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第796回 芝中距離戦の勝利がカギ! フローラSを分析する

2014/4/24(木)

 春の東京・京都競馬が開幕する。東京開幕週のメインはオークストライアルのG2・フローラS。上位3着までにオークスへの優先出走権が与えられ、本番へ向けて注目の一戦だ。昨年の優勝馬デニムアンドルビーはオークスで3着と敗れたものの、ジャパンCで2着と好走してみせた。今回はフローラSに注目し、過去10年から傾向を探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 フローラSの人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 5-  1-  0-  4/ 10 50.0% 60.0% 60.0% 139% 84%
2番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 72% 82%
3番人気 0-  2-  2-  6/ 10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 81%
4番人気 0-  2-  2-  6/ 10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 96%
5番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 98% 31%
1〜5番人気 8-  7-  5- 30/ 50 16.0% 30.0% 40.0% 61% 74%
6〜9番人気 1-  2-  2- 35/ 40 2.5% 7.5% 12.5% 67% 69%
10番人気以下 1-  1-  3- 77/ 82 1.2% 2.4% 6.1% 33% 124%

 まず表1は人気別成績。1番人気馬が昨年のデニムアンドルビーら5勝をあげている。2着は1回しかなく、勝ち切るケースが多い。2番人気馬も09年ディアジーナら2勝。上位2番人気までで7勝をあげている。以下、5・9・10番人気馬が各1勝。

 配当面では馬連での万馬券が06年、11年の2回。11年は9番人気バウンシーチューンが勝利し、2着にも15番人気マイネソルシエールが激走。馬連103540円、3連単1131690円の大波乱となった。近2年は1・2番人気馬の決着で馬連は1000円以下と堅いものの、3着に人気薄の馬が好走。3連単は万馬券となっている。

■表2 1番人気馬の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 3- 1- 0- 0/ 4 75.0% 100.0% 100.0% 195% 137%
前走2着 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 420% 170%
前走3着 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 190% 120%
前走4着以下 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 続いて表2は1番人気馬の前走着順別成績。一目で分かるように、前走3着以内と4着以下でハッキリと成績が分かれている。前走3着以内だった1番人気馬の連対率100。前走の好調さがフローラSでも反映されている。逆に4着以下だった馬は巻き返すことができていない。

■表3 フローラSの前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利 2-  1-  3- 22/ 28 7.1% 10.7% 21.4% 109% 103%
500万下 2-  5-  4- 52/ 63 3.2% 11.1% 17.5% 6% 143%
オープン特別 1-  1-  0- 20/ 22 4.5% 9.1% 9.1% 125% 48%
G3 4-  3-  2- 37/ 46 8.7% 15.2% 19.6% 43% 74%
G2 1-  0-  0-  3/  4 25.0% 25.0% 25.0% 75% 37%
G1 0-  0-  1-  3/  4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 40%

 表3は前走クラス別成績。出走数が一番多いのが前走500万下組。この組の2勝はいずれも1番人気だった。複勝率が100%を超えているのは12年3着と激走したダイワデッセー(18番人気)ら2ケタ人気馬が3頭好走しているためだ。

 500万下組を超える複勝率なのが未勝利組。昨年優勝したデニムアンドルビーら前走で未勝利戦を勝ったばかりの馬も通用していることがわかる。出走数が多い前走G3組は10年サンテミリオン(前走フラワーC3着)ら最多の4勝をあげている。

 オープン特別組の勝利は06年ヤマトマリオン。連対馬2頭はいずれも前走忘れな草賞で5着以内だった。G2組の勝利は05年ディアデラノビア(前走フィリーズR4着)。G1組の好走は07年3着のイクスキューズ(前走桜花賞5着)のみだった。

 では、出走数が多い未勝利組・500万下組・G3組をそれぞれ見ていくことにしよう。

■表4 未勝利組の前走コース別成績(過去10年)

前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中山芝1800m 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 1345% 390%
阪神芝2000m 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 123% 56%
福島芝1800m 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 700%
中山芝2000m 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 64%
阪神芝1800m外 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 156%
中京芝2000m 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 230%
その他のコース 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は未勝利組の前走コース別成績。11年優勝のバウンシーチューンら3着以内馬6頭はすべて芝1800mもしくは芝2000mを勝利していた。1800m以上の中距離戦を勝ち切れるだけのスタミナが好走の最低条件だ。

 また、好走馬6頭中4頭は前走上がり最速で勝利してことも覚えておきたい。

■表5 500万下組の前走距離別成績(過去10年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1400m 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 27%
1800m 2- 1- 2-14/19 10.5% 15.8% 26.3% 21% 292%
阪神芝1800m外 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3% 25% 517%
中京芝1800m 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0% 90% 445%
中山芝1800m 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
阪神ダ1800m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2000m 0- 3- 0-22/25 0.0% 12.0% 12.0% 0% 20%
中山芝2000m 0- 3- 0-21/24 0.0% 12.5% 12.5% 0% 20%
中京芝2000m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2200m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 0- 0- 2- 1/ 3 0.0% 0.0% 66.7% 0% 913%

 表5は500万下組の前走距離別成績。1800mと2000mには全体成績の下にコース別成績も示した。まず500万下組の3着以内馬11頭中10頭が前走1800m以上だった。前走1600m以下だと【0.1.0.14】で、好走したのは10年2着のアグネスワルツしかいない。一方、前走2400m戦になると、3頭中2頭が3着に好走している。

 1600m以下で活躍できるスピードよりも1800m以上に対応できるスタミナがより重要だということがわかる。

 1800m戦では阪神芝1800mと中京芝1800mに好走が集中。どちらも2ケタ人気馬が好走しているので複勝回収率が非常に高い。2000m戦は例年3月末〜4月初旬に中山で行われる500万特別のミモザ賞(芝2000m)組が大半だった。12年のアイスフォーリスら2着馬3頭はいずれもミモザ賞で3着以内だった。

■表6 G3組の前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
フラワーC 4- 2- 0-30/36 11.1% 16.7% 16.7% 55% 35%
前走2着 2- 1- 0- 1/ 4 50.0% 75.0% 75.0% 210% 122%
前走3着 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 234% 86%
前走4着以下 0- 1- 0-26/27 0.0% 0.0% 3.7% 0% 0%
毎日杯 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 170%
クイーンC 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 40%
チューリップ賞 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 455%
京成杯 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表6はG3組の前走レース別成績。フラワーC組の出走が非常に多いが、着順別では前走3着以内と4着以下でハッキリと成績が二分している。
前走3着以内馬は【4.1.0.4】で、09年ディアジーナら4勝。昨年2着のエバーブロッサム(前走フラワーC2着)も該当している。それに対して、前走4着以下で好走したのは08年2着のカレイジャスミン(前走フラワーC6着)のみだ。

 フラワーCと同距離の毎日杯組からは09年2着のワイドサファイアが出ている。一方、前走芝1600mのクイーンC・チューリップ賞組は3着までに留まっている

■表7 フローラS近3年の3着以内馬一覧と勝利した距離

年度 着順 人気 馬名 以前に勝利した距離
2013 1 1 デニムアンドルビー 前走芝2000m
2 2 エバーブロッサム 2走前芝2000m
3 9 ブリュネット 前走芝1800m
2012 1 1 ミッドサマーフェア 前走芝1800m
2 2 アイスフォーリス 4走前芝2000m
3 18 ダイワデッセー 3走前芝2000m
2011 1 9 バウンシーチューン 前走芝1800m
2 15 マイネソルシエール 6走前芝1800m
3 3 ピュアブリーゼ 5走前芝1800m

 表7は近3年の3着以内馬と近走で勝利をあげた距離を示したもの。12年1着のミッドサマーフェアのみ2勝していたが、前走阪神芝1800mの500万下・君子蘭賞で勝利していた。他の8頭はすべて芝1800m〜2000mで勝利をあげた馬ばかりだった。人気馬だけでなく、穴をあけた人気薄もすべて該当している点に注目だ。

 前走の成績は悪くても、芝1800m以上の距離で勝利経験がある馬には注意を払いたい。

<結論>

■表8 今年の出走予定馬(4/23現在)

馬名 前走 芝1800m以上の勝利
マイネグレヴィル フラワーC 2着
マジックタイム クイーンC 2着 ×
ニシノアカツキ フラワーC 10着 ×
マイネオーラム フラワーC 6着
ブランネージュ 500万下(阪神芝1800m)1着
ハピネスダンサー ミモザ賞(中山芝2000m)1着
トシザキミ 500万下(中山芝1800m)1着
シュヴァリエ クイーンC 10着 ×
シードオブハピネス エルフィンS 6着 ×
デルフィーノ クイーンC 14着
プレミアステイタス クイーンC 4着 ×
ヤマニンアリエッタ 忘れな草賞 3着 ×
ラグタイム エルフィンS 9着
マローブルー フラワーC 4着
ムードスウィングス ミモザ賞(中山芝2000m)2着
アンジュデュバン ミモザ賞(中山芝2000m)3着
ヴァンデミエール 500万下(中山芝1600m)7着 ×
ウインリバティ 500万下(阪神芝1800m)6着 ×
サングレアル 500万下(京都芝2000m)4着 ×
スペランツァデーア 500万下(中山芝2000m)4着 ×
ティックルゴールド 500万下(東京芝2000m)9着
マックスユーキャン 500万下(中山芝2000m)9着 ×
マリアライト 500万下(中山芝1800m)3着
イサベル 未勝利(阪神芝1800m)1着
シャドウカラーズ 未勝利(福島芝1800m)1着
パナシュドール 未勝利(東京ダ1600m)1着 ×
ブライティアスター 未勝利(中山芝1800m)1着
プロクリス 未勝利(阪神芝1600m)1着 ×
ヘイジームーン 未勝利(中山芝2000m)1着
※フルゲート18頭。シュヴァリエ以下の賞金400万組は抽選で11頭出走可能。

 今年の出走予定馬は表8のとおり(4/23現在)。

2013/7/14 福島5R サラ2歳新馬 1着 13番 マイネグレヴィル

2014/3/29 阪神9R 君子蘭賞 1着 2番 ブランネージュ

 今回のメンバーで人気を集めそうなのが前走クイーンC2着のマジックタイム。1番人気ならば、表2で示したように前走3着以内の条件に合致する。コース実績からも死角がないように思えるが、同馬には芝1800m以上での勝利がない。これまではマイル戦で好走してきただけに、距離延長で苦戦することも十分考えられる。当コラムでは思い切って軽視してみたい。

 前走フラワーC組では2着のマイネグレヴィルに注目。芝1800m以上の勝利は昨年7月の福島新馬戦(芝1800m)でクリア。その新馬戦で2着に下したのが先述のマジックタイム。不良馬場の札幌2歳Sでレッドリヴェールと接戦しているようにスタミナもある。距離延長で一番分があるのはこの馬と見る。距離実績、前走フラワーC上位組からしてもこの馬を本命視したい。

 他では前走阪神芝1800mの500万・君子蘭賞を勝ったブランネージュ。君子蘭賞勝ちは表7であげたミッドサマーフェアと同じ。2走前にはチューリップ賞4着があり、2着ヌーヴォレコルトとは0秒3差だった。距離延長で良さを発揮しており、今回も注目しておきたい。

 抽選組では前走クイーンC14着のデルフィーノは見直せる一頭。東京芝2000mの新馬戦を勝利しており、前走を度外視すれば狙ってみても面白い。他では前走ミモザ賞で1〜3着のハピネスダンサー、ムードスウィングス、アンジュデュバン。表5で示したように複勝率は低いが、出走できれば好走しておかしくない。

 前走未勝利を勝った組ではイサベル、シャドウカラーズ、ブライティアスター、ヘイジームーンが表4の好走条件に該当している。なかでもイサベルは前走の未勝利戦がデビュー戦だった。初の関東遠征など課題はあるが、能力は相当高そうだ。ヘイジームーンも2月の東京芝1800m新馬戦で2着。東京コースも合っており、面白い一頭だろう。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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