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第821回 札幌競馬場グランドオープン記念を分析!

2014/7/21(月)

今週はいよいよ札幌開催がスタートする。スタンドの改修工事による新装オープンで、約二年ぶりの札幌開催だ。コース設定自体は以前と同じであるはずだが、久しぶりの札幌開催で胸を躍らせるファンの方が多いだろう。そこで今回は、土曜日のメインレースとなっている「札幌競馬場グランドオープン記念」を分析してみたい。

同レースの条件は3歳以上1600万クラス、札幌芝2000mのハンデ戦だ。1600万クラスのレース自体、あまり多く組まれていないが、この条件のレースは近年、毎年1回は行われている。通常は「ポプラS」というレース名称で行われており、そのレースを分析して傾向と対策を考えていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 1600万クラスの札幌芝2000m成績(過去10年)

レース名 着順 人気 馬名 ハンデ 札幌連対
12年 ポプラS 1 5 ギンザボナンザ 54 100%
2 10 ツルミプラチナム 54 28.60%
3 2 サトノタイガー 57.5 0%
11年 ポプラS 1 1 ショウナンマイティ 55 未経験
2 2 ギンザボナンザ 55.5 未経験
3 4 リリエンタール 57.5 100%
10年 マレーシアC 1 5 ミッキーミラクル 56 未経験
2 6 ダークエンジェル 53 20%
3 9 バルバレスコ 50 0%
09年 ポプラS 1 8 マイネルスターリー 56 66.70%
2 6 アクシオン 57 100%
3 4 アメジストリング 55 66.70%
08年 ポプラS 1 5 サクラオリオン 55 100%
2 1 ファストロック 57.5 100%
3 4 イースター 57.5 未経験

2011/8/20 札幌11R ポプラステークス 1着 13番 ショウナンマイティ

過去10年(7〜9月)、1600万クラスの札幌芝2000mで行われたレースは5つあった(表1参照)。施行時期は今回のように開幕週ではなかったものの、すべてハンデ戦であった。今週末の札幌競馬場グランドオープン記念を考える上で、非常に参考になると考えている。

その過去5回のうち4回の優勝馬は5番人気以下。二ケタ人気の激走は1回しかないものの、ハンデ戦らしく平穏な印象ではない。なお、1番人気で優勝したのは11年のショウナンマイティ。同馬はその後、G1で活躍することとなる実力馬だ。その他にもマイネルスターリー、アクシオン、サクラオリオンと後に重賞勝ちを果たす馬がいる。将来性が見込める馬が活躍しやすいレースと言っていいだろう。

ハンデ関連ですぐにわかる傾向としては、比較的重いハンデを背負わされた馬が勝ち切れていないという傾向。12年は54キロの馬がワン・ツーした一方で、57.5キロのサトノタイガーは3着。11年もハンデ57.5キロのリリエンタールが3着止まり。10年と09年の勝ち馬は56キロと、別定戦よりも1キロ軽い斤量。08年もやはり、ハンデ57.5キロが好走するものの2〜3着に終わった。

■表2 表1レース出走馬の斤量別成績

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
50kg 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
51kg 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7%
54kg 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2%
55kg 2- 0- 1- 7/10 20.0% 20.0% 30.0%
55.5kg 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
56kg 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0%
57kg 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5%
57.5kg 0- 1- 3- 0/ 4 0.0% 25.0% 100.0%
58kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
58.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

表1の5レースに出走した馬の斤量別成績をまとめると表2のようになる。ハンデ58キロ以上は出走回数が少ないながらも好走例はなし。ハンデ57.5キロは【0.1.3.0】で未勝利。ただ、複勝率は100%と優秀。ハンデ57キロは【0.1.0.7】と不振。基本的な斤量だが、馬券となっていない点が気になる。相対的に斤量が軽い馬の方が有利という印象だ。56キロと55キロがほぼ互角で中心か。54キロも連対率はほぼ互角。53キロは好走率が下がる。52キロ以下の軽すぎる馬は苦しい。

表1に戻り、好走馬たちの札幌芝の連対率を記載した。一般的に札幌や函館の洋芝は、力が要る馬場で、適性の有無が大きく問われる。今回のレースでもその傾向が当てはまると考えられる。好走馬15頭中、半数近くの7頭が連対率66.7%以上の好成績だった。未経験だった馬は4頭。つまり、札幌芝を経験していれば、連対の実績がほしいというわけだ。

■表3 表1のレース出走馬の前走距離別成績

新装札幌競馬場のイメージ画像

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
1500m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
1700m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
1800m 4- 5- 3-25/37 10.8% 24.3% 32.4%
2000m 0- 0- 1-13/14 0.0% 0.0% 7.1%
2200m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
2400m 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
2600m 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%

さらに過去の出走馬の分析を進めていく。表3では前走距離別成績をまとめた。特徴的なのが前走芝1800m組の成績が圧倒的に優秀であること。3着以内に好走した馬の大半が当てはまっている。今回と同じ芝2000m組は【0.0.1.13】と意外なほど不振となっている。

■表4 表1のレース出走馬の前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
同クラス 3- 1- 3-34/41 7.3% 9.8% 17.1%
昇級戦 1- 2- 0-14/17 5.9% 17.6% 17.6%
降級戦 1- 2- 2- 9/14 7.1% 21.4% 35.7%
1000万下 1- 2- 0-14/17 5.9% 17.6% 17.6%
1600万下 3- 1- 3-34/41 7.3% 9.8% 17.1%
OPEN特別 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
G3 0- 2- 2- 6/10 0.0% 20.0% 40.0%
G2 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%

最後に表1のレース出走馬の前走クラス別成績。前走1600万クラス組は【3.1.3.34】。勝ち馬と3着馬が多く出ている。勝率では同クラスの馬が一番優秀だ。ただ、前走1000万クラスの馬は【1.2.0.14】で、複勝率は17.6%。1600万組の17.1%を上回る。連対率に至っては、さらに大きく上回っている。オープン特別組は好走例はなしたが、サンプル数が少ない。G3組が未勝利ながら、連対率20%、複勝率40%。そしてG2組が【1.0.0.1】となっているので、降級となる馬の成績が悪いわけではない。連対率や複勝率に関しては、むしろ優秀と言える。

ただ、前述したようにここではハンデの影響が多い。斤量をある程度背負わされることになる降級馬が、勝ち切るのは難しい。連軸としては最適だが、単勝で狙うのは危険と言えるだろう。アタマから狙うのは昇級馬や1600万クラス組の馬をオススメしておきたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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