第795回 春の福島最終週を飾る福島牝馬Sの狙い目は?|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第795回 春の福島最終週を飾る福島牝馬Sの狙い目は?

2014/4/21(月)

 皐月賞が終わり、今週から東京・京都競馬が始まる。同時に1回福島競馬は最終週を迎え、土曜には福島牝馬Sが行われる。04年に新設されて今年で11回目。例年ここからヴィクトリアマイルへと進む馬が多く、注目の一戦だ。今回は福島牝馬Sにスポットを当て、馬券での攻略ポイントについて探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 福島牝馬Sの勝ちタイムと前半1000m通過とレース上がり(11年阪神開催を除く)

年度 馬場状態 勝ちタイム 勝ち馬 前半1000m通過 レース上がり
2013 1分46秒4 オールザットジャズ 57秒9 36秒3
2012 1分46秒1 オールザットジャズ 58秒2 35秒5
2010 稍重 1分48秒9 レジネッタ 60秒3 36秒7
2009 不良 1分53秒7 ブラボーデイジー 64秒2 37秒2
2008 1分47秒1 マイネカンナ 59秒9 35秒7
2007 1分46秒6 スプリングドリュー 58秒0 36秒1
2006 1分48秒5 ロフティーエイム 59秒7 36秒7
2005 1分49秒4 メイショウオスカル 63秒0 34秒6
2004 1分46秒6 オースミコスモ 57秒0 37秒5

 表1は福島競馬場で行われた福島牝馬Sの勝ちタイム一覧。近2年は良馬場で行われ、オールザットジャズが連覇。勝ちタイムも1分46秒台前半の速い決着となった。
注目したいのは前半1000mの通過タイムだ。58秒前後のハイペースで、過去にも04年・07年は速い流れとなっている。ペースが速くなる要因としては、福島牝馬Sが行われる週からBコースへ替わることが大きい。レース上がりを見ても、05年を除きすべて35秒5以上掛かっていた。

また、先日の開幕週(4/13)に行われた芝2000mの福島民報杯は前半1000通過が58秒6。レース上がりは35秒6と掛かったが、勝ちタイムは1分58秒4と速かった。

小回りコースでコーナー4回ながら前半からペースが速くなり、後半は消耗戦になることが多いというのがレースの特徴といえるだろう。良馬場ならば1分46秒台前半の決着だが、馬場が悪くなれば稍重だった10年、不良馬場だった09年のように上がりがかなり掛かるパワーが要る馬場へと変化する。逃げた馬は【0.0.1.9】で、不良馬場だった09年にヤマニンベルメイユの3着が1回あるだけだ。

■表2 福島牝馬Sの前走レース別成績(11年の阪神開催をのぞく)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中山牝馬S 7- 4- 5-39/55 12.7% 20.0% 29.1% 85% 82%
愛知杯 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 365% 111%
1000万下 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 61% 31%
阪神牝馬S 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 158%
オークス 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 425%
福島民報杯 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 940%
京都牝馬S 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 53%
ダービー卿CT 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 65%
1600万下 0- 0- 3-20/23 0.0% 0.0% 13.0% 0% 78%
その他のレース 0- 0- 0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表2は前走レース別成績。一見してわかるように、中山牝馬S組の好走が非常に多い。
出走数自体が多いというのはあるが、同じ右回り・芝1800m戦でコーナー4回という共通点がある。3着以内馬28頭(3着同着が1回)のうち、16頭がこの組で関連性が非常に高い。

 では、同じようなコース形態ながら違う点は何か。直線で急坂がある中山から平坦の福島へと替わるのがまず1点。2点目には中山牝馬Sがハンデ戦なのに対して、福島牝馬Sは別定戦であるということだ。

 この中山牝馬S組の取捨が馬券での攻略において最も重要な点であることがわかる。なお、それ以外の組の好走馬は散らばっている印象で、前走1000万下から連対した2頭はいずれも前走芝1800mだった。

■表3 中山牝馬S組の前走着順別成績(11年の阪神開催をのぞく)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 170% 130%
前走2着 3- 0- 1- 1/ 5 60.0% 60.0% 80.0% 326% 162%
前走3着 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 65% 90%
前走4着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 232% 132%
前走6〜9着 1- 2- 2-10/15 6.7% 20.0% 33.3% 91% 86%
前走10着以下 0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 65%

2013/3/10 中山11R 中山牝馬ステークス(G3)1着 11番 マイネイサベル

 表3は中山牝馬S組の前走着順別成績。中山牝馬Sで連対を果たした馬は8頭出走し、6頭までが3着以内に好走している。その他の2頭はどちらも4着とすべて上位に入っている。昨年は中山牝馬S1着のマイネイサベルが3番人気で2着、3着のオールザットジャズが1番人気で優勝している。

前走で力を示した馬が引き続き好走しており、「中山牝馬S組の3着以内馬、特に連対馬は素直に信頼すべし」といえるだろう。

 また、前走5〜9着から今回3着以内に巻き返した馬は7頭。このうち6頭は福島牝馬Sで上位5番人気以内に支持されており、いずれもオープンや重賞で3着以内に入った経験があった。

 しかし、前走2ケタ着順からの巻き返しは厳しいことがわかる。好走は09年3着のヤマニンベルメイユだけだが、この馬も過去に芝1800m重賞を2勝している実績馬だった。

■表4 中山牝馬Sからの斤量増減別成績(11年の阪神開催をのぞく)

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
増減無し 1- 2- 0- 8/11 9.1% 27.3% 27.3% 48% 59%
今回増 4- 1- 4-26/35 11.4% 14.3% 25.7% 85% 87%
今回減 2- 1- 1- 5/ 9 22.2% 33.3% 44.4% 132% 95%

2010/4/24 福島11R 福島牝馬ステークス(G3)1着 8番 レジネッタ

 表4は中山牝馬S組の斤量増減別成績。一番下の今回斤量減の馬が10年レジネッタ(5番人気)、昨年のオールザットジャズ(1番人気)の2勝。複勝率も44.4%と高い。つまり、ハンデ戦だった前走で斤量を見込まれた馬が別定戦の今回は軽くなるわけだからお得なわけだ。たとえばレジネッタは前走中山牝馬Sで55キロを背負い、追い込み届かず5着。しかし、福島牝馬Sでは54キロと1キロ軽くなって、見事に差し切り勝ちを決めている。

 また今回斤量増の馬が4勝しているが、そのうち3頭は中山牝馬Sで連対した馬だった。連対率・複勝率で見ると、今回減>増減無し>今回増の順となっている。同じコース形態でも前回からの斤量の増減によって成績が大きく変化することがわかった。

今回斤量減の馬、また今回斤量増でも前走で連対している馬には注目したい。

■表5 2ケタ人気で福島牝馬Sを好走した馬一覧(11年の阪神開催をのぞく)

年度 人気 着順 馬名 過去の重賞実績
2013 10 3 ピュアブリーゼ オークス2着
2009 11 2 アルコセニョーラ 新潟記念ほか重賞2勝
13 3 ヤマニンベルメイユ クイーンSほか重賞2勝
2005 14 2 スターリーヘヴン 特になし
2004 10 2 マイネヌーヴェル フラワーC優勝

 最後に表5は2ケタ人気で激走した馬の一覧。どういった馬が穴で激走しているかというと、05年2着のスターリーヘヴン以外はすべて過去に重賞での連対経験があった馬ばかりだ。

 前走大敗で近走も芳しくないが、さかのぼってみると重賞で連対している実績馬だったというパターンには注意したいところだ。

<まとめ>
傾向がわかったところで、今年の中山牝馬Sの結果からは1〜3着のフーラブライド、ケイアイエレガント、キャトルフィーユが出走してくればもちろん有力。

 今回斤量減となるはずの4着アロマティコ・9着エクセラントカーヴあたりも面白い。他では過去に重賞勝ちがある6着クラウンロゼ・7着トーセンベニザクラも出走してくれば、巻き返しておかしくない。

 他の組からは重賞連対経験がある馬を穴候補として狙っていきたいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN