第820回 波乱含みのハンデ戦! 函館記念のポイントは?|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第820回 波乱含みのハンデ戦! 函館記念のポイントは?

2014/7/17(木)

 函館最終週のメインはハンデ重賞の函館記念。2006年からは七夕賞に次ぐサマー2000シリーズの第2戦に指定されている。昨年はトウケイヘイローが逃げ切って優勝。札幌記念も勝利し、シリーズ優勝に輝いた。ハンデ戦で伏兵馬の激走も多い同レースを08年以降に函館で行われた過去5回分(09年札幌開催を除く)から分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館記念の人気別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 68%
2番人気 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 114% 76%
3番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 96% 46%
4番人気 3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 434% 162%
5番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 54%
6〜10番人気 0- 2- 3-20/25 0.0% 8.0% 20.0% 0% 104%
11番人気以下 0- 1- 0-27/28 0.0% 3.6% 3.6% 0% 32%

 まず表1は人気別成績。1番人気馬は未勝利で、複勝率は40%と低い。近3年は4着以下に敗れている。勝ち馬はすべて2〜4番人気におさまっており、4番人気馬が一昨年のトランスワープら3勝と健闘している。また、6〜10番人気馬が2・3着に5頭入っている点に注目。近3年の2・3着はいずれも7番人気以下の伏兵だった。

 なお、11番人気以下は11年2着のマヤノライジン(12番人気)のみで苦戦傾向にある。近5年で馬連での万馬券は11年の1回のみだが、3連単では近3年連続で10万円以上の配当となっている。

■表2 函館記念の斤量別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
48kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 100%
53kg 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 128%
54kg 2- 0- 0-12/14 14.3% 14.3% 14.3% 105% 40%
55kg 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 62%
55.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
56kg 2- 1- 2-14/19 10.5% 15.8% 26.3% 66% 74%
56.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57kg 0- 1- 2- 6/ 9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 106%
57.5kg 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 160% 76%
58kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表2は斤量別成績。出走数が多いのは54・55・56キロの馬で、54・56キロの馬が各2勝。この中では56キロの馬が連対率・複勝率で一番高かった。その他では斤量が重い57.5キロの馬は昨年のトウケイヘイローが優勝。57キロの馬は勝ち星こそないものの、複勝率33.3%と高い。

ちなみに、52〜55キロの馬は軒並み複勝率10%台。対して、56キロ以上の馬はのべ【3.2.4.25】で複勝率26.5%と高い。軽ハンデの馬に目が行きがちだが、56キロ以上の馬の方が好走する率が高いというのは覚えておきたい。

■表3 函館記念の年齢別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳 2- 2- 1- 6/11 18.2% 36.4% 45.5% 106% 113%
5歳 1- 1- 0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% 38% 23%
6歳 0- 0- 3-22/25 0.0% 0.0% 12.0% 0% 54%
7歳以上 2- 2- 1-22/27 7.4% 14.8% 18.5% 54% 95%

 表3は年齢別成績。4歳馬が昨年のトウケイヘイローら2勝で、連対率・複勝率ともに非常に高い。しかし、今年の出走予定馬にはいない。5歳馬・6歳馬は複勝率10%台でやや不振傾向。特に6歳馬は連対馬がいなかった。

 なお、出走数が多い7歳以上の馬が一昨年のトランスワープら2勝。連対率・複勝率は5歳馬・6歳馬よりも高く、3着以内馬5頭はいずれも4番人気以下だった。11年には1着キングトップガン(8歳)、2着マヤノライジン(10歳)、3着アクシオン(8歳)と高齢馬が上位を独占。高齢馬だから軽視というのは危険で、狙いが立つ馬は積極的に買いたいところだ。

■表4 函館記念の前走レース別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
巴賞 1- 3- 2-19/25 4.0% 16.0% 24.0% 27% 83%
新潟大賞典 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0% 285% 395%
目黒記念 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 152% 60%
福島テレビOP 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 360% 130%
鳴尾記念 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 480% 230%
天皇賞・春 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 45%
五稜郭S 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 225%
金鯱賞 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 67%
エプソムC 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 176%
その他のレース 0- 0- 0-28/28 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は前走レース別成績。出走数が抜けて多い前哨戦の巴賞組は08年トーセンキャプテンの1勝。一昨年の2着イケトップガン(8番人気)、3着ミッキーパンプキン(7番人気)、昨年の2着アンコイルド(7番人気)が該当している。近2年は伏兵馬が激走しており、複勝回収率が上がっている。

 その他の組では新潟大賞典組からは10年マイネルスターリーが優勝、昨年のアスカクリチャンが3着と好相性。鳴尾記念組は昨年のトウケイヘイローが優勝。これら前走が芝2000m重賞だった馬は【2.0.2.9】で、この組の3着以内馬4頭中3頭は前走4着以内だった。

■表5 巴賞組の前走着順別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 26%
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 690% 250%
前走5着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 300%
前走6〜9着 0- 1- 2- 6/ 9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 118%
前走10着以下 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表5は巴賞組の前走着順別成績。巴賞1着馬は毎年出走(08年巴賞は1着同着)しているが、3着以内に入ったのは08年2着のフィールドベアーしかいない。近3年は巴賞勝ち馬が函館記念で1番人気に推されているものの、いずれも4着以下に敗れている。

 勝ち馬のみならず、巴賞で3着以内に入った馬の複勝率が低い。その代わり、巴賞で4〜9着に敗れた馬の巻き返しが多いのがこの組の特徴だ。表4で記したイケトップガン、ミッキーパンプキン、アンコイルドはすべて巴賞4着以下から巻き返している。巴賞はあくまで叩き台で、敗れた馬の巻き返しに注意しておきたい。

■表6 巴賞組の前走人気別成績(08年以降/09年の札幌開催除く)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
前走1人気 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 95%
前走2人気 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 230% 83%
前走3人気 0- 2- 1- 1/ 4 0.0% 50.0% 75.0% 0% 260%
前走4人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9番人気 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10番人気以下 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 120%

 表6は巴賞組の前走人気別成績。この組の3着以内馬6頭中5頭は巴賞で3番人気以内に支持されていた。巴賞10番人気以下で好走したのは12年2着のイケトップガンのみ。昨年2着のアンコイルドも巴賞では3番人気に支持されていた。

 表5のデータと合わせると、この組で3着以内に入った6頭中4頭は巴賞で3番人気以内に支持されており、4〜9着に敗れた馬ということになる。この条件に当てはまる馬は積極的に狙っていきたい。

■表7 巴賞組以外の3着以内馬の過去の重賞実績(08年以降/09年の札幌開催除く)

年度 馬名 着順 過去の重賞実績
2013 トウケイヘイロー 1 鳴尾記念 1着
アスカクリチャン 3 七夕賞 1着
2012 トランスワープ 1 なし
2011 キングトップガン 1 目黒記念 1着
マヤノライジン 2 函館記念(09) 2着
アクシオン 3 中山金杯 1着ほか2勝
2010 マイネルスターリー 1 共同通信杯 3着
ジャミール 2 阪神大賞典 2着
ドリームサンデー 3 金鯱賞 2着

 表7は前走巴賞組以外の3着以内馬の過去の重賞実績をまとめたもの。一昨年優勝のトランスワープ以外の8頭はいずれも過去に重賞で3着以内に好走した経験があった

 また、これら8頭中5頭は過去に芝2000m重賞で3着以内に好走した経験があった。重賞での好走実績、特に芝2000m重賞での実績は重要視したいところだ。

<結論>

■表8 函館記念の出走予定馬(7/16時点)

馬名 性齢 斤量 前走成績
アスカクリチャン 牡7 57.5 目黒記念 10着
ダークシャドウ 牡7 58 エプソムC 3着
ナカヤマナイト 牡6 57.5 マーチS 10着
アドマイヤタイシ 牡7 56 鳴尾記念 2着
トウカイパラダイス 牡7 56 鳴尾記念 9着
アンコイルド 牡5 57 巴賞 6着
アドマイヤフライト 牡5 56 天皇賞・春 11着
バウンスシャッセ 牝3 51 オークス 3着
サクラアルディート 牡6 56 鳴尾記念 7着
グランデッツァ 牡5 57.5 安田記念 11着
ラブイズブーシェ 牡5 56 目黒記念 2着
リルダヴァル 牡7 57 米子S 4着
ゼロス 牡5 54 巴賞 7着
シゲルササグリ 牡5 54 巴賞 3着
サイモントルナーレ 牡8 52 目黒記念 11着
ステラウインド 牡5 54 1600万下 1着
ミッキーパンプキン 牡8 54 巴賞 3着
クリールカイザー 牡5 55 1600万下 1着
トーセンジャガー 牡6 54 エプソムC 9着
セイルラージ 牡7 55 巴賞 2着
サトノシュレン 牡6 53 大阪ハンブルクC 8着
メイショウサミット 牡8 51 巴賞 8着
サンディエゴシチー 牡7 54 巴賞 9着
※フルゲート16頭。ミッキーパンプキン以下は除外対象。

今年の出走予定馬は表8のとおり。

2013/1/26 東京11R 白富士ステークス1着 7番 アンコイルド

2014/6/7 阪神11R 鳴尾記念(G3)2着 10番 アドマイヤタイシ

 人気になりそうなのは2走前に都大路Sをレコード勝ちしたグランデッツァ。不良馬場で行われた前走の安田記念は11着ながら、今回は巻き返しが期待されるところだろう。表7で示した重賞実績もクリアしているが、気になるのは状態面だ。安田記念組は1着ジャスタウェイが宝塚記念を回避し、3着に入ったショウナンマイティが故障するなど非常にタフなレースだった。2走前に高速馬場をレコードで走り、前走は不良馬場で疲労が溜まっていてもおかしくない。絶対視は危険だろう。

 巴賞組で巻き返しが期待できるのがアンコイルド。前走巴賞は2番人気で6着と表5、表6で示したパターンに当てはまる。昨秋は天皇賞で4着と力がある馬で、前走は叩き台の一戦と見ていいだろう。函館記念は過去にもエリモハリアーやマヤノライジンなど同じ馬が複数回好走しているレース。昨年と同じような巻き返しに期待したいところだ。
巴賞組以外では前走鳴尾記念2着のアドマイヤタイシに注目。表4で示した鳴尾記念組で、前走4着以内というのも好材料。同レースで4着のカレンミロティックは続く宝塚記念で2着に激走している点も評価できる。勝ち味に遅い面はあるものの、上位争いする力は十分に持っている。

 その他では7歳馬のアスカクリチャンダークシャドウあたりに注意。アスカクリチャンは例年夏場に調子を上げてくるタイプ。ダークシャドウは長らくスランプに陥っていたが、59キロを背負った前走のエプソムCで3着と浮上のきっかけをつかんだ印象だ。
能力が高い馬だけに復活の勝利があってもおかしくない。

 今年の大阪杯で2着と好走したトウカイパラダイス、前走目黒記念で2着と好走したラブイズブーシェも上位争いする力がある。なお、オークスで3着と人気になりそうなバウンスシャッセは評価が難しいところ。前走から斤量が4キロ軽い51キロは魅力だが、今回が初の古馬との一戦。好走と凡走がハッキリしたタイプだけに、思い切って軽視する手もありそうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN