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第789回 中山芝1600mの大外はどれぐらい不利なのか?

2014/3/31(月)

中山芝1600mのコース図

今週日曜日に行われるダービー卿CTの舞台は中山芝1600m。スタートしてすぐに右に曲がるカーブがあるため、一般的には大外枠は不利、対して内枠が有利と言われるコースだ。だが、一口に大外が不利と言っても、果たしてどれぐらい不利なのか。実際に行われたレース結果を集計したものから、その点を読み取ってみたい。対象レースは04年から今年3月23日開催終了時点までの約10年。クラスを問わず、中山芝1600mの全レースを集計した。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中山芝1600mの枠順別成績(04年以降)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 82-  75-  76- 742/ 975 8.4% 16.1% 23.9% 59 72
2枠 78-  77-  82- 812/1049 7.4% 14.8% 22.6% 62 81
3枠 78-  73-  67- 868/1086 7.2% 13.9% 20.1% 60 71
4枠 88-  82-  70- 884/1124 7.8% 15.1% 21.4% 93 72
5枠 69-  70-  78- 950/1167 5.9% 11.9% 18.6% 71 70
6枠 91-  89-  88- 925/1193 7.6% 15.1% 22.5% 76 80
7枠 63-  80-  87- 983/1213 5.2% 11.8% 19.0% 58 66
8枠 72-  77-  71- 996/1216 5.9% 12.3% 18.1% 74 74

まず表1は中山芝1600mの枠順別成績。勝率が最も高いのが1枠で8.2%。対する大外の8枠は5.9%。なるほど、確かに1枠に比べると勝利は大きく下がる。だが、7枠の勝率は5.2%。8枠よりも低い結果が出た。連対率も1枠がトップで16.1%。8枠は12.3%で1枠よりも悪いが、7枠の方が11.8%と低い。複勝率は1枠がトップだが、1〜4枠までが約20%で並ぶ横一線。6枠も実は22.5%と優秀。8枠は18.1%。ここでようやく8枠が最も悪い成績だった。

8枠の成績は1枠の成績に対し、何パーセント減と考えるべきか。表1の結果から単勝は約30%減、連対率は約24%減、複勝率は約25%減という成績。単勝の影響率が最も大きく、8枠は明らかに不利。つまり、勝ちにくいと考えるべきだろう。

■表2 中山芝1600mの馬番別成績(04年以降)

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率 平均着順 平均人気
1番 49-  44-  52- 467/ 612 8.0% 15.2% 23.7% 51 75 7.2着 7.3人気
2番 60-  56-  47- 456/ 619 9.7% 18.7% 26.3% 76 77 7.1着 7.2人気
3番 39-  43-  48- 488/ 618 6.3% 13.3% 21.0% 47 80 7.6着 7.8人気
4番 54-  49-  48- 467/ 618 8.7% 16.7% 24.4% 63 72 7.2着 7.2人気
5番 39-  38-  51- 490/ 618 6.3% 12.5% 20.7% 55 84 7.6着 7.6人気
6番 49-  45-  32- 494/ 620 7.9% 15.2% 20.3% 81 71 7.8着 7.9人気
7番 50-  46-  42- 478/ 616 8.1% 15.6% 22.4% 80 62 7.6着 7.5人気
8番 50-  44-  35- 484/ 613 8.2% 15.3% 21.0% 107 72 7.7着 7.6人気
9番 35-  44-  44- 481/ 604 5.8% 13.1% 20.4% 59 70 8.2着 7.9人気
10番 38-  32-  50- 475/ 595 6.4% 11.8% 20.2% 72 73 7.8着 8.0人気
11番 38-  36-  33- 465/ 572 6.6% 12.9% 18.7% 72 70 8.3着 8.0人気
12番 35-  43-  37- 438/ 553 6.3% 14.1% 20.8% 72 82 8.3着 8.4人気
13番 22-  34-  19- 433/ 508 4.3% 11.0% 14.8% 25 43 8.8着 8.4人気
14番 25-  21-  38- 383/ 467 5.4% 9.9% 18.0% 88 73 8.9着 8.7人気
15番 17-  35-  20- 357/ 429 4.0% 12.1% 16.8% 54 76 8.8着 8.9人気
16番 21-  13-  23- 304/ 361 5.8% 9.4% 15.8% 122 96 9.3着 9.6人気

では馬番別の成績で見るとどうなるか(表2)。8枠といっても出走頭数によって度合いが違ってくる。中山芝1600mのフルゲートは16頭。仮に馬番が成立しない8頭立ての競馬では、状況が大きく違うだろう。

まず勝率を見て行くと、トップは9.7%の2番ゲート。1番ゲートと少し差がある点は気になるものの、枠順は1枠となるケースは多いだろう。対して最も低いのが15番ゲートの4.0%。実に2番ゲートに比べて約60%減の成績。かなり大きく違う。

連対率もトップは2番ゲートで18.7%。最も低いのは16番ゲートで、約50%減の成績となった。同様に複勝率を見ると、2番ゲートに対して40%減。フルゲートでの大外枠はかなり不利であることがわかる。

ただ、馬券で儲けようと考える場合、大外枠は逆に狙い目となる可能性がある。16番ゲートの単勝回収率は122%。複勝率も96%で、内目の枠よりも回収率はかなり高い。表には各ゲートの平均人気を記載している。基本的には内枠から外枠へ行くにかけて、きれいに平均人気は下がる傾向。ファンの心理としても、同コースは外へいくほど不利と考えていることが見てとれる。そして、16番ゲートの平均人気は9.6番人気。飛びぬけて平均人気が低い。だが、実際に走ってみての平均着順は9.3着。実は人気以上に走っていることがわかる。フルゲートの大外ということで、必要以上に人気が下がってしまうケースがあると考えられる。

■表3 中山芝1600m・16番ゲートのコース別成績(04年以降)

コース区分 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
中山・A 9-  6- 14-153/182 4.9% 8.2% 15.9% 63 83
中山・B 6-  0-  4- 58/ 68 8.8% 8.8% 14.7% 48 40
中山・C 6-  7-  5- 93/111 5.4% 11.7% 16.2% 264 153

次にコース区分別成績。中山の芝コースはA、B、Cと仮柵位置により3パターンのコースが存在する。幅員はAコースが最も広く、B→Cにいくほどそれは狭まる。枠順の影響としては幅員の広さよりも、4コーナーでのカーブの角度がどれだけ違うかという点の方が気になるところ。乗り役ではないので、その度合いは計り知れないが、結果としては表3の通り。フルゲートの大外、16番ゲートでのコース区分成績だ。

複勝率にはあまり影響していないが、連対率がCコースだとグッと伸びてくる。そして単・複の回収率はCコース時に大きく伸ばしてくる。総合的にはCコース時の方が、不利の影響は少ないと考えるべきか。

■表4 中山芝1600m・16番ゲートの月別成績(04年以降)

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1月 4-  4-  5- 62/ 75 5.3% 10.7% 17.3% 377 163
2月 0-  0-  1- 15/ 16 0.0% 0.0% 6.3% 0 41
3月 6-  2-  8- 64/ 80 7.5% 10.0% 20.0% 33 101
4月 3-  0-  2- 30/ 35 8.6% 8.6% 14.3% 45 46
5月 0-  0-  0-  0/  0          
6月 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7月 0-  1-  0-  4/  5 0.0% 20.0% 20.0% 0 136
8月 0-  0-  0-  0/  0          
9月 3-  2-  2- 45/ 52 5.8% 9.6% 13.5% 28 91
10月 1-  0-  0- 10/ 11 9.1% 9.1% 9.1% 59 18
11月 0-  0-  0-  0/  0          
12月 4-  4-  5- 73/ 86 4.7% 9.3% 15.1% 109 77
1〜3月 10-  6- 14-141/171 5.8% 9.4% 17.5% 181 122
4〜6月 3-  0-  2- 31/ 36 8.3% 8.3% 13.9% 44 45
7〜9月 3-  3-  2- 49/ 57 5.3% 10.5% 14.0% 26 95
10〜12月 5-  4-  5- 83/ 97 5.2% 9.3% 14.4% 103 71

続いて16番ゲートに絞り、月別成績を調べてみた。まず注目すべきは9月の成績。この時期は野芝100%で行われる時期で、夏のローカル明けの中央開催で馬場状態は非常に良い。だが、連対率ベースでは12月の時とさほど変わらない。1〜4月にかけての成績と比較しても、それほど大きく劣っているわけではない。ただし、回収率では大きな差が出ている。

■表5 中山芝1600m・16番ゲートの開催日別成績(04年以降)

日次他 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1日目 1-  0-  3- 32/ 36 2.8% 2.8% 11.1% 16 51
2日目 1-  0-  1- 28/ 30 3.3% 3.3% 6.7% 22 31
3日目 1-  1-  3- 29/ 34 2.9% 5.9% 14.7% 13 92
4日目 6-  1-  4- 38/ 49 12.2% 14.3% 22.4% 65 117
5日目 4-  4-  2- 51/ 61 6.6% 13.1% 16.4% 29 56
6日目 3-  1-  5- 38/ 47 6.4% 8.5% 19.1% 381 144
7日目 3-  4-  4- 47/ 58 5.2% 12.1% 19.0% 318 198
8日目 2-  2-  1- 37/ 42 4.8% 9.5% 11.9% 24 36
9日目 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

最後に16番ゲートの開催日別成績を調べた。月別成績ではあまり大きな特徴はなかったが、さすがに開催日成績では差が出ている。開幕週、特に初日の成績はかなり厳しいことになっている。一般的には内側の馬場が絶好という状態。内と外がほぼフラットである分、枠順の影響がモロに出ると考えられる。同一開催でも、開催日が進めば、徐々にチャンスが生まれてくる。実際には、順番に成績が上がっているわけではないが、開幕週よりは明らかにマシ。4日目あたりから成績が上がっており、開幕週以外はそこまで気を使う必要はないだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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