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第814回 リベンジか初挑戦でのVか!? 宝塚記念を占う

2014/6/26(木)

今週は宝塚記念が行われる。上半期の中央競馬を占めくくるグランプリだ。今年は実績馬のリタイアや回避が多く、頭数的にもさびしくなったが、それでも限り得るだけの一流馬が揃いそうだ。注目はゴールドシップの連覇か、それともジェンティルドンナのリベンジか。はたまたウインバリアシオンらがG1初制覇を飾るのか。そんなところが大きな見どころだろう。

前回(第813回データde出〜た)の当コラムでは、「連覇が鬼門」というテーマで一足先に展望を行った。結論としてはゴールドシップにとっては、嫌なジンクス・データとなった。それでも勝負の行方はわからないが、実際問題として連覇を達成している馬がいないのでデータでは推しにくい。

その点に関連付け、今回は宝塚記念でのキャリア・経験値からさらに分析を続けていきたい。データ期間は過去10年。過去10年の宝塚記念を調べながら、今年のレースの分析を行いたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 宝塚記念の好走馬(過去10年)

着順 人気 馬名 年齢 宝塚 前走成績 備考
13年 1 2 ゴールドシップ 4 天皇賞(春)5着  
2 5 ダノンバラード 5 鳴尾記念3着 AJC杯1着
3 1 ジェンティルドンナ 4 DSC2着  
12年 1 1 オルフェーヴル 4 天皇賞(春)11着  
2 2 ルーラーシップ 5 ○5 Qエリザ1着 AJC杯1着
3 6 ショウナンマイティ 4 鳴尾記念2着  
11年 1 6 アーネストリー 6 ○3 金鯱賞3着  
2 1 ブエナビスタ 5 ○2 Vマイル2着  
3 3 エイシンフラッシュ 4 天皇賞(春)2着  
10年 1 8 ナカヤマフェスタ 4 メトロポリタン1着  
2 1 ブエナビスタ 4 Vマイル1着  
3 3 アーネストリー 5 金鯱賞1着  
09年 1 2 ドリームジャーニー 5 天皇賞(春)3着  
2 3 サクラメガワンダー 6 ○4 金鯱賞1着  
3 1 ディープスカイ 4 安田記念2着  
08年 1 5 エイシンデピュティ 6 金鯱賞1着  
2 1 メイショウサムソン 5 ○2 天皇賞(春)2着  
3 11 インティライミ 6 ○7 金鯱賞7着  
07年 1 3 アドマイヤムーン 4 Qエリザ3着 京都記念1着
2 2 メイショウサムソン 4 天皇賞(春)1着  
3 4 ポップロック 6 目黒記念1着  
06年 1 1 ディープインパクト 4 天皇賞(春)1着  
2 10 ナリタセンチュリー 7 天皇賞(春)12着  
3 9 バランスオブゲーム 7 ○11 安田記念17着  
05年 1 11 スイープトウショウ 4 安田記念2着  
2 3 ハーツクライ 4 天皇賞(春)5着  
3 2 ゼンノロブロイ 5 ○4 有馬記念1着  
04年 1 1 タップダンスシチー 7 ○3 金鯱賞1着  
2 6 シルクフェイマス 5 天皇賞(春)3着 京都記念1着
3 3 リンカーン 4 天皇賞(春)13着  

まず表1は過去10年の宝塚記念で上位3頭までに好走した馬の一覧。勝ち馬、年齢、前走成績などを記載した。そして宝塚記念のキャリア・経験値を示したのが今回の大きなポイントだ。表内に「─」と示したのが、宝塚記念初挑戦の馬。それ以外の馬には、同レースの出走経験がありとして「○」をつけ、その右横にその時の着順(複数回ある場合は最も良い着順)を示した。

連覇が達成されていないレースなので、「○1」という表記となった勝ち馬はいない。勝ち馬はおろか、3着以内と枠を広げても見当たらない。しかし、○2や○3といった馬は何頭かいる。11年優勝のアーネストリーは、前年の宝塚記念で3着と好走。04年タップダンスシチーも前年の宝塚記念で3着。善戦し、翌年にリベンジという形となっている。前年2着の馬にはブエナビスタやメイショウサムソンがいる。連覇は鬼門でも、2年連続で好走するケースは意外とある。そして、06年3着バランスオブゲームのように過去の宝塚記念で大きく凡走している馬でも、チャンスはあるという点もポイント。08年のインティライミも同様のパターン。ただし、連対までこぎつけるのは容易ではないようだ。

したがって、多くの場合は宝塚記念初挑戦で勝利、あるいは好走というケースとなっている。昨年優勝のゴールドシップや、12年優勝のオルフェーヴルもそうだ。基本的に4歳馬が強い傾向があり、そうなると自然に宝塚記念初挑戦というパターンにあてはまる。

4歳馬の中でも前述の2頭は実績十分。前年の有馬記念を勝利しており、古馬混合のG1で勝ち負けの実績があった。アドマヤムーンやディープインパクト、スイープトウショウなどもそうだ。例外なのは10年のナカヤマフェスタ。同馬はその実績がなかったが、前走メトロポリタンSを勝っていた。4歳馬の中でもそれなりの実績を持った馬が、初挑戦で勝利を飾っている。

あとは、穴馬として注目したいのは、2200m重賞で勝利の実績がある馬だ。昨年、3強と言われた中で、一角崩しを果たしたのがダノンバラード。同馬は前走こそ鳴尾記念で敗れていたが、年明けにAJC杯で優勝を飾っていた。12年2着のルーラーシップも同様のパターン。07年1着アドマイヤムーンや。04年2着のシルクフェイマスは同年の京都記念を勝っていた。そうした実績がある馬は、連対までこぎつける可能性があるとして注目すべきだろう。

【結論】
それでは今年の宝塚記念を占っていこう。出走予定メンバーは表2の通りとなっている。

■表2 今年の宝塚記念出走予定馬

馬名 年齢 宝塚 前走成績 備考
ヴィルシーナ 5 Vマイル1着  
ウインバリアシオン 6 ○4 天皇賞(春)2着  
ヴェルデグリーン 6 中山記念5着 AJC杯1着
カレンミロティック 6 鳴尾記念4着  
ゴールドシップ 5 ○1 天皇賞(春)7着  
ジェンティルドンナ 5 ○3 DSC1着  
デニムアンドルビー 4 Vマイル7着 JC2着
トーセンジョーダン 8 ○9 鳴尾記念8着  
ヒットザターゲット 6 ○11 天皇賞(春)15着  
フェイムゲーム 4 天皇賞(春)6着  
ホッコーブレーヴ 6 天皇賞(春)3着  
マイネルラクリマ 6 エプソムC2着  
メイショウマンボ 4 Vマイル2着  

2013/11/24 東京11R ジャパンカップ(G1)1着 7番 ジェンティルドンナ

2013/9/15 阪神11R 関西TVローズS(G2)1着 1番 デニムアンドルビー

冒頭に述べたように今年はフルゲートに満たない頭数での一戦。それでも甲乙つけがたい実績馬が揃っていれば楽しみなのだが、人気はハッキリと分かれそうなメンバー構成だ。ゴールドシップの連覇という、宝塚記念史上初の快挙に注目しつつも、達成できなかった場合の結果を考えたいところだ。

その場合、真っ先に有力馬と思えるのがジェンティルドンナ。昨年の宝塚記念では3着に入線。1番人気の期待を裏切る結果となったが、それが今年功を奏するか。過去10年ではタップダンスシチーとアーネストリーが、前年3着からのリベンジを果たしている。データ的には、ジェンティルドンナがこのパターンにあてはまると、予想してみたい。

実際に上位人気に支持されそうなウインバリアシオンは、すでに宝塚記念の出走があり、4着という結果。惜しい着順だ。過去10年ではこの手のタイプが勝ったケースはない。しかし、2〜3着候補ならば当然有力。前走天皇賞(春)は2着だが、同レースでは善戦できていればOK。大きく負けていても、1番人気の馬ならばオルフェーヴルやゴールドシップのように巻き返すことができる。

宝塚記念初挑戦の馬で注目すべきなのは4歳馬。今年はデニムアンドルビーとフェイムゲーム、メイショウマンボが出走予定。フェイムゲームは実績不足なのでここは軽視。G1勝ち鞍ではメイショウマンボが断然上だが、牡馬混合のG1で好走実績がない点が引っかかる。だが、デニムアンドルビーは昨年のJCで2着と好走。よって、4歳馬の中ならばデニムアンドルビーを推奨してみたい。

その他の5歳以上の馬では、前走ヴィクトリアマイルを勝ったヴィルシーナよりも、ヴェルデグリーンに注目。今年1月のAJC杯の勝ち馬。穴馬としての資格はある。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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