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第819回 JRAの2歳重賞で最も早い函館2歳Sを分析!

2014/7/14(月)

 6月中旬に開幕した函館開催も今週が最終週。土曜に函館2歳S、日曜に函館記念と2つの重賞が行われる。今回はJRAの2歳重賞で最も早い函館2歳Sの傾向、木曜更新分では函館記念の傾向について探っていきたい。データは2004年以降に函館で行われた過去9回分(09年札幌開催を除く)を使用している。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館2歳Sの人気別成績と牡牝別成績(04年以降/09年札幌開催除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 1-  3-  1-  4/  9 11.1% 44.4% 55.6% 23% 70%
2番人気 3-  0-  2-  4/  9 33.3% 33.3% 55.6% 163% 104%
3番人気 2-  0-  1-  6/  9 22.2% 22.2% 33.3% 203% 60%
4番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 33%
5番人気 0-  4-  1-  4/  9 0.0% 44.4% 55.6% 0% 176%
6〜10番人気 3-  1-  3- 38/ 45 6.7% 8.9% 15.6% 103% 83%
11番人気以下 0-  1-  0- 34/ 35 0.0% 2.9% 2.9% 0% 44%
牡馬 3-  3-  5- 57/ 68 4.4% 8.8% 16.2% 35% 36%
牝馬 6-  6-  4- 41/ 57 10.5% 21.1% 28.1% 100% 119%

2013/7/21 函館11R 函館2歳ステークス(G3)1着 15番 クリスマス

 まず表1は人気別成績と牡牝別成績。1番人気馬の優勝は昨年のクリスマスのみ。複勝率も55.6%とまずまず。2番人気馬が11年ファインチョイスら最多の3勝をあげている。3番人気馬は一昨年のストークアンドレイら2勝。上位3番人気までに6勝をあげているものの、複勝率はそれほど高くない。5番人気馬は勝ち星こそないが、連対率・複勝率は1番人気馬と並んでトップだった。

 また、6〜10番人気馬が07年ハートオブクィーン(6番人気)ら3勝。3着以内に7頭が入っている。このあたりは、競馬新聞で△がポツポツと付いている程度の伏兵馬だろう。それでも軸馬として積極的に狙っていっても面白いだろう。

 なお、11番人気以下となると、07年2着のジョイフルスマイル(11番人気)しか3着以内に入っておらず、厳しい傾向にある。

 牡牝別成績では出走数が少ない牝馬の方が断然成績が良い。連対馬の数は牡馬の2倍で、勝率・連対率・複勝率ともに圧倒している。昨年は勝ったクリスマスから上位3着までを牝馬が独占。毎年3着以内に1頭は入っている。牡馬・牝馬ともに54キロでの出走だが、牝馬の方がより仕上がりが早いのだろう。

■表2 函館2歳Sの枠番別成績(04年以降/09年札幌開催除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 2- 0-10/13 7.7% 23.1% 23.1% 39% 82%
2枠 0- 0- 4-10/14 0.0% 0.0% 28.6% 0% 117%
3枠 1- 1- 0-12/14 7.1% 14.3% 14.3% 108% 49%
4枠 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 8%
5枠 1- 0- 0-14/15 6.7% 6.7% 6.7% 27% 9%
6枠 2- 2- 1-12/17 11.8% 23.5% 29.4% 100% 65%
7枠 3- 1- 1-13/18 16.7% 22.2% 27.8% 211% 103%
8枠 1- 2- 3-12/18 5.6% 16.7% 33.3% 11% 147%

 表2は枠番別成績。黄色で示した外目の6〜8枠に入った馬の成績が良い。基本的に函館芝1200mは内枠先行馬が好走しやすく、今年の開幕週もその傾向が顕著に表れていた。しかし、例年函館2歳Sが行われる最終週となると、芝の状態が良い外目を走った方がレースしやすいのだろう。複勝率の高さがそれを実証している。

ただし、1枠・2枠に入った馬も複勝率は20%を超えている。不振傾向なのが3〜5枠に入った馬。内外の枠から飛び出した逃げ・先行馬にはさまれて、位置取りが悪くなるケースが多いのだろう。特に4枠・5枠に入った馬は複勝率6%台と低く、苦戦している

■表3 函館2歳Sの前走クラス別成績(04年以降/09年札幌開催除く)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 7-  3-  7- 49/ 66 10.6% 15.2% 25.8% 81% 73%
未勝利 0-  3-  1- 23/ 27 0.0% 11.1% 14.8% 0% 111%
オープン特別 2-  3-  1- 22/ 28 7.1% 17.9% 21.4% 100% 52%
※オープン特別のラベンダー賞は11年まで施行。

 表3は前走クラス別成績。JRAで一番早い2歳重賞だけあって、出走馬の半数以上は前走新馬戦を勝利した馬が占める。2勝をあげているオープン特別組はラベンダー賞出走馬がほとんどだが、12年以降はオープン特別が行われていない。未勝利戦組は勝ち星がなく、連対率・複勝率ともに新馬戦組の方が上だった

ただ、未勝利組の3着以内馬4頭はすべて5番人気以下の伏兵で複勝回収率は100%を超えている。11年2着のアイムユアーズも2戦目で未勝利を勝ち、5番人気で好走してみせた。未勝利で好内容勝ちした馬は穴で狙っても面白いだろう

 なお、地方馬は05年モエレジーニアス、07年ハートオブクィーンの2勝。どちらも前走でラベンダー賞を勝利していた。昨年は後に羽田盃、東京ダービーを制したハッピースプリントが挑戦したものの5着止まり。いきなり中央の芝挑戦となると厳しい面は否めない。

■表4 函館2歳Sの前走コース別成績(04年以降/09年札幌開催除く)

前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
函館芝1200m 7- 9- 4-61/81 8.6% 19.8% 24.7% 75% 82%
函館芝1000m 2- 0- 1- 5/ 8 25.0% 25.0% 37.5% 253% 88%
福島芝1200m 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 50%
新潟芝1200m 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 295%
阪神芝1200m 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 95%
東京芝1400m 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 820%
その他のコース 0- 0- 0-25/25 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は前走コース別成績。出走数が断然多い函館芝1200m組が10年マジカルポケットら7勝をあげている。過去9回の3着以内馬27頭中20頭を占めており、この中からどう選別するかが函館2歳S攻略の最大のポイントといえるだろう。

 また、函館芝1000m組は一昨年のストークアンドレイら2勝。この組で3着以内に入った3頭はいずれも函館2歳Sで6番人気以内に支持されていた。連対馬はすべて前走函館芝1200mか函館芝1000mを走っていた。同じコースを入った経験が非常に大きいことがわかる。上記2つのコース以外から転戦してきた馬は3着止まりだった。

■表5 前走函館芝1200m勝ち馬の前走着差別成績(04年以降/09年札幌開催除く)

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1.0〜1.9秒 1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0% 42% 126%
0.6〜0.9秒 0- 3- 1- 2/ 6 0.0% 50.0% 66.7% 0% 201%
0.3〜0.5秒 3- 2- 1- 8/14 21.4% 35.7% 42.9% 105% 190%
0.1〜0.2秒 2- 0- 0-22/24 8.3% 8.3% 8.3% 123% 28%
タイム差なし 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 134% 66%

2011/8/7 函館11R 函館2歳ステークス(G3)1着 9番 ファインチョイス

 表5は前走函館芝1200m戦勝ち馬の前走着差別成績。前走で1秒以上の差をつけて勝利した馬は昨年のクリスマスの1勝のみだが、複勝率は60%と高い。前走で0.6〜0.9秒差をつけて勝利した馬は複勝率66.7%と高いものの、未勝利だった。これら前走で大きな差をつけた馬がなかなか勝ち切れていないのは意外だ。前走が2着以下とのレベルに大きな差があったと考えられる。

 前走で0.3〜0.5秒差をつけて勝利した馬が11年ファインチョイスら最多の3勝。前走タイム差なしから0.5秒までの馬が6勝をあげている。0.2秒以下となると複勝率はかなり落ちるものの、前走のメンバーレベルが高いところで勝利した馬が函館2歳Sでも勝つケースが多いということだろう。

 まとめると、複勝率が高く、複勝回収率も優秀なのは前走で0.6秒以上離して勝った馬。しかし、勝ち馬は前走タイム差なし〜0.5秒差で勝利した馬が多いということだ。

<函館2歳Sでおさえておきたいポイント>

1番人気馬は1勝のみで、2・3番人気馬で過半数の5勝。6〜10番人気馬は3勝をあげており、穴で狙える。また、牝馬の成績が良い。
枠順の狙い目は内よりもむしろ外。中の3〜5枠に入った馬は苦戦傾向。
前走新馬戦勝ち馬の優勝が多い。未勝利組は前走内容で2・3着には狙える。
連対馬は前走函館の芝1000m戦組か芝1200m組に絞られる。
前走芝1200m戦圧勝組は複勝率こそ高いが、意外に勝ち星が少ない。前走0.5秒以内で勝利した馬が6勝と多い。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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