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第786回 G1シーズン開幕目前! スプリングSを分析する

2014/3/20(木)

春のG1シーズン開幕を控え、数多くのステップレースが行われている今開催。今週の中山競馬場では、皐月賞トライアル・スプリングSが行われる。昨年のロゴタイプ、11年のオルフェーヴルなど、過去10年で5頭の皐月賞馬を輩出しているこのレース。今年、1冠目に前進するのはどの馬か、過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 前走クラス・レース別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
新馬 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
500万下 1-2-5-39/47 2.1% 6.4% 17.0% 21% 101%
OPEN特別 1-2-1-22/26 3.8% 11.5% 15.4% 8% 72%
G3 7-5-2-40/54 13.0% 22.2% 25.9% 94% 58%
G2 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1-1-2-8/12 8.3% 16.7% 33.3% 28% 80%
地方 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
きさらぎ賞 4-1-1-9/15 26.7% 33.3% 40.0% 243% 82%
共同通信杯 2-3-1-11/17 11.8% 29.4% 35.3% 48% 50%
朝日杯FS 1-1-2-8/12 8.3% 16.7% 33.3% 28% 80%
若駒S 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 46% 26%
ラジオNIKKEI杯 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 120% 38%
ジュニアC 0-1-1-2/4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 227%
京成杯 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 101%
すみれS 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 425%
こぶし賞 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 650%
セントポーリア賞 0-0-2-4/6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 173%
春菜賞 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 650%
アルメリア賞 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 400%

2013/3/17 中山11R フジTVスプリングS(G2)1着 5番 ロゴタイプ

昨年は2歳王者・ロゴタイプが年明け初戦のここを制し、一気に皐月賞のタイトルまで獲得した。そして今年も、昨年の朝日杯FSを制したアジアエクスプレスが参戦を予定しているため、まずは前走クラス/レース別成績を見てみたい。
過去10年、朝日杯FS以来だった馬は12頭出走し、【1.1.2.8と優勝したのはそのロゴタイプ1頭のみ。好走馬が多いのはG3組で、直近に同距離で行われるきさらぎ賞、共同通信杯が各6頭の好走馬を輩出。この2レースは、勝率や連対率、複勝率も朝日杯組を上回っている。ただ、この3レース以外からは多くても好走馬は2頭まで。今年のきさらぎ賞組不在のメンバーでは、共同通信杯、朝日杯FS組が注目される。また、前走500万組の好走馬も8頭を数えるが、勝ち馬10頭中9頭は前走オープン・重賞から出ている。

■表2 前走朝日杯組の出走馬(11年の本競走は阪神)

馬名 スプリングS 朝日杯 芝1800m実績
人気 着順 人気 着順
04 キョウワスプレンダ 6 2 5 9 東スポ杯3着
コスモサンビーム 1 5 4 1 未経験
05 スキップジャック 6 5 6 11 未経験
06 アポロノサトリ 12 7 7 8 未経験
ダイアモンドヘッド 5 11 4 5 未経験
09 フィフスペトル 2 3 5 2 未経験
10 ローズキングダム 1 3 1 1 東スポ杯1着
11 グランプリボス 5 4 5 1 未経験
リフトザウイングス 3 15 3 5 東スポ杯2着
タガノロックオン 18 17 15 12 未経験
12 アルフレード 2 12 1 1 未経験
13 ロゴタイプ 1 1 7 1 札幌2歳S4着

前走朝日杯FS組は前述のように12頭が出走しているが、そのうち朝日杯FS優勝馬はコスモサンビーム(本競走5着)、ローズキングダム(同3着)、グランプリボス(同4着)、アルフレード(同12着)、そしてロゴタイプ(同1着)の5頭。このうち、馬券圏外に敗れた3頭は芝1800m未経験馬、3着以内の2頭は同距離の重賞で掲示板に載った実績を持っていた。朝日杯FS2着馬では、09年のフィフスペトルが芝1800m未経験で3着に好走しているため、このデータだけで消しとは言えないものの、マイルまでしか経験のないアジアエクスプレスは少々割り引きたい印象だ。

■表3 きさらぎ賞・共同通信杯組の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着 0-1-2-1/4 0.0% 25.0% 75.0% 0% 130%
2着 3-2-0-3/8 37.5% 62.5% 62.5% 397% 113%
3着 3-0-0-1/4 75.0% 75.0% 75.0% 325% 112%
4着 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 66%
5着以下 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

一方、好走馬の多いきさらぎ賞、共同通信杯組の取捨はシンプルで、狙えるのは前走1〜4着馬。特に2着馬は連対率62.5%、3着馬は勝率75.0と極めて好走確率が高く、注目の欠かせない存在になる。そして5着以下だった馬は【0.0.0.13】に終わっている。

■表4 その他のオープン・重賞組の好走馬

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 中山実績 芝18実績
05 ウインクルセイド 8 2 京成杯 3 8 新馬、500万1着 新馬1着
07 マイネルシーガル 3 2 ジュニアC 1 1 ジュニアC1着 未経験
08 フローテーション 11 2 すみれS 5 7 未経験 新馬、萩S1着
09 アンライバルド 1 1 若駒S 1 1 未経験 新馬1着
12 グランデッツァ 3 1 ラジオNIKKEI杯 2 3 未経験 未勝利、札幌2歳S1着
13 マイネルホウオウ 11 3 ジュニアC 1 1 ジュニアC1着 新馬1着、コスモス賞2着

続いて表4は、前記3レース(朝日杯FS、きさらぎ賞、共同通信杯)を除く、前走オープン・重賞組の好走馬である。こちらは朝日杯組の好走条件と近く、1800mで勝利を挙げていた馬が好走馬6頭中5頭を占める。残る1頭は中山でのオープン特別優勝馬。そして6頭すべて前走は1〜5番人気(うち5頭は3番人気以内)で共通している。

■表5 前走500万条件出走の好走馬

馬名 人気 着順 前走 距離 人気 着順 キャリア
04 ダイワメジャー 11 3 平場 ダ18 1 4 3戦
05 ダンスインザモア 5 1 平場 芝16 1 1 3戦
トップガンジョー 7 3 春菜賞 芝14 2 1 8戦
07 エーシンピーシー 6 3 セントポーリア賞 芝20 3 1 3戦
09 レッドスパーダ 8 2 平場 芝16 3 1 3戦
10 ゲシュタルト 10 2 こぶし賞 芝16 3 5 3戦
11 ステラロッサ 8 3 アルメリア賞 芝18 2 2 3戦
12 ロジメジャー 10 3 セントポーリア賞 芝18 4 2 3戦

前走クラス別の最後は前走500万組。こちらは前走4番人気以内かつ5着以内が絶対条件で、3番人気以内かつ2着以内(8頭中5頭)が理想。また、全馬が今回5番人気以下(8頭中7頭が6番人気以下)と、人気薄の好走が多いのも特徴である。この組で1〜2番人気に推された馬はいないが、3〜5番人気は8頭が出走し【1.0.0.7と、9年前のダンスインザモア以外は馬券圏外。わざわざ配当妙味の薄いところに手を出す必要はなく、人気のないところを拾っていきたいのが前走500万条件出走馬だ。
そしてもうひとつ、キャリアにも注目しておきたい。この組の好走馬8頭のうち、7頭まではキャリア3戦馬。前走500万の全出走馬47頭のうち、キャリア3戦馬は最多の14頭を占めるとはいえ(2位はキャリア5戦の9頭)、合計1.2.4.7】で複勝率50.0なら文句なしに「買い」である。ただ、前述のように500万組は主に2〜3着候補だ。

■表6 前走中央オープン・重賞組のキャリア別成績

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2戦 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3戦 2-1-1-16/20 10.0% 15.0% 20.0% 41% 25%
4戦 2-5-2-13/22 9.1% 31.8% 40.9% 41% 138%
5戦 1-0-0-17/18 5.6% 5.6% 5.6% 26% 10%
6戦 3-2-1-10/16 18.8% 31.3% 37.5% 123% 85%
7戦 0-0-1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 66%
8戦 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 241% 31%
9戦〜 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5の500万組の成績を受けて、オープン・重賞組についてもキャリア別の成績を調べたのが表6である。こちらで好成績を残しているのはキャリア6戦と4戦で、キャリア3戦馬が強いのは500万組にかぎった傾向のようだ。

■表7 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 4-2-2-2/10 40.0% 60.0% 80.0% 127% 110%
2 2-0-2-6/10 20.0% 20.0% 40.0% 92% 62%
3 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 60% 59%
4 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 145% 39%
5 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 102% 33%
6 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 141% 117%
7 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 65%
8 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 181%
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 137%
11 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 279%
12〜 0-0-0-44/44 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜11 1-5-6-48/60 1.7% 10.0% 20.0% 23% 129%

人気別の成績では、1番人気馬が【4.2.2.2】と安定した成績で、06年以降は8年連続で馬券圏内。また、優勝馬は10頭すべて6番人気以内、2〜3着馬は11番人気まで出ている。また、表の下に記したように、6〜11番人気は【1.5.6.48】で複勝回収率は100%を超えてきており、2〜3着候補にはこのあたりの人気を手広く押さえたいレースだ。

■表8 枠番別成績(阪神代替の11年除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5番人気以下
1枠 1-3-1-10/15 6.7% 26.7% 33.3% 15% 130% 0-2-0-8
2枠 1-2-1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 88% 73% 1-1-0-10
3枠 3-0-1-13/17 17.6% 17.6% 23.5% 115% 79% 1-0-1-12
4枠 0-1-1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 100% 0-1-1-11
5枠 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0% 17% 0-0-0-14
6枠 2-2-1-13/18 11.1% 22.2% 27.8% 30% 88% 0-1-1-10
7枠 0-0-0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-12
8枠 2-1-2-13/18 11.1% 16.7% 27.8% 113% 107% 0-0-2-11

最後に表8は、阪神で代替された11年を除く枠番別の成績である。今ひとつ掴みどころのない印象も受けるが、5番人気以下の連対馬7頭中6頭が1〜4枠から出ていることも併せて考えると、少なくとも内枠が悪いことはなさそうだ。また、6、8枠の連対馬7頭中6頭は4番人気以内である。

【結論】
1番人気が8年連続で3着以内に好走しているスプリングS。勝ち馬は6番人気までだが、11番人気までは2〜3着が多く要注意。前走レース別ではG3組が優勢で、特に共同通信杯、きさらぎ賞の2〜3着馬が好成績を残している。500万組ならキャリア3戦馬に注目したい。

2014/2/24 東京11R 共同通信杯(G3)2着 2番 ベルキャニオン

今年のメンバーでまず注目されるのは、共同通信杯2着のベルキャニオン。好走馬の多いきさらぎ賞・共同通信杯組(表1)で、特に好走確率の高い2〜3着馬になる。表3では共同通信杯ときさらぎ賞合計の数字を記したが、共同通信杯2着馬は【0.2.0.1】だ。また、前走オープン・重賞組で好走確率の高いキャリア4戦も好材料だ。

このベルキャニオンと人気を分け合いそうな2歳王者・アジアエクスプレスは、朝日杯FS以来の休み明け。このステップでも好走馬は出ているが、表2本文で記したように、本馬は1800mの好走実績を持たない点が不安材料になる。もしこちらが1番人気(表7)に推されればベルキャニオンの次位に挙げられるものの、2番人気以下になると他馬にもチャンスが大きくなりそうだ。

前走オープン・重賞組(表4)からは京成杯12着のウインマーレライ。前年秋に中山芝1800mで勝利を挙げており、これは05年に同じく京成杯着外から2着に好走したウインクルセイドと同様だ。前走6番人気は減点ながら、オープン・重賞組でキャリア6戦(表6)というプラス材料もある。そして500万組もすべての条件をクリアする馬は不在だが、この組は人気馬より穴馬という傾向があるため、キャリア3戦で5〜11番人気(表5)という条件は満たしそうなダノンアンビシャス(前走6着が減点材料)を挙げておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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