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第790回 パターンが複数で難解なダービー卿CT

2014/4/3(木)

今週はダービー卿CTと産経大阪杯が行われる。後者はG1馬が揃った豪華メンバーとなっている。だが、今回は前者のレースを分析していく。安田記念もにらむ古馬のマイル重賞。ハンデ戦らしく波乱傾向が強い一戦だ。過去10年、3連単で二度100万馬券が飛び出すなど、穴党ファンの腕が鳴るレースとなっている。

これだけ荒れるレースになると、データだけでは分析しきれない面も出てくるが、どういった馬が好走しているかという観点から有力馬を探してみたい。阪神で行われた11年も含み、過去10年のダービー卿CTを分析。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のダービー卿CT好走馬(1)

着順 人気 馬名 前走成績 備考
13年 1 5 トウケイヘイロー 武庫川S1着 56→55
11年 1 8 ブリッツェン 武庫川S1着 56→54
09年 2 7 マイネルファルケ アクアマリンS1着 57→54
07年 1 7 ピカレスクコート 道頓堀S1着 57→55

2013/3/31 中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)1着 13番 トウケイヘイロー

昨年は5番人気のトウケイヘイローが優勝を飾った。前走で1600万クラスの阪神芝1600m・武庫川Sを勝利しての参戦。形の上で昇級戦となり、連勝での重賞初制覇だった。実は同馬と同じような臨戦過程を築いた馬は、ほかにもいた。それを示すのが表1だ。11年優勝のブリッツェン、09年2着のマイネルファルケ、07年のピカレスクコートが該当。いずれも前走1600万クラスのレース、それもマイル戦を勝っていた。

昇級馬ということで斤量面でも不利にならない。全馬が前走よりも斤量を減らしての出走。今回、決して重いハンデを背負わされないというタイプだ。これだけ荒れるハンデ戦がゆえ、当然のように警戒されるタイプにも思われるのだが、実際には当日5番人気以下の馬ばかりとなっている。狙い目は十分と言えるだろう。

■表2 過去10年のダービー卿CT好走馬(2)

着順 人気 馬名 前走成績 備考
13年 2 1 ダイワマッジョーレ 東京新聞杯2着 前走
12年 1 3 ガルボ 東京新聞杯1着 前走
11年 2 2 ライブコンサート 京都金杯3着 2走前
04年 3 1 ウインラディウス 東京新聞杯1着 前走

表2のタイプは誰しもが注目しそうな馬たち。昨年2着だったダイワマッジョーレは前走東京新聞杯で2着に好走していた。基本的には東京新聞杯がステップレースとなっているが、年明けのマイル重賞で3着以内に好走という条件に注目すると、表2の4頭が浮かび上がってきた。いずれも人気サイドでの好走であった。

■表3 過去10年のダービー卿CT好走馬(3)

着順 人気 馬名 備考
10年 2 4 マイネルファルケ 東風S2着
09年 1 1 マイネルファルケ 東風S2着
06年 2 3 キングストレイル 東風S2着
04年 1 7 マイネルモルゲン ニューイヤーS2着

同年のマイル戦での好走実績は重賞だけにとどまらない。元より表1で1600万クラスの実績に注目しているわけなので、オープン特別もやはり重要であった。それを示すのが表3。とりわけ同じ中山芝1600mを舞台にした東風Sが大事。マイネルファルケは10年、09年と2年連続で、東風S2着と好走していた。年明け間もないニューイヤーSでも構わない。04年マイネルモルゲンが該当する。

■表4 過去10年のダービー卿CT好走馬(4)

2010/4/4 中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)1着 7番 ショウワモダン

着順 人気 馬名 備考
09年 1 7 ショウワモダン ディセンバーS1着
08年 1 4 サイレントプライド ディセンバーS1着
06年 1 11 グレイトジャーニー ディセンバーS1着

同じ中山のオープン特別として注目できるのがディセンバーS。前年末の中山開催で行われる芝1800mのレースだ。表4で示した通り、09年ショウワモダン、08年サイレントプライド、06年グレイトジャーニーが同レースを勝利していた。そのレース後で敗戦があったりすると、ダービー卿CT当日での人気が下がる傾向。ショウワモダンは7番人気、グレイトジャーニーは11番人気での激走だった。

■表5 過去10年のダービー卿CT好走馬(5)

着順 人気 馬名 備考 備考
13年 3 2 ダイワファルコン 中山記念2着 56→57.5
11年 3 6 キョウエイストーム 中山金杯2着 55→56

表5は同年に中山芝重賞で好走していた馬というパターンでまとめたもの。それほど該当馬は多くないが、ダイワファルコンとキョウエイストームが3着と好走している。ダイワファルコンは前走がG2の中山記念で2着。今回、G3と格・相手関係が下がるレースだが、着順は落とした形となった。その要因は斤量と無関係ではないだろう。キョウエイストームにしても中山金杯時よりも重いハンデを背負わされることになった。

■表6 過去10年のダービー卿CT好走馬(6)

着順 人気 馬名 備考 備考
12年 2 10 オセアニアボス 京成杯AH4着 上り1位
12年 3 7 ネオサクセス 中山記念5着 上り3位
08年 3 16 ダンスフォーウィン 東風S9着 上り1位
07年 3 11 マイネルハーティー 東風S11着 上り1位

表5までのパターンはすべて好走時の実績のみに注目していた。だが、このレースはそんなに簡単なものではない。着順が悪かったレースにも焦点を当てる必要がある。特に警戒しなければいけないのは表6のパターン。12年2着のオセアニアボスら4頭がいる。オセアニアボスで注目したのは前年の京成杯AHでの成績。着順は4着と悪くなかったが、メンバー中1位の上りを使っていたのだ。08年のダンスフォーウィンは前走東風Sで9着。前哨戦のオープン特別で、掲示板にも乗れない敗戦を喫したことで、ここでは大きく人気を落とした。だが、結果は16番人気で3着と激走。前走東風Sで最速の上りを使っていた馬だった。07年のマイネルハーティーも同様だ。

■表7 過去10年のダービー卿CT好走馬(7)

着順 人気 馬名 備考
10年 3 5 サニーサンデー 福島記念1着
08年 2 9 ドラゴンウェルズ スワンS3着
06年 3 15 キネティクス 富士S3着
04年 2 5 マイネルソロモン 富士S3着

表7以降の好走馬については正直、パターンの分類が難しい。一応、表7の馬には前年秋以降で古馬の重賞で3着以内に好走した実績があった。中山やマイルの重賞に限らず、他場の重賞でも問題ない。

■表8 過去10年のダービー卿CT好走馬(8)

着順 人気 馬名 備考
09年 3 12 マヤノライジン ニューイヤーS2着
07年 2 9 コイウタ クイーンC1着
05年 1 3 ダイワメジャー 皐月賞1着
05年 2 10 チアズメッセージ 京都牝馬S1着
05年 3 8 トレジャー セントライト記念2着

表8はそれ以外の馬。ダイワメジャーとトレジャーは、過去に中山のG2以上での連対実績があった。コイウタとチアズメッセージは過去に芝1600mの重賞で優勝の実績。マヤノライジンは、同年ではなく過去にニューイヤーSで連対の実績。強いて挙げれば、このような実績に注目すべきか。これで過去10年、合計30頭の好走馬を分類。8つのパターンという数の多さが難解さを物語っている。中でも表1〜4のタイプに分類できた馬が単勝・連軸の候補。表5〜8のタイプに分類できた馬が押さえという考え方としたい。

【結論】
それでは今年のダービー卿CTを占っていこう。出走予定馬は表9の通り(4/1現在)。

■表9 今年のダービー卿CT出走予定馬

順位 馬名 備考 備考
1 アユサン 桜花賞1着  
2 ダイワファルコン 福島記念1着  
3 カレンブラックヒル NHKマイルC1着  
4 フラガラッハ AJC杯5着 上り1位
5 インパルスヒーロー NHKマイルC2着  
6 コディーノ 朝日杯FS2着  
7 トリップ    
8 レッドアリオン ニューイヤーS1着  
9 エピセアローム    
10 ブレイズアトレイル 小倉大賞典3着  
11 インプロヴァイズ 韓国馬事会杯1着 57→55
11 エールブリーズ    
13 ネオウィズダム    
14 プリムラブルガリス NZT4着 上り1位
15 ワキノブレイブ    
16 マウントシャスタ 武庫川S1着 57→56
17 アクションスター 京成杯2着  
18 レオアクティブ ニューイヤーS7着 上り2位
※フルゲートは16頭。

まず注目したいのが前走1600万クラスを勝ち上がった馬。マウントシャスタは前走武庫川Sを勝利。3歳時に毎日杯2着の実績があり、完全な格上げ戦というわけではないが、この臨戦過程がポイント。阪神芝1600mからのステップで好走例も多い点も好感触。インプロヴァイズは前走中山芝1600mの韓国馬事会杯を勝利。コース実績が豊富である点も見逃せない。

同年のマイル重賞好走馬は不在。中山のオープン特別好走馬ではレッドアリオン。今年のニューイヤーSを勝利しており、この馬も有力視できそう。

前年のディセンバーS勝ち馬と同年の中山芝重賞好走馬は不在。穴として注目したいのがフラガラッハ。今年のAJC杯が5着で、上りが1位。前年のNZTで古い記録ながらプリムラブルガリスが、同レースで上り1位を記録。レオアクティヴは今年のニューイヤーSで7着ながら上りが2位。だが、現時点では除外対象となっている。

あとは実績的にアユサン、ダイワファルコン、カレンブラックヒルなど、G1などの重賞実績馬が多数。コディーノあたりも格では上位だが、押さえ候補の1頭という評価にとどめたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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