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第802回 G1実績馬か、新勢力か? ヴィクトリアMを分析する

2014/5/15(木)

今週は春の女王決定戦・ヴィクトリアMが行われる。過去2回の優勝馬・ホエールキャプチャとヴィルシーナ、昨年の3歳女王メイショウマンボなどのG1実績馬に、上昇著しい新勢力が挑む一戦。タイトルを手にするのはどの馬だろうか。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 3-2-0-3/8 37.5% 62.5% 62.5% 78% 77%
2 2-0-0-6/8 25.0% 25.0% 25.0% 100% 33%
3 0-1-2-5/8 0.0% 12.5% 37.5% 0% 76%
4 1-0-2-5/8 12.5% 12.5% 37.5% 90% 82%
5 1-0-1-6/8 12.5% 12.5% 25.0% 167% 82%
6 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7 0-1-1-6/8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 118%
8 0-1-1-6/8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 205%
9 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 101%
10 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 1-2-1-59/63 1.6% 4.8% 6.3% 95% 69%

2013/5/12 東京11R ヴィクトリアマイル(G1)1着 11番 ヴィルシーナ 1番人気

創設以来8回の人気別では、1番人気が【3.2.0.3】で連対率62.5の好成績。連対した5頭は前走がドバイ遠征または大阪杯、着外の3頭は牝馬限定重賞に出走していた。前走で牡馬を相手にした馬が1番人気に推されれば信頼性は高そうだ。続いて2番人気が2勝を挙げ、この2頭も前走は牡馬相手。ただ、2番人気は前走が牡馬相手でも【2.0.0.4】と着外の馬も見られ、必ずしも信頼できるわけではない。そして3番人気以下になると、牝馬限定戦組の好走も見られるようになる。また、1〜2番人気のほかに2連対以上を記録するのは12番人気【1.1.0.6】のみである。

■表2 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 6-6-3-59/74 8.1% 16.2% 20.3% 121% 86%
5歳 2-2-3-33/40 5.0% 10.0% 17.5% 14% 69%
6歳 0-0-2-19/21 0.0% 0.0% 9.5% 0% 70%
7歳以上 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

年齢別では、4歳馬が【6.6.3.59】と連対馬の4分の3を占め、過去8回すべてで連対を確保している。好走確率も勝率から複勝率までトップ、そして単複の回収率も上々で、まずは4歳馬から中心候補を探りたいレースになる。6歳馬は3着が最高、そして7歳以上は好走馬が出ていない。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4番人気以下 同複勝率
1枠 1-2-4-9/16 6.3% 18.8% 43.8% 24% 210% 0-2-3-9/14 35.7%
2枠 1-1-1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 376% 153% 1-1-0-11/13 15.4%
3枠 2-0-0-14/16 12.5% 12.5% 12.5% 94% 26% 1-0-0-12/13 7.7%
4枠 0-1-0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 63% 0-1-0-13/14 7.1%
5枠 0-1-1-14/16 0.0% 6.3% 12.5% 0% 65% 0-0-1-14/15 6.7%
6枠 3-0-0-13/16 18.8% 18.8% 18.8% 73% 30% 1-0-0-13/14 7.1%
7枠 0-1-1-21/23 0.0% 4.3% 8.7% 0% 14% 0-0-1-16/17 5.9%
8枠 1-2-1-20/24 4.2% 12.5% 16.7% 17% 61% 0-1-1-17/19 10.5%

枠番別では内から外まで好走馬が出ているが、勝ち馬不在で連対率もひと桁にとどまるのが4、5、7枠。逆に好成績の部類では、6枠の3勝や、1枠の複勝率43.8が目立っている。1枠は好走馬7頭中5頭が4番人気以下と、上位人気以外から多くの好走馬を輩出しているのが特長だ。また、表には記していないが、5番人気以内に推された馬が6枠を引くと3戦全勝(1番人気2頭、4番人気1頭)である。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気
逃げ 0-1-1-6/8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 170% 該当なし
先行 3-3-3-20/29 10.3% 20.7% 31.0% 41% 121% 3-0-3-2/8
中団 5-3-2-52/62 8.1% 12.9% 16.1% 134% 71% 4-2-1-16/23
後方 0-1-2-41/44 0.0% 2.3% 6.8% 0% 28% 0-1-1-7/9
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別の成績では、「中団」「後方」が連対馬16頭中9頭を占めるなど、東京の長い直線で末脚勝負にかける馬も多く好走している。ただ、5番人気以内の馬にかぎると、「先行」した馬が【3.0.3.2】で複勝率75.0%の好成績。今年は上位人気に先行型が含まれるか微妙だが、一応頭には入れておきたいデータだ。

■表5 前走クラス/レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

前走クラス/レース等 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
中央・1600万下 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 68%
中央・OPEN特別 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中央・G3 2-2-4-45/53 3.8% 7.5% 15.1% 127% 100%
中央・G2 4-4-3-51/62 6.5% 12.9% 17.7% 39% 68%
中央・G1 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方競馬 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
海外 2-2-0-1/5 40.0% 80.0% 80.0% 64% 94%
牝馬限定戦 2-6-5-86/99 2.0% 8.1% 13.1% 20% 67%
牡牝混合戦 6-2-3-33/44 13.6% 18.2% 25.0% 169% 88%
マイラーズC 2-0-1-8/11 18.2% 18.2% 27.3% 72% 45%
阪神牝馬S 1-4-2-41/48 2.1% 10.4% 14.6% 27% 75%
中山牝馬S 1-1-2-7/11 9.1% 18.2% 36.4% 65% 158%
ドバイDF 1-1-0-0/2 50.0% 100.0% 100.0% 85% 125%
ダービー卿CT 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 1206% 446%
大阪杯 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 155% 75%
ドバイシーマクラシック 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 150% 110%
福島牝馬S 0-1-1-33/35 0.0% 2.9% 5.7% 0% 38%
ドバイワールドC 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 55%
卯月S 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 550%

表5は前走別の成績。目立つのは前走海外出走馬が【2.2.0.1と抜群の成績を残している点だ。ただ、4連対はウオッカ、ブエナビスタという日本競馬史に名を残す名牝2頭が2連対ずつ。秋華賞馬・レッドディザイアは4着に敗れており、ひとくくりに前走海外組を「買い」として良いのかは難しい。

その他では、表1本文で触れた傾向にも繋がるところだが、前走は牝馬限定戦より牡牝混合戦。単複回収率の高いG3組も、牝馬限定G3にかぎると【1.2.3.41】連対率6.4%、単複の回収率は15%、65%と低くなってしまう。特に福島牝馬S組は、阪神牝馬S組に次ぐ出走35頭を数えながら【0.1.1.33】の好走2頭と不振だ。

■表6 3着以内馬の各種実績

馬名 人気 着順 国内G1 国内重賞 芝1600m 東京芝
06 ダンスインザムード 2 1 1-2-1-4 2-3-1-8 3-2-0-2 0-1-1-4
エアメサイア 3 2 1-1-0-2 2-2-2-2 2-1-0-1 0-1-0-0
ディアデラノビア 4 3 0-0-1-0 1-1-2-4 2-0-1-3 1-0-1-0
07 コイウタ 12 1 0-0-1-3 1-1-2-4 2-1-1-3 1-1-1-1
アサヒライジング 9 2 0-1-1-3 0-2-1-5 2-1-1-3 1-1-1-0
デアリングハート 8 3 0-1-1-4 2-2-1-9 1-1-1-5 1-1-0-2
08 エイジアンウインズ 5 1 未経験 1-0-0-0 未経験 未経験
ウオッカ 1 2 2-1-1-3 3-1-1-4 4-1-0-0 1-0-0-1
ブルーメンブラット 4 3 0-0-0-3 0-1-2-6 0-2-1-3 2-0-1-2
09 ウオッカ 1 1 4-2-2-3 5-3-2-4 5-2-0-0 3-2-1-1
ブラボーデイジー 11 2 未経験 1-0-0-1 未経験 未経験
ショウナンラノビア 7 3 未経験 未経験 2-0-0-0 未経験
10 ブエナビスタ 1 1 3-1-2-0 5-2-2-0 4-0-0-0 1-0-0-0
ヒカルアマランサス 8 2 未経験 1-0-0-3 1-1-0-0 0-1-0-0
ニシノブルームーン 11 3 0-0-0-1 1-1-0-3 1-1-0-0 1-1-1-1
11 アパパネ 2 1 4-0-1-0 4-1-1-2 4-1-0-1 3-0-0-0
ブエナビスタ 1 2 5-4-2-0 7-5-2-0 5-0-0-0 3-1-0-0
レディアルバローザ 3 3 0-0-0-2 1-0-1-5 2-2-1-3 0-2-0-1
12 ホエールキャプチャ 4 1 0-2-2-1 2-2-3-2 2-2-0-0 1-0-1-0
ドナウブルー 7 2 未経験 1-0-0-5 3-0-0-2 未経験
マルセリーナ 3 3 1-0-0-3 1-1-1-5 3-0-1-1 0-0-0-1
13 ヴィルシーナ 1 1 0-4-0-0 1-5-0-1 1-1-0-0 1-1-0-0
ホエールキャプチャ 12 2 1-2-2-3 3-2-3-6 3-2-0-0 2-0-1-1
マイネイサベル 5 3 0-0-0-5 3-3-1-12 1-1-0-3 1-1-0-3

最後に表6は、3着以内馬について国内のG1や重賞、芝1600m実績や、東京芝コースの実績を調べたものである。表からもわかるように、G1については未勝利馬も多く好走しており、G1未経験馬や出走経験があって好走実績のない馬でも軽視はできない

一方、3着以内の好走馬24頭中21頭が重賞勝ち馬、そして同じく21頭が芝1600mの優勝実績馬だった。また、東京芝コースでは24頭中20頭が連対実績を持っていた。重賞と芝1600mで勝ち鞍があるか、そして東京芝では連対実績を持つかどうかはチェックしておきたい。

【結論】
1番人気が【3.2.0.3】の好成績を残すヴィクトリアM。特に前走が牡馬相手だった1番人気馬が5戦5連対など、前走は牡馬相手の馬が牝馬限定戦組を上回る成績を残している。年齢は4歳優勢で、6歳以上は苦戦。また、G1実績は問われないが、重賞や芝1600mの優勝実績や、東京芝での連対実績を持つ馬が、3着以内馬24頭中20〜21頭を占めている。

2013/11/10 京都11R エリザベス女王杯(G1)1着 3番 メイショウマンボ

今年は人気(表1)が少々読みづらいメンバーだが、枠順確定前の段階で最有力候補に挙げられるのは、4歳(表2)のメイショウマンボだ。重賞4勝(うちG1・3勝)、芝1600mや東京芝コースの優勝経験もあって、表6のデータに不安なし。前走は大阪杯7着ながら、昨年は大阪杯6着のヴィルシーナが優勝するなど、前走掲示板外(6着以下)の馬が連対馬16頭中7頭と半数近くを占めている。逆に前走が牡牝混合戦というプラス材料(表5)にもなり、総合的には最上位の評価でいいだろう。

これに続く候補としては、同じく4歳(表2)のスマートレイアーは前走が牝馬限定戦という以外、重賞や距離、コース実績などはクリア。また、5歳馬で、やはり前走が牝馬同士にはなるが、エクセラントカーヴヴィルシーナケイアイエレガントの3頭も、表6の各条件に問題はない。

もう少し手を広げるなら、海外遠征帰りで4歳のデニムアンドルビー(減点は表6・芝1600m未勝利)、前走牡馬相手のホエールキャプチャ(同表2・6歳)、そして芝1600mの重賞勝ちがある4歳馬ウリウリ(同表6・東京未経験)あたりが、減点材料が比較的少なく、強調材料も持つ馬になる。このあたりは、重視するデータによっては上位に挙げた馬と入れ替える手もありそうで、枠順や人気なども踏まえた上で順位づけや取捨を調整したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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