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第800回 ニュースター誕生なるか? NHKマイルCを分析!

2014/5/8(木)

今年のNHKマイルCでは、シンザン記念、アーリントンCとマイル重賞を連勝してきたミッキーアイルが圧倒的な支持を集めることが予想される。府中の舞台でも逃げ切って新たなスターが誕生するのか、それとも阻止する馬が現れるのか、過去10年のデータからレース傾向を調べてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
逃げ 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 37% 17%
先行 2-  5-  3- 28/ 38 5.3% 18.4% 26.3% 115% 189%
中団 4-  4-  5- 72/ 85 4.7% 9.4% 15.3% 24% 58%
後方 3-  1-  2- 41/ 47 6.4% 8.5% 12.8% 240% 162%
マクリ 0-  0-  0-  0/  0          

2番手からのレースとなった新馬戦こそ2着に敗れたものの、抜群のスタートセンスとスピードを活かした逃げに徹して2戦目から4連勝中のミッキーアイル。NHKマイルCでも逃げの手に出ることが予想されるが、過去10年のNHKマイルで逃げ馬がどんな成績を収めているかというと、表1の通り【1.0.0.9】。12年1着のカレンブラックヒル以外の9頭は、すべて4着以下に敗れている。

このデータをどう読むかだが、該当する10頭のうち6頭は10番人気以下の人気薄だったため、凡走しても仕方のないところではあっただろう。参考にすべきは残りの4頭で、単勝人気の内訳は1番人気が1頭、4番人気が2頭、5番人気が1頭。1番人気に推されていたのが唯一の好走馬であるカレンブラックヒルで、残りの3頭はそれなりに人気を集めていたものの、8、11、12着とすべて人気を下回る着順に終わっている。

以上のことから考えると、NHKマイルCにおける逃げ馬は少なくとも有利ではないが、1番人気に推されるほどの実力馬なら逃げ切りも不可能ではない、と判断するのが妥当だろう。そして、おそらくミッキーアイルはカレンブラックヒル(単勝3.7倍)以上の人気に推されるはず。つまり、逃げという脚質が有利に働くことはなさそうだが、それだけを理由にミッキーアイルを消すわけにもいかないという結論を導くことができるだろう。

■表2 単勝人気別成績

単勝人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
1番人気 5-  1-  0-  4/ 10 50.0% 60.0% 60.0% 188% 100%
2番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 39% 36%
3番人気 1-  2-  2-  5/ 10 10.0% 30.0% 50.0% 87% 124%
4番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 63%
5番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 72%
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 110%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 77%
9番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 63%
10番人気 2-  1-  0-  7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 741% 247%
11番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 285%
14番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 76%
15番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 163%
16番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 760% 191%
18番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 390%

表2は、単勝人気別の成績。1番人気は半分の5頭が1着と好走時には勝ち切る傾向がある反面、2着は1回のみで3着はなし。したがって、1番人気を狙うのであれば1着で、そうでなければ消しという思い切ったスタンスで臨むのが効果的だろう。また、やや不振の2番人気より、複勝率50.0%の3番人気を重視したい。4〜9番人気の中穴ゾーンもそれなりに馬券になっているが、見逃せないのが10番人気以下。このゾーンで3勝を挙げているのは特筆もので、計8頭が好走を果たしている。特に3連複や3連単を中心に馬券を組み立てる場合は、10番人気以下の人気薄も数頭は絡めるようにしたほうがよさそうだ。

■表3 前走距離比較別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
同距離 7-  3-  3- 72/ 85 8.2% 11.8% 15.3% 201% 129%
今回延長 0-  1-  3- 42/ 46 0.0% 2.2% 8.7% 0% 91%
今回短縮 3-  6-  4- 36/ 49 6.1% 18.4% 26.5% 21% 96%

表3は、前走からの距離変化(同距離、今回延長、今回短縮)による成績の違いを調べたものである。好走率がもっとも高い「今回短縮」は、1着馬の3頭がすべて1番人気だったため単勝回収率が21%しかないのが難点で、連の軸として考えるのがベターかもしれない。代わって1着として狙いたいのは、1着馬を7頭出し、単勝回収率も201%と非常に優秀な「同距離」だ。一方、過去10年で1着馬が出ておらず、好走率も低い「今回延長」は相手までにとどめておいたほうがいいだろう。

■表4 出走時点の勝利数別成績

勝利数 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
3勝以上 7- 3- 4-43/57 12.3% 17.5% 24.6% 291% 165%
2勝以下 3-  7-  6-107/123 2.4% 8.1% 13.0% 12% 85%

表4は、出走時点の勝利数が「3勝以上の馬」と「2勝以下の馬」の成績の違いを調べたものである。これを見ると「3勝以上の馬」のほうが好走率、回収率ともに明らかに高いことがわかる。10番人気以下で勝利した07年のピンクカメオ、09年のジョーカプチーノ、13年のマイネルホウオウの3頭も「3勝以上の馬」に該当していた。3勝以上の実績を持ちながら、人気の盲点となっている馬がいれば見落とさないように注意したい。

■表5 「芝1600m以上の1着経験」有無別成績

1着経験 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
あり 8-  7-  6- 84/105 7.6% 14.3% 20.0% 126% 128%
なし 2- 3- 4-64/73 2.7% 6.8% 12.3% 66% 89%

表5は、「芝1600m以上で1着実績あり」の馬と「芝1600m以上で1着実績なし」の馬の成績の違いを調べたものである。その違いは歴然で、明らかに「芝1600m以上で1着実績あり」の馬のほうが優秀な成績を収めている。よく「東京芝1600mのG1は、中距離をこなせるぐらいのスタミナが必要」と言われるが、まさにその通りの傾向を示すデータと言えるだろう。1400m以下の勝ち鞍しか持たない馬については割引が必要だ。

■表6 前走レース別成績(好走例のあるレースのみ)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
ニュージーランドT・G2 5- 2- 3-58/68 7.4% 10.3% 14.7% 133% 122%
毎日杯・G3(※1) 3- 1- 0- 4/ 8 37.5% 50.0% 50.0% 131% 80%
桜花賞・G1 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 42.9% 1141% 387%
皐月賞・G1 0- 3- 2-24/29 0.0% 10.3% 17.2% 0% 35%
スプリングS・G2 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 136%
ファルコンS・G3(※2) 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 102%
マーガレットS・OP特別 0- 0- 2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0% 50%
橘S・OP特別 0- 0- 1-15/16 0.0% 0.0% 6.3% 0% 178%
弥生賞・G2 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 1630%
京成杯・G3 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 770%
※1:毎日杯は06年まで阪神芝2000mで施行
※2:ファルコンSは10年まで中京芝1200m、11年は阪神芝1200mで施行

表6は、前走レース別成績。過去10年の好走馬の3分の1にあたる10頭の好走例があるニュージーランドT組には、好走率がそれほど高くないのに回収率は高いという傾向がある。つまり、ニュージーランドT組はあまり人気のない馬が激走していることを意味しているので慎重に取捨したいところだ。2番目に多い5頭の好走馬を出している皐月賞組は、勝ち馬はおらず、好走率もそれほど高くはなく、回収率から過剰人気の傾向もうかがえるので、あまり過信しないほういいだろう。好走率が高いのは毎日杯組と桜花賞組。また、勝ち馬は出していないもののスプリングS組も好走率は優秀だ。それに、該当馬は1例ずつながら、中山芝2000mという条件で行なわれる弥生賞と京成杯から直行してきた馬がいずれも3着に好走した点は見逃せない。注意したいのがファルコンS組。芝1200mで行なわれていた11年までの4頭はすべて凡走に終わっていたのに、中京競馬場のコース改修に伴って1400m施行となってから初めての該当例となった昨年のインパルスヒーローがいきなり2着に好走したからだ。表3の項で距離延長は不利という傾向を述べたが、芝1400mになってからのファルコンSに関しては今後の動向に注意しておきたい。重賞以外で好走例があるのはマーガレットS組と橘S組の2レースで、この組の好走馬は「前走1着か前走1番人気」に限られている。ただし、好走しても3着までとなっているので、基本的には前走で重賞に出走していた馬を重視したい。

■表7 ニュージーランドT組・前走着順および前走人気別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
前走1着 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 41% 18%
前走2着 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 97%
前走3着 3- 0- 0- 5/ 8 37.5% 37.5% 37.5% 663% 197%
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1- 0- 1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 201% 87%
前走10着以下 0- 0- 2-12/14 0.0% 0.0% 14.3% 0% 292%
前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
前走1番人気 2- 0- 0- 6/ 8 25.0% 25.0% 25.0% 103% 42%
前走2番人気 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 124% 90%
前走3番人気 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 497% 235%
前走4番人気 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 428% 115%
前走5番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9番人気 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 39%
前走10番人気以下 0- 0- 1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0% 229%

表7は、ニュージーランドT組の前走着順別成績と前走人気別成績を示したものである。このふたつの表を見比べると、ニュージーランドT組は前走着順より前走人気のほうがNHKマイルCの着順と連動していることがおわかりいただけるのではないだろうか。おそらく、同じ芝1600mでも東京と中山では求められる適性が大きく異なるからだろう。ニュージーランドT組の取捨基準を具体的に示すと、合計して【5.1.2.23】で勝率16.1%、複勝率25.8%、単勝回収率293%、複勝回収率121%という前走1〜4番人気を狙い、【0.1.1.35】の前走5番人気以下は評価を下げたいところだ。

■表8 皐月賞、桜花賞組・前走タイム差別成績

前走タイム差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
勝0.0秒 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 390% 180%
負0.0秒 0- 0- 0- 0/ 0          
負0.1〜0.2秒 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 620%
負0.3〜0.5秒 0- 2- 2- 4/ 8 0.0% 25.0% 50.0% 0% 106%
負0.6〜0.9秒 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 28%
負1.0〜1.9秒 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
負2.0〜2.9秒 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 1520% 382%

G1の皐月賞組と桜花賞組に関しては、そのタイム差が取捨の参考になる。表8の通り、皐月賞組と桜花賞組の好走馬はタイム差が1秒未満だった馬に集中しており、特に0秒5以内なら極めて高い好走率を残しているのだ。一方、1秒以上負けていた馬は合計して【1.0.0.19】。確かに07年に大穴をあけたピンクカメオという例はあるものの、その他の19頭がすべて4着以下に敗れているのだから強調はできない。付け加えると、ピンクカメオは桜花賞が休み明け(中10週)での出走となったため、本来の実力を出せずに大負けしてしまった可能性はある。そうした明確な理由もなく、皐月賞や桜花賞で1秒以上負けていた馬の巻き返しは難しいと考えるべきだろう。

■表9 毎日杯、スプリングS、弥生賞、京成杯・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単率 複率
前走1着 3- 0- 0- 1/ 4 75.0% 75.0% 75.0% 262% 115%
前走2着 0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
前走3着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走6〜9着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着〜 0- 1- 2- 1/ 4 0.0% 25.0% 75.0% 0% 675%

表9は、芝1800m以上で行なわれる毎日杯、スプリングS、弥生賞、京成杯をひとくくりにして、その前走着順別成績を示したものである。この組で面白いのが、「前走1、2着」か「前走10着以下」にしか好走例がないという非常に極端な傾向が出ていることだ。

前者の「前走1、2着」に関しては、純粋に能力の高い馬が好走した例と考えていいはず。では、後者のケースはどのように考えるべきなのだろうか。「前走4〜8着(3着と9着は該当例なし)」だと好走がないのに、「前走10着以下」だと複勝率75.0%と非常に優秀という傾向は一見すると矛盾するようだが、おそらくこれは「1800m以上にあまり適性のない馬がこれらのレースに出走して大敗し、本来の適性に合ったマイル戦で巻き返した」ことを意味するのではないだろうか。

【結論】

■表10 2014年NHKマイルC登録馬

馬名 3勝以上 芝1600m以上1着 前走
レース名 各条件
アトム × 朝日杯FS -
アドマイヤビジン × × 桜花賞 負0.4秒
(アルマエルナト) × × ニュージーランドT 6番人気
(ウインフェニックス) × ニュージーランドT 5番人気
エイシンブルズアイ × 毎日杯 2着
カラダレジェンド × × ニュージーランドT 3番人気
キングズオブザサン × 皐月賞 負1.2秒
(キンシノキセキ) × × 橘S 6番人気2着
サトノルパン × ファルコンS (2着)
ショウナンアチーヴ ニュージーランドT 1番人気
ショウナンワダチ × ニュージーランドT 4番人気
タガノブルグ × 橘S 1番人気1着
ダンツキャンサー × × マーガレットS 7番人気1着
(ノボリレジェンド) × × 500万下 -
(ピークトラム) × 500万下 -
ベルルミエール × × ニュージーランドT 8番人気
ホウライアキコ 桜花賞 負0.3秒
マイネルディアベル × ニュージーランドT 7番人気
ミッキーアイル アーリントンC -
(リーサルウェポン) × 500万下 -
ロサギガンティア 皐月賞 負0.6秒
(ワードイズボンド) × 500万下 -
※カッコのついた馬は抽選対象

2013/10/5 京都11R デイリー杯2歳S(G2)1着 6番 ホウライアキコ

2014/3/23 中山11R フジTVスプリングS(G2)1着 2番 ロサギガンティア

ここまで見てきた通り、3勝以上を挙げているかどうか、芝1600m以上で1着の経験があるかどうか、そして前走ごとの好走条件をクリアしているかどうか、この3点から今年のNHKマイルC登録馬(回避見込みのクリスマスを除く)について考えていきたい。前走ごとの条件については、「ニュージーランドTは1〜4番人気」「皐月賞、桜花賞はタイム差が1秒未満」「毎日杯、スプリングS、弥生賞、京成杯は前走1、2着か10着以下」「マーガレットS、橘Sは1着か1番人気」を満たした馬をクリアとみなす。なお、距離変化は前走レースに含まれる要素と言えるので、今回のチェックポイントからは省くこととする。

この3つの条件をすべてクリアしたのは、ショウナンアチーヴホウライアキコロサギガンティアの3頭だった。この3頭で気になる点があるとすればショウナンアチーヴで、ニュージーランドTで1番人気だったのはいいのだが、1着したのはNHKマイルCに関しては歓迎とは言えない。表7の項で見た通り、ニュージーランドTの着順はあまり直結しない傾向があるからだ。また、ホウライアキコとロサギガンティアでは、より好走率の高い「桜花賞、皐月賞のタイム差が0秒5以内」を満たしたホウライアキコを上位にとりたい。

条件をふたつクリアしたのが、エイシンブルズアイショウナンワダチタガノブルグミッキーアイルの4頭だ。ミッキーアイルがここに入ることになったのは、前走でアーリントンCに出走していた馬の好走例がなかったからで、そもそも出走例自体が1頭しかなかった。前例がない以上、データからは評価を下げざるをえないが、体調の問題でステップレースを使えなかったわけではなく、この馬の特徴に合わせてこのローテーションを選んだというから、あまり気にする必要はないだろう。残りの3頭では、ニュージーランドTで人気より走ってしまったショウナンワダチより、毎日杯2着のエイシンブルズアイを上位にとりたい。橘S組のタガノブルグは好走するとしても3着までか。

条件をひとつのみクリアした馬で気になるのは、今後の動向に注目したい中京芝1400m施行のファルコンS2着から臨戦するサトノルパン。そして、1番人気に推された昨年の朝日杯FS以来の実戦となるアトムは常識的には厳しいローテーションで、実際に前走が朝日杯FSという馬は3頭とも凡走に終わっているが、ミッキーアイルを負かしたことのある唯一の馬として一応はマークしておくべきだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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