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第787回 日経賞で重要視したいファクターは?

2014/3/24(月)

 高松宮記念が行われる今週は土曜に日経賞と毎日杯、土曜深夜にドバイ国際競走と注目のレースが目白押しだ。今回のデータde出〜たでは、春の天皇賞の前哨戦である日経賞を取り上げたい。実際に昨年はこのレースを優勝したフェノーメノが続く天皇賞を制覇している。ただし、過去には障害帰りのテンジンショウグンや一昨年のネコパンチなど波乱の年もある。中山で行われた2004年以降(11年の阪神開催はのぞく)のデータから日経賞で重要視すべきデータをピックアップしていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 前走からの間隔別成績(11年を除く過去9年)

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中3週以内 0-  1-  2- 14/ 17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 27%
中4週〜中8週 6-  6-  6- 32/ 50 12.0% 24.0% 36.0% 465% 123%
中9週〜半年 3-  2-  1- 21/ 27 11.1% 18.5% 22.2% 22% 38%
半年以上 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 まず表1は前走からの間隔別成績。一見してわかるように、前走から中4週〜中8週の馬の成績が非常に良い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。しかし、中3週以内だと未勝利で、連対率・複勝率は半分以下となっている。今年では3月に前のレースに出走した馬が該当する。

 次に中9週以上間隔が空いた馬について見てみよう。勝率・連対率は中4週〜中8週の馬とそれほど変わらないが、注目は単勝回収率・複勝回収率の低さ。昨年のフェノーメノら勝ち馬3頭はいずれも前走でジャパンCか有馬記念に出走。すべて日経賞で1番人気に支持されていた。つまりは人気上位馬が好走したにすぎない。

 なお、半年以上の間隔が空いた馬は軒並み4着以下に敗れている。10年に1番人気に推されたロジユニヴァースは日本ダービー1着以来のレースで6着と敗退している。

ただし、これで「中4週〜中8週の馬が買い」と結論づけても頭数が多く、ここから絞り込む必要がある。実際にこれら50頭が前走でどのレースを走ったかを調べてみた。

■表2 中4週〜中8週の馬の前走レース別成績(11年を除く過去9年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
アメリカJCC 3- 1- 2- 7/13 23.1% 30.8% 46.2% 213% 102%
白富士S 2- 0- 0- 2/ 4 50.0% 50.0% 50.0% 947% 115%
ダイヤモンドS 1- 0- 2-12/15 6.7% 6.7% 20.0% 1114% 127%
京都記念 0- 5- 2- 7/14 0.0% 35.7% 50.0% 0% 175%
大井金盃 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
金蹄S 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2010/3/27 中山11R 日経賞(G2)1着 6番 マイネルキッツ

 表2は中4週〜中8週の馬における前走レース別成績。3着以内馬は上位4レースに絞られる。東京の白富士S組は少数ながら、05年ユキノサンロイヤル・07年ネヴァブションと2勝。前者は2走前のAJCC・前走ともに3着で8歳馬ながら安定した力を見せていたし、後者は準オープン・前走ともに連勝して勢いに乗っていた。

 注目はアメリカJCC組と京都記念組ともに芝2200m戦で、そこからの距離延長馬が好結果を出している。AJCC組は10年マイネルキッツら3勝をあげているし、京都記念組は勝ち星こそないものの連対率・複勝率ではAJCC組を上回っている。昨年は前走の京都記念で6着に敗れたカポーティスターが2着と巻き返している。前走着順に関係なく、この2つのレースから転戦してきた馬は要注意だ。

 最後に単勝回収率が非常に高いダイヤモンドS組は12年優勝のネコパンチの一発が効いている。その他の3着2頭は日経賞で2・3番人気と上位人気に推されていた。

■表3 6番人気以下で3着以内に好走した馬一覧(11年を除く過去9年)

年度 馬名 性齢 人気 着順 前走成績 過去の重賞実績
2013 カポーティスター 牡4 9 2 京都記念6着 日経新春杯優勝
ムスカテール 牡5 7 3 日経新春杯2着 アルゼンチン共和国杯2着
2012 ネコパンチ 牡6 12 1 ダイヤモンドS15着 なし
2010 マイネルキッツ 牡7 6 1 アメリカJCC4着 天皇賞・春優勝
トーセンクラウン 牡6 7 3 中山記念1着 中山記念優勝
2009 マイネルキッツ 牡6 7 2 アメリカJCC4着 新潟記念・福島記念で2着
2006 ストラタジェム 牡5 6 2 御堂筋S2着 日経新春杯3着
ブルードルネード 牡5 8 3 京都記念10着 函館記念2着
2004 ダービーレグノ 牡6 10 3 京都記念9着 新潟記念・シンザン記念優勝

2013/1/13 京都11R 日経新春杯(G2)1着 2番 カポーティスター

 表3は6番人気以下で好走した馬の一覧。これら9頭のうち、5頭が京都記念組かAJCC組だ。これらの組は上位人気馬だけでなく、伏兵馬でも好走していることがわかる。

 また、これら9頭のうちネコパンチ以外の8頭は重賞で3着以内に好走した経験があった。準オープンの御堂筋Sから転戦した06年ストラタジェムにしても、過去に日経新春杯で3着と好走。昨年2着のカポーティスターは2走前に日経新春杯勝ちがあり、3着のムスカテールも2走前のアルゼンチン共和国杯、前走の日経新春杯と連続で2着に来ていた。

伏兵馬を狙うとしても、重賞で3着以内に入った経験がない馬は厳しい。ただし、重賞で好走実績があった8頭のうち、中山での重賞で好走があったのはトーセンクラウンだけ。
中山コースの重賞実績にこだわらなくても良さそうだ。

■表4 各種牡馬の産駒の日経賞成績一覧(11年を除く過去9年)

種牡馬 年度 馬名 人気 着順 前走成績
ステイゴールド 2013 フェノーメノ 1 1 ジャパンC5着
オーシャンブルー 2 9 有馬記念2着
2012 フェイトフルウォー 3 8 菊花賞7着
2010 ビエンナーレ 15 15 ダイヤモンドS10着
ハーツクライ 2013 カポーティスター 9 2 京都記念6着
2012 ウインバリアシオン 2 2 京都記念6着
ディープインパクト 2013 ダノンバラード 6 7 中山記念6着
2012 トーセンラー 4 10 京都記念4着

 表4はステイゴールド、ハーツクライ、ディープインパクト各産駒の日経賞での成績をまとめたもの。一般的に中山芝2500m戦において、ステイゴールド産駒が好結果を出しているのは広く知られている。10年以降の成績は【13.5.5.33】で、複勝率40%オーバー。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えており、この条件なら買っておくべき種牡馬だ。

 しかし、日経賞においては昨年優勝のフェノーメノしか好走できていない。人気上位のオーシャンブルー・フェイトフルウォーが着外に敗れている点からも優位性は感じられない。

 逆にハーツクライ産駒は2頭とも2着に好走。どちらも京都記念からの距離延長で好走している。同産駒の中山芝2500m戦全体の成績は【2.4.1.8】。3着以内に好走した7頭中6頭は前走から距離延長した馬だった。

 なお、2014年度のJRA種牡馬別勝利数ランキングでトップに立つディープインパクト産駒は2頭ともに着外に敗れている。中山芝2500m全体でも【0.2.0.9】で勝ち星がなく、この条件では苦戦傾向にあることがわかる。

■表5 前年にG1を勝利した馬の日経賞での成績(2000年以降)

年度 馬名 着順 前年のG1勝ち
2010 マイネルキッツ 1 天皇賞・春優勝
ロジユニヴァース 6 日本ダービー優勝
2008 マツリダゴッホ 1 有馬記念優勝
2002 マンハッタンカフェ 6 有馬記念優勝
2000 グラスワンダー 6 有馬記念優勝

 最後に表5は前年にG1を勝利した馬の日経賞での成績。10年のマイネルキッツ以外はすべて1番人気に推されていたが、5頭中勝ったのがわずかに2頭のみ。前年のグランプリホースであるグラスワンダーやマンハッタンカフェなども着外に敗れている。

 この他にも04年ゼンノロブロイ(単勝1.1倍)の2着や一昨年のルーラーシップ(単勝1.4倍)の3着など断然人気の馬が負けることが多いのが日経賞の特徴だ。また、今年で62回目を迎えるなかで連覇したのは75・76年のホワイトフォンテンしかいない。

 今回は昨年のこのレースの覇者フェノーメノ、有馬記念で2着と好走したウインバリアシオンの2頭が出走してくれば、人気となりそうだ。ただし、フェノーメノは前走宝塚記念(4着)から半年以上間隔が空いており、かなり厳しい。表5のデータからも軽視したい。

 ウインバリアシオンにしてもハーツクライ産駒の距離延長には当てはまらず、それほど妙味はないだろう。狙いとしてはやはり前走AJCC組か京都記念組、またハーツクライ産駒の距離延長馬。穴なら重賞で3着以内に好走経験がある馬を積極的に狙っていきたい

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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