタイプだ。そして2勝以上を上げている馬が複数いる。モーリスやイダスは芝で2勝をマークし、重賞でも人気になったほど。しかし、そこでは結果は出ていない。表2で示したように芝もこなせるが、実はダートの方が好成績。先日のレパードSで2着に好走したクライスマイルはスクリーンヒーロー産駒だった。同馬は未勝利→500万クラスを勝ち上がったばかり。ダートを勝っていたものの、昇級戦で実績馬を相手にいきなり好走した点を評価すべきだろう。今後も同産駒はダートでより注目してみたいところだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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