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第816回 ハンデを中心にラジオNIKKEI賞を分析する

2014/7/3(木)

今週の重賞は東がラジオNIKKEI賞、西がCBC賞。いずれもハンデG3となるが、昨年の当コーナーではCBC賞を取り上げたので、今年はラジオNIKKEI賞のレース傾向を調べてみよう。なお、ラジオNIKKEI賞は開催時期こそ変わっていないものの、13年から夏の福島開幕週の開催に変更されている(以前は3週目の開催)。そこで今回は、カレンダー変更の影響があまりないであろうハンデ(斤量)を中心にデータを見ていきたい。集計対象はラジオNIKKEI賞がハンデ戦となった06年以降のうち、中山で行なわれた11年を除く7年分。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 0-  1-  1-  5/  7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 50%
2番人気 2-  2-  1-  2/  7 28.6% 57.1% 71.4% 151% 157%
3番人気 1-  0-  0-  6/  7 14.3% 14.3% 14.3% 104% 35%
4番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 35%
5番人気 2-  0-  1-  4/  7 28.6% 28.6% 42.9% 270% 138%
6番人気 0-  1-  1-  5/  7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 105%
7番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 2-  0-  0-  5/  7 28.6% 28.6% 28.6% 585% 148%
9番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 104%
13番人気 0-  1-  0-  6/  7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 125%
14番人気 0-  2-  0-  5/  7 0.0% 28.6% 28.6% 0% 285%
15番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 425%

表1は人気別成績。ローカルのハンデ戦という条件だけでも荒れそうな予感がするが、事実、集計対象の7年分で1番人気が勝った年はない。2番人気は7年のうち5回で馬券になっているので、上位人気馬がまったくアテにならないわけではないものの、過信は禁物。ふたケタ人気馬が激走するケースも少なからずあり、人気にとらわれず馬本位で考えたほうが結果につながりそうだ。

■表2 前走人気別成績

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1番人気 3-  1-  3- 10/ 17 17.6% 23.5% 41.2% 121% 141%
前走2番人気 1-  1-  1-  9/ 12 8.3% 16.7% 25.0% 190% 84%
前走3番人気 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 227% 52%
前走4番人気 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 21%
前走5番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9番人気 1-  2-  3- 21/ 27 3.7% 11.1% 22.2% 32% 193%
前走10番人気〜 1-  2-  0- 30/ 33 3.0% 9.1% 9.1% 22% 62%

人気を見るのであれば、むしろ、前走人気のほうが参考になるかもしれない。表2の通り、前走で1〜3番人気に支持されていた馬の回収率が非常に高いからだ。なかでも優秀なのが「前走で条件戦に出走し、1〜3番人気に支持されていた馬」で、合わせて【5.1.3.18】、勝率18.5%、複勝率33.3%、単勝回収率228%、複勝回収率121%と抜群の成績を残している。このパターンに合致する馬を見落とさないようにしたい。

■表3 ハンデ別成績

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
52kg 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 50% 22%
53kg 1- 1- 2-23/27 3.7% 7.4% 14.8% 67% 165%
54kg 3- 2- 1-19/25 12.0% 20.0% 24.0% 148% 109%
55kg 1- 3- 2-12/18 5.6% 22.2% 33.3% 40% 122%
56kg 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 84% 30%
57kg 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 64%
49kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
50kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51kg 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 182%
52kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
56kg 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 250%
※出走例のあったハンデのみ

表3は、ハンデ別の成績を牡馬と牝馬で分けて示したもの。まず、牡馬の好走例が多い、あるいは好走率が高いのは53〜55キロのゾーンとなっている。52キロや56キロ以上のハンデを背負っていた勝ち馬もいるが、全体としての好走率は低く、すこし割り引いたほうがいいかもしれない。一方、15頭の出走があった牝馬は連対例がなく、3着に2頭のみという成績で、ハンデを問わず苦戦の感がある。それでも可能性があるとすれば、51キロ以下の軽ハンデ馬か、3歳牝馬には過酷な56キロを背負いながら3着に入った07年のイクスキューズ(同年のクイーンC勝ち馬)のような実績上位馬だろうか。

■表4 前走オープンクラス出走馬・斤量増減別成績

斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回増 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 125%
増減なし 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 80%
今回1〜1.5kg減 1- 2- 1-20/24 4.2% 12.5% 16.7% 30% 36%
今回2〜2.5kg減 1- 1- 1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 48% 90%
今回3kg以上減 0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 67%

表4は、前走でオープンクラスに出走していた馬の斤量増減別成績。今回増でも好走馬がいるのはさすがと言えるが、複勝率ベースで見ると前走比で斤量が軽くなるほど好走率が下がる傾向にあるようだ。ラジオNIKKEI賞において、前走でオープンクラスに出走していた馬は実績上位のことが多いはずだが、前走比で斤量が3キロ以上軽くなっているようだと調子落ちなどの可能性を探るべきなのかもしれない。

■表5 前走条件戦出走馬・斤量増減別成績

斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回増 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
増減なし 3- 0- 1- 3/ 7 42.9% 42.9% 57.1% 550% 217%
今回1〜1.5kg減 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 596%
今回2〜2.5kg減 1- 2- 0- 7/10 10.0% 30.0% 30.0% 50% 151%
今回3kg以上減 1- 0- 2-23/26 3.8% 3.8% 11.5% 70% 51%

表5は、前走で条件戦に出走していた馬の斤量増減別成績。これを見ると、前走から斤量の増減がなかった馬が圧倒的に優秀だ。条件戦上がりで斤量の増減がなかったということは、ハンデキャッパーに能力を認められたとも考えられ、実際にこのレースでは結果を残しているようだ。斤量が軽くなった馬の好走率も悪くないが、3キロ以上軽くなるとガクンと下がる点に要注意。この場合は、ハンデに恵まれたのではなく、能力的に厳しいと判断したほうがいいかもしれない。そして、前走で条件戦に出走しながら斤量が今回増となった馬の好走例がないのは、当然といえば当然だろう。

■表6 前走年齢条件別成績

条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
2、3歳限定 5-  7-  5- 83/100 5.0% 12.0% 17.0% 49% 71%
3歳以上 2- 0- 2- 7/11 18.2% 18.2% 36.4% 258% 375%

東京、阪神で夏競馬がスタートする現在のカレンダーになって以降、古馬混合戦(3歳以上戦)の経験を持つ出走馬も増えてきた。表6は前走が2、3歳限定戦だった馬と3歳以上戦だった馬の成績を比較したもので、明らかに後者の3歳以上戦に出走していた馬のほうが優秀な成績を残している。やはり、古馬と混じって走った経験は、3歳限定戦では大きなアドバンテージとなるのだろう。

■表7 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
400〜419kg 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 365%
420〜439kg 1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0% 285% 130%
440〜459kg 1-  0-  4- 13/ 18 5.6% 5.6% 27.8% 40% 220%
460〜479kg 1-  5-  0- 30/ 36 2.8% 16.7% 16.7% 24% 83%
480〜499kg 3-  2-  0- 25/ 30 10.0% 16.7% 16.7% 111% 70%
500〜519kg 0-  0-  1- 12/ 13 0.0% 0.0% 7.7% 0% 18%
520〜539kg 1-  0-  0-  4/  5 20.0% 20.0% 20.0% 112% 44%

最後に、意外な傾向が出ている(当日)馬体重別の成績を紹介しておきたい。一般的に馬体重が大きい馬のほうが優秀な成績を残すことが多いものだが、表7の通り、このレースでは小柄な馬のほうが高い好走率を記録しているからだ。当日の馬体重が460キロ未満だった馬の成績を合算すると【2.0.6.20】、勝率7.1%、複勝率28.6%、単勝回収率107%、複勝回収率205%。人気薄が3着に食い込むケースがしばしばあるので、460キロ未満の伏兵に警戒しておきたい。

【結論】

2014/3/15 中山7R サラ3歳500万下 1着 7番 イダス

2014/6/22 東京7R サラ3歳上500万下 1着 4番 メドウヒルズ

表1の人気別成績で見たように、ふたケタ人気のダークホースが突っ込んでくるケースが少なくないラジオNIKKEI賞。人気薄でも、ひとつでもストンロングポイントを持った馬であればマークしておいたほうがいいだろう。

ここで改めて、好走例の多い、あるいは好走率の高い条件を改めてまとめておこう。まず、人気を見る場合は今走より前走のほうが参考になり、条件戦で前走1〜3番人気だった馬の成績が抜群だった。また、牡馬のハンデ53〜55キロのゾーンに好走が多く、前走でオープンクラスに出走していた馬は斤量増や増減なしでも好走例がある反面、前走比で斤量が軽くなるほど好走率が下がる傾向があった。そして、前走で条件戦に出走していた馬は、増減なしの成績が非常に優秀だった。前走のクラスを問わず斤量が3キロ以上軽くなった馬の成績は振るわなかった。そして、前走で古馬混合の3歳以上戦に出走していた馬の好走率も高く、460キロ未満の馬が3着に入って穴をあけることが多かった。

これらの観点から注目したい馬を探していくが、登録21頭のうち、斤量が3キロ以上軽くなった9頭は前走クラスを問わずに割引の対象とする。また、前走で条件戦に出走しながら斤量が増えるハドソンヤードと、牡馬の好走ゾーンであるハンデ53〜55キロに収まらなかったラディウス(52キロ)、そして人気の一角と目されるショウナンワダチ(56キロ)も今回は思い切って割り引いてみたい。

残るは9頭のうち、ハンデ(斤量)面で注目すべき馬を探していこう。まず、好走率が非常に高い「前走で条件戦に出走し、斤量は増減なし」に該当し、牡馬の好走ゾーンであるハンデ53〜55キロにも合致するのが、イダスメドウヒルズの2頭だ。両馬とも、こちらも好走率が非常に高い「前走の条件戦で1〜3番人気」や「前走で3歳以上戦に出走」にも合致しており、出走してくれば注目の存在だ。

そのほか、クラリティシチーやピオネロ、ミヤジジャスパー、ラリングクライといった馬たちも明らかな減点はないのだが、明らかなストロングポイントも見出しづらい。そこで、3着の穴となることが多い馬体重460キロ未満の条件をクリアしそうなベストドリーム(前走444キロ)を激走候補として挙げておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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