第818回 夏の名物重賞・七夕賞分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第818回 夏の名物重賞・七夕賞分析

2014/7/10(木)

今週は夏の福島開催における名物重賞・七夕賞が行われる。ここ2年は1番人気馬が連対していながら、3連単は59万、31万馬券と、ハンデ戦らしく難解な印象のあるレースだ。サマー2000シリーズ制覇へ向け、開幕戦で好発進を切るのはどの馬か。過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 3-2-1-4/10 30.0% 50.0% 60.0% 117% 105%
2 0-2-3-5/10 0.0% 20.0% 50.0% 0% 98%
3 1-0-3-6/10 10.0% 10.0% 40.0% 73% 88%
4 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 59%
5 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 34%
6 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 87% 52%
7 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 369% 235%
8 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 132% 77%
9 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 2-1-1-44/48 4.2% 6.3% 8.3% 154% 64%

2005/7/10 福島11R 七夕賞(G3)1着 4番 ダイワレイダース 1番人気

以前は、毎年のように1番人気の連敗記録が話題にのぼった七夕賞だが、05年にダイワレイダースが優勝して26連敗でストップ。過去10年ではほかに09年のミヤビランベリ、昨年のマイネルラクリマが優勝しており、1番人気は計【3.2.1.4】連対率50.0%、複勝率60.0と、一般的な重賞並みの成績は収めている。過去の連敗記録から、先入観を持って判断してしまうのは避けたい。
続く2〜3番人気は計【1.2.6.11】で複勝率こそ45.0%と上々だが、勝ち馬や2着馬は少なく、1番人気ほどの信頼は寄せられない。7番人気【2.1.1.6】を中心に6〜8番人気から好走馬が多く出ているほか、2桁人気馬も4頭が好走している。6番人気以下が2頭同時に好走した年が過去10年で半数の5回と、波乱の可能性も十分。ただ、9番人気以下が複数馬券に絡んだ年はなく、穴狙いもほどほどにとどめたい。なお、10年が3着同着のため、3着馬は計11頭になる。

■表2 年齢別、性別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下 同複勝率
4歳 0-2-1-5/8 0.0% 25.0% 37.5% 0% 85% 0-0-0-3 0.0%
5歳 5-4-5-34/48 10.4% 18.8% 29.2% 239% 128% 4-2-1-22 24.1%
6歳 4-3-3-31/41 9.8% 17.1% 24.4% 72% 64% 2-2-0-22 15.4%
7歳以上 1-1-2-47/51 2.0% 3.9% 7.8% 14% 34% 0-1-1-38 5.0%
牡・セン 9-8-10-111/138 6.5% 12.3% 19.6% 97% 72% 5-4-2-79 12.2%
牝馬 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 177% 130% 1-1-0-6 25.0%

年齢別では、5〜6歳馬が好走馬の中心。特に5歳馬は人気薄の好走が多く単複の回収率が100%を超えているほか、5歳馬が1頭も馬券に絡まなかった年は06年の1回のみである。また、出走の少ない4歳馬からは勝ち馬が出ていないが、複勝率は37.5%と高いため、出走馬がいれば警戒したい。一方、7歳以上は51頭と多くの出走馬を出しながら2連対のみで、連対率3.9%止まりと不振だ。また、牡・セン馬より牝馬の好走確率が高いことも覚えておきたい。

■表3 ハンデ別成績

ハンデ 牡・セン馬 牝馬
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜51kg 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3
52kg 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 220% 41% 1-0-0-2
53kg 1-1-1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 120% 107% 0-1-0-0
54kg 0-0-1-20/21 0.0% 0.0% 4.8% 0% 12% 0-1-0-1
55kg 1-2-4-18/25 4.0% 12.0% 28.0% 217% 136% 0-0-1-0
56kg 1-2-2-22/27 3.7% 11.1% 18.5% 11% 57% 0-0-0-0
57kg 4-1-1-13/19 21.1% 26.3% 31.6% 160% 77% 0-0-0-0
57.5kg 0-1-1-5/7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 44% 0-0-0-0
58kg 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 213% 0-0-0-0
58.5kg 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-0
59kg 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 220% 0-0-0-0
(57.5kg〜計) 1-2-1-8/12 8.3% 25.0% 33.3% 60% 97% 0-0-0-0
今回減 4-2-6-72/84 4.8% 7.1% 14.3% 114% 67% 1-2-1-6
増減無し 2-3-3-29/37 5.4% 13.5% 21.6% 46% 65% 0-0-0-0
今回増 3-3-1-10/17 17.6% 35.3% 41.2% 121% 108% 0-0-0-0

ハンデ別では57キロが最多の4勝を挙げ、勝率21.1%、複勝率31.6%。また、57.5キロ以上は【1.2.1.8】で勝率こそ8.3%と低いが、連対率や複勝率は57キロと互角で、全体として重ハンデ馬の成績が良い傾向だ。対して軽ハンデでは、51キロ以下の馬は牡牝合わせて12頭が出走して好走がない。また、前走比で斤量が増えた馬は【3.3.1.10】連対率35.3の好成績。増減なしや斤量減は該当馬が多いため好走例は少なくないものの、好走確率には大きな差がついているため、まずは斤量増の馬に注目したい。

■表4 枠番別成績(11年中山を除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 1-1-1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 88% 110%
2枠 3-0-0-13/16 18.8% 18.8% 18.8% 125% 43%
3枠 1-3-0-12/16 6.3% 25.0% 25.0% 340% 124%
4枠 2-2-3-9/16 12.5% 25.0% 43.8% 143% 127%
5枠 1-1-3-11/16 6.3% 12.5% 31.3% 120% 113%
6枠 0-1-0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 47%
7枠 1-0-3-14/18 5.6% 5.6% 22.2% 25% 51%
8枠 0-1-0-17/18 0.0% 5.6% 5.6% 0% 18%

中山で代替された11年を除く枠番別の成績では、2枠が3勝、3〜4枠が各4連対など5枠以内に目立つ数字が多く、6〜8枠はいずれも連対率6%前後と不振だ。一昨年までの最終週から、昨年は開催2週目(施行時期は同じ)に繰り上がったが、その昨年も25→1→1→3枠と、5枠以内が掲示板を独占した。

■表5 各種実績成績(中山代替の11年除く)

競馬場 クラス 好走実績有無 着度数別 勝率 連対率 複勝率
福島 芝・全 連対あり 4-3-7-48 6.5% 11.3% 22.6%
連対なし 5-6-3-55 7.2% 15.9% 20.3%
芝・OP、重賞 連対あり 3-3-5-18 10.3% 20.7% 37.9%
連対なし 6-6-5-85 5.9% 11.8% 16.7%
ローカル 芝・OP、重賞 連対あり 5-4-7-41 8.8% 15.8% 28.1%
連対なし 4-5-3-62 5.4% 12.2% 16.2%
1600万上・芝18〜22 優勝あり 7-8-8-68 7.7% 16.5% 25.3%
優勝なし 2-1-2-35 5.0% 7.5% 12.5%

表5は、福島開催時の全出走馬について、各種実績の有無による成績の違いを調べたものである。まず注目したいのは表の一番下に記した、1600万条件以上・芝1800〜2200mにおける優勝実績の有無で、好走馬数、好走確率ともに優勝実績のある馬が圧倒的に優勢だ。また、芝のオープン・重賞に限れば福島、あるいはローカルで連対実績を持っていた馬の好走確率が高くなっている。表の上部にあるように、単なる福島芝実績ではアテにならないが、オープン・重賞の連対実績はチェックしたい。

■表6 前走クラス・レース別成績(前走レースは主なレースを抜粋)

前走クラス/レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600万下 1-0-2-14/17 5.9% 5.9% 17.6% 112% 68%
OPEN特別 3-1-4-36/44 6.8% 9.1% 18.2% 84% 74%
(同福島TVOP・夏至S以外) 2-0-1-16/19 10.5% 10.5% 15.8% 90% 86%
G3 4-5-4-29/42 9.5% 21.4% 31.0% 199% 119%
G2 1-2-1-25/29 3.4% 10.3% 13.8% 15% 24%
G1 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 28%
エプソムC 2-2-4-17/25 8.0% 16.0% 32.0% 47% 94%
目黒記念 1-1-0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 35% 29%
マーメイドS 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 885% 240%
鳴尾記念 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 66%

開催日程の変更により、福島テレビOP(11年は夏至Sが相当)や金鯱賞が移動するなど、前走レース別の成績は使いづらくなっている。ただ、クラス別ではエプソムCを含むG3組の成績が良く、一昨年から現在の時期になった鳴尾記念からも2着馬が1頭出ている。また、ハンデ戦ではあるが、前走条件戦組は苦戦。逆にG1やG2に出走していても強調材料にはならない傾向が出ている。

■表7 前走中央G3組の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2着 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 50%
3着 1-1-0-2/4 25.0% 50.0% 50.0% 77% 87%
4着 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 885% 240%
5着 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 130%
6〜9着 1-2-2-9/14 7.1% 21.4% 35.7% 62% 99%
10着〜 1-2-0-14/17 5.9% 17.6% 17.6% 320% 140%

表6で好走馬の多かった前走中央G3組について、前走着順別の成績を調べたのが表7である。前走上位馬はややサンプル不足ながら、全体として5着以内に好走していれば複勝率は高く、6〜9着あたりでもまずまず。さすがに10着以下では複勝率も低くなるが、その一方で単複は高回収率を記録しているため、この組はあまり前走着順にこだわらず狙いたい

■表8 前走目黒記念組の出走馬

馬名 ハンデ 人気 着順 前ハンデ 前人気 前着順
05 ラヴァリージェニオ 56 4 6 56 9 8
06 サザンツイスター 54 5 4 54 5 4
ホオキパウェーブ 57.5 10 5 57.5 7 12
トウショウナイト 57 6 6 57 4 8
ユキノサンロイヤル 55 15 10 55 16 13
エクスプロイト 52 7 14 52 9 6
07 アドマイヤモナーク 55 2 2 55 8 4
ゴーウィズウィンド 52 13 11 52 16 5
09 ミヤビランベリ 57 1 1 55 8 1
10 イケドラゴン 52 5 6 51 9 2
11 ケイアイドウソジン 57 12 13 57 3 13
12 タッチミーノット 56 2 12 56 2 7
13 ユニバーサルバンク 56 4 14 56 13 7

本年は、前走目黒記念出走馬が登録馬のうち最多の5頭を占めるため、前走目黒記念組の成績も調べてみた。過去10年で2頭しか好走していないが、2頭に共通するのは前走で掲示板を確保していたこと、そして今回1〜2番人気に推されていたことだ。なお、ハンデは前走と同じ馬が13頭中11頭を占めるため、あまり参考にはならない。

【結論】
1番人気は上々だが、ハンデ戦らしく中〜下位人気の好走馬も多い七夕賞。好走馬の年齢は5〜6歳が中心で、4歳馬、牝馬も出走があれば要注意。ハンデは57キロ以上や、前走比で増えてきた馬に注目。前走G3組の好走確率が高く、ローカルのOP・重賞連対実績や、1600万以上・芝18〜2200mの優勝実績もチェックポイントになる。

2013/7/7 福島11R 七夕賞(G3)1着 4番 マイネルラクリマ

今年の登録馬は前走比でマイナスや同斤量の馬が多く、表3で好成績だった斤量増の馬は昨年の覇者・マイネルラクリマ1頭だけ。58キロは自身が昨年の福島記念2着、小倉記念3着、そして表3からも許容範囲内。トップハンデも昨年、同じ58キロのトレイルブレイザーが2着に好走するなど、3勝2着2回と好走は可能だ。6歳の年齢(表2)や、前走G3・エプソムC(表6)、そして実績面(表5)にも不安はなく、今年のメンバーでは筆頭格に挙げられる。

次いで前走と同斤量(表3)の中ではラブリーデイ。4勝を挙げている57キロ(表3)で、前走目黒記念で掲示板確保の5着、そして今回上位人気が予想されることから、表8の目黒記念組の好走条件もクリア。昨年の小倉記念2着などで、表5にも問題はない。また、4歳馬も出走例が少ないだけで、大きな減点材料にはならない(表2)。同斤量ではもう1頭、6歳(表2)のメイショウナルトも有力候補になる。昨年の小倉記念優勝で表5をクリアするほか、前走鳴尾記念11着大敗でも、G3組は前走着順を問わず狙いたい傾向だ。

その他は年齢やハンデ、実績面など一長一短のメンバー構成で、枠順(表4)も加味した上で最終的な取捨は決定したい。確定前の段階で何頭か挙げれば、人気どころではダコールやダイワファルコン、人気薄ではミキノバンジョーあたりも候補になるが、毎年のように好走馬を出す5歳馬(同)に注目すれば、前走と同斤量(表3)のアドマイヤブルーとコスモバルバラだろうか。コスモバルバラは登録馬では唯一の牝馬(表2)でもある。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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