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第808回 超豪華メンバーとなった安田記念で有力なのは?

2014/6/5(木)

今年の安田記念は、レーティング世界一を誇るジェスタウェイを筆頭に9頭ものG1馬が顔を揃える豪華メンバーとなった。そのほかにもいずれ劣らぬ実力馬が駒を進め、どこから入っても楽しめそうな一戦だが、データで優位に立っているのはどの馬なのか、過去10年のレース傾向を調べてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1.0〜1.4 0-  0-  0-  0/  0          
1.5〜1.9 1-  0-  0-  0/  1 100.0% 100.0% 100.0% 180% 110%
2.0〜2.9 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3.0〜3.9 0-  1-  0-  1/  2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 65%
4.0〜4.9 3-  0-  0-  4/  7 42.9% 42.9% 42.9% 178% 82%
5.0〜6.9 2-  1-  0- 13/ 16 12.5% 18.8% 18.8% 81% 44%
7.0〜9.9 0-  2-  3- 12/ 17 0.0% 11.8% 29.4% 0% 95%
10.0〜14.9 3-  2-  1- 13/ 19 15.8% 26.3% 31.6% 197% 132%
15.0〜19.9 0-  2-  0- 12/ 14 0.0% 14.3% 14.3% 0% 79%
20.0〜29.9 1-  2-  2- 16/ 21 4.8% 14.3% 23.8% 139% 164%
30.0〜49.9 0-  0-  3- 32/ 35 0.0% 0.0% 8.6% 0% 64%
50.0〜99.9 0-  0-  1- 26/ 27 0.0% 0.0% 3.7% 0% 22%
100.0〜 0-  0-  0- 20/ 20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は単勝オッズ別の成績。今年の安田記念ではジャスタウェイが人気を集めそうではあるが、全体的にはかなりの混戦が予想される。そこで、より具体的に単勝オッズ別の成績を見てみたい。まず1着に関しては、過去10年のうち9頭は単勝15倍未満から出ていることがわかる。馬単や3連単の1着には、あまり極端な穴馬は狙わないほうがいいだろう。一方、3着以内という点では30倍未満までなら複勝率に大きな差がないので、ここに収まっていれば気にせず狙ってよさそうだ。しかし、30倍以上になるとガクッと数字がダウンし、好走しても3着まで。そして、50倍以上で好走したのは09年3着のファリダッドのみで、この馬にしても単勝52.0倍というオッズだったので、50倍を大きく上回るオッズになるようだと評価を下げたほうがいいだろう。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 22% 59%
2枠 3- 1- 3-13/20 15.0% 20.0% 35.0% 74% 151%
3枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 20% 32%
4枠 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 61% 64%
5枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 20% 48%
6枠 0- 1- 1-18/20 0.0% 5.0% 10.0% 0% 51%
7枠 2- 1- 0-27/30 6.7% 10.0% 10.0% 135% 61%
8枠 1- 1- 4-24/30 3.3% 6.7% 20.0% 46% 105%

表2は枠番別の成績。6枠を除くすべての枠から勝ち馬が出ており、数字を見てもそこまで極端な差が出ているわけではないが、複勝率ベースでは内の1、2枠か外の8枠の数字が若干優秀。8枠の好走馬は3着が多い点を考慮すると、迷ったときは1、2枠を重視するといいかもしれない。

■表3 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 32%
先行 3-  1-  2- 26/ 32 9.4% 12.5% 18.8% 118% 88%
中団 6-  4-  5- 79/ 94 6.4% 10.6% 16.0% 47% 69%
後方 1-  4-  3- 36/ 44 2.3% 11.4% 18.2% 25% 77%
※脚質はTARGET frontier JVによる分類

表3は脚質別の成績。これを見ると「逃げ」にも07年に2着に入ったコンゴウリキシオーがいるものの、不利な感は否めない。「先行」「中団」「後方」に関しては、連対率と複勝率はほぼ互角。ただし、勝率は先行、中団、後方の順となっており、ある程度前に行ける馬のほうが勝ち切りを期待できそうだ。

■表4 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
400〜419kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
420〜439kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 0-  1-  1- 13/ 15 0.0% 6.7% 13.3% 0% 88%
460〜479kg 1-  2-  5- 43/ 51 2.0% 5.9% 15.7% 22% 78%
480〜499kg 3-  3-  2- 39/ 47 6.4% 12.8% 17.0% 74% 74%
500〜519kg 4-  3-  1- 32/ 40 10.0% 17.5% 20.0% 92% 82%
520〜539kg 2-  1-  0- 16/ 19 10.5% 15.8% 15.8% 56% 30%
540kg〜 0-  0-  1-  2/  3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 130%

意外と侮れないのが馬体重。表4の通り、過去10年で当日の馬体重が479キロ以下の馬が勝ったのは1頭(04年ツルマルボーイ)のみで、残り9頭は480キロ以上の馬が占めているからだ。迷ったときは馬体重の大きい馬と考えてもいいだろう。

■表5 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 1-  0-  0-  2/  3 33.3% 33.3% 33.3% 976% 236%
4歳 1-  3-  1- 35/ 40 2.5% 10.0% 12.5% 10% 57%
5歳 2-  4-  4- 52/ 62 3.2% 9.7% 16.1% 9% 60%
6歳 5-  0-  5- 32/ 42 11.9% 11.9% 23.8% 115% 104%
7歳 1-  3-  0- 22/ 26 3.8% 15.4% 15.4% 24% 75%
8歳以上 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は年齢別の成績。これを見ると、過去10年で半分の5回は6歳馬が制していることがわかる。また、4歳馬と5歳馬で分がいいのは5歳馬のほうだから、出走例の多い4〜6歳に関しては6歳、5歳、4歳の順で好成績を収めている。また、今年はNHKマイルCを制したミッキーアイルの古馬挑戦も注目のひとつ。3歳馬は11年にリアルインパクトが勝利しており、少なくとも3歳馬という点で評価を下げるわけにはいかない。7歳で制したのは06年のブリッシュラックで、2着の3頭を含めた7歳の好走馬4頭にはマイルG1の連対経験があった。

■表6 出走間隔別成績

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 1-  0-  0-  1/  2 50.0% 50.0% 50.0% 695% 235%
中2週 4-  3-  3- 58/ 68 5.9% 10.3% 14.7% 36% 58%
中3週 2-  1-  1- 16/ 20 10.0% 15.0% 20.0% 178% 113%
中4〜8週 2-  5-  6- 56/ 69 2.9% 10.1% 18.8% 22% 78%
中9〜24週 1-  1-  0- 17/ 19 5.3% 10.5% 10.5% 21% 50%
中25週以上 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は前走からの出走間隔別成績で、出走間隔が中9週以上に開いた場合は割引と見てよさそうだ。好走したのは13年1着のロードカナロアと06年2着のアサクサデンエンで、いずれもG1勝利の実績があった。また、中4〜8週の場合は勝率がやや低く、3着以内であれば問題なさそうだが、1着となるとやや不安もある。したがって、無難なのは中3週までの馬となりそうだ。

■表7 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
京王杯SC 2- 3- 1-43/49 4.1% 10.2% 12.2% 38% 55%
ヴィクトリアマイル 2- 0- 1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% 36% 56%
産経大阪杯 1- 2- 1- 2/ 6 16.7% 50.0% 66.7% 188% 165%
チャンピオンズマイル 1- 1- 2-19/23 4.3% 8.7% 17.4% 27% 76%
ドバイデューティフリー 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 146% 316%
高松宮記念 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 80% 40%
NHKマイルC 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 976% 236%
メイS 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 1390% 470%
マイラーズC 0- 2- 5-29/36 0.0% 5.6% 19.4% 0% 105%
都大路S 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 128%
※好走例のあるレースのみ

表7は前走レース別成績。好走例が延べ6頭ともっとも多いのは京王杯SC組だが、全体の好走率は低く、吟味が必要となる。同じことはヴィクトリアマイル組とマイラーズC組にも言える。ヴィクトリアマイル組は連覇したウオッカを除くと【0.0.1.13】という成績で、マイラーズC組も勝ち馬は出ておらず、全体の好走率も強調すべきほどではない。ただし、マイラーズC組に関しては、開催週が1週ズレて京都開催となった12年にコスモセンサーが15番人気3着、13年もダノンシャークが12番人気3着と2年連続で激走を見せている。両馬ともマイラーズCでも3着に入っており、好走しながら人気を落とした馬がいれば見落とさないようにしたい。香港のチャンピオンズマイル組は08年2着のアルマダを最後に好走がなく、09年以降は【0.0.0.11】。近年は香港勢の苦戦傾向が顕著になっている。

好走率が高いのは【1.2.1.2】の産経大阪杯組と、【1.1.0.1】のドバイデューティフリー組。出走例は少ないが、該当する馬がいれば要注意だ。

■表8 前走からの距離変化別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
同距離 4-  4-  8- 75/ 91 4.4% 8.8% 17.6% 45% 85%
今回延長 3-  3-  1- 50/ 57 5.3% 10.5% 12.3% 40% 51%
今回短縮 3-  3-  1- 17/ 24 12.5% 25.0% 29.2% 123% 100%
※前走は芝レースのみ

表8は、前走との距離の変化による成績の違いを比較したもの。なお、前走でダート戦に出走した馬は距離を問わず好走例がないので、芝に限っている。これを見ると、安田記念では明らかに「今回短縮」が有利であることがわかるだろう。好走例がもっとも多い「同距離」はもちろん、「今回延長」にも好走例があるので無視はできないが、迷ったら「今回短縮」の馬を重視する作戦は有力となる。

■表9 前走上がり3Fタイム順位別成績

前走上がり 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3F・1位 4-  4-  2- 14/ 24 16.7% 33.3% 41.7% 88% 139%
3F・2位 3-  1-  2- 17/ 23 13.0% 17.4% 26.1% 143% 139%
3F・3位 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3F・4〜5位 1-  1-  1- 24/ 27 3.7% 7.4% 11.1% 108% 44%
3F・6位以下 0-  2-  3- 59/ 64 0.0% 3.1% 7.8% 0% 41%
※前走は国内レースのみ

最後に前走上がり3Fタイム順位別の戦績を確認しておきたい。なお、表9の集計対象は前走で国内レースに出走していた馬のみとなっている。表9で一目瞭然なのが、前走で上がり1位か2位の脚を使っていた馬の成績が優秀なこと。上がり1位だった馬は好走率が高く、上がり2位だった馬は回収率が高いので、前者は人気サイドの馬、後者は穴馬寄りの馬をそれぞれ狙ってみると面白そうだ。一方。上がりが3位以下だった馬は明らかに好走率が低下。特に、前走で上がり6位以下だった馬からは勝ち馬が出ていないことは覚えておきたい。

【結論】

■表10 2014年安田記念

馬名 年齢 出走間隔 前走レース 距離変化 前走上がり
エキストラエンド 5 中5週 マイラーズC 同距離 3位
カレンブラックヒル 5 中8週 ダービー卿CT 同距離 9位
クラレント 5 中2週 京王杯SC 今回延長 8位
グランデッツァ 5 中2週 都大路S 今回短縮 2位
グランプリボス 6 中28週 マイルCS 同距離 8位
グロリアスデイズ 7 中4週 チャンピオンズマイル 同距離 -
サダムパテック 6 中13週 中山記念 今回短縮 1位
ショウナンマイティ 6 中8週 産経大阪杯 今回短縮 3位
ジャスタウェイ 5 中9週 ドバイデューティフリー 今回短縮 -
ダノンシャーク 6 中13週 阪急杯 今回延長 10位
トーセンラー 6 中15週 京都記念G2 今回短縮 1位
フィエロ 5 中5週 マイラーズC 同距離 3位
ホエールキャプチャ 6 中2週 ヴィクトリアマイル 同距離 7位
ミッキーアイル 3 中3週 NHKマイルC 同距離 13位
リアルインパクト 6 中9週 高松宮記念 今回延長 13位
レッドスパーダ 8 中2週 京王杯SC 今回延長 10位
ワールドエース 5 中5週 マイラーズC 同距離 3位
※カレンミロティックは回避見込みのため除外
※前走海外レース出走馬の上がり順は不明

2013/10/27 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 7番 ジャスタウェイ

2013/11/17 京都11R マイルチャンピオンS(G1)1着 5番 トーセンラー

今年の安田記念登録馬は18頭(そのうち、カレンミロティックは回避、鳴尾記念に出走見込み)。好走率が高い「前走産経大坂杯もしくはドバイデューティフリー出走」「距離が今回短縮」「前走上がり順が1位か2位」をプラス材料(表10で赤色を付けた)、「8歳以上」「G1馬以外で中9週以上」をマイナス材料(表10で灰色を付けた)とした。そのほか、好走例はあるがそれほど好走率が高くないもの、もしくは該当例が非常に少ないものはプラスともマイナスともしない。

その結果、マイナス材料がなく、プラス材料を持つ馬は5頭に絞られた。この5頭はいずれも「今回短縮ともうひとつ」のプラス材料を持っている点で共通している。ジャスタウェイは好走率が高い前走ドバイデューティフリーからの臨戦。福永祐一騎手が騎乗停止のため柴田善臣騎手へと急遽乗り替わりになったが、騎乗した過去2戦でいずれも人気を大きく上回って2着に好走しており、相性は良さそうだ。前走が海外レースのため上がり順位は不明だが、昨年のエプソムCから前々走の中山記念まで5戦連続で上がり1位を記録しており、むしろ末脚には絶対の自信を持っている。あとは体調だけか。

ショウナンマイティも好走率の高い産経大阪杯からの臨戦となるのがプラス材料。近3走は不本意な着順に終わっているが、昨年2着時の調子さえ取り戻せば好走してもなんら不思議のない実力馬である。

前走で上がり1位か2位を記録した馬は意外と少なく、上がり1位はトーセンラーサダムパテックの2頭のみだった。両馬ともに休み明けとなるがG1馬なら好走は可能。この2頭では前走7着のサダムパテックより、前走2着のトーセンラーのほうが有力だろう。上がり2位を記録したのもグランデッツァの1頭のみ。前走で驚異的なレコードを記録して復活をアピールしており、あの走りを再現できれば当然有力だ。

そのほかにもミッキーアイル、ワールドエース、フィエロなど魅力的な馬はいるが、今回のデータではこれといったプラス材料がなく、6番手以下に留めたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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