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第809回 1回函館開催で好成績の騎手は?

2014/6/9(月)

先週から夏競馬が開幕したが、北海道・函館競馬は今週が開幕週になる。関東では東京、関西では阪神競馬が行われ、まだ春競馬の延長といった印象もある1回函館開催。そこで今回は、その1回函館で好成績を残している騎手を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 1回函館と東西主場の開催日程

東西 1回函館
1週目 2週目 3週目 4週目
2011年 東主場 中山
西主場 阪神 京都
2012年 東主場 東京 福島
西主場 阪神
2013年 東主場 東京 福島
西主場 阪神 中京
2014年 東主場 東京
西主場 阪神

表1にあるように本年の1回函館は計3週・6日間開催で、関東は東京、関西は阪神との同時開催になる。開催6日目には阪神でG1・宝塚記念もあり、騎乗馬次第では函館と阪神(あるいは東京)を行き来する騎手もいるだろう。そんな中で好成績を残すのはどの騎手か。近年は代替開催や日程変更が続き、この形で1回函館が行われるのは初めてだが、本年同様にいわゆる「中央4場」と重なる週が多いため、過去3年の「1回函館」を対象とする。

■表2 函館全開催の騎手成績(11〜13年)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
岩田康誠 48-48-36-160/292 16.4% 32.9% 45.2% 67% 91%
藤田伸二 40-38-24-152/254 15.7% 30.7% 40.2% 89% 93%
三浦皇成 39-42-42-283/406 9.6% 20.0% 30.3% 72% 82%
吉田隼人 38-40-43-278/399 9.5% 19.5% 30.3% 62% 83%
秋山真一郎 32-19-13-147/211 15.2% 24.2% 30.3% 108% 93%
四位洋文 27-25-17-130/199 13.6% 26.1% 34.7% 53% 62%
松田大作 27-21-28-219/295 9.2% 16.3% 25.8% 162% 105%
丸山元気 25-26-42-246/339 7.4% 15.0% 27.4% 46% 74%
古川吉洋 24-29-29-207/289 8.3% 18.3% 28.4% 68% 89%
丹内祐次 21-37-35-232/325 6.5% 17.8% 28.6% 58% 88%

2013/8/31 函館11R 札幌2歳ステークス(G3)1着 1番 レッドリヴェール 岩田康誠騎手

1回函館の騎手成績を見る前に、まずは過去3年の函館競馬全体の騎手成績を見てみたい。勝ち鞍1位は岩田康誠騎手で、勝率や連対率、複勝率も勝ち鞍ベスト10の中ではトップの成績。過去3年とも連対率30.0%以上を記録するなど、毎年安定した成績を残している。ほかに、藤田伸二騎手、秋山真一郎騎手、四位洋文騎手が勝率15.0%を超えるなど、好走確率の高い騎手として挙げられる。

■表3 1回函館開催の騎手成績(11〜13年)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 2011年 2012年 2013年
複勝率 複勝率 複勝率
三浦皇成 18-13-21-96/148 12.2% 20.9% 35.1% 76% 84% 7 32.1% 8 36.2% 3 38.2%
秋山真一郎 18-8-3-51/80 22.5% 32.5% 36.3% 184% 90% 8 34.4% 5 42.1% 5 34.5%
吉田隼人 16-15-16-109/156 10.3% 19.9% 30.1% 80% 89% 5 29.0% 7 36.7% 4 24.4%
岩田康誠 14-9-9-42/74 18.9% 31.1% 43.2% 66% 78% 6 46.4% 4 38.9% 4 42.9%
藤田伸二 13-16-9-60/98 13.3% 29.6% 38.8% 53% 91% 10 40.0% 1 50.0% 2 18.2%
四位洋文 13-6-7-44/70 18.6% 27.1% 37.1% 64% 62% 4 29.6% 5 55.0% 4 30.4%
丸田恭介 12-8-8-96/124 9.7% 16.1% 22.6% 129% 93% 2 18.4% 5 28.6% 5 22.5%
古川吉洋 10-11-13-80/114 8.8% 18.4% 29.8% 58% 79% 5 41.2% 1 6.3% 4 35.5%
川須栄彦 9-5-10-67/91 9.9% 15.4% 26.4% 66% 54% 騎乗なし 5 29.2% 4 23.3%
丸山元気 8-12-20-101/141 5.7% 14.2% 28.4% 33% 71% 5 33.8% 1 25.0% 2 21.4%

2011/7/2 函館12R 美利河特別 1着 6番 マッキーコバルト 秋山真一郎騎手

では、本題の1回函館の騎手成績を見てみよう。2着数の差でこのランキングでは2位にはなったが、好走確率や回収率も含め目立つ成績を残しているのが秋山真一郎騎手だ。表1でも上々の成績を残していたが、1回函館にかぎると勝率を7ポイント以上上積みし、単勝回収率も184%を記録。また、過去3年すべて5勝以上で単勝回収率100%超、複勝率も34%以上と、毎年安定した成績を残している。

その秋山騎手に好走確率ではやや及ばないものの、表2では勝ち鞍3位だった三浦皇成騎手も好成績。表2の好走確率は上位の中ではさほど目立たなかったが、1回函館では勝率や複勝率が特に向上。過去3年通じて複勝率30.0%以上と、こちらも安定感も見せている。

岩田康誠騎手四位洋文騎手は、表2の函館全体同様に好走確率が高く、この両名は特に1回函館にこだわらず注目ということでいいだろう。一方、表2では2位だった藤田伸二騎手は、11年に10勝をマークしたものの、一昨年が【1.11.6.18】と勝ち切れず、昨年は【2.1.1.18】と下降傾向。ただ、1回函館を除いた函館競馬の成績はこれほどの落ち込みは見られないだけに、今年は開幕から持ち直してくるか注目される。

その他では、表2のランク外14位から7位に飛び込んだのが丸田恭介騎手。函館全体の勝率6.0%、単勝回収率76%に比べ、1回函館はそれぞれ9.7%、129%と高い数字を残している。また、11年2勝から、ここ2年は連続して5勝を挙げており、さらに成績を伸ばしてくる可能性もあるだろう。また、表2、表3ともランク外ではあるが、田中勝春騎手が昨年2日間だけの参戦で【4.2.1.6】連対率46.2%。1回函館以外では昨年終盤にもう1日騎乗があるだけ(3日合計で【5.3.2.11】)と、函館での騎乗機会は少ないジョッキーだが、今年も参戦があれば要注目だ。

■表4 1回函館開催のコース別騎手成績(11〜13年)

コース 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
芝1200 岩田康誠 6-3-3-5/17 35.3% 52.9% 70.6% 92% 114%
藤田伸二 5-3-2-18/28 17.9% 28.6% 35.7% 59% 83%
秋山真一郎 4-3-2-17/26 15.4% 26.9% 34.6% 93% 103%
吉田隼人 4-2-3-28/37 10.8% 16.2% 24.3% 61% 56%
津村明秀 4-1-1-21/27 14.8% 18.5% 22.2% 61% 69%
芝1800 吉田隼人 5-2-2-13/22 22.7% 31.8% 40.9% 218% 113%
松田大作 5-0-2-9/16 31.3% 31.3% 43.8% 137% 66%
丹内祐次 2-3-2-9/16 12.5% 31.3% 43.8% 78% 196%
四位洋文 2-1-1-7/11 18.2% 27.3% 36.4% 37% 62%
藤田伸二 2-0-3-10/15 13.3% 13.3% 33.3% 106% 177%
ダ1000 三浦皇成 6-1-6-9/22 27.3% 31.8% 59.1% 161% 146%
秋山真一郎 4-1-0-6/11 36.4% 45.5% 45.5% 401% 118%
丸田恭介 3-1-2-17/23 13.0% 17.4% 26.1% 66% 52%
古川吉洋 2-2-3-11/18 11.1% 22.2% 38.9% 95% 95%
宮崎北斗 2-2-0-10/14 14.3% 28.6% 28.6% 75% 113%
ダ1700 四位洋文 6-1-4-14/25 24.0% 28.0% 44.0% 83% 70%
吉田隼人 5-7-4-33/49 10.2% 24.5% 32.7% 77% 93%
丸田恭介 5-3-3-29/40 12.5% 20.0% 27.5% 90% 80%
岩田康誠 5-3-1-19/28 17.9% 28.6% 32.1% 47% 48%
川須栄彦 5-2-3-22/32 15.6% 21.9% 31.3% 133% 76%

最後に、サンプルがさほど多くないため参考程度にはなるが、函館競馬の中ではレース数の多い芝1200、1800、ダート1000、1700mの1回函館騎手ランキングも掲載しておきたい。一番の注目は1200mで岩田康誠騎手が連対率52.9%、複勝率70.6など好成績を収めていること。ほかにダート1000mの秋山真一郎騎手が勝率36.4%、連対率45.5などが目立つところだ。

以上、表開催が「中央4場」と多く重なる、1回函館を中心に過去3年の騎手成績をまとめてみた。騎手だけで結果が決まるわけではないが、本命選びや取捨を迷った際の「ひと押し」のデータとして利用したい。なお、年によって参戦する騎手に変化があり、それらの騎手の厩舎との繋がりによっては、成績が大きく変動する可能性もある点には注意しておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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