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第812回 開幕週の傾向を踏まえて函館スプリントSを展望

2014/6/19(木)

 今週の函館競馬のメインレースは函館スプリントS。過去にはキンシャサノキセキやカレンチャン、ロードカナロアなどスプリントG1で頂点に輝いた馬が出走している。秋のスプリンターズSに向けて、注目のレースだ。今回は2008年以降に函館で行われた過去5回の同レースの傾向と開幕週だった先週の芝1200m戦の傾向から展望する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館スプリントSの人気別成績と牡牝別成績(08年以降の過去5回/札幌開催の09年を除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2- 2- 0- 1/ 5 40.0% 80.0% 80.0% 90% 100%
2番人気 2- 0- 1- 2/ 5 40.0% 40.0% 60.0% 218% 86%
3番人気 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 86%
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 48%
5番人気 0- 2- 1- 2/ 5 0.0% 40.0% 60.0% 0% 182%
6〜10番人気 1- 0- 0-24/25 4.0% 4.0% 4.0% 72% 20%
11番人気以下 0- 0- 1-19/20 0.0% 0.0% 5.0% 0% 91%
牡馬 3- 4- 2-42/51 5.9% 13.7% 17.6% 51% 39%
牝馬 2- 1- 3-13/19 10.5% 15.8% 31.6% 36% 150%

 まず表1は過去5回の人気別成績と牡牝別成績。1番人気馬は11年カレンチャンら2勝をあげ、連対率80%と高い。2番人気馬も一昨年のドリームバレンチノら2勝。上位2番人気馬までで4勝と勝ち切る傾向が強い。以下、6番人気馬が昨年のパドトロワの1勝。

 3着以内馬は上位5番人気馬までが多く、15頭中13頭までを占めている。6番人気以下となると3着以内馬が少なく、2ケタ人気馬の好走は一昨年3着のビスカヤ(11番人気)のみ。昨年は6番人気→5番人気→3番人気の順で馬連9040円・3連単162690円とやや波乱となったが、例年は堅い決着が多い

 牡牝別成績では、出走数が少ない牝馬が10年ワンカラット・11年カレンチャンと2勝。勝率・連対率・複勝率ともに牡馬を上回っている。特に複勝率31.6%は非常に高く、複勝回収率も100%を大きく超えていた。

■表2 函館スプリントSの枠番別成績(08年以降の過去5回/札幌開催の09年を除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 2- 2- 2/ 7 14.3% 42.9% 71.4% 60% 135%
2枠 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 117% 32%
3枠 1- 2- 1- 4/ 8 12.5% 37.5% 50.0% 22% 113%
4枠 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 30%
5枠 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7枠 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 180% 67%
8枠 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 182%

 表2は枠順別成績。内枠の1〜3枠の馬が5勝中4勝をあげている。特に1枠に入った馬の複勝率は71.4%と非常に高い。過去5回で毎年1頭ずつ3着以内に入っており、昨年はフォーエバーマークが3着に入っている。

コース形態を説明しておくと、2コーナー奥からのスタート。向正面を400mほど進み、3コーナーへ。4コーナーまでカーブが続き、直線は262.1mしかない。内枠、特に1枠に入った馬は後方まで下がらない限りは終始ラチ沿いを進むことができる公算が高い。

 内枠有利の傾向が出ているが、外目の7枠は昨年のパドトロワら連対馬が2頭と健闘している。ただし、これら2頭はレース序盤で前の位置につけていた。一方、4〜6枠は不振傾向。内外にはさまれて、レース序盤の運び方が難しいのだろう。

■表3 函館スプリントSの脚質別成績(08年以降の過去5回/札幌開催の09年を除く)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 86%
先行 4- 2- 1-11/18 22.2% 33.3% 38.9% 170% 73%
差し 1- 2- 2-20/25 4.0% 12.0% 20.0% 10% 50%
追い込み 0- 0- 1-21/22 0.0% 0.0% 4.5% 0% 82%

 表3は脚質別成績。先行馬が一昨年のドリームバレンチノら4勝をあげ、勝率・連対率トップ。序盤から前につけられた馬が勝ち切る場合が多い。差し馬は11年カレンチャンの1勝のみ。差し馬で3着以内に入った4頭はいずれも1〜4枠の内枠の馬だった。

 一方、4コーナー10番手以下の追い込み馬はほぼ壊滅状態。一昨年に11番人気ビスカヤが3着に追い込んでいるが、上位2頭とは2馬身以上の差があった。

 まとめると、前につけられる逃げ・先行馬が有利で、差し馬は距離ロスが少ない内目の枠に入った馬が好走する傾向がある。後方から外を回す馬はかなり厳しい。

■表4 函館開幕週の芝1200m戦の枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 2- 2- 5/11 18.2% 36.4% 54.5% 39% 259%
2枠 1- 0- 2- 8/11 9.1% 9.1% 27.3% 49% 46%
3枠 1- 2- 0- 8/11 9.1% 27.3% 27.3% 66% 79%
4枠 2- 2- 0- 8/12 16.7% 33.3% 33.3% 326% 202%
5枠 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 19%
6枠 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7枠 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 11%
8枠 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は開幕週で行われた芝1200m戦の枠番別成績。先週は6レース行われたが、連対馬12頭はいずれも1〜4枠に入った馬が占めた。5〜8枠に入った馬との差は歴然としており、間違いなく内枠有利だった。特に1枠に入った馬が好成績なのは、表2で示した過去の函館スプリントSの傾向と同じだ。

 よほどの道悪にならなければ、今週も内有利の馬場は変わらないだろう。現時点では枠順はわからないが、「内枠に入った馬は人気薄でも買い、外枠に入った馬は人気馬でも割引」というスタンスで臨みたい。

■表5 函館開幕週の芝1200m戦の脚質別成績と4コーナーでの位置別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 433% 326%
先行 4- 1- 4-10/19 21.1% 26.3% 47.4% 158% 105%
差し 0- 4- 2-29/35 0.0% 11.4% 17.1% 0% 87%
追い込み 0- 0- 0-33/33 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4角1番手 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 50.0% 433% 326%
2番手以内 3- 2- 3- 4/12 25.0% 41.7% 66.7% 387% 281%
3番手以内 6- 2- 4-12/24 25.0% 33.3% 50.0% 234% 165%
4番手以内 6- 2- 4-13/25 24.0% 32.0% 48.0% 224% 158%
5番手以内 6- 4- 5-21/36 16.7% 27.8% 41.7% 156% 166%
7番手以内 6- 6- 6-26/44 13.6% 27.3% 40.9% 127% 159%

 表5は先週の芝1200m戦の脚質別成績と4コーナーでの位置別成績。勝ち馬6頭はすべて逃げ・先行馬で、どちらも複勝率がかなり高い。先週日曜メインの1000万下・UHB杯では逃げたブルーストーンが3馬身差で逃げ切り勝ち。3着馬も道中2番手につけた先行馬だった。差し馬で3着以内に入った6頭はすべて1〜3枠に入った馬で、表3で示した函館スプリントSの差し馬の傾向と一致していた。

 4コーナーでの位置取りを見ると、2番手までにつけた馬が複勝率66.7%と非常に高い。勝ち馬はすべて4コーナー3番手以内、3着以内馬はすべて4コーナー7番手以内にはいた。

 過去の函館スプリントSの傾向、そして先週の芝1200m戦の結果から合わせて分析すると、@内枠に入った馬がかなり有利、A逃げ・先行馬優勢、差し馬も内枠ならば狙い目、ということがハッキリしてくる。

<結論>

■表6 今年の函館スプリントSの出走予定馬(6/18現在)

馬名 性齢 斤量 前走成績
アースソニック 牡5 56 韋駄天S 3着
ガルボ 牡7 58 高松宮記念 11着
クリスマス 牝3 50 オークス 12着
クリーンエコロジー 牡6 56 欅S 11着
サンライズブラット 牡6 56 オアシスS 7着
ストレイトガール 牝5 56 ヴィクトリアM 3着
スマートオリオン 牡4 56 高松宮記念 7着
セイコーライコウ 牡7 56 韋駄天S 1着
ツインクルスター 牝5 54 春雷S 7着
デュアルスウォード 牡6 56 韋駄天S 4着
ハノハノ 牡6 56 鞍馬S 3着
フォーエバーマーク 牝6 55 韋駄天S 2着
ブランダムール 牝5 54 1600万下 18着
メモリアルイヤー 牝6 54 安土城S 11着
ヤマニンプチガトー 牝5 54 1600万下 6着
レオンビスティー 牡5 56 春雷S 12着
ローブティサージュ 牝4 54 ヴィクトリアM 11着
※フルゲート16頭。

2013/8/25 函館11R キーンランドカップ(G3)1着 1番 フォーエバーマーク

2013/8/11 函館11R UHB賞1着 1番 ストレイトガール

 今年の出走予定馬は表6のとおり。

 人気を集めそうなのが高松宮記念、ヴィクトリアMで続けて3着と好走しているストレイトガール。昨年の函館開催から快進撃が始まっており、函館芝1200mは8戦5勝、2着2回と得意にしている。死角はないように思えるが、瞬発力がある分、道中の位置取りが後ろになる場合が考えられる。それでも内枠ならカバーできるが、外枠に入った場合は危ない人気馬となるかもしれない。枠順をしっかりとチェックしたい。

 軸として推奨したいのが昨年3着だったフォーエバーマーク。こちらも函館芝1200mで4戦3勝、3着1回と崩れていない。表2の過去の函館スプリントSで7枠の先行馬が好走したように、逃げ・先行馬はスタート直後に内へと切れ込んでいくため、勝負どころで距離ロスが少ない。同馬は前走の1000m戦・韋駄天Sでも前につけて粘ったように、逃げ・先行してのしぶとさがある。今回はおそらくハナへ行きそうで、少しでもペースが緩めば、昨年のキーンランドCのような逃げ切りも十分に可能だろう。

 また前に行きそうなツインクルスターも表1で示した好成績をあげている牝馬で、粘り込みがあっておかしくない。他にも函館で2戦2勝と相性が良く、先行策で結果を残しているスマートオリオンも有力。逆に、前走韋駄天Sで差し切り勝ちを決めたセイコーライコウ、近走後方からの競馬が続いているクリスマスあたりは軽視したいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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